ことりの啓示

カルト宗教、洗脳研究

宗教ブログ

絆(父を求めてオッさん地獄)

「なぜ人は宗教に依存するのか

依存から抜け出すためには 何をすれば良いか

今日は「麻原オッさん地獄」から考察するわよ」

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麻原のボディーガードの田村君は裁判では「麻原はただのおっさん。目が見えるし、肉魚も食う、愛人複数もいて、贅沢三昧」と述べていたが、いまだに麻原のマインドコントロール下にあった

慈昭寺に来た田村君は「裁判で尊師の悪口を言った自分は地獄に堕ちるんだ」と苦しみ顔の表情には大きな翳りがあった。田村君はお寺が嫌いだった

「宗教には2種類あります

その一種類は正しくない宗教

もう一つは正しい宗教です

正しくない宗教とは、世の中の全ての宗教がそれに当てはまります

なぜならば 世の中の既成の宗教には確かに素晴らしい教義があります

しかし、その教義を悟っている人は全然いません

正しい宗教は素晴らしい教義を持ち、その教義を悟っている人を持っているのです

オウム真理教には沢山の悟り人がいるのでオウムこそが唯一の正しい宗教です

世の中の寺には悟った人が1人もいないのてす。従って既成教団の寺院には決して近づいてはならないのです」

「似たような話をどこかで聞いたような」

「日本中の坊さんは、妻帯し、布施を貪っている(異性、金銭の執着を断ち切っている人は1人もいない」と尊師がおっしゃっていました

小松住職はかなり痛いところをつかれた

「おまえんとこの尊師だって100人以上の愛人いるし、外食三昧の煩悩まみれじゃん。しかも犯罪者じゃん」なんて言い返すなら、田村君はますます頑なになり心を閉ざすでしょう

日本の宗教は江戸時代に檀家制度を作りました。全ての民が近隣の寺院の檀家に入らなければなりません。寺院は何もしなくても信者を囲えお布施を貰えましたから向上すり必要性がなくなりました。戦後の仏教は葬式ビジネス化し世俗化しました

日本では宗教=冠婚ビジネスになってしまいました

現代の日本の既存の宗教では人生に悩む人々のニーズを満たせません

小松僧侶は田村君に宗教問答をしよう」と提案しました。小松が勝てば田村君が小松さんの弟子に、田村君が勝てば小松さんが田村君の弟子に(オウム信者になる)

議論では常に小松僧侶が勝ちますが、田村君には「麻原は神であるからだからオウムが正しい」といいはるだけで。結果は堂々巡りとなります。まさにマインドコントロールされた思考停止状態です

Q.小松住職が考えた秘策は?

「実はね、私は修行により最終解脱者になったんだ。今はただの人間だけど‥神の国もこの目で見てきたんだ‥私は麻原教祖以上に神の国については語ることができるんだ」田村君は困惑の表情を見せただけだった

数日後、田村君の目つきが変化してきた。小松住職を見る田村君の目が熱い。小松住職は王手にかけた

「私は最終解脱者なのだ‥未来永劫に最終解脱者なのだ

最終解脱者である僕が麻原をやっつけ君が地獄に堕ちないよう僕が守る!だから安心しなさい!」

と諭す

「小松住職、あなたは私のグルです。今日から私はあなたを小松尊師と呼ばせて頂きます」

目には目を

歯には歯を

宗教には宗教を

グルにはグルを

最終解脱者 小松住職というグルを新たに発見することにより、麻原彰晃という古いグルを捨てることができ、田村君は麻原おっさん地獄から救済された

古いグルを捨て新しいグルを崇拝する

「それ 新たなる洗脳では?」

「カルト宗教にハマるとは人とは依存症なの

土谷正実だって「妻」ができた時、「妻」という依存対象ができたため「父 麻原」の洗脳が解けたと語る

カルト信者は人間関係依存症です。依存性を克服させるには新たなる依存対象を作ればよろしいのだ

人間は社会的動物です。私たち人は支え合って補いあって生きています

Q.日本はなんでカルト宗教が多いの

anser  GHQから与えられた民主主義と資本主義

  1. 信仰の自由
  2. 家長制度廃止
信仰の自由

日本は仏教徒であり、みなどこかの仏教の檀家でした。明治維新により廃仏毀釈となり国民全体が日本神道となります

GHQは日本に信仰の自由を与えました

家長制度

かつて日本という国は「家長」を中心とした「大家族」でした。大家族ではその家の資産を長男一人が受け継ぐ特権があります。しかし長男には兄弟たちを面倒見る義務も課せられます。第2次世界大戦では長男でない男性が行き場をなくし軍隊にはいる人が多かったのです。GHQは相続をゲルマン式相続 兄弟平等に分ける相続を日本に押し付けました。これにより、家長制度は崩壊し「核家族」がメインとなったのです

日本人国民はGHQから

国家から自由に

地域共同体から自由に

家族から自由に

会社から自由に

個人の自由を追求できる民主主義を与えられました

日本人与えられた「自由」はまやかしにすぎません

日本の民主主義はヨーロッパが国民の手で革命をおこし自の力で得たものではないからです

資本主義の「自由」とは上位数%の人のみの「自由」でしかありません

あくまでもGHQ(アメリカ)に押し付けられた「洗脳」でしかありません

人は自由には耐えられません

国家からも

社会からも

組織からも

家族からも自由

そんな自由を謳歌するならばそれは人間ではなくもはや獣にしかすぎません

しかし最後には必ず死にます

私たちは自然という神からは自由ではありません

人は「自由」を他者から与えられたら、束縛される「自由」に回帰するのです

フロムはそれを「自由への逃走」と名付けた

人はどこかに「帰属」して、他者から「承認」されはじめて「安心」できるのだ

帰属できない事を

オルテガは「トポスの喪失感」「根なし草」と名付けた

 

家長制度の話に戻ろう

核家族では子供の教育は母親だけが担うようになります。大家族の時は様々な大人のサポートがありました

時はバブル父は仕事で忙しい。子供は母だけに依存するようになります

思春期になれば子供は母親から自立し、部活、サークル、グループをつくったり、異性の友達をつくります

人間には本能的に帰属意識があります。

親が同一化の対象にならないから、教祖を同一対象とする

家族が同一化の対象にならないから、教団を家族とする

グループを居場所を作れなかった一部の若者は擬似的な家族を謳う新興宗教に入信し、教祖を「父」または「母」とみなし擬似家族の教団に帰属し自分の居場所を見出すのです

エホバの証人では、エホバ神を「父」とみなし、男性を「兄弟」女性を「姉妹」と呼び、世界家族を実現していると謳う

カルト信者が欲しいのは「真理」でなく自分の「居場所」や「家族」なのです

新興宗教は真新しく「資金」が必要ですから、信者を教団に依存させようとあの手この手をつかいます

こうした宗教に依存するのは、不健全な依存です

カルト信者たちは「居場所」新たなる「依存対象」を見つければカルト依存はやめるのです

全面的に受け入れる

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「君は思考停止して、インチキ宗教に騙されたんだ。自分の頭で考えたらどうだ」と言ってみても彼らの心には響かない

カルト信者は思考停止していない

彼らは思考を放棄した訳ではない

人間には確証バイアスがある

彼らは思考に思考を練りあげて自分の選んだ宗教が「真の宗教」と結論づけたのだ

思考停止ではなく

自分だけは大丈夫

自分だけは騙されない

自分だけは助かる

という

確証バイアスの働きによる自分の思考なのだ

彼らは頭が悪いのではないと考えよう

普通の人がスルーして考えることがなかった問題を考え取り組んだ人たちなのだ

例え教団が教祖がインチキだったとしても、それを求めた信者の思いは本物なのだ

女性の社会進出について 考える

最近はリベラルが男性も育児休暇をとり、母も社会進出しながら、男女平等に育児をするという風潮がスタンダードというか強制しています

この思想は「危険」です。行き着く先は家族崩壊と個人主義です。これを強制的に押し付けるリベラル系はカルトを彷彿させます

古代イスラエル

古代イスラエルは労働不足だった。集団農場キブツでは、効率性と子供の自立を重視した新しい療育方法を採用した

赤ちゃんは、生後6から12週まで母親のもとで過ごした後「こどもの家」に預けられます

6人から8人の子供につき保母が1人面倒をみます

母親は授乳以外の時間は子供の家に預けられ1歳にまでには母親はフルタイムの仕事をします午後4時から7時までの間は、子供は家族のもとで過ごすが、それ以外は子供の家で過ごす

この公共保育はすぐに廃止されます。子供たちの発達に遅れがでて、精神不安定の子供が増えたためです

ソ連

ソ連でも女性を労働者として利用するために公共で子供を育てましたがソ連は崩壊しました

70年代

「子供の自立」をすすめる「スポック博士の育児」がブームになりました

子どもを早く自立させるために、育児になるたけ手をかけないで、女性は社会進出しようというものでした。社会進出したい欧米の母親たちに支持されました

結果は情緒不安定な子供たちが育ちスポック博士の育児法はすたれます

核家族

日本はかつて大家族でした。日本人はめいめい「〇〇家」という居場所で自分のアィデンティティを確立していました

核家族化はメインとなった70年代から「日本赤軍」、擬似家族と終末予言を謳うカルトに居場所を見出す若者、主婦が増えたのは 家族の絆が薄れたことが原因の一つと私は考えます

家族、子供よりも 仕事、お金がそんなに大事ですか?

人間は社会的動物です

子供が健全に育つためには家族の絆、母親の愛情が最も必要なのです

リベラル=共産主義の目的は女性の解放ではありません

家族制度の崩壊です

主婦の社会進出により核家族はさらに分解され、母子家庭、ステップファミリーが増え家族の絆はバラバラになり現実の世界に「居場所」がない若者、主婦が更に増えます

擬似家族を謳うへんなカルトに騙される人が増えることを懸念しています

ここ最近 大きなカルトではなく個別の擬似家族に洗脳が増えていきます

大事なのお金ではなく家族の絆ではないでしょうか?

ママ友洗脳事件

ママ友に洗脳された主婦が ママ友の言われるがまま離婚、受け取った生活保護費を献上させられました。ママ友は3人の子供たちの食生活を管理しました。子供の一人が餓死しました

規模が小さいとただの近隣トラブルになり 警察も動きません。テレビ報道は「死人」がでなければ報道されません。お金を搾り取られる「ママ友カースト」など至る所にあるのでは?と思います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エディプス=コンプレックス

フロイト精神分析を学ぶわよ」

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性的リピドー

フロイトは人間の性的欲求は生まれた時から備わっていたとした

1. 口唇期(0歳から1歳半)

人間は最初、乳房を通じて母親と出会う。乳房を吸う自分の唇にリビドーが集中する

2. 肛門期(2歳から4歳頃)

排泄

3.男根期(3歳から6歳)

自分の性器の存在を認識する

男の子は異性である母親を独占しようとする。しかし父親が許してくれない。父親から処罰(去勢)されるからだ

去勢が恐ろしいから、男の子は父親に対する敵意を心の中に押し込める。この時、父親との同一化がはじまる

これをエディプスコンプレックスという

フロイトは宗教発生の起源をエディプスコンプレックスとしている

エディプス王

古代ギリシャ テーバイのライオス王は「汝は実の息子に殺されるだろう」という御神託を受けた

やがて妃が男の子を産むと、王は子供の足に釘を山に捨てさせてしまう

子供は拾われ隣国コリント王の養子となる。脚が腫れていたためオイディプスと名付けられた

オイディプスは成人すると「汝は父を殺して母と結ばれるだろう」という御神託を受けた

コリント王夫妻を実の両親と思っていたオイディプスはコリントを去る。旅の途中で争いとなった老人を谷底に突き落としてしまう。

テーバイにたどり着いた王子は国民を苦しめていたスクフィンクスを倒し英雄となる

夫を亡くしたばかりのテーバイの王妃と結婚した。テーバイのライオス王は数日前に何者かに殺されていたのです

テーバイの国で疫病が流行る。御神託では前王ライオス殺しの報復とされた

オイディプスが谷底に突き落とした老人こそが前王ライオスだったのだ

王子は実の父を殺し母と結ばれてしまった

預言者から真実を知らされたオイディプスとイオカテス

イオカテスは苦悩したオイディプスを母として抱きしめた後、自殺してしまいました

オプティウスは「こんな辛い世界は見たくない」とは自分の目を刺してしまいます

この話から

男児は異性の親に性欲を抱き、同性の祖に敵意を示す

オイディプスコンプレックスと名付けられました

また 逆に 女の子にはエレクトラコンプレックスというものがあります

原始社会は部族社会である

そこには必ず「原父」という男性の族長がいる。族長は、部族中の全ての女性を自分のものとしていた。息子たちは成長すると部族から追い出される(ダーウィンの仮説)

ある時、追放された息子たちが結束して反乱を起こし、父親を殺した、その肉を食べてしまう

その肉を食べたのは、お腹が空いていた訳てはなく、父親の「強さ」を自分の中に取り入れ、父親と同一化するためである

しかし、息子たちは悔恨の念に襲われた。彼らは父親を自分たちが最も崇拝していた動物に置き換えた。それがトーテムポールてある。トーテム祭りでは動物を天に返し、自分たちはその肉を食べる

宗教の出発点は父親殺しにあったとフロイトは述べた

例)オウム真理教

信者の性行為は破壊(禁止)としながらも教祖は妻帯しながから100人ほどの愛人がいた

ブランチ・デヴィアンの教祖デイビッド・コレシュも教団施設の女性はみな自分の花嫁と宣言しながらも、男性信者たちには独身を強制した

日本

徳川幕府

封建制度の元 武士の長である将軍を筆頭に、大老、老中、若年寄、大名

農民→職人→商人

儒教に基づく家族制度

明治時代になると

天皇

天皇を頂点国民は天皇の臣下という家族制度になりました

国民は天皇の子だから天皇のために戦えと教えました

天皇は神聖にしておかすべからず」ということで、天皇は責任はありません

陸軍なら中隊長が父、専任士官が母、先輩兵が兄に例えられました

軍隊は封建的な組織ですが、その中に入って仕まえば、上のことを聞いていれば 自分は何も決定しなくて良いから楽ちんなのです

官僚(組織)

日本の官僚は、軍隊組織モデルを採用しました。戦後も官僚システムは踏襲されました

省の「父」といえば大臣ですが、大臣はどんどん変わるので 彼らは無責任です

一度 官僚になれば、定年まで保障されます

その代わり、その組織にいる限り「上からの命令」を聞かなくてはなりません。自分の頭で考えてはいけないのです

官僚は知識、処理能力は優れていますが、クリエティブな能力は かえって邪魔になります

思考能力の使わないと前頭葉が衰えていきます。良心を失い 上からの隠蔽命令にもただ従います

新興宗教

新興宗教の教団は教祖を「父」とする擬似家族を構成しています

オウムは信者はみな麻原彰晃を「父」と崇めていました

統一教会でも「文鮮明」を「父」としています

エホバの証人でも 人類を創造された「エホバ」を父としています

新興宗教にハマる人は真理を求めているのではなく父性を求めているのだ

イエスの方舟

中流階級の娘たち、または子供のいる主婦が家出をして教団に入り、千石イエスという教祖と共同生活していた。女性たちはホステスになり、生活費を稼いだ

家族は娘たちを探し家に連れ戻そうとしたが娘たちはそれを拒否した

彼女たちも、エディプスコンプレックス、アレクサンドラコンプレックス 親の同一視ができないまま大人になり

彼女たちは千石イエスと「父」とし同一化して自分たちの愛情飢餓を満たしていたのです

オキシトシン

オキシトシンは幸せホルモンと言われいる。オこれは授乳中と性交の際に出るホルモン

それ以外にも親さを感じる状況なら増加することが判明した

祈り、スピュチアル、チーム、スポーツ、ペットにもオキシトシン(幸せホルモン)が排出される

良い反面 オキシトシンは民族中心主義を掻き立てるのだ

自分の仲間とうまくいくが、外部自分たち以外を「敵」とみなし排他的になる

カルト信者は自分たち意見のことなる人を「サタン」とみなして

フロイトによると宗教は

  • 母系型宗教
  • 父系型宗教

に分かれる

キリスト教は創造神ヤハを父とする父性型

ヤハは「父」なのだ

幼児が父のような強い存在に保護を求めるのと同様に

無力な人間は強い神に守られてたがっている

文明が発達する以前、人類は自然に翻弄されるか弱い存在でした

完璧な絶対神に守られたい願望があった

父系型キリスト教がヨーロッパに広まったとフロイトは分析した

キリスト教に限らず、宗教とは強い者に守られてたい幼児的な願望があるとフロイトは考えた

フロイトは宗教に依存する人と神経症とみなした

エディプスコンプレックスを乗り越えられなあいことで神経症になり、宗教に父性、母性を求め依存すると考えた

フロイトは人間はより高い次元に到達するためには、宗教が幼児願望と自覚した上でそれを乗り越え大人にならなければならないと考えた

「宗教に依存する人は幼児願望なのね。だからオウムしかり、エホバしかり幼稚な人が多いのね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フロイト以前と以降(心理学)

