「OZ」199X年の核戦争後の地球が舞台の世紀末SFストーリー
核戦争後に地球は荒廃する。OZという飢えも争いもない「理想の科学都市」の伝説があった
登場人物
ムトー 主人公、傭兵
フィシリア エスプタイン家の末娘
リオン フィシリアの兄で天才科学者
19 (ナインティーン)
リオンが死んだ母親パメラに似せて創った人間型ロボット
パメラ リオンとフィシリアの母親
ストーリー
主人公の傭兵ムトーは、大物政治家の末娘のフィシリアに雇われOZの案内人19(ナインティーン)と共にOZにいる天才科学者の兄リオンを探す旅にでる。旅の途中でロボットの19が狂いだし人を殺しまくる
「放せ、19」
「私はパメラ。番号で呼ぶのはよしてよ」
「パメラはフィシリアとリオンの母親の名前だぞ」
「そうよ、私はパメラそのものなのよ。私は彼女の頭脳をコピーした人工知能なんだから」
「そうか。リオンが19がいずれ狂うというのは本当はパメラが出てくることだったのか!」
「狂うだって!パメラは元々こういう女だったんだ!」
「パメラはお前と同じような殺人狂だったというのか!」
「楽しかったわよ!たまらないわ!あの恐怖にひきつった顔!断末魔のあがきを見るのは最高のエクスタシーよ!
(OZ2巻より)
マザコン天才科学者のリオンは死んだ母親を再生する為ロボット19を造った
母親と同じ性格を機械にコピーしたが複雑で微妙な人間の性質の人間の真似は機械にはできず殺人狂になった (OZ3巻より)
ムトーとエスプタイン氏(リオンの父親)との会話
「パメラは美貌、機知にとんだ話術、麻薬のような魅力の持ち主だった。矢も盾もたまらずたまらず結婚したが、結婚してから地獄だった
自分と結婚したのは「遊び」に私の地位が都合良かったからだ
彼女の好んだ遊びは誘惑した男を手玉にとって破滅させる事だ
殺すよりも残酷に自分の崇拝者を踏みにじった。それが何よりも楽しい女だった」
この漫画に出てくるパメラという女性はサイコパスです
サイコパスには主に2種類に分けられます
1.反社会性サイコパス(直接暴力型)
2.向社会性サイコパス(潜在的暴力型)
常識人の仮面を被ったパメラは向社会性サイコパスですが、機械には複雑な人間の感情がコピーできず、機械のパメラは殺人鬼の反社会のサイコパスになりました
反社会性サイコパス
だいたい刑務所にいるタイプです。パワハラすると近所のトラブルメーカーです。極めてわかりやすいです。猟奇殺人鬼もこれに値します
19のセリフにあるように猟奇殺人者は「人間の断末魔の苦しみが最高の喜びです」
アンドレイ・チカチーロ
テッド・バンディ
ジョン・ゲイシー(殺人ピエロ)
伝説のサイコパスは殺人そのものに快楽を感じていたようで殺人がやめられない止まらない状態だったそうです
私は人を殺すのが好きだ。愉快でたまらない…死んで天国に生まれ変わる時に、殺した奴らは私の奴隷となる…(ゾディアック)
ゾディアックは奴隷集めを宣言していた
猟奇殺人鬼が人を殺すのは、ターゲットの人生全てを奪うこと
ターゲットの人生を完全に支配することが目的です。ターゲットが苦しむのを見るのが何よりも楽しみ
向社会性サイコパス(潜在攻撃)
反社会性サイコパスはすぐ識別できますが。向社会性サイコパスの方が極めてやっかいです
他人を支配する目的のため彼らは自分の外見に磨きをかけています。完璧で麻薬のような魅力の持ち主でどんな人間も魅了されます
向社会性サイコパスは人間を文字通り殺しませんが、他人を操作して破滅に追いやりまた奴隷のように扱い他人の人生を奪います
ターゲットの人生を完全に支配することが目的です。ターゲットが苦しむのを見るのが何よりも楽しみ
直接攻撃型サイコパスは誰の目から見ても明らかで避ける事が可能です
潜在攻撃型サイコパスは一見とてもいい人に見えますが、関わると知らず知らずのうちに利用されたり、トラブルに巻き込まれたりします。過去に思い当たる人いませんか
約25人に1人の割合で彼らは存在しています
普通の人間が呼吸をしなくては生きていけないように彼らは他人を支配と攻撃をしなくては生きていけません
虎視眈々と魅力的な仮面を被りながら常にターゲットを探しています