大川小学校の悲劇
本震直後、教師らは児童たちを校庭に集めて点呼をとり、先生たちは避難先について議論を始めた。怯えて学校の裏山に逃げた児童を「戻れ」と連れ戻した。地震の為に裏山が山崩れのおそれもある。教頭は「山に登らせてくれ。」
「ここまで津波がくるはずない。」この議論の間、20家族程の保護者が児童を迎えに来た。
大津波警報が出ていることを報告した親に先生たちは
「お母さん、落ち着いて。」
「学校の方が安全。」
逆に保護者を引き留めた。実際に引き留めに応じ津波によって死亡した母親もいる。
「津波が来るから逃げようと。」泣きながら教師に訴えている児童たちがいた。(迎えに来た保護者からの証言)
地震発生から40分後約200m先の三角地帯に避難をはじめた。県道に出た直後、巨大な津波が児童たちを前列から飲み込んだ。(地震発生50分後)後方の児童数人と教師1人が(児童たちが避難したがっていた)裏山に避難し助かりました。避難先の三角地帯も津波に飲まれていて、避難したとしても助からなかった。
(ウィキペディアより)
東日本大震災の時、地震直後に大津波警報が出されましたが多くの人が逃げませんでした。人々は目の前に大津波が迫ってくるのを目撃してから逃げはじめました。結果は多くの人が逃げ遅れました
2014年9月27日.11時52分御嶽山噴火
登山客達は最初は避難せずスマホなどで撮影していた。写真撮影中に噴石が直撃してお亡くなりになった人もいました。
医師「写真を撮らずに早く避難していれば・・・」死者、行方不明、63名
2018年7月西日本台風による大洪水
大雨の特別警報と避難勧告がテレビで出されていたのだが、住民たちのほとんどのは避難しなかった。(ある町では3%だけ)そして多くの人が犠牲になりました
Q.人間は大災害の時、自分は絶対死なないと思い込む。何故か？
正常バイアス
自然災害、火事、事故などを人間は日常の延長として感じる。(自分の心をストレスやパニックから守るため)自分だけは死なない、大丈夫と楽観的に思い込み避難が遅れてしまう。
人間は誰しも自分にとって都合の悪い情報は過小評価(無視)して、自分にとって良い情報は過大評価してしまう
例
交通事故
交通事故亡くなる日本人は年間6000人と聞いても日本人は自分はそれに入らないと思う。(自分にとって都合悪いから無視)
宝くじ
宝クジで1億当たる人は年間6000人と聞くと、自分は当たるかもと思う(自分にとって都合良いから買う)
誰もが大災害の時自分が死ぬとはおもわない
誰もが大事故のとき自分が死ぬとは思わない
誰もが自分は詐欺にあうとは思わない
誰もが自分が怪しい宗教に騙されるとは思わない
人間は誰もが自分を中心に世界がまわると思っている。そう
人間は基本的にバカなんです。
人間の頭は自分にとって都合良く「ポジティブ」にできています。でも災害の時は「ポジティブ」は命とりになるかもしれません
大人達は海から5キロ離れた小学校まで津波がくると思っていませんでした。先生たちは正常バイアスが働いたため楽観的になって判断を誤った。(スマトラ島沖地震では内陸まで津波が来て多くの被害者がでたが同じ事は自分達にはおこらないと思う心理)
児童たちは不安を感じ裏山に自主避難しようとしたり
「津波が来る、逃げようと。」泣きながら訴える児童を先生達はなだめていた。大人より児童たちの方が的確な判断をしていました
大人達の楽観思考が74人の子供の命を巻き込んだのです
「先生たちがいなければ子供は助った。」と無念のうちを語った保護者もいる。保護者たちはほとんど生存している。保護者たちは怒り心頭に学校相手に訴訟をおこしている
釜石の奇跡
釜石東中学校の生徒たちは地震発生直後直ちにに学校を飛び出し、各自「津波が来るぞー。」大声で叫びながら高台を目指して走りだした。それを見た近所の小学校の先生と児童たちは中学生に続き避難した
逃げている子供達を見た時、正常バイアスにより避難する気がなかった近所の住民達も避難をはじめた。彼らが高台に避難した時、巨大な津波が町を学校を飲み込みこんだ
生徒たちが的確で迅速な対応をすることができたのは、釜石市内の学校で数年前から取り組まれた防災訓練の成果だった。最悪の事態を想定した徹底した準備こそが子供たちの命を救いそれどころか近隣の住民の命まで救ってしまったのだ
悪いポジティブ
「ポジティブシンキング」物事を前向きに考えるのは素晴らしいのですが、全てが楽観的思考で上手くいくわけではありません。大災害の時に「ポジティブ」だったら命を失うこともあります
現実を見ないで「大丈夫、大丈夫。」と口だげ言ってる経営者の社員になりたいと思いますか？
「大丈夫、大丈夫」と言えばそうなると思いこんでる政治家に日本の政治を任せられますか？
「大丈夫、大丈夫」と口先だけで実際に対処する為の行動を取らない人は無責任です
詐欺にあう人も、怪しい宗教に騙される人も自分だけは騙されないと思っていた
ましてや「ポジティブ」の人は大川小学校の悲劇のように他人を巻き込きこむことさえあります。ポジティブバカな社長の会社の社員は職を失います
「ポジティブバカ」は自分が落とし穴に落ちても自分が落とし穴に落ちている事実さえも理解できません
「ポジティブバカ」な人に気をつけてください彼らは他人まで巻き込みます。側にいると一緒に落とし穴落ちて最悪、全てをを失うかもしれませんよ。
私の周りには無責任で自分達だけが正し自分達だけが賢いと思いこんでしる「ポジティブおバカ」だらけでした。
巻き込まれて酷い目に遭わされました。ポジティブバカは自分の行動によって他人巻き込んでも罪悪感がありません。ポジティブ過ぎて他人に迷惑かけていることさえわからないのです。逆に
「あなたは何でも人のせいにする。」と他人を強制的に間違った方向に扇動した加害者のくせに被害者ぶります。ポジティブな人はポジティブ過ぎて
「自分が正しくて他人が間違ってる」と思っているから話しが通じません
自分が失敗している事さえ理解できない人は同じ間違いを何度も繰り返します
人間としての成長も止まるでしょう
ですから「大丈夫、大丈夫」を口癖にする人は私は信用しません。そういう人は「ポジティブ」ではありません。無責任な人間と考え距離を置きます。
良いポジティブシンキングの使い方
「冤罪」で捕まった時
「遭難」した時
状況が悪い時だけ多いに使うと良いそうです。
人間の将来には多くの不確定要素が待ち受けています。そのような事態に直面した時、的確、迅速な判断ができるように、釜石の中学生達のように普段から鍛えたり準備する必要があります。