「今日は心理学を学ぶわよ」

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ドイツ ライプツィヒ大学

解剖学教授 エルンスト=ヴェーバー(1795〜1878)の実験

刺激  

手の平に乗せる重りの重さ)に対する感覚の変化を調べる実験を繰り返しました

この研究は、ライプツィヒ大学グスタフ=フェヒナー(1801〜1887)に引き継がれ

刺激と感覚の対応関係を数式で表した法則

ヴェーバ=フェヒナーの法則

実験によって感覚を数値化するフェヒナーの研究は「精神物理学」と呼ばれた。これに影響を受けたのが

ライプツィヒ大学の哲学教授

ヴィルヘルム=ヴント(1832〜19207)は意識、感覚、感情といった心の働きも、実験で数値化できると考え、ライプツィヒ大学に世界で始めて「心理学実験室」を開設した

原子が結びついて物質になるように、意識などの心の働きも、多くの要素がついて構成されているとヴントは考えた。その心理学を

構成主義

という

ゲシュタルト心理学

ゲシュタルト(gestalt)ドイツ語 型

心の働きは「要素」の合計だけでは説明がつなかい。「環境全体」によって生じるとゲシュタルト心理学では考えられています

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マックス=ヴェルトハイマー(1880〜1943)ユダヤ系ドイツ人。1933アメリカに亡命

ナチス・ドイツの台頭にともなう、ゲシュタルト心理学者たちはアメリカに亡命しました。それ以降心理学の中心はアメリカになりました

錯視

眼は2つあるのに、私たちの見える世界は1つしかありません

これは、私たちの心(脳)が、眼という感覚器官から得た視覚情報を処理した結果です

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同じ長さだけど下の方が長く見えてしまう

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カフェ・ウォール錯視

水平なのに傾いて見える

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オレンジの大きさは同じなのに左のほうが小さく見えます

この現象は私たちの心(脳)は無意識に視覚情報を判断した結果なのだ

私たちは眼で認識しているものが「現実と思いがちだが

実際には私たちの心(脳)が都合よく解釈した世界なのだ

パブロフの犬

イワン=パブロフ(1849〜1936)

餌を与えると唾液がでる

餌を与えると同時にメトルロームの音を聴かせる

メトルロームの音を聞いただけでもいい唾液がでるようになる

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アルバート坊やの実験(1920)

ジョン=ワトソン(1978〜1958)

アルバート坊や(11ヶ月)はネズミを見ても怖がらなかった

ネズミを見せるのと同時に、大きな音を鳴らして繰り返し怖がらせた結果アルバートはネズミを怖がるようになりました

このアルバート坊やの実験により人間も条件付きで学習すると証明された

「これ虐待では?」

私に赤ん坊を与えれば、医者にでも、芸術家にでも、犯罪者にでも何でも育てて見せる ワトソン

「洗脳ね」

この実験と発言は当時から『炎上』した」

そんなワトソンの実験は

行動主義(アメリカ)

と呼ばれた。心理学教授を辞めた後は広告業界に転身した

「洗脳広告作ってそう」

転んだ時、何かにぶつかった時「痛み」感じます。私たちの身体中に張り巡らされた神経が、刺激を感じ取り、脳に情報を送るからです

でも、体に何も刺激がなく、神経におかしいところもないのに、痛みを感じる人がいます

このような人は「ヒステリー」と呼ばれ、お医者さんたちを悩ませていました

フロイト催眠療法でクライアントに「忘れた出来事」を本人に話させるという治療をおこないました。そうすると患者を長年苦しめていた痛みは消えました

「自分でもわからないうちに心を痛めていて、それが体の痛みとして出ていたのではないかと」

フロイトはそれを無意識と名付けました

フロイト

ジークムント=フロイト(1856〜1939)ユダヤオーストリア

人間の精神構造

1.意識

2.前意識

3.無意識  

自分にとって悪い記憶、感情が封じ込められ、様々な行動の原因となっている。無意識に潜んだ記憶、感情を自覚できれば、精神疾患に伴う様々な症状を緩和できると考えた。そのために誕生した治療法が精神分析です

「お座りください」

あなたはどの椅子に座るだろう?

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なぜその椅子に座ったのか説明できますか?

私たちは「自分の行動は全て自分で決めている」と思いがちだが

自分の行動の動機を上手く説明できない場合が多々あります

人の行動は無意識に支配されている

   フロイト

それまでは、意識(心)は理性によって制御されいると考えられていましたから衝撃を与えました

フロイトの考えによると、私たちが認識できる「意識」は、心全体の氷山の一角でしかありません

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私たちが自ら認識できる「意識」は心全体の氷山の一角でしかありません。フロイトは海面下にあって認識できない無意識こそが心の大部分を占めていて私たちの行動に大きな影響を与えている

潜在や意識

「人間のミスには潜在意識があらわれる」

例) ある会場で司会者が「これから閉会します」と間違えてしまいました。司会者は大事な用が会議の後にあったという

フロイトは「早く帰りたい」気持ちを抑圧していたが、無意識に出てしまったと指摘した

例) フロイトの目の前で女性が転んでしまった。女性は死んだ子供のことを考えていたら転んでしまったと答えた

「彼女は自分を罰しようとして転んだ」と考えた

これらをフロイト錯誤行為と名付けた

普段抑圧している欲求や本音がふとしたはずみで出てしまったというのだ

人の犯すミスは潜在意識が望んでいることとした

相手の潜在意識について指摘した時

「そんなこと思ってもみなかった」と否定した人に対して

「それは本人も気づかないほど気持ちを抑圧している」とした

精神分析

フロイトは夢から無意識に抑圧されている記憶を探ろうとする試みをしまして一定の効果が認められた

夢分析

夢には無意識があらわれる

その多くは性的欲望とフロイトは唱えた

棒状 男性器

穴状 女性器

エス
自我
超自我

性的欲求

全ての行動はや性的欲望と「超自我」のせめぎ合いに支配されている

これは当時 炎上しフロイトは異端児扱いされました

弟子のユングは性的要求以外の意識もあると述べた

しかしフロイトは自分と違う意見を認めてようとしませんでした

アドラーが離れ、ユングとも決裂し、ドイツ精神医学会から異端児とみなされました

ユング

ガール=グスタフ=ユング(1875〜1961)

集合的無意識

無意識の底で全ての人類がつながっていると考、えた

個人的無意識
普遍的無意識

があると想定した

アドラー

ルフレッド=アドラー(1870〜1937)

「個人心理学(アドラー心理学)」を創始しました

行動の動機が過去のトラウマ体験にあると考えたフロイトに対して、自分の劣等感を乗り越えようとする気持ちこそ、人の行動の動機になると考えました

 

 

 

 

 

 

 

カルト宗教にハマりやすい人の特徴

カルトに洗脳される人の特徴は主に

  1. 欲が深い人
  2. 自己愛性人格障害
  3. アダルトチルドレン
  4. 破壊願望
  5. 依存性
  6. 妄想癖
  7. 狂信的

自己愛性人格障害

加藤智子 上祐の運転手として 一緒に記者会見に臨む 美貌をマスコミに絶賛された

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1964 千葉県で生まれる

中学、高校時代 目立たない陰が薄い子

自信がない裏返しで彼女は常に自慢ばかり話していた

1. 過剰な賞賛を求める

理想像ばかり大きいので常に周りからの評価を求めます。周りから評価されないので、自画自賛(嘘でも)します

「私はお嬢様なの」

「父は材木業を営んでいる」

「実家は西麻布」

「祖母が白系ロシア人。私はクォーター」

「最終学歴は短大」

アメリカ留学していた(全く英語を話せない)」

「議員の秘書をしていた」

彼女の自慢話は全部嘘

とにかく自分をより大きな存在に見せようとするの。仕事もできないくせに。私はこれだけできるから昇給して欲しい。誇大妄想なのね

「私は社長にとって特別な存在なのよ」って皆に言いふらしていました

上祐さんの運転手としてインタビューを受けた時

「私は尊師にとって特別な存在」と言ってたのをみて、変わってないなぁと思いました

2. 根拠もなく自分は「特別」「優れている」と思い込む

現実で成功しているわけではないのに 自分の美や才能に万能感を持っている

加藤はモデルだけでは生計が得られずクラブや普通の会社で働いていた。しかし、そこでも使い物にならなかった。ある日、加藤は交通事故を起こす。「怪我しなかったのオウムのおかげ」と言われ入信した

オウムには粗食で厳しい修行がある。彼女は美人だから特別待遇を受けた

オウムでは毎日美味しいものが食べられる

それでも実家に逃げかえって来たこともあった。両親は喜び新車を買い与えたのだが、また新車をお布施にして再出家してしまう

1995 6月14日 逮捕の日

加藤は捜査員に両脇を抱えられて連行された。駆けつけた報道陣にもみちゃくちゃにされながらも、報道陣に微笑んだ 「まるで女優気取りだった」記者たちは語る

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あれば多分、彼女にとっての晴れ舞台だったと思うの。あれだけの注目を浴びることができて、彼女としてもやっと念願がかなったんじゃないかな

自己愛性人格障害は理想と現実のギャップ違うことに耐えられません。普通の人間は努力により理想に近づくますが 彼らは努力が大嫌いです

3. 努力は大嫌い

彼女は勤勉さが足りなかったと思う。一生懸命やってきた事が何一つとしてなかったんでしょう

一番熱心だったモデルさえ、何の努力もしなかった

一流のモデルさえ、体重の維持やスタイルを崩さないために必死で努力しているというのにそんな基本すらしない。そのくせモデルとして成功したかったんですね。楽をして何でも手に入れようとするところがありました(モデル事務所)

賞賛を求めるのに世間から認められないので常に「特別な自分を理解しない周りがおかしい」と感じています

4 カルト宗教にハマりやすい

そのため「現世」が「悪」とみなす新興宗教に共感し帰依しやすいのです

カルト宗教ではどんな人間でも信者になると褒め称えられ万能感を与えられます

カルトでは カルト教団の無料奉仕、勧誘活動だけしていれば 全ての苦しみは消える と教えます

カルトが与えるのは問題解決ではなく 問題から目を逸らすだけなのです

そのため 歳を重ねる程に理想と現実のギャップが広がり症状は悪化します。カルトに入信した後、鬱病を発症する人が多い理由の一つでもあります

5.自分に自信がない

整形だから 時々目が痛くなるの

胸がないし、脚が短いからモデルとしてはダメなの

自己愛性人格障害の対処法

自己愛性人格障害の人は自分が障害を持っていて自分の行動が周囲のトラブルになっていることが気づいていません

NG

自己愛の人はプライドが非常に高く、批判、説教を最も嫌い 話を聞いてくれません

共感をする

理解されないという怒りは減り冷静に考えることができます

完璧な人間になる必要はないと

理想に近づくために現実的な積み重ね行動をする

彼らは長期の目標をたてるのは苦手なため

「分割」して「今日できること」からはじめよう

アダルトチルドレン

のりこ(仮名)の父は一部上場企業の重役。日付が変わる前に帰宅することはない

のりこは幼い時から両親の期待に沿う「勉強のできる良い子」を演じ続けてきた

「クラス1番になったよ」

親「学年1番をとりなさい」

猛勉強して学年1番を取ると

「女の子が勉強できても仕方ない」

のりこさんが何を達成しても 両親から肯定されることはなかった

のりこさんの家族は病気で寝込むことはなかった。そのため、のりこさんは熱をだしても寝込まず勉強した

国立大学入学により のりこは親元を離れた。親の束縛から解放されたと同時に自分を束縛していた親に怒りが湧き上がる

転落

のりこは夜、クラブでアルバイトを始め、妻子ある常連客と恋愛をした。不倫相手に自暴自棄となったのりこは 次は42歳ペケ一のチンピラ崩れと同棲した。彼は毎晩のりこに暴力を振るった。のりこはデパートで働いたが自分に居場所ではないと感じていた。のりこは同僚に誘われてオウムに入信した

目から鱗が落ちましたね

現在において既成仏教は葬式宗教である。大学で宗教学を専攻していたのりこにとってオウム真理教は既成仏教にはない輝きを感じた。

のりこのオウム入信宣言に父と母は猛反対した。家を出る時

「俺たちの家が特殊なんだ。お前の苦しみを人類の苦しみと思うなよ」と兄から言われた

教団では ワークの成績が悪くても、他の従業員とうまくいかなくとも、両親と違い否定されることはなかった。のりこは「ありのまま」の自分を受け入れくれたオウムに居場所を見出した

彼女には教団について被害意識はない

LSDを使ったイニシエーションさえ素晴らしい体験だったとのりこは語る

薬を使っていることは薄々想像がつきましたが、麻原尊師はここまで責任取ろうとしているんだな、凄い人だなと思ったんです

麻原について

教祖の女性関係が色々言われてますが、セックスして解脱できるなら麻原尊師に身体を預けたっていいとさえ、当時のは思ってました。この人についていけば優れた人間になれると考えていましたから

麻原逮捕後は施設に立ち退きを余儀なくされた

コンビニの棚に並んでいるのは、雑誌、ポルノ、食べ物ばかり。何でこんな汚い世界に帰らなければいけないんだろうと、涙がこぼれました

オウム施設は清掃されていなく、ゴミ、埃、虫の死骸ばかり

出家信者たちは入浴は週1回程、シャワーであり湯船にはつからない

自分のとこの教祖は信者から巻き上げたお金で暴飲暴食で肥え太り 若い娘たちを貪っていたのは 

オウムの方が不潔感あるけど

オウムを辞めた後 洗脳が解けていく

この人は、教団に破防法を適用して欲しかったのではないか?国家に弾圧された殉教者として、歴史に名を残すことができるから‥今は麻原さんってかわいそうだなと思う。ひたすら教祖の仮面にしがみついているだけだから

アダルトチルドレン」の本を読んだのりこは気が楽になった

自分の生きづらさの原因が理解できたのりこさんは親と冗談を言い合ったり、旅行にも行くようになった

のりこさんはオウムには自分のようなアダルトチルドレンが多かったと語る

宗教に救いをみいだした理由

私たちは自信が持てないから、人のためにいいことをしなくては存在してはいけないと思い込んでいた。でも「これが完全なるいいことだ」と自分で判断できず、そう断言してくれる絶対他者が必要だった。それが尊師だったんです

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自分が救済されたいから、人を救いたかった

人を救うことで自らの存在に意義を与えられるからだ

自己無価値観に苦しんでいる人は他者を救うことで他者に感謝されることによって救われたいのだ

カルト信者は「世界を、人を救いたい」という。彼らが救済したいのは、世界でもなく、他者ではなく、自分を救済したいのだ

のりこさんは かつての自分と同じ生きづらさを抱えている人を 救うために心理カウンセラーの資格を取るために勉強している

下方思考要求

のりこさんの両親はエリート家族でした。病気になっても寝込まない向上心の強い人であり、のりこさんは家で休まることはあまりなかったようです

思春期に子供は自立する

子供は自分の生き方を選択する選択肢は2つ

親の生き方を模倣するか

親と正反対の生き方を選ぶ のりこさんは両親と正反対の「失敗」人生を選びました

一人暮らしを始めた途端、自分を蔑ろにした両親に怒りを感じ始めます

反抗期です

自己処罰

のりこさんは不倫、DV男と同棲。いかがわしいカルトにハマる「堕落した女」になる「自己処罰」という回り道を巡って、自分を蔑ろにした両親に対して復讐をくわだてたのです

ホーナーの成功恐怖理論

人間は無意識に成功を回避する心理があるとマティナ=ホーナーはという説を発表しました

「なぜわざわざ成功を回避するの?」

人間の成長は常に右肩上がりで上昇できない

  • 成功した後で失敗するのでは?
  • みんなから嫉妬されるのでは?
  • プレッシャーが強くなるのでは?

そんな不安から無意識に成功を恐れてしまうのです

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国立に合格した後は、一流企業に就職して、それが達成すれば 今度はエリート男性と結婚を両親は期待しました

両親の期待に答えられそうもないのりこさんは 下降する道を選択しました

のりこさんはクラブでバイトして客と不倫します。不倫は不幸になるだけ、わざと恋愛を失敗したわけです。次の彼氏はペケ一のチンピラ崩れでした。堕ちるとこまで堕ちましたが まだ物足りない

そんなのりこさんはオウムに惹かれます

いかがわしい教祖、目つきの異様な信者たち、虫が這いずり回る不潔な施設 正に「反社会的」

自分の人生を自分で決めないで「何も考えないで 教祖、教団の言うことだけを聞く」生き方こそが 最高の下方願望です。オウムに依存することがのりこさんの下方願望を満たした

のりこさんは「第2次反抗期(親から自立するための)」でした

親に対する反抗(自立)のため、エリート父親と正反対の麻原彰晃に強く惹かれたのです。男性信者は「麻原を父」と慕う信者が多かった。女性信者は「麻原に完璧な恋人、夫」を重ねたといいます。のりこさんも麻原の愛人になってもいいとさえ思っていた

反抗期は親の依存から自立する過程ですが、のりこさんの場合はカルト宗教に依存してしまいます

自分がアダルトチルドレンと理解できたのりこさんは自立に向け歩きはじめます。親と丁度いい距離感で接し 冗談を言って笑いあえる仲になりました

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「もし、成功回避傾向に陥ったらどうしたらいいの?」

まずは自分の中の成功回避傾向を認めることです

そして その上で改めて「成功したいんだ」と念じ

成功のための行動を少しずつはじめること

それだけで本当の成功に向かっていけるのです

破壊願望

田島の兄は重度の脳障害だった。兄は17歳の時病院からも見放され自宅で息を引き取った

なぜ、人間は不平等なのだろう

田島は

真面目=ダサい、暗い

年寄りや弱者を笑い物にするお笑いが嫌いだった

90年代にはミュージック雑誌に「いじめ紀行」という特集が組まれました

この特集はいじめられっ子の障害者といじめっ子ミュージシャンの対談をさせる予定の企画でした

障害者の被害者は対談を拒否しました

いじめっ子であるミュージシャンは仕方なく、自分がどのように障害者をいじめ抜いた武勇伝を誇らしげに語ります

被害者がミュージシャンに出した年賀状まで持ちだしました。それは母親が鉛筆で線画を引いた年賀状に一生懸命書いてある年賀状でした

その年賀状を「見て!この下手な字」と笑いものにして、雑誌はその年賀状を掲載しました

インタビュアーからいじめられっ子がパチンコ店で働いていると聞いたミュージシャンは嘲りました

このミュージシャンの言動、このような記事を掲載する雑誌社も咎める人は当時いなかったのです

ですからミュージシャンはその後も障害者イジメ武勇伝を語り続けます。ネットではしばしば炎上しましたが、ミュージシャンにとってネット炎上は「五月蝿い蝿」であり、業界で彼を咎める人はいませんでした

2021年オリンピックを期に 彼のイジメ武勇伝が初めて叩かれます。大手メディアから叩かれて初めてミュージシャンは文章で「謝罪」をしました

爆笑問題の大田は「当時は、そのような時代だった」障害者イジメを肯定して ミュージシャンを擁護します

90年代初頭 障害者イジメ武勇伝を「そういう時代」と表現。とても理解できません

田島さんがこの世に不満を持つのは当然です

学校では、イジメ、体罰が当たり前、良い大学に行かなければ良い就職もできない社会に希望を見出せなかった

どうしようも無い現状が滅びるというノストラダモスの大予言に傾倒した田島はオウムに入信した

あらゆる疑問に答えを見いだしてくれる麻原は‥この人に身を任せれば、いつか解脱に導いてくれるのではないからと信じていたんです

オウムではアニメを制作した

地下鉄サリン事件により教祖、幹部の逮捕された。教祖の情けない裁判を報道で知ると洗脳が解けていく

ヒトラーを尊敬する麻原は障害者を笑い者にはしないが「良い転生のため」とサリンガス室に入れそう

脱退後

数年間の履歴書が空白になった。最初に面接した会社ではオウム真理教だったことを告げた。「君の勇気には感心するよ」と面接官は答えたが 結果は不採用。オウム出家信者だったことを隠して仕事をする傍ら 反オウムのアニメをつくる

オウムを必要としていたのは自分がまだ未熟だったから、今の自分にはオウムは必要ありません

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田島は自分で真理を探求しはじめた

(検証オウム真理教事件)

人間は「正しさ」を追求したい

人間はみな 正しさを掴みたい

なぜなら 考えれば考える程 人生で何が正しいのかわからなくなるから

私たち人間は、受験、就職、結婚、誰と付き合うか常に選択しなければならない

人生とは決断と後悔の連続なのだ

別の道を歩んでいればと頭をよぎるも、その結果はを知ることはできない

人生で起きる出来事は複雑に絡み合い、こうすれば必ずこうなるという事はかなり稀である。複雑なものを複雑なままに受け入れる生き方は難しい

その時々で

一日 一歩

2日で2歩

3歩歩いて2歩退がる

汗かき、べそかき

このようななかなか前に進めない歩みでしか現実は生きられない

残念ながら遺伝で才能は決まってしまうことが明らかになってしまった

だから どんなに努力しても成果が見えない時もある

複雑なものを複雑なままに受け入れる生き方は苦しい

真面目な人ほど一度しかない人生に間違いのない真理や正義を見出したいと願うのだ

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真面目な人ほど明確で白黒ハッキリした説明、目標に惹かれる

カルトは多くの場合

「あなたが生きているのはこのためだ」

「今後はこう生きるべきだ」

と生き方に対し明確な答えを与える

依存傾向のない人間からみたら「余計なお世話だ」と思うけど

依存傾向の強い人間からみたらそれは「神の言葉」になる

しかし、カルトの与えた「答え」とは教団に対する絶対的帰依 それは 依存であり 見かけ上消し去っているだけであり、解決しているわけではない

信者はカルト脱退後、何一つ問題が解決していない

寧ろ 問題は増える

カルトに所属していた時間は「空白」になる。履歴書に何年かの空白期間

閉鎖的な空間で偏った思想の人だけとしか関わらないため、精神性が実年齢よりも幼稚、むしろカルト以前よりも退化する

人生に絶対はない

人生についてはその人によって様々にことなるからだ

だから 誠実な人は そのような問いに断言できる答えはない

人生について、人が生きる意味について明確な答えを出す人は

そのような人間は何があっても責任は取らず、何かあれば麻原のようにはぐらかす

ただの無責任人間だ

都合の良いように支配されるだけだ

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そんな人間に依存しないで

自分の人生は自分で決定しよう

 

 

村井秀夫 かもめのジョナサン

村井秀夫

大阪府立高校→大阪大学物理学学科→同大学院宇宙物理学専攻→大手鉄鋼メーカー就職

「自分はこんな研究したい」と上司に提案したが「会社の利益にならない」と退けされた。研究は10年やってナンボの世界 村井は研究者として虚しさを感じた

今、やっている研究が将来にどうつながるかわからない(会社の自己申告書)

何かに夢中になれば寝食を忘れて没頭する「天才型」。しかし、何ごとも長続きしなかった

凝り性

非社交的

科学好きだが、人間には興味がなかった

見た目は大仏に似ているが、人間に冷たかった

高校生の時代の愛読書は サマセット=モームの「魔術師」

魔術師

オリヴァ=ハドゥは 恋人のあるマーガレットに片想いをする。オリヴァはマーガレットの意思の力を奪い、自動傀儡人形にして自分と結婚させる。しかし彼女は心臓病に亡くなってしまう

マーガレットの恋人はボエロ博士と招魂の魔法でマーガレットを呼びだし、真実を知る

彼らはハドゥと格闘して倒したあと、ハドゥの実験室を発見した。実験室では彼の作り出した奇怪な生き物がうごめいていた

オウムではサリンのことを「魔法」と呼んでいた

人間の限界に挑戦したい(村井)

妻と共にオウムに入信→出家

反対する両親に「僕の気持ちはこの本の中にあるから」と「カモメのジョナサン」を両親に手渡した

カモメのジョナサン

ジョナサンはより良い飛び方を独りでひたすら練習していた。仲間たちからも、両親からも理解されなかった

お前は一羽のカモメに過ぎない。もともとお前にできることには限りがあるのだ(ジョナサン父)

練習に練習を重ねたジョナサンは「限界突破」という低空飛行を習得した

漁船と岸との間とのよたよたとする代わりに、生きる目的が生まれたのだ

我々は無知から抜け出して自己を向上することもできるし

知性と特殊技術を備えた高等生物なのだと自認することも可能なのだ

我々は自由になれる

いかに飛ぶかを学ぶことができる

限界突破飛行を完成したジョナサンは尊敬されるどころか、群れから排斥されてしまう

そんな馬鹿な(限界突破)なんだぞ!連中にはわからないのか!奴らが間違っている

「ジョナサン リヴィングストンよ、汝もやがて悟るであろう

無責任な行いが割に合わぬものだということを。‥ただ我らは餌を食べ、そして与うる限り生きながら得るべくこの世に生を受けたということのみなのだ」

生きることの意味や、生活のもっと高い目的を発見して行う、そのようなカモメこそ最も責任感の強いカモメじゃありませんか

排斥されたジョナサンの元に向上心の強いカモメたちが続々と弟子になる

移動するしか念頭になく、完全なるもののことなど軽蔑しているカモメどもはノロマで、どこにも行けぬ

群れの仲間たちみたいにただ飛んで、餌を啄み、ヒナを産んで‥そんな生き方ではなく、より良いカモメ生を送りたいというカモメのジョナサンと自分を重ねた

自由に飛びたい

噂というやつは誰かを悪魔にしちまうか神様に祭りあげてしまうかのどちらかだ

村井は自称「超能力者」である「魔術師」麻原に出会ってしまう。村井は「魔術師」の傀儡人形にされた

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麻原の空中浮遊こそが彼の向上心になり

麻原こそが彼の「神」になった

そうすれば、お前は過去と未来を自由に飛行できるようになる

魔術師から「実験室」を与えられた村井は数々の兵器を発明をする

麻原「宙に浮く座布団を作れないか」

村井「はい、すぐに作ります

麻原「空気よりかるい金属をつくれ」

村井「はい、わかりました」

潜水艦、ビラ配りマシーン

全て失敗

これが村井が宗教に逃避した理由だろう

勉強はでき、真面目だが、コミニケーションにかなりの偏りがある。そのくせプライドばかり高く、使い物にならない

麻原のイエスマンとして気に入られ No.2になり数々のテロ、リンチを支持のもと実行された

正しい掟というのは、自由へ導いてくれるものだけだ

穏やかな見た目は裏腹に残酷と恐れられた

君がおそらく100万羽に1羽という、滅多にいない鳥だったてことさ

人間の限界ではなく、人間性の限界を超越した

天国とは、場所ではない。時間でもない。天国とはすなわち、完成なる境地のことなのだから

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最後の言葉

ユダにやられた

天国

お前が真に完全なるスピードに達しえた時には、お前はまさに天国に届こうとしているのだ‥完全なるものは、限界を持たぬ。完全なスピードとは、よいか、それはすなわち、即ここに在る、ということだ

村井が天国(地獄かな?)に行った途端 信者たちが「村井の指示がー」と一斉に言い出した。殺され 本人に言い分がないためスケープゴートにされた感は否めない

両親は「カモメのジョナサンなど見たくない」と無念そうに語る

「ジョナサンのようになりたい」ジョナサンかつての仲間に毒ガスをまくとか、テロ行為はしなかったのだが

彼の生き方は誰からも理解されなかった

我々は自由なんだ。好きなところへ行き、ありのままの自分でいいのさ

カモメのジョナサンより引用

新実智正

鋭い眼光と、広角の上り気味の印象的な顔。もともとは礼儀正しく、明るくて、優しい、真面目な人

少年時代 障害のためイジメを受けていた。そのため空手を習う

青年期には鉄道自殺を2回目撃

劣等感に悩まされた新実は「人間は何のために生きるのだろう」と常に考えて 阿含宗などいくつかの宗教団体に所属した

大学は法学部、商科をまなんでいた。大学卒業後は地元の味噌会社に就職。明るくものおじしない性格で営業を担当。営業成績も良く会社から信頼されていた

オカルト好き、ノストラダモスの大予言、雑誌「ムー」の愛読者の新実は麻原の空中浮遊記事によりオウム道場に通いはじめた。神秘体験後は麻原に盲信する

自分は守られていると信じて時速120kmの車で田んぼに突っ込むが、全く怪我もなかった常軌を逸した行動をしてしまう

出家後、修行中信者の突然死に麻原の命令のまま死体遺棄をしてしまう。この死体遺棄のあと脱会しようとした田口さんの首の骨を折って殺害

坂本一家殺人事件にも参加。信者の中でも最も血生臭い役割を果たした。26人の殺人事件に加担

1990年に、オウムではすでに何かの菌の培養をやっていて、村井と新實はそれを何処かにばら撒きに行った。二人とも頭はツルツルで、真新しい作業着をきて、いかにも目立つ異様な格好なのに、本人たちはそう見えることがわからない。この頃にはもう、普通の感覚を失っていました(元信者)

田口さんの事件の後、新実は痛々しくなるほど苦悩する姿が出家信者たちから目撃されている。坂本一家殺人事件は苦しみながら実行した。もともとは性根の優しい青年が様々な違法事件に関与しているうちに、現実感覚が無くなってしてしまったと考えられる

麻原「もし新実に1人殺してこいと言ったら百人殺してくるんだろいな」

新実「はい、頑張ります」

裁判で新実は麻原を憧れの女性に再会するように陶酔したように見ていた

洗脳され、自己を失ったのではなく、自分の責任で果報としての覚悟を決め、行ってきた。他人と尊師の責任と言い逃れをしたくない

ポアについて

ポアは慈悲の心による救済

坂本一家殺害について

このまま真理に背かせるては良くないから、殺害してやったほうが、寧ろ本人のためにもなり、ましな世界には転生できるという考えるもありました。私たちはこのような考えを持っていたから、通常の人ではできない殺害や、死体遺棄ができたのです

信者リンチ死について

私の頭は尊師ばかりで、自分にとっての功徳は、相手にとっても良くないことであるとの教えを、ひたすら唱えております‥自分のした事について「すいません」とか「申し訳ない」とか、言うつもりはありません。それを言うくらいなら、最初からしなければよいのです

信仰を自分の真理を最後まで貫いた新実は被害者遺族はただ呆れ返った

私の言葉で傷つくなら、傷つかない「本当の心を求めて欲しい

シャンバラ化計画

千年王国弥勒の世のためには、捨て石でめ、捨て駒でも、地獄へ至ろうと決意したのです

以外に優しい

井上被告を庇って当初井上の役割を供述しなかった

井上さんが死刑になりたくないと考えているなら、出来るだけ協力をしたかった

麻原について

「私が尊師に希望することは一つ。最終完全解脱を目指していただきたい」

「将来もグルから人を殺せと指示があれば喜んで実践する

死刑判決の時は こくりとうなづいた

他の信者から見た新実

日本語のわかるドーベルマン(岡崎)

オウム神仙の会時代の弟子 佐々木が新実がオウムに入信した理由を聞くと新実は「偉くなったら、付き合っている彼女を迎えに行きたいんです」と答えた。信仰よりも超能力目当てだったようだ

新実なんて宗教の「し」の字も知らなかったから単なるイエスマンで上の言うことにへつらうだけだった。新実が全ての事件な関与してるのは当然だと思う(元幹部)

晩年

来世では(麻原)の弟子になることはないだろう

遠藤誠一

1960 北海道出身

小中学校時代 真面目で成績優秀。学級委員を務めたこともある。帯広地区さん大獣医学科に合格。大学入学直前に父が癌で亡くなる

父の死

京都大学院に進学。母親は京都大学院に進学したことを近所に自慢した。院ではウィルス学を専攻する

浮いた存在

一度、それまでやっていた研究を放り出して3ヶ月行方不明になっていたことがあり、研究室の中で人間関係が悪くなり、浮いていた

看護学校で講師のアルバイトをやっていたが、ある日突然ですが「明日から頼む」と同僚に押し付けて何日か居なくなってしまうこともあって、我儘だと評判だった(読売新聞)

オウム入信により退学した。京大では浮いていた遠藤は 教団ではジーヴァカ楝という研究室を与えられ生物兵器を作るように指示された。生物兵器は全て失敗したがチオペンタールを製造した

遠藤は生物兵器の専門家と思わない。遠藤の方法では有毒種はできない。有毒なものができなかったのは(製造している)幸運だった。もしできていたら(あの程度の設備では)君たちが死んでいただろう(17年目の真実)

気性が激しく癇癪を起こしては部下に物を投げつけることがあったため評判は悪く、部下である土谷からは嫌われ、中川からは無能扱いされた。地下鉄サリンの製造に関わり逮捕

裁判では証言拒否。弁護人解任して訴訟を遅延させた

裁判

拒否します

弁護士を解任

99 1月14日 第103回公判で

もともとサリン事件を支持したのは、この法廷にある麻原さんです

人を直に殺したことはないが死刑判決を受けた。死刑判決後は

他の12人(自分を含む)は死刑でも麻原を死刑にしないでくれ

と麻原に帰依していた。麻原の4女の婚約者でもある

死刑執行

(享年58)すでに身寄りがなく遺体はアレフに引き取られた。その後火葬され遺骨は故郷の北海道の海に散骨された

殺人マシン

林秦男

1957 3人兄弟の末っ子として生まれた

両親は朝鮮人(帰化済み)

定時制高校→工学院大学の2部に働きながら通った苦学生

無理をしたせいで、体を壊してしまい健康のためにヨガ教室に通ったのがオウムのヨガだったのが運の尽き

地下鉄サリン事件では一袋余計に持つ役せざるを得ない状況に置かれた。林泰男サリンを撒いた車両とホームでは合計8人も亡くなった人がいた。兵器を持ったまま2年間逃亡 そのため「殺人マシン」と呼ばれた

裁判では誠実に証言をした

判決文では人格を褒めちぎられながらも死刑判決を受けた

最後の言葉

生かされて感謝しています

横山真人

サリン配布実行犯。一人も殺していないが死刑。寡黙で口下手な男性。裁判では動揺し、感情的になりあまり話せなかった。気の弱い性格からかかなり暴力的な取り調べを受け萎縮したという

誰にどう話しても、理解してもらうことはできない

饒舌な林医師が2人殺したのに無期懲役で口下手な横山は一人も殺してないのに死刑になった。オウム裁判は饒舌であればあるほどに死刑を免れるということになる

麻原の執行から1週間後、弁護士の「また会えるかな」に対し

これまでお世話になりました

と笑顔で返した

信者たちは普通の感覚を失っていた

(修行で逆さ吊りにされて死んだ信者について)

「一時間半坂さづりすることだけで残酷なことでしょう」

「オウムの常識と一般常識を比べられても」(オウム信者)

現実感の欠如、他人の感情、想い、人権などに対する想像力の希薄さはカルト信者の特徴である

感情をおし殺すようにと洗脳する

オウム真理教では、あらゆる感情を滅却するべきと教えている。両親の死に臨んでも、平然としていることが義とされる。嘆き悲しむのは修行が足りない証拠と教えられるのだ

死にゆく者の魂を惑わすことによって高い世界への生まれ変わりを妨害することになる

日常的に感情を殺すように努めているうちに、自然と喜怒哀楽が表に出ないようになりました

偏った死生観

死の恐怖は、ほとんどの生物の中には情報として書き込まれており、死を恐れない生物はありません。死の不安のない生物がいたとしたら、とっくの昔に絶滅しています

カルト信者は各々のカルトにより、死の概念を植えつけられる

あんたの話は淡々とし過ぎている。人間の死に対して現実的な感覚がない。あっけらかんとしている。他人の死に対して現実的に考えられん奴は、自分の死に対しても現実的になれん。死刑をどの程度考えているのか疑問や。まぁこれはあんただけやなくて、被告人を含めたオウムの人全般に感じることやな(岡崎被告に対しての弁護士の言葉)

交通事故

オウムでは信者が結構死んでるいるんです。僕はそれは何か変だと思いまして他の信者に質問したんです。そしたら

「そういう人たは死んでも良いのよ。尊師は40億年後に弥勒菩薩となって生まれ変わって今、死んだ人の魂を引き上げてくださるんですから」

という答えが返ってきた。女性幹部さえ

「この世で尊師と縁を持つことができた人間は幸せなのら。今仮に地獄に落としておいても、後からちゃんと引き上げてくださるから」

カルト宗教の教えとは、現世で不幸な人に、現世の否定し、来るべき背後世界(天国、楽園、極楽浄土、輪廻)で信者をハッピーにする事だ。「背後世界で輪廻転生する」「背後世界で永遠で生きる」信者たちにとっては背後世界がほんとうの世界であり 現世の今ある命を人生を否定する

彼らは現世の生命は仮のものと考え、団体の無料奉仕に人生を費やす

現世の自分の命を顧みない彼らは他人の生命をも軽んじるようになる

私たちの考えは六道を輪廻転生しています。死はあくまでも通過点です(A4)

約束された「輪廻転生」は背後世界世界であるため「ない」と検証はできない

世を憎む

彼らは社会経験がない学生さんばかりなのにぜか社会を敵視していた

常識は真理ではない

社会がみた「こちら側」はただの「常識」であり「真実」でも「真理」でもない 

常識は時代とともに変わる

勉強して学歴をつけて、一流企業に勤め、毎日電車乗って会社に通って、結婚して、子供を育て、親の介護をして、最後は年老いて死ぬ

その生き方が真理なのかどうかは誰も知らない

私たちは皆 自分の生き方が正しいかわからないから、人生の節目ごとに「これでいいのだ」と「常識」を「真実」にするしかない

リキュルゴルス、ソロン、マホメット、ナポレオンといった人類の法の制定者たちはですね、皆が皆、一人の例外もなく犯罪者であった

カルト信者は必ずしも間違っているわけではない。麻原のテロが成功すれば 麻原が法律になるのだ

彼らは新しい法を与えることによって‥古い法を破った‥彼らは流血も辞さなかった(罪と罰)

カルト信者からみたら向こう側の「常識」は偽りの世界で、自分のいる「こちら側のが「真理」の世界なのだから

 

 



 

 

なぜ高学歴の若者はオウムに洗脳されたのかを考察しよう

「僕の地球を守って」をメルカリで買ったのよ

当時大人気の男女7人夏物語を宇宙版した輪廻転生ファンタジー

前世は宇宙人

宇宙戦争で人類が全滅したが生きのびた7人の男女

オカルト雑誌で前世の仲間を探す超能力を持った若者たち

輪廻転生、超能力、人類滅亡

80年代はオカルトブーム

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今日は理系エリートがなぜオウムに惹かれたのか検証するわよ」

カルトに入信した若者の特徴
  1. 真面目、良い子
  2. (親、教師からみて)理想の子供
  3. 9割がたの若者か反抗期がなかった
  4. 普通、もしくは普通より裕福
  5. 父親の不在

父親が出張、単身赴任、残業で帰るのが遅い家庭が多い

これは高偏差値の子供の家庭条件でもある

亭主元気で留守がいい

父親が家にあまり居なければ、母親が子供に教育専念できるのだ

残業が多い父

  • 仕事ができる(有能)
  • 給料がいい
  • 教育に金かけられる

Q.真面目は人が犯罪に手を染めるのは何故?

ユングによると人は誰でも社会で生きるために表向きの顔と内向きの顔を持っているという。それをユングペルソナと名付けた

警察官は警察官の仮面

教師は教師はの仮面

不良は不良の仮面

優等生は優等生の仮面

良い子は良い子の仮面

Q.良い子と見られるのはいいことじゃない

良い子の仮面は、一見いいことと思われがちですが、良い子の仮面を被り続けることはストレスを抱え込みます

ドラえもんで考えよう

映画ではジャイアンは「いい奴」になる。そうなると「ジャイアンって実は家奴じゃん」と好感度は上がる

しかし しずかちゃんが一度でも、悪い行いをすると「しずかちゃんって嫌な子なんだよね」と思われてしまう

「良い子」は常に「良い子」を行わなければならないのだ

仮面を被る姿と内なる自分とのギャップに乖離があればあるほどストレスは高まります

これが「あんないい人が何故?」と普段真面目な人が世間を驚かされるのである

Q. 勉強ばかりしていたから 騙されたんじゃないの?

カルトに洗脳された若者は 勉強だけでなく、芸術、スポーツもよくできた。クラス委員を務めたコミュ力のある人も多い。オウムは高学歴+武道有段者 文武両道が多いまた ボランティア活動をしていた人も多い

オウムに入信した若者は本、哲学書も読み漁った知性のある若者が多い

オウムに高学歴が多い理由

特に理系高学歴を狙って勧誘した

麻原にはエリート願望があった

熊本大医学部受験→落ちる

大受験→落ちる

ヨーガサークルでお弟子さんから「先生」と呼ばれチヤホヤされた麻原はただのヨーガの先生では飽きたら無くなり「教祖」になった

オウム真理教の小さい世界で「尊師」と呼ばれたこと麻原は敬愛するヒトラーのように独裁者になった

悪どい集金システムでぼろ儲けした

彼は万能感に満たされた

被害者から相談を受けた坂本弁護士がオウムを「インチキ宗教」と呼び訴訟を起こそうとした

自分の世界が壊される

自分の世界を壊す人間はいなくなれば良いと

麻原は弟子たちに命じ坂本弁護士を一家ごとポアした

彼の思想の実現(全人類を救済する思想)‥ケプラーニュートンの発見が‥その連中によって妨げられ、彼らが障害になっているという場合にはですね、ニュートンはその発見を全人類のものとするためにこの十人ないし百人を排除する権利を持つ‥その義務さえあると思うのです(罪と罰)

坂本弁護士はもともと被害者たちから依頼を受けたのだ。坂本弁護士がなくなれば被害者たちはまた別の弁護士に依頼する。寧ろ警察は動くし立場が悪くなるだけなのだが 何故か警察は行き詰まった

坂本弁護士ポアが上手くいった麻原は教祖だけでは物足りなくなりヒトラーのように選挙で勝ち日本を支配しようとしたが大敗してしまう

選挙に負けたのは国家の陰謀を考えた麻原はハルマゲドンを自作自演して敵を皆殺しにして(ポア)日本を支配しようと目論んだ

ハルマゲドン自作自演するためには化学兵器が必要

一流大学に「記憶がよくなる」「能力開発」を謳う超能力、ヨーガ、武道、カレーの覆面サークルに美人信者の勧誘とラブシャワーで勧誘したのだ

「理系で頭のいい予備校生を導いて下さい」と女性幹部に指示され勧誘活動をした(元信者)

高学歴信者は霊的にたいしたことなくても優遇されとんとん拍子に出世できた

自衛隊、警察官もリクルートしていた

白井孝久三曹(26)オウム真理教本部に火炎瓶を投げ自作自演をした

オウムの美人信者の色仕掛けと井上のリクルートがあった

Q.何故、自衛隊がオウムに騙されたの?

敗戦国日本は自衛隊を軽んじていた

  • 自衛隊の2佐クラス以上は国立の大学院に入学さえできない
  • 災害の時自衛隊は、「災害派遣」というプラカードをつけなくてはならない。プラカードをつけなければ「軍国主義の復活」と難癖をつける輩がいる

自衛隊は命をかけて救助活動をする。これに対し感謝の念がなければ世の中に不満を感じカルトにハマってしまう人もいるだろう

暴力団

オウム幹部の中田清秀は元暴力団

村井を殺した人も暴力団

ロシアルート

ソ連崩壊後のロシアと賄賂を送りコネクションをつくっていた

冷戦が終われば兵器は無用の長物。ロシアから武器を購入していた。もしも闇ルートで核兵器などを入手したとしたら‥

麻原が国家をハルマゲドンと称するテロで日本を乗っ取ろうとしていたのは間違いない

オウムや統一教会が大学で勧誘する理由

カルトは不安ビジネスである。ビジネスである以上、極力 利益をあげたい

オウムと統一教会は一般企業と同じなのだ。どんな企業でも優秀な人材が欲しいと同じようにカルトも良い人材が欲しい

一流企業は一流大学の学生を採用する。偏差値が高くても使えない人もいるが確率的に偏差値が高ければ高いほど、真面目で、勤勉であり、有能な者が多いからだ

例えば、開成、灘、麻布、桜蔭などに入学しましたできる子供は非常に有能である。教師、塾の講師たちの要求する以上のことが出来てしまうという

企業は要求した以上の仕事ができる人材が欲しいのだ

そのような人材は高偏差値になればなるほど多くなる

エホバの証人は家から家の勧誘だ。そのため昼間家に在宅でしている主婦かお年寄りばかりになる

勧誘ノルマがない。時間さえ入れればいいのだ。そのため、30年も所属しながら一人も新しい信者を獲得しなかった人とかも珍しくない

井上嘉浩は16歳から入信して25歳で警察に捕まるまで1000人以上の信者を獲得した

オウムと統一教会は効率的な教団運営のため、有能な一流大学の学生が欲しかったのだ

一流大学に覆面サークルで誘えばオカルト好き、ヨーガ好きの誰かしらを引き入れたりすることができる

頭がいい人ほどカルトにハマる

という論があるのだが、全く関係ない。カルトにハマる人は「社会的弱者」と人生経験のない「若者」が多い

マスコミは理系のエリート青年ばかりクローズアップしているが、オウムでは幼い子のいる主婦も多かった

オウムと反対にエホバの証人は、少数のエリートたちが信者たちを支配する共産主義システムをとっている

信者に教養があると支配しにくいのだ。だから現役大学生が信者になると「今にもハルマゲドンが来る」と大学中退して信者になるようにさせる。このように 信者の高等教育を1995年あたりまで禁止していた。ここ最近は大学に進学可能になった

Q. 何故、頭いいのに騙されたの?

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医者だから全てを知っていると考えているようですが。私は実際のことをいうと単なる心臓外科医として専門バカだったんです(林郁夫 オウム法廷1)

彼らには、宗教的な知識がないと思った。村井や上祐は科学知識が長けていても、修行のことは知らなかった。宗教のことを知っている人は途中でおかしさに気づいて辞めている(元オウム初期の高弟)

人間の脳は不完全情報

偏差値75あっても世界の事情を全て把握できるわけではない

ノーベル賞受賞者だって、例外はない

その道のプロはその道のことしか知らない

偏差値75は「勉強」という物差しだけの数値なのだ。彼らは宗教知識はなかった

むしろ天才レベルは知識が偏ってしまうから自分の得意分野以外は全く知らない人もいる

麻原彰晃はどうだろう?

詐欺師という物差しを測るなら

オウム事件の悪辣さから、麻原のペテンぶりは日本トップレベル 

つまり麻原は詐欺師偏差値が75なのだ。

オウムの幹部たちは詐欺知識、また宗教知識はあまりなかったと思われる

偏差値75の詐欺師にかかれば勉強偏差値75の秀才は騙されるだけの存在になる

完全要求

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人間は本能的に完全を求める

この世界には、あらゆる不法や犯罪を行いうる‥完全な権利を持っているある種の人物が存在する、そういう人物にとって法は無きに等しい(罪と罰)

情報システムとしての人間は部分情報です

過去の全て、また未来まで知ることはできません

人間は

過去、なぜ生まれてきたか

未来、死んだら何処にいくのかを知りたい要求があります

自分が正しいと思うこと、選択したことが望みどうりの結果をもたらすわけではありません

予期しない出来事、理不尽なこと、災害、病、悲惨な出来事はたくさんあります

医学は発展しましたが、全ての人は救えません

仮に全てハッピー人生を送ったとしても、最後は皆死にます

資本主義の世界では、学校、会社、組織の代用品のある部品の一つになりがちで個性は尊重されません

世の中は無常

そんな時

学校に行く時、光速移動できたらいいのに

タイムマシンがあれば戦争防げるのに、未来がわかるのに

環境破壊を治す、全ての病を治す神の手があればいいのに

遂には万能なる存在にに行きつきます

宇宙、生命全てをつくった、全ての問題を解決するがいればいいのに

不完全情報である人間は完全情報を持つ絶対神を創造するのだ

オウムに入信した若者の特徴

  • オカルト好き
  • 超能力、ノストラダモスの大予言を本気で信じている(終末予言を信じる人は破壊願望がある)
  • 輪廻転生を信じている
  • 仏教、密教チベットに興味がある
  • ヨーガに興味がある

親、学校の先生、教授に

「本当に超能力ありますよね」なんて聞いても

「君、面白いね」「好きだなぁ、先生そういうの」そんな反応くらいしかない

彼らにとっての真理とは

「君の言う通りです

超能力は本当にあります

その証拠に私は空中浮遊ができます

輪廻転生も、ハルマゲドンも本当にあります

私に従うなら 

たった3年間で必ず超能力を体得できます 

解脱もできます

来るべきハルマゲドンを通過して

君は世界を救うんだ

きみは選ばれたのだ」

と言ってくれる大人だった。それか麻原彰晃だったのた

「非凡人」は権利を持つ‥公的な権利ではなくて、自分の良心に対して‥ある種の障害を踏み越える権利を持つ

有能願望

あなたの能力はどのくらい?

百万人の高校生を調査した

自分の能力は平均以上と答えた生徒は70%に対し、平均以下と答えた生徒は2%

最上位の1%はいると答えた人は25%もいた

学生だけではない

自分の仕事能力は平均以上と答えた社会人は94%いた

ほとんどの人間は自分が平均以上、自分は特別と思っている

だから 48%の人は「私は普通以上なのに世間は私を認めない」と不満になる

24%の人は「私は上位1%なのに世間は私を認めない。この世界はおかしい」と不満になってしまう

この人の論文によると、全ての人間が「凡人」と「非凡人」に分かれている

凡人は、つまり凡人だから、服従を旨として生きなければならんし、法を踏み越える権利もない

ところが非凡人は、非凡人なるがゆえに、あらゆる犯罪を行い、勝手に法を超える権利を持っている(罪と罰)

Q.オカルト好き高偏差値青年の夢とは

1. 自己超越(超能力)を身につけたい

2. 未来を知りたい

3.全てを知りたい

4.完璧になりたい

5.アインシュタインダーウィンみたいな「新たな発見」する科学者になること

(ダーウィンアインシュタインエジソンは偏りがあり高偏差値ではない)

6 地球を救うヒーローになりたい

麻原の教えはオカルト好き理系の夢を叶える教えだった

だから空中浮遊の写真をみても、超能力を信じていない人からみたら

「浮いたからってだから何?」と思うし、写真ならいくらでも加工できると考える

体験型宗教

体験がたテーマパーク キッザニアが大ヒットした

人間は体験型が好き

オウムは当時珍しい体験型宗教だったのだ

彼らは理系らしくまず自分を実験台にして、麻原のヨーガを試したら神秘体験してしまう

神秘体験

身体の体験は強烈だ。彼らは思う。「この人は本物ではないか?」

「検証するために一度麻原に会いたい」

麻原の神秘体験(脳内物質の過剰分泌による幻覚作用 ヨガをすれば誰でも体験する)をしてしまった彼らは本気で超能力を信じた

彼らの中に パラダイムシフトが起きた

パラダイムシフト

説明できない観測や実験の結果が累積すると、それらを合理的に説明できるパラダイムによって置き換わり、その後には新たなパラダイムを前提とした、問題解決や説明がなされるようになる(トーマス=クーン)

話をよく聞く人

偏差値が高い=人の話を熱心に聞く

マニュピレータの話を熱心に聞けば必ず洗脳される。聞いてはならない

麻原は妄想虚言症

麻原本人は自分を救世主として信じていた。だから超能力を信じる人にとっては麻原は嘘をついているように見えないのだ

「新しい重力法則を発見した」

「この人の弟子になれば世界の謎が解ける」

となり盲信してしまう

麻原に従えば、ユリゲラーみたいな超能力者になれて

釈迦のように悟りが開け

しかもアインシュタインダーウィン級の発見者になれるのだ

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歴史に名を残す発見をしたい

それこそが理系エリートの夢

こんな美味しい話はない

美味しすぎる話は詐欺だけど

麻原の妄想(嘘)はオウム理系たちの夢を願望を叶えるものだった

騙されたのではなく、信じたのだ

人間には人を信じたい要求がある

教養があってもスピュチアルを信じる

ナンシー・レーガンは夫が大事なスピーチをしたり、外国の首脳と会談したりするときの最適な日取りを選ぶときは、占星術士を雇っていた

ホームズの生みの親、アーサー=コナン=ドイルは妖精の実在を信じていた

ハーバードの教授で精神科医のジョン=マック医師は 異星人に誘拐された人の体験談を綴った「アプダクション(誘拐)」という本を出版した

超能力の記事を書いている記者に「あなたはご自分の記事を本当だと思いますか?」と尋ねたところ

「別に自分で信じている必要かはありませんよ。博士号を持っている人で『本当ですよ』と言ってくれる人が2人見つかれば、記事はできるんですから」

根拠なき科学

  • 人間の脳は10%しか使っていない
  • 犯罪は増えている
  • 自尊心の少なさが攻撃性につながり犯罪をおこす
  • 信仰心の篤い人は、無神論者より利他的
  • 正反対の性格の者同士が惹かれ合う

空中浮遊

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オカルト雑誌に掲載された空中浮遊写真で多くの若者がオウムに訪れた

髪の毛が逆立っている。足を組んだまま膝の力で飛び上がった瞬間に撮られたトリック写真である。多少の教養があればわかる

目の前で 飛んでくれたら信じるけど、それはできないということだね

坂本堤弁護士

と普通の人間は考える。しかし超能力を信じている人は信じてしまう

信じたいから信じる

根拠なき科学を信じる心理

行き詰まった人、不治の病の人などには希望になる

死んだら無になるのは虚しい。だから輪廻転生があったほうが安心できる

迷信、運命、超常現象が有れば思考を単純化できる

  1. 何を信じるべきかは、あらかじめ決まっている
  2. 証拠を探すのは、あらかじめ決まっている信念を裏付けるための証拠だ
  3. その主張、あるいは信念に反する証拠は無視する
  4. ある現象に他の説明がついても無視する
  5. 並外れたことを信じている
  6. 並はずれた主張を裏付ける割には、頼りない証拠で満足している
  7. 事情証拠を重視する
  8. 主張を検証するのに、厳格にコントロールした実権を行わない
  9. 懐疑的な思考をほとんど行わない 
ポール・サイモン死亡説

ビートルズの曲を逆再生、スロー再生すると「ポールが死んだ」と聞こえる

ビートルズの曲は山ほどある。片っ端から逆再生、スロー再生すれば一つくらいは見つかるだろう

火渡り

火渡りする人たちは

「私が火傷しないのは、ある種の精神的エネルギー、霊的エネルギーが守ってくれるからだ。私の元で修行すれば、このエネルギーを習得できる」

物理的に説明できる

オーブンでケーキを取り出す時

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オーブン、ケーキの容器を触ったら火傷する。しかし、ケーキは火傷しない

金属の熱容量、熱伝導性は高いが

空気、ケーキ の熱容量、熱伝導性は低いため

ケーキは触っても火傷しない

火渡りで使用される炭は650度もあるが、炭は熱容量、熱伝導性も低いので、ゆっくり歩かない限り火傷にならない

霊的エネルギーも何もないのだ

優秀な人もエセ科学を信じてしまう

頭が良い人は自分の信じた話を論理的に正当化する能力が優れている

批判(クリティカル)思考を身につけよう

本気で真理を追求したかったら、生涯に一度くらいは疑いかぎりのものを疑ってみることだ    デカルト

懐疑的思考

  • 分析
  • 再現可能な証拠

懐疑主義

検証するのは大変

考えるのは面倒くさい

論理的思考を持って生まれた人間はいない

習ったこともなく、練習したこともないのに、ゴルフ選手になっていたとか、ピアニストになった人はいない

論理的思考とは長い時間をかけて学習するものなのだ

人間が本能的に信じる生き物

人間は人生に確実性が欲しいからだ

人生は知っていることより、わからないことの方が多い

世の中にはグレーゾーンであることが沢山あり

不確実である事実を受け入れなくてはならない

しかし、根拠のない信念を抱えて生きる人生とは果たして幸せだろうか

人間は信じたい要求がある

信じる人を間違えたら

財産を奪われたり

奴隷のように無料奉仕で搾取されたり

最悪な場合は

知らず知らずのうちにテロリストになってしまい

犯罪に手を染めて死刑囚になってしまう場合もあるのだ

そんな人生より自分の頭で考え、選択した人生のほうがマシではないのか?

神秘体験

オウム信者の若者は、みな神秘体験で信じてしまった

真理の光

オウムのヨーガを実践すると光が見える。この光を見て彼らのは脳にパラダイムシフトが起こり洗脳された

昆虫が真っ直ぐに飛べるのは、太陽の光りを帰順にしているからだという

太陽の光りを捉える両眼の僅かな視差を利用して、虫たちは進路を決める

しかし、夜、人口の光り、松明を見た虫は、それを天然の光りと勘違いする

真っ直ぐ飛ぼうとしても、進路は光りの側に曲がっていく

こうして虫は光のまわりをグルグル旋回する。その半径がしだいに狭まっていき、ついに火の中に飛び込んでしまう

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カルトの光を浴びた彼らは、それを真理の光と結論し、真理の光を求め続けた

人口灯に感覚を狂わされた虫が火に飛び込むように

オウムの光りに狂わされて彼らは破滅の階段を登った

人間は本能的に何かを信じる生き物

信じるものを間違えるならばオウム麻原以下12人の弟子のように人選が破滅する場合もあるのだ

だから、私たちは何かを信じる時はけちんぼにならなくてはいけない

証拠がでるまで

信じるのを我慢して、自分の頭の中で反論を続けて検証するのだ

それは人間の本能に逆らうことだからむずかしいが それこそが真理に辿り着く道なのだ

 

参考文献

 

 

 

 

   

 

 

 

 

土谷正実 サリンを作った天才の「罪と罰」

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モルカ買ったのよ。これで私たちは科学者になるわよ

「天才化学者になりたいわ。どうすれば天才になれるのかしら?」

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「「天才」の定義とは?

興味深いわね。今日は「罪と罰」から「天才」について学ぶわよ」

人間は自然の法則によって、大別して二つの部類に分けられる

一つは低級な(凡人)の部類で、自分の同類を生殖する以外なんの役にもたたない、いわば材料にしか過ぎない部類と

もう一つは、自分の環境の中で新しい言葉を発する天賦の才という能力を持っている人間です

第一の部類、つまり材料となる部類は、大体に於いて、その本性からいって保守的で、行儀正しい人たちで、服従を旨として生き、また服従するのが好きな人です

第二の部類は、常に法の枠組みを踏み越える人たちで、それぞれの能力に応じて、破壊者ないしその傾きを持っています

この人たちの犯罪は‥様々な声明を発して、より良き未来のために現在を破壊することを要求します

その思想のために、例えば、屍を踏み越え、流血をおかす必要がある場合には‥彼らは自分の良心に照らして、流血を踏み越える許可を自分に与えることができるのです(罪と罰)

「「天才」とは「偏差値の高い人」ではないの

答えのある問題を解くだけの人は凡人

「天才」とは 

より良き未来のために、今ある世界法の仕組みを変革し、新しい世界の支配者になる人なの

ソロン、マホメット、ナポレオンなどは今ある世界を破壊して、時には多くの流血を流し、新しい法律、新しい世界を創ったの

日本にも「天才」すぎて 自らをナポレオンのような「天才」となろうとした若者たちがいたの

それがオウムのエリート青年たちよ」

冨永昌宏

大阪府生まれ

小学校、中学校時代は成績は常にトップ。嫉妬のせいかイジメにあう。両親は近くの公立高校を勧めたが本人の希望で灘高校に進学した「灘に入学してからイジメられなくり本当に良かった」友達もできた

1987 冨永は東大理科三類にストレートで入学、医学部へ進学 

やはり灘高だな、という感じがするんです。他の学校から来た生徒たちは世の中をハスに見ているふしがあるが、冨永君たちは虫も殺さないような人物。いい子過ぎます。言われたことを素直に勉強してきたのでしょう(東大の同級生)

虚無感

このままだと先が見えてしまう。死を超えるにはどうしたらいいのか?

学友たちに問いかけていた。そこを灘高からの友達石川に「君の能力を人類のために使うべきだ」と勧誘された

医師免許取得後は研修医になるが「密教の修行者と医師は両立できない」と出家

出家したからには、法律や条例よりも教祖の命令やオウムの競技が優越する

諜報省に配属 井上の部下になった

日本の教育問題、アメリカ軍基地を調査

「学生班」設けて、大学生を組織的に勧誘するとき、冨永はリーダーに就任した

1994  滝本太郎弁護士暗殺未遂

1995  5月5日 新宿駅青酸ガス事件

   5月16日 都庁爆破事件で爆発物の入った小包を郵送した

10月8日 埼玉県警蕨書でまで出向き自首した

「ただ今出頭しました。私がオウムの冨永です」

驚いた 当直職員が、手配のポスターを指して

「この人ですか?」

「うん」と首を縦に振りながら、運転免許証を取り出した

裁判では指を吹っ飛ばされた被害者の手を見て かなり動揺していた。懲役17年の刑に服し今は出所している

石川公一

裕福な家に生まれる

小学生からスパルタ塾に通わせられ勉強漬けの毎日

徳島大学附属中学→灘高→東大医学部

中学時代の同級生に

麻原尊師は素晴らしい。自分は二度とこんな立派な人に出会えるないだろう

石川が大学を休学した平成二年から東大医学部は面接試験を開始した

Q.洗脳される人の特徴とは

anser  話を聞く人

宗教に勧誘されると

ハナからバカにして全然相手にしない人と

相手が間違っていることを証明しようと真面目に話を聞いてしまう人がいる

石川君は後者のタイプだった(石川友人)

 

私も勧誘された時、その人と議論してしまった「この議論の続きをやろうよ」と誘われたんです。そこでもし私がついて行ったら、私はオウムに入っていたかもしれないです(河合弁護士 早稲田卒 オウム裁判担当)

幸い石川は「不器用」だったためテロ事件には選出されに済んだ

偏差値高い=言われたことをやりとげる子

理系エリートの弱点

数学の優種さとは、いかに子供心を持ち続けるかということ、公理や定理など決まり事を延々と論理的に組み合わせていくには、世間ズレして、色々余計なこと興味を持つ人は向かないのです。純粋さという点で、数学と宗教は接点かあるのかもしれません(大学への数学の役員)

麻原彰晃は医者をターゲットにしていた

医師がいれば一般には入手しにくい薬も手に入れられるから

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サリンもあるわ」

サリンといえば土谷正実よ!」

土谷正実

裕福な家庭に生まれる

虫も殺さない子

作家 大石圭は土谷と幼なじみである。大石は幼かった土谷が路上のミミズたちを「干からびて死んでしまうから」と一匹ずつ拾い上げ草むらに返しているのを見たことがある

真面目で優等生だが、明るくひょうきんで人気者だった。好きなアーティストはユーミン

恐怖を感じない少年

中学生の時、男子生徒たちは「肝試し」をした。校舎の4階の手摺りの上に立ち、十数メートルある手摺りを端から端まで歩くという肝試しだった

土谷は顔色変えずに見事にやってのけた。失敗したら死ぬ可能性がある。もちろん彼以外誰も挑戦しなかった

挫折

筑波大学入学。交通事故でラグビーができなくなる。更に恋人と別れ 交通事故で首を痛めた

リハビリのためヨーガ教室に通う。それがオウムのヨーガだった。土谷正実筑波大学理系と知ったオウムは(大学名を名簿に記入する)は彼を優遇する

土谷はヨーガの神秘体験によりオウムにハマる。オウムの受講料、テープは高額なため、土谷は睡眠時間を削りアルバイトに勤む

狂気

そんなスランプ土谷が友人に「名作だ」と勧めたアルバム

彼は善悪の観念がつかないような人間、社会的な適応力がない。性格は天真爛漫だが、裏を返せば何も考えていない奴。土谷ならやりかねないと思った(友人)

天才となんとかは紙一重

恋人が去った時は、転げ回ってのたうちまわった後刃物で自らの身体を傷つけたという かなり激しい性格

怪しい宗教に取り込まれて別人のようになってしまった息子に懸念を感じた両親

  • 食事は1日一回
  • 睡眠時間三時間
  • 親子の縁を切らなければならない
  • 修行は塩水を1日2リットル鼻から入れてどしたり、麻紐を鼻から入れて口に出したり

オウムの修行、麻原に対する忠誠心を語る息子の話を聴くと 母は九キロ痩せてしまった。土谷は塾の教え子の高校生をオウムに誘い出家させてしまう。教え子の両親からの抗議の電話を受け両親は土谷を駆け込み施設に強制入所させた

宗教の話となるといきなり早口になって喋り出し、(その様子をみた)お母さんは「これはうちの息子ではない」

オウム元信者が、オウムの欺瞞性を説明して脱会を促たが、土谷は蓮華座を組み瞑想して全く聞く耳を持たなかった

土谷の居場所がオウムにバレてしまう。教団は土谷家の電話、玄関に盗聴器を仕掛けていたのだ

オウムは土谷家の家の周囲に、父の勤め先にも「父親が息子を監禁している」と連日のようにビラをはったりまいたりした

オウムは施設の周りを取り囲み拡声器で呼び続けた。土谷が出家させた高校生を連れてきて「土谷君がでてくれば、この子を家に帰す」と訴えた。土谷は悶え苦しむ

オウムは、人身保護請求を提出し、土谷が裁判所に出向かなければならない状況をつくりだした

裁判所に向かうため施設から出た後、両親の隙をついて逃げ出した土谷。教団の記録では土谷はその日に出家したことになっている

自分が入信させた教え子を助けるために戻ったんだ(土谷母)

土谷は村井から「毒の本」を貰い「ハルマゲドン」のために毒ガスの大量生産は可能かと尋ねられた

マイケル=ファラデー(1791〜1867)英国の科学者

クリミア戦争の時、英国政府から「毒ガス」の大量生産は可能か?と尋ねられた。ファラデーは「可能だが絶対やらない」と答えたそうです

土谷はファラデーのようにはなれなかった。麻原の指示として嬉々として毒ガス兵器を研究し始めた

土谷はサリンVXガス、ボスゲン、イベリットのガス、3種類の麻薬など5種類の爆薬を3年に満たない期間に合成に成功。たいした設備のない教団内の研究所で独学で数々の毒ガスを合成したのだ「天才」である

科学の知識は凄かったが、化学ばかりで、少し偏っていた(友人)産経新聞より

逮捕

両親は面会を望んだが土谷は拒否した

人類に対する憎悪

取り調べでは

動物を殺すと悪業になるから動物実験はしない。今の人間は悪業を積んでいる。本番で試す

裁判

職業は?

土谷「麻原彰晃の弟子です」

虚な目、気だるそうに足を開いて座っり黙秘を貫く態度

どのような状況になろうとも、私の麻原尊師にたいする信が揺らぐことはあり得ません‥麻原尊師への帰依を貫徹し死ぬことこそ、私の天命であると考えております

遺族の証言では瞑想に入り目も開けず、話も聞かずの態度は遺族の神経を逆撫でした

しかし、麻原裁判の態度を見て教祖に幻滅していく

獄中結婚をきっかけに麻原彰晃の依存をやめた

大石圭からみた土谷正実

人の好き嫌いが激しい

頑固者。有名人でいえば貴乃花に似ている。顔ではなく、表情、話し方が似ていた

サリンなんかつくりたくなかった

大石圭は土谷がサリンを合成したのは父なる麻原に認めてられたい承認要求と語る

麻原に会いたい

麻原に会ったら胸ぐらを掴んでやりたい

詐病を辞めろ、おしめを外せ、本当のことを話せと言いたい

大石圭の勧めで母親に手紙を書いたが返事はなかった。落ち込む土谷。大石はもう一度書こうと勧めるが「もういい」拒否されることに怯えていた

自分の処遇について

死をもって償うしか無い

周囲から再審請求を勧められたが頑なに拒んだ。最期は自責の念からか精神を病んだ状態になってしまった

死刑執行

(執行の告知)はいきなりでビックリしていたそうですが、事を理解すると「今日がそうなのか」と大人しく刑場に向かっていったそうです。唯一悔やまれることがあるてすれば、あの日、東京拘置所での執行が麻原と一緒になってしまったこと。荼毘に付されたところまで一緒でした。あれだけ憎んでいた麻原と最期まで同じだったとは‥。執行を受け入れていたと思いますが、それだけは心残りだったのではないでしょうか(妻 週刊新潮2019年7月11日号)

青山吉伸

衣料メーカーの創業者一族の一人息子

1981 11月 全国最年少で司法試験に合格した「天才」弁護士

豪邸に住み、友達が遊びにいくと、庭にはゴルフ場があり、子供用のクラブまであり友人達とゴルフで遊んだ

お部屋でトランプ遊びをすると優しいお母さんかお茶とショートケーキと運んでくる

学校の成績優秀だが、それをひけらかすことはなく優しい子だが影は薄い感じ

うちの子と友達になってやって

と母親から頼まれたクラスメートもいた。金持ちゆえに遊ぶ友達は選んでいたようだ

京都大学法学部にストレートで合格

大学では法律相談のサークルに所属。スモン病の訴訟に影響を受けた。スモン病の患者の家を回り患者の苦しみを聞いてまわった。社会的弱者を助けたいと弁護士を目指す

最年少で弁護士になった青山は「法学部の星」と呼ばれた

やっとスタートラインに立ったに過ぎない

彼はそんな言葉に驕ることなかった。結婚もして子供も授かり仕事も順調だった

苦悩

社会的弱者を助けるため弁護人になったものの、青山は「社会的強者」の側の人間である。彼は自分の想像力を駆使したが、弱者のに寄り添えば、寄り添うほどに矛盾を感じた

人間の心が変わらないかぎり本質的な解決にはならないんだなという虚しさを感じることがありました

挫折

青山は腰痛に悩まされた

腰痛を治すためオウムのヨガに通いはじめた。病院で治らなかった腰痛がヨーガで治ったため麻原に盲信して出家してしまう

私は恵まれた職場、安定した社会地位、名声、人が羨む程の資産、家庭、その他全ての現世的に幸福だと思われるものを捨て、周りの反対を押し切り、オウム真理教に出家しました(真理の弁護士頑張るぞより)

住民トラブル、数々の訴訟、マスコミから叩かれていたオウムこそが、青山にとって救うべき「社会弱者」になったのだ

あなた方は知的レベルが低いからわからないだろう(警察の取り調べで)

人を疑わない

夫は性格が素直で、すぐ人の言葉を信じる‥(妻)

オウムの文系

端本悟

1967年生まれ

中学校ではバスケット部と卓球部。高校では卓球部

高3の時 新聞配達のバイトをした

僕はとても恵まれていて、何となくこのまま勉強してて、これでいいんだろうか、と思った。自立心を養わなきゃっていうか、オヤジかやっているような仕事を、自分も学業と両立させられたら自立かな、と

反抗期のない好青年

自分探し

普通のサラリーマンになりたくない

青年海外協力隊みたいな 社会的に役立つ仕事につきたい

一浪して早稲田大学法学部に入学

1988 高校時代の友人がオウムに入信した。「インチキ宗教に決まっている」とオウムの欺瞞性に気づいた端本は、友人を説得するために麻原の本を読んだり、オウムの話を聞いた

とても実践的で具体的なことが書いてある。こんな世界があるのか

麻原の本は8割はパクリ。2割が麻原オリジナル。端本は8割のパクリの方をみて「良い教え」と判断したのだろう

人を騙す時は

本当のことをいい信頼を得る

信頼を得た後 一つの「嘘」を信じ込ませる

詐欺の基本である

人間は一度信頼した相手を最後まで信じ抜く

相手が突拍子のないことを話しせば違和感認知的不協和が働く。違和感があっても認知的不協和を解消するために信じ抜くのだ

麻原の著書を見て信頼した端本は友人と共にセミナーに参加した

あなたは前世から修行していたんですね

前世からの因縁

この言葉に感銘を受けてオウムにのめり込んでいく。端本は出家を決意

両親はオウムにいかがわしさを感じ息子を説得しますが、オウムの話になると噛み合いません

少しでもおかしいと思ったら帰ってくるよ

大学中退して出家した。オウムは超学歴世界。文系中退の端本はオウムでは優遇されない。そんな端本に転機が訪れた

1989年 オウムの武道大会で優勝して麻原のボディーガードに抜擢された

新実から坂本弁護士をポア指令がくだる。「殺人」である

躊躇する端本に対し、仕事帰りの坂本を空手の技で一発で殴り失神させるだけでいいと言われしぶしぶ参加ポアに加担する

最初は簡単な違法行為からはじめさせる

端本は周囲の雰囲気に流され 気絶させるどころか首を締め付け「殺人」をしてしまった。端本は動揺するがポア後麻原にねぎらいの言葉を受けると感銘を受けた

坂本一家失踪事件がオウムが関わっていると報道で知った両親は息子を心配した

施設の外で警備していた端本を見つけた両親は「あなたは知らないだろうけど坂本さんという弁護士さんがいなくなってね。オウムはそいいうこともやる所なのよ。早く出てきなさい」息子が坂本一家を殺したと露とも思わず。端本は「今度、家にあるスーツをとりにいくから」と答えた

端本はその後一人で泣いた。もう帰れる所はなかった。塞ぎ込む端本に対し麻原から

前世でお前は私の息子さんだった

と言われれば 全ての疑念も違和感も吹き飛んだ。端本は更にオウムに堕ちていく

1994 松本サリン事件ではボディーガードで参加。目が痛くなるくらいのガスだと思い込んでいた(それまでの教団内の兵器は失敗作ばかりだったため)

ピュア

麻原の奥さんが次々に出産するのは処女懐胎なのか?

文系で哲学書や文学、原始仏教を愛読していた端本は 常に麻原、教団に対して疑問を抱く

選挙運動が始まって 象の帽子被って踊り出したり、歌い出した時には「なんじゃこりゃ」と思いました

しかし 優遇されると疑念は吹っ飛んでしまう

自分の感性を信じるべきだった

「真理」は他者から与えられるものでなく、自分の感性で見出すものと端本は学んだ。オウムは端本にとって「痛い社会勉強」になった

死刑判決後

端本はマインドコントロールにおける 従属的立場であった。弁護士たちは再審請求するように促したが「マインド・コントロールで犯罪行為を行なった、そんな言い訳、弁解みたいなことをしたくない」と裁判の結果を受け入れた。人格者で武士のような潔いよい男だった

Q. 何故 高学歴の彼らは宗教に救いを見出したの?

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自分が幸運であることに気づいていないからだよ

そういうタイプは現状に満足できずにずっと何かを追い求め続ける

自分の力で生きていけると思い込み 見知らぬ別世界に本当の自分を見つけようとする

やがて心の空白を埋めてくれるオアシスを求め彷徨い歩く。そして自分探しの旅を一生続けるハメに陥るんだ(ドラゴン桜2)

下降思考要求

貧困の中で育った者はその飢えをバネにして成り上がろうとする

人間には皆上昇思考がある

自己の欠陥を 

肉体的に欠陥を持っていたり、負い目のあるものは、その欠陥を補うために権力思考になる

不完全なものから完全なものに

劣者を優者へ

混乱から調和へ

遂には 人物から神へと

自己完成で埋め合わせる

彼らは生まれた時から恵まれていた。だから上昇思考を持つ必要はなかった

彼らの両親は戦後の貧しいを生き抜いた。親は子供に貧しい惨めさを味合わせないように 懸命に働いた

貧しさを知らない彼らは、「お金持ちになりたい」とか「立身出世」とか上昇思考で普通に働く人間の行動は煩悩であり、虚飾で塗り固めているように見えた

青年になった恵まれた彼らは「人生の生きる意味」を模索し始めた

それが「この世界をより良く変革したい」という麻原に追随することだた

麻原は自らが神として支配者になりたかっただけだった

彼らには麻原の悪意を読みとれなかった

親の反対を押しきっても麻原に従った

それは彼らにとっては第二次反抗期であり、親からの自立だった

「弱者救済」のために弁護士になった青山は人類救済と思って行った行為が犯罪行為だった。彼は「前科者」になり、弁護士資格を失った

かつて彼らは勤勉な努力家だった

地道に努力すれば 右肩上がりで上昇できる

しかし、ある程度上昇した後は、緩やかな動きしかできなくなる。8割の法則だ

8割の法則

何かを身につけるには 地道に頑張れば上位8割に達する

しかし、8割達成のあと、それからの上昇は困難になる

周りは優秀な人しかいなくなる。その中の競争のために中々上にいきにくい

登れは、登るほど登りの傾斜は険しくなるばかり

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人間成長のグラフはずっと右肩上がりではない

トントン拍子に上り詰めた「天才」の彼らにとってそれは耐えられない閉塞感だ

青山、石川、富永の領域の者が これより更に向上するということは

バベルの塔みたいに

神の領域に入り込むしかないのだ

そんな折、彼らが救いを見出した真理こそが

「自称神」の麻原彰晃だった

彼らは麻原に従えば神の領域に達すると信じた

人間は神になれない

神になろうとすれば 

バベルの塔のように天からしっぺ返しを喰らうだろう

彼らは自分の頭で考えるのを放棄して麻原に依存する

自分の頭で考えることを放棄して他人に自分の人生を委ねることは向上ではない

人生の放棄であり下方思考で

そして そのものの奴隷となる

「大衆は彼らのこうした権利を認めないようとしないで、彼らを磔にしたり、縛り首にしたりします‥(凡人は)自分たちの保守的な使命を果たすのです」(罪と罰)

「天才」とは 

答えが決まっている難問を解く人じゃない

この世界の法則を変えるもの

その権利を持つのは選ばれたほんの一部のエリートのみ

この世界をより良くするためには

手段は選ばない

流血も辞さない

「私たち凡鳥はわからないわね」

「土谷と端本は大衆から理解されず縛り首にされたのね」

「人生は旅

オウムの若者は真理を求めて続ける「旅人」なのだ

土谷、端本の旅は「縛り首」によってついえた

富田、石川は今も「真理」を求めて旅を続ける」

僕の興味は、真理を追求することだ

真理というのは、人間が正しい道を歩むために この世界がどうなっているのか教えてくれる。地図のようなものだ。その地図をつくるのが、科学の役目だ

           ドラマ ガリレオ

 

 

 

 

 

 

 

ファクトフルネス

「今日はベストセラー ファクトフルネスから正しいものの考え方を学ぶわよ」

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まず問題を解くわよ

質問1 現在、低所得国に暮らす女の子の何割が、初等教育を修了するでしょう

A  20%

B  40%

C  60%

「A」

正解はC 低所得の国の女の子の6割が小学校を卒業している

質問2 世界で最も多くの人が住んでいるのはどこでしょう

A  低所得国(1日あたり2ドル以下)

B  中所得国(8ドル以下)

C  高所得国(32ドル以下)

「A」

正解 B

低所得国 9%

中所得国 75%

高所得国 16%

質問.3 世界人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう

A  約2倍になった

B  あまり変わっていない

C  半分になった

「A」

正解 新興国の国民総生産か成長し、貧困率は減った

質問 4  15歳未満の子供は、現在世界に約20億人います。国連の予測によると、2100年に子供の数は約何人になるでしょう

A  40億人

B  30億人

C  20億人

「A」

正解 20億人

医療の進歩による新生児の死亡率の減少

教育水準の向上、正しい性知識、女性の社会進出により、子供をたくさん産む必要性がなる

世界の人口はひたすら増え続けるというのらフェイク

質問. 5   自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう

A  2倍以上になった

B  あまり変わっていない

C  半分以下になった

「A」

C 半分以下になった

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貧困率の減少により災害で亡くなる人は減っている

質問.6   世界の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどれくらいいるでしょう

A  20%

B  50%

C  80%

「A」

正解 C 80%

医療は少しずつ充実してきている

質問.7   世界中の30歳男性は、平均10年間の学校教育を受けています。同じ年の女性は何年間学校教育を受けているでしょう

A  9年

B  6年

C  3年

「C」

正解 A  9年 

先進国では ほぼ同じ

質問.8 1996年には、トラとジャイアントパンダクロサイはいずれも絶滅危惧種として指定されていました。この3つのうち、当時よりも絶滅の危機に瀕している動物はいくつでしょう

A  2つ

B  ひとつ

C  ゼロ

「A」

正解 Cのゼロ 4種とも数が増えた

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保護団体の活動により増えつつある

質問.9   幾らかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいるでしょう

A  20%

B  50%

C  80%

「A」

正解 C

「一つもあってない」

「大丈夫。このクイズどんな優秀な人でも間違える。正解率は数%くらいしかない

私たちは実は世界のことを知らない

間違った情報を鵜呑みにして

ネガティヴに思い込んでいる

正しく世界を見るためには

事実をもとにしたデーター、統計を読み解くこと

それがファクトフルネス

「グラフを見てみるわよ」

予防接種を受ける子供が増えたため寿命が延びた

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経済の発展で中間層が増えた。男女の差も、災害被害者も実は減っている

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人類は問題を少しずつ解決してきていたのだ

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「でもニュースではコロナ、犯罪、難民問題、人種差別、災害、貧富の差ばかり報道しているわ」

「それは錯覚よ

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世界はどんどん悪くなっているのは偏向報道

Q. なぜテレビはネガティヴな偏向報道するの?

世界の情報を全て知ろうとしたら大変な量になってしまう

新聞、テレビには報道できる量に限界がある

人間の脳はフィルターみたいなものがあり

優先順位の情報を取り分けている

関心フィルターがある

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メディアは効果的に利益を得るために、報道するネタには優先順位をつける

視聴者の気をひかない

つまり荷ユーザの関心フィルターを通り抜けられない情報は流されなくなる

Q  人間が最も取り入れる情報とは

人間は抽象的な統計よりも

物語形式の情報。つまり個人の体験談

ドラマティックな情報を取り入れる

人間の感情

恐怖、不安、感動に訴えるドラマティックな情報が より多くの人にが関心をもち見てもらえる

個人の体験談はその人だけにしか当てはまらない

a.「マラリアの感染者数、依然として減少」

「東京の天気を気象予報が正解に予測」

 

b「今日のコロナの感染者の数」

「九州で集中豪雨による土砂崩れ」

 

あなたはどちらの情報を取り入れたいと思うだろうか?

人間はbのネガティヴなほうの情報を取り入れたいのだ

Q.何故人間はネガティヴな情報を取り入れるの?

人間には生存本能がある

太古の昔、猛獣、天変地異などから生き残るため、いち早くネガティヴ情報を入手して最悪を回避する本能だ

そのため 人間はネガティヴな報道を優先して知りたがるのだ

1. ネガティヴ本能

人生とは

将来的が起こるかわからない

預金が紙屑になってしまう時代もあるし

経済バブルによる大不況

世界的伝染病も定期的に起きる

次々におこる災害、環境破壊

将来が予見できない人間は将来を不安に感じるのだ

ポジティブな情報よりも

ネガティヴな情報の方が伝わりやすい

人間は物事を物語的ににみたいドラマティック本能がある

ハリウッド映画がヒットするのも、テレビ、漫画を観るのも

ドラマティックな世界が面白いから

起 事件、問題が起きる

承 犯人を探す

結 犯人をやっつける

結 ハッピーになる

人間は問題、事件がおきると他人にせいにしたい

2. 犯人探し本能

犯人はだれた?

犯人を探して皆んなで叩いてやっつけば解決してスッキリする

しかし、現実の世界はドラマティックではない。ドラマティックなのはハリウッド映画、ドラマ、漫画の世界だけ

もしメディアがデーターに基づいた中立報道すれば、正しいがつまらない。視聴率が落ちてしまう。スポンサーが逃げてしまう。だからメディアはドラマティックに私たちにハラハラとドキドキ、ワクワク最後には感動

を押し付けるような報道をする

犯罪は減っている

日本も、欧米の犯罪も減少傾向にある

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交通事故で無くなる人も減っている

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もしもニュースが

「航空機、無地着陸」

「今日も我が校の児童は事故に遭わす無事登校」

「農作物の収穫、また成功」とばから取り上げたら メディアは売れない

「危機が迫っている」方が視聴率が売り上げが伸びるのだ

人間は統計よりも実話が好き

統計は難しい

アイゼンハワー大統領は、アメリカの子供の約半分が平均以下の知能を聞いた時、愕然とした「なんと情けない、ただちに対策を講じなければ」と考えた

どんなに対策しても、半数の子供たちは平均以下になるのだが

大統領さえ統計を正しく読めない

統計は抽象的で退屈だから、人間は統計よりも体験談(ドラマ)の方を好んでしまう

メディアは視聴率のために報道を単純化、分断化、犯人探しをする

個人の体験談をドラマ化する

個人の体験談はあくまでもサンプル1

マスコミを鵜呑みにしない

統計を見よう
犯人探してはなく、原因を探そえ
社会システムを見直そう

格差社会

日本でも格差社会になったと言われている

下流ブーム、下流老人

でも日本の歴史を理解すれば、古墳時代から大二時世界大戦終了までの時代は身分制度があり今よりずっと格差があった

中流ができたのは高度経済期の1970代からバブル期だけの20年に満たない期間だけ

3.単純化本能

人間の脳は物事をシンプルに整理するよう物事を単純化する本能がある

人生とはあまりにも複雑だ。複数の用事を同時進行しなければならない

情報収集、取捨選択だけで日が暮れてしまう。だから人間の脳は物事を単純化して分析する

人間の脳は手抜きする

この手抜きテクニックにより、人間は、時間、労力を倹約でき、素早く結論を出して、他の用事が取り掛かれるし、ベストとはいえないけれどそこそこの判断はできる

4. 分断本能

物事と「白」「黒」

「善」「悪」

「私たち」「あの人たち」と分けた方がわかり易いために物事を2つに分断する本能があるのだ

5. パターン化本能

人間は無意識に物事をパターン化し、それを全てに当てはめてしまう

全ての物事を、全く別、新しい情報と捉えたら情報を取り入れるだけで人生が終わる

パターン化はメディアがよく使用する

都会、地方

ミレニアム世代、団塊世代

セレブ、下町

とパターン化すると、誰にでも物事がわかりやすくなる。パターン化は極めて合理的だ

しかし、問題も生じる

全てを単純化してしうと、思考のエラーをおこしてしまうのだ、つまり間違うのだ

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アンリマティスの名画 ヨット

これはシンプル化を追求した名作である

この絵がシンプル過ぎて、暫くの間逆さまに展示してあったのだ

純化、パターン化、分断化は間違いを生じる場合もある

世界は複雑、人間の心、脳の動きも複雑

世界の物事はスペクトグラムであって「世界は分断されている」という思い込み

「私たち」「あの人たち」という考えが分断なのだ

「一つの例が全てに当てはまる」

「あの人たちは皆同じ」というわけではない

自分が「普通」「正しい」で、自分と違う人は「アホ」「おかしい」とか決めつけることこそが分断なのだ

例) 民主主義

私たちは民主主義でなければ経済は発展しないと考えている

それは幻想だ

民主主義だけでは全てを解決できない

例) 韓国は軍事独裁政権だったが発展した

6. 宿命本能

持って生まれた宿命によって、人や文化の行方は決まる

人間の進化において、自分の属する集団が特別な宿命を持っていると信じれば

ムラ、民族、国民は団結しやすく、ほかの集団に対して優越感を感じられるため、この宿命論は役に立った

人間は自分の都合良いように過大視してしまう

世界人口は増え続けている

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地球の気温は急上昇した

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こんなグラフを見ると私たちは恐怖を感じる

しかし上のグラフをよくみよう。気温は1℃も上昇していないのだ

8. 恐怖本能

活動家は世界皆んなに行動を起こしてほしいの。だから

活動家は「今すぐ行動を起こさねば温暖化で地球は滅びる」

いつやるか?今でしょ

紛争、災害、暴動など何か起きれば地球温暖化のせいにして

感情、不安を煽ることにより焦らせ、世界中を巻き込むことが活動家のお仕事なの」

そうすると人間の焦り本能が活動して私たちは行動をおこせるの

9 焦り本能

「悪質なセールスと終末予言カルト教団の洗脳みたいね」

焦りが強すぎれば、それがプレッシャーとなり、愚かな行動を取ってしまうこともある

活動家は皆んなを巻き込むために大袈裟に話す

パターン化本能が発動して、紛争、移民、地盤沈下もなんでも温暖化のせいにしまいがち

話を盛っているうちに、それがか誇張てあることを忘れてしまい、現実的な解決策ができなくなってしまう

私たちは今までの環境汚染も改善しつつある

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10.直線本能

1800年まで、女性一人あたりの子供の数は平均6人だった。本来なら、人口は増えていくはずだ。しかし、そうはならなかった。古代の遺跡には、子供の骨が多く埋まっていたことを思い出して欲しい。6人の子供のうち平均4人が若くして亡くなってしまい、大人になれるのは2人だけだった。だから人口は増えなかった昔の人は、自然と調和しながら生きていたのではない。自然と調和しながら死んでいったのだ。世界は残酷だった       (ファクトフルネス)

人類は進歩によって自然と調和しながら、生きることができるようになったから人口が増えたのだ

今、人口が増加している新興国も経済と教育水準が上がることにより、女性の社会進出により徐々に子供が産まれる数を調整していく

グラフは右肩上がりのグラフだけではない

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世界人口はやがて緩やかな上昇となり、ピークを迎えれば減少していく

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過半数の罠

大金持ちの37%は一般人より不幸 

オランダの心理学者が世界トップ100の富豪に調査した結果

カルトは、この調査を利用して

「大金持ちでも幸せになれない。真理を知ることが1番幸せである」と畳みかけ必要なものは神が備えてくださる

今にも世は終わるから仕事は今日食べるものと着る物があれば大丈夫

と奉仕活動しろと扇動する

考えよう

大金持ちの37%が一般以下の幸福度ということは

63%は一般人より幸福なのだ

大金持ちは一般人より幸せなのだ

あくまでも一部の金持ちが幸福度が低いだけなのだ

人間の欲望はキリがない。100%の金持ちが幸福になる訳ではない

例外に注意

ある思考を植え付けるために、例外を用いて洗脳させる手法もある

思い出は美化される

「古き良き時代」「あの頃に帰りたい」と高齢者が良くかたる

この主張は半分正しくて半分間違っている

世の中は便利になった。医療、インフラ、通信は発達した

高齢者があの頃に帰りたいのは時代よりも、若さを失いつつあることと混同している

人間は自分の過去を美化したいし、若さは永遠であって欲しいから

「メディアに頼れないなら、私たちは何処から情報を手に入れたらいいの?」

「私たち人類は少しずつ進歩している

世界の課題には危機感をもって挑み解決をする

心配事の9割はおこらない

私たちは自分たちの努力で小さな進歩ができるのだ

大事なのは希望を失わないこと

実際に解決してきたのは、神でも、宗教家、活動家でもない。普通に毎朝電車に乗って毎日働いている普通の名もなき人たち

人間は自分の力で問題を解決できる

世界の経済力はスペクトグラムでありほとんどは中間層である

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歴史から考えよう

自分たちの国が今の所得レベルになるまでに、どんな進歩をしてきたか

データーをみよう

矛盾する2つのことが、両立する。世界には悪いことも起きるし、良いこともおきる

メディアリテラシー

人間の感情に訴える報道を見抜こう

宗教のステレオタイプは世界を知るためには役に立たない

占い、宗教は気休め

依存してはならない。祈ったところで何も変わらない

世界は変わり続けていること、医療、貧困率、犯罪、災害被害者が少しずつ進歩している

学ぼう

人間は死ぬまで知識、世界のみかたをアップデートし続けよう

学校で学ぶことは20年、30年すれば時代遅れになる。常に知識をアップデートしなくては停滞する

謙虚さをもとう 

人間の知識は限られている

知らないことは「知らない」と言おう

失敗したら、失敗から学ぼう

好奇心を持とう

新しい情報を積極的に探し、受け入れる

人類の危機に私たちは自分が現実的に何ができるかを考え実行することが大事」

「この本自体が思い込みでは」

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人々はなぜ終末予言を信じるのか

ノストラダモス(1503〜1566年)フランスの占星術、ノストラダモスは四行詩形式の難解な詩を書いた。この詩は後世様々に解釈された。これがノストラダモスの大予言である

ノストラダモスの大予言は予言の書ではない

当時の政治批判である

Q.なぜノストラダモスは曖昧な詩を書いたのか

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政府批判をダイレクトに書くと逮捕されるから曖昧な表現マルチプルアウトにして政権批判を四行詩にして書いた

曖昧な表現は翻訳者によって解釈が変わる

後のミステリー研究者が面白おかしく預言の書

何か事件がおきてから研究者が都合よく当てはめるのだ

確証バイアス

仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかり集め、反証する情報を無視また集めない傾向

100人が訳せば100通りの解釈がある

Q.人は何故終末予言を信じてしまうのか

人間はネガティヴな予言を信じたい要求があるのだ

心理学でも良い予測より、悪い予測を信じやすい

あなたはテストの後、低い点数だと考えたことがないだろうか?

このようにネガティヴに低いテストの点を予測すると、返って来た解答用紙が予測より良い点だったとホッとした経験がないだろうか?

人間は良い予測が外れた時は酷く落ち込む、悪い予測が外れた時には、自尊心が傷つかないし、悪いことも起きない。ハッピーになるのだ

更に人間には

カタストロフ(破壊)願望があるのだ

映画、小説、漫画が世紀末を扱ったコンテンツが大ヒットするのは人間が破壊願望を持つからである

ゾロアスター教ではこの世の終わりに悪の神アングラ・マインユと善の神アフラ・マスダが戦い善の神が勝利します。そしてアフラ・マスダによる最後の審判が行われて、選ばれたものは永遠の命を与えられます

ゾロアスター教の教えはユダヤ教キリスト教イスラムに受け継がれました

イスラム

イスラム教も動乱があると救世主が現れ異教徒を滅ぼすと書かれている聖典があります

終末予言で人の不安を煽って信者を集めるカルト宗教は少なくない

ヨハネの黙示録 

黙示 隠れた奥義を明らかにするという意味

聖書は

旧約聖書39巻

新訳聖書27巻に編集されている

最初の書が創世記という、はじまりが記され

66番目の最後が

悪を破壊することにより完成した世界になる「この世の終わり」が記されている

ヨハネの黙示録が書かれた背景

当時、キリスト教徒はローマ帝国に支配されていた

ローマ皇帝は自らを神とし、皇帝崇拝を強制していた

エス=キリストを主としたキリスト教徒は、捕らえられ、ライオンの餌となる運命だ

キリスト教徒は疑問に思う

「神はは何故このような惨劇を前に沈黙しているのか?」

そんなおり、ヨハネアジア州の同朋に一通の書簡を送った。その手紙がヨハネの黙示録である

黙示録は、未来の予言ではなく、苦難の中で絶望しかけた信者たちを励ますことを目的とした手紙だった

預言 神の言葉を伝える(預かる)

予言 予め未来の予則(予め) 

黙示録は予言の書ではなく、預言の書と呼ぶべきものだった

見よ、わたしはすぐに来る

詩のような抽象的なヨハネの手紙はノストラダモスの大予言と同じマルチプルアウトである

これも百人が解析すれば、百通りの解釈ができる

黙示録を「予言」と捉えて読む者は、この黙示録は自分のことを当てはめているんだなと解釈してしまう

南の王と北の王はアメリカとソ連とか

十の角を持つ野獣はヨーロッパのどことどことか

大いなるバビロンは○○とか

自分にとって都合の良い解釈をしてしまうのだ

毒ガス、戦車、爆撃機を使用した第一次世界大戦の惨状をみた ものみの塔初代会長ラッセルはハルマゲドン突入と解釈して1915年にまでに世界は終わると解釈してしまう 

聖書は終末の到来を予告しているが、「この世の終わり」は決して明らかにしていないのだ。

その日、その時は、だれも知らない。天のみ使いたちも、また子(イエス)もしらない。ただ父だけが知っている(マタイ24章36節)

世の終わりはイエス=キリストさえも知らされていないのだ

終わりの日がすでに来たとふれまわる者があっても、すぐさま心を動かされたり、慌てたりしては行けない。それに騙されてはいけない。まず背教のことがおこり、不法の者、すなわち滅びの子が現れるに違いない(テサロニケ2章1から3節)

終末の日時を教える者は偽預言者なのである

その手紙には難しく理解しにくい箇所があって、無学な人や心の定まらない人は、それを聖書の他の部分と同様に曲解をし、自分の滅びを招いてしまいます(ペテロの手紙には2 23章16節)

Q.なぜ聖書は終末予言の日をおしえないのか?

恐怖から本当の信仰は生まれない

神は愛です

神は愛だから、恐怖から生まれる信仰ではなく神への人格的応答を求めているのだ

地獄、ハルマゲドン、滅びの恐怖によって人の心を縛りつけるのは神ではなく偽りの宗教なのだ

人間の将来には多くの不確定要素が待ち構えている。そのような将来の不安に備えて人々は努力をして備える

終末予言で人を煽るカルトに入信する人は努力をしたくない人たちである

カルト宗教は滅びの予言で

「真の宗教」である我の宗教で無料奉仕しなさい

学業、仕事、家族も捨て献身しなさい。さもなくば滅びるとせき立てる

しかし、聖書はそのような生き方は勧めていない

つとめて落ち着いた生活をし、自分の仕事に身を入れ、手ずから働きなさい(テサロニケ3章10節)

終わりの日を知る者は存在しない

ハルマゲドンを逃れて生産活動を行わない信者たちは

いずれ生活の糧を「滅ぼされる人々」「不道徳な人々」の労働、財産に寄生する

私たちが見つめなければならないのは「この世の終わり」ではなく、必ず訪れる「自分の終わり」なのだ。だから自分の終わりを悔いなく迎えるために、今日一日を懸命に生きなくてはならない

匿名リサーチ200x参考

神が人間を創ったのではなく

人間が神を創ったのだ

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従順すぎた東大生の末路

豊田亨

1968年 兵庫県で生まれる。両親は教員。親戚は教員だらけのエリート一家に生まれる。性格は大人しく、優しい、バカがつくくらい真面目な子。リーダーシップをとるわけではないが、性格は明るく、温厚で極めて優秀。中学生の時、ノストラダムスの大予言にハマり宗教的なものに興味があった 

この子は放っておいても大丈夫(両親)

放っておいても大丈夫な息子はある人突然 家出してオウムに出家した。両親は息子が宗教に執着していることは気づいていなかった

社会的な出来事に興味がなかった

東大の物理学部に現役合格。入学手続きのために上京した東京駅地下の本屋で、麻原の本「超能力」に惹かれオウム神仙の会に入門してしまう。東大でも成績は優秀で素粒子物理学を学んだ

ヨーガの修行で自分の能力が伸ばせればと軽い気持ちで始めた

豊田はそんな熱心な信者ではなかった。しかし高学歴を優遇する麻原から強く勧められて出家することになる。豊田は村井から井上と相談の上でサリンをまくことを指示された

Q.普通の青年がテロリストになるのはなぜ

オウムのマインド・コントロールは神秘体験である。マインド・コントロールによって回心した人に共通して言えるのは、それまで非常に低い精神状態にあった自分が生まれ変わったという体験を持つことで、回心していない人は自分より霊的に低い存在として見下すエリート意識が芽生えてくるということである。更には、他者の力を借りてマインド・コントロール(神秘体験)ができたと思うと、その指導者、師に対して盲従する傾向が顕著になる。これにより、普通の青年も、優秀な人格者さえもテロリストに仕立てることもできることが立証された

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尊師の指示に従わないことは、自分の煩悩であり、心の汚れであり、心の汚れである‥思考停止して上からの指示に従うことが生き方になった

サリンをまいて死者が出たとしても、その人の魂は高い世界に移される、人類救済と信じていた

指示されたからは喜んでやらなければならない

権威主義

人間は誰でも 権威者がいると、その人に決断や責任を委ねる要求がある

私たち人間は自分自身で判断するのが不安なのだ

小さい時は親の言うことを聞き

学校に入れば教師の言うことを聞き

部活では顧問、先輩の言うことを聞き

社会人になれば社会に順応する人間になる

自分の求める権威が無くなった時、それに代わる権威を探し出したい要求があるのだ

カルトはそんな人間の弱点を最大限に利用する

グルの意思に盲従することが修行の成功であると信者に刷り込むのだ

カルトでは従順は美徳でと刷り込む

豊田は権威に対して従順だった

従順であればあるほど騙されやすい。疑わないからだ

権威が良いものであるならば問題ないが、しかし権威は「人間」であれば不完全であり、常に正しいものではない。豊田の権威はペテン師だった

従順は楽ちんだ。従順さは責任感の欠如、退廃につながる

実行後

「偉大なるグル(麻原)とシヴァ大神にポアされて良かったね」というマントラを一万回唱えなさいと指示され その通りにした。地下鉄サリン実行犯として逮捕される。母と妹の面会があると聞くと自供を始めた

修行だと思って麻原の後をついていったらとんでもない犯罪者になっていました

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法廷での麻原の一貫性のない言動、無責任で、弟子に責任をなすりつける態度に麻原に失望して洗脳がとけていく

明らかな犯罪行為で、人間として許されません。生きていること自体が申しわけない

法廷での豊田

法廷で感情を表すことがなく淡々と証言する豊田をマスコミは「ポーカーフェイスの男」と称した

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正しいとか間違っているとかは考えない。上からの指示は無条件に従うものだと考えた

起伏がなく、ボソボソと事件淡々と話すそんな豊田の態度に

無差別テロの犯人である豊田は、法廷で顔色変えることなく無表情でいる。罪の意識、反省の色がない(週刊誌)

豊田が誤解されている。と懸念した3人の友人たちが法廷で豊田の誤解を払拭するため証言台に立つ

友人1

豊田は律儀な男。「必ずしノーベル賞を取る」が口癖で、ビートルズが好きでギターを弾いていた。生と死、宗教、に興味があった。いい奴だけど 他の人と話すことで別な観点を見つける努力が苦手だった。衆議院選挙の時テレビでゾウの被り物を被って踊る豊田を見た。地下鉄サリン事件による強制捜査により教祖、実行犯逮捕により、これで豊田君が返ってくると思ったら実行犯だった

 

友人2

誠実な人柄、明るく、温和な人

 

友人3

「豊田君ほどの人物が、このような犯罪をおかしたのだから、私のような弱い人間は、もっと凶悪なことやりかねない‥」

以上の友人の証言から洗脳以前の豊田が善良な人柄でかつ人望もあったことが伺える

広瀬と豊田の公判に麻原が出廷した。しかし、広瀬は自責の念から言葉をはっするこができなくなっていた。麻原は「地下鉄サリン事件は井上と村井が考えた計画で自分はむしろ止めたのだ」と繰り返す。豊田はいつも小声でボソボソ話す。質問する方が苛立つような聞き取りにくい小声で、しかし、その日の豊田は違った。きっと麻原を見据え。麻原を詰問しはじめた

松本被告、僕は、今日何も言わないつもりで来たんですけれども、今日のあなたの態度を見て考えが変わりました。あなたは本当にグルなんですか?

麻原 黙り込んでいる

どうなんだ!

麻原 ‥‥‥

‥どうせ返事はないでしょう。最後に一点だけ言います。今 教団に残っている人、この現実をしっかり見た方がいいと思います。証人(麻原)は、前回地下鉄サリン事件は井上と村井に押し切られた、と言いました。彼には弟子を止める力がないわけです

発語できなくなった広瀬の代わり雄弁に麻原を糾弾したかのようだった。豊田は本当は雄弁で熱い男だった。法廷で情状酌量を求めるような言い訳は、被害者を更に傷つけると考え、言い訳がましい余計なことは言わなかったのだ

この中(監獄)にいるような連中はヤクザもんばっかですけどね。この人は人格者ですよ。この人は違う。そういう人間を見る目は私たちは持っている。どうしてこういう人があんなことしちゃったのか。惜しい‥絶対に繰り返さないように、一つ先生は頑張って貰いたいですね(看守)

豊田の家族は公判中に遺族に謝罪。800万円を被害者の会に寄付した

豊田最終弁論

初期ではまともだった麻原が変容していったと思いたかった…法廷での麻原の姿を見ていると、初めからうわべだけだったとしか考えられません…それを見抜けなかった私は愚か者であり、松本が極悪人であるとすれば、それについて行き、取り返しのつかない凶悪犯罪を実行した私もやはり極悪人です‥私は人間として生きる資格がないと思います

一審 死刑判決

いかに人格が優れていても、それはサリン事件の被害者にも言えることで‥

裁判官は豊田を人格者と認めながらも責任重大として死刑を言い渡した。本人は死刑を望んでいるため控訴しなかったので弁護士が控訴した。3人の友人は「豊田は犯行時には洗脳による思考停止状態で判断力がなかった」と死刑を回避する嘆願書を提出した。死刑ではなく、事件の意味を明らかにさせて、悲劇の再発を防止することが同じ悲劇を繰り返さない。それが重要なのだ

  • 麻原と弟子13人が死刑になれば、それで犯罪がなくなるのか?
  • 死んだ人は返ってくるのか?
  • 世界は平和になるのか?

日本の法廷は彼らに精神鑑定を受けさせなかった。精神鑑定を受けさせたら、全員無罪となるためだ。オウムはただの洗脳ではない。LSDを使用した洗脳。ナルコと呼ばれる薬物を使用した記憶操作をされれば、殆どの人はオウムの洗脳をされれば彼らと同じくテロをおこす。麻原の幼少期を知るならば、情緒酌量の余地はある。弟子たちの罪は師を選ぶことを失敗したことである。オウム信者にとっては麻原彰晃が法律であり秩序だった。信者たちはオウムの秩序を守るためなら殺人も厭わなかった。彼らは、秩序の維持のためなら殺人は厭わないという日本国家に裁かれ、処刑された。日本国家の死刑とは 彼らの「ポア」と同じ行為なのだ

死刑判決後

7月6日 麻原以下、6名の弟子の処刑がくだされた。面会に来た伊藤乾に対し豊田は

自分は自分の責任を取る。ただ言い残したいことがある

(日本は)事実ではあるか、そうでないかを問わず、何かあった時、誰かを悪者にして吊し上げ、それで溜飲を下げる

カルトは霊感商法みたいなものだ。霊感商法に騙された人を処刑しても問題解決にはならない。それが「解決」と考える人はカルト信者並みの思考停止である

例)南アフリカ

当時南アフリカではアパルトヘイトに起因する様ざな犯罪行為があった。司法は再発防止のための、真実の徹底的に解明することにした

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あらゆる真実を、余すことなく証言することにより死刑囚を免れる「和解のための調停」制度が導入された。同時多発テロでは、実行犯を終身刑にした、同じ事件を防ぐためには生き証人を活用し、なぜ恵まれた家庭で育った理系エリートがテロリストにされたのかをあらゆる角度から検証することが悲劇再発防止になるのだ

失敗学

機械工学の畑村洋太郎教授

一度犯した失敗は、そのメカニズムを含めて全てを、明らかにすること。責任の追求にあたって、真実を隠蔽する方向に当事者が動かないようなシステムを作ること、起きてしまった事故のありのままを、できる限り公正に残すこと。全て記録し、分析すること、これを徹底することで事故や、失敗は、それを繰り返す危険から私たちを遠ざける貴重な知識になる

ISIS

イスラム国に志願する若者が後をたたない。彼らは医者、教師など中流以上の理系高学歴である。日本赤軍も医学部など理系エリートだらけだった。統計的に理系エリートのテロリスト率は高い。大事なのはテロリストになった人を罰するのではなく。未然にテロリストになる人を防ぐシステムこそが解決です。オウム幹部たちはテロリストになる理系高学歴の心理を最も理解できるのだ。なぜ自分があのような行為に至ったかその頭脳で分析し、解析し、若者のテロ化を防ぐシステムを考えることが一番重要です。私個人の考えでは麻原の死刑に対して、弟子たち1ランク軽い刑にすべき。命令した麻原は罪深い。従わざるえなかった者が同じ量刑は公正ではなく、不条理と私は考える

大学時代の豊田の友達である作者は 言い訳しないで死刑を望んだ豊田亨をサイレントネイビーと名付けた。大東亜戦争日本海軍のことである。海軍は「玉砕」という言葉を発明して 失敗してもあれこれ言い訳しないで黙って散っていった。東京裁判では、上からの命令に従った約1000人のB、C級戦犯が処刑された。大東亜戦争に関すると、全体主義のもと日本人は皆参加せざるを得ない。オウム幹部はオウムに入信する選択を自ら行なっているから同列にはできない。カルト宗教は全体主義ファシズムに類似性かある

死刑執行

7月6日 麻原死刑執行を聞いた豊田は自分の所持していた現金を匿名で西日本豪雨の支援金として寄付した

参考文献