「天才」それは誰しもがなりたい存在。私たちはみな「天才」になりたいのだ
「どうすれば天才になれるのかしら?天才と普通の人との違いは何?」
「今日は天才について学ぶわよ」
著者のマルコム=グラッドウェルは、カナダのベスト・プロ・アイスホッケー選手の誕生日を調べてみた。カナダでアイスホッケーの「神」「天才」と呼ばれるアストリートがいつ生まれたか、統計を調べた
アイスホッケーの「神」「天才」には法則があることを発見した
Q.「神」「天才」の法則とは?
1月、2月、3月生まれが圧倒的に多かった
カナダでは1月を基準月として学年を分けて強化選手を決める
自然に同学年で比較すれば体格のいい子供が強化選手に選ばれやすく、その結果圧倒的な練習量と試合量をこなすことで選手な育てられていくからだとマルコムは分析している
1〜3月に生まれた子の方がその年10〜12月に生まれた子より、身体が大きいし、理解力、分析力も勝り、運動能力も高くみえ強化選手に選ばれる可能性が高くなる
小学生の一年の違い1月1日生まれと12月31日生まれでは15歳と20歳の違いに匹敵する体力差があると言われている
日本の学校では学級委員、生徒会、各種委員会で選ばれる子供は4月から9月に生まれた子供の方が多い
日本のスポーツ界、受検でも同じ原則が動いているはず
お受験を受けさせる夫婦は子供が4月に生まれるように計算して子供を出産する
「天才」と呼ばれることは
生来の「才能」や「資質」だけでなく
「その後に置かれた環境と練習量(試合、コンペの場数を含む)」によることが大きいのだ
「才能や資質より練習量」なのだ
人を観るときは
「木(その人物の才能と資質)よりも森(その人物の属するコミュニティ)を観よ」
Q.誰でも天才になれるの?
クランプ博士(ドイツ心理学者)は
アマチュアピアニストとプロのピアニストを対象にして「普段の生活にどんな差があるのか」を調査しました。その結果大きな差はたった一つだけでした
プロは週33時間の練習をしているに対してアマチュアは週に3時間程度しか練習をしていなかった。練習量の違いがプロとアマチュアの差だったのだ
プロだからといって何もしないわけではなく多くの練習をしていたのです
「凡人だから毎日努力するのではなく、毎日努力した人が天才になるのね」
アンダーズ=エリクソン(心理学者)が多くの音楽家を調べた結果
プロが行なってきた練習時間は必ず1万時間を超えている
「才能」だけでプロになった人はいなかったのです
プロ、天才になるには
1万時間の練習
が不可欠なのだ
モーツァルト
モーツァルトは六歳から作曲をはじめたが、はじめは他の作曲家のパクリで駄作も多く、明らかに父親の手が入ったもののようだった
傑作を世に送り出すまでに20年かかったというから、実は「早熟」ではなく「遅咲き」だったのだ
モーツァルトの作品も1万時間の練習の賜物だった
ビートルズ
無名時代に、グラブで一日八時間演奏という過酷な練習量があったからこそ「ビートルズ」になったのだ
「一万時間の法則」が本当なら
仮に一日三時間で一年で千時間になる。一万時間は十年後にやってくる
1日一時間ならば二十年後には天才の領域になる
「結局 生まれ持ったもの」は全く関係ない
もし、今の自分の過去に
「楽しい記憶がなかった」
「何も取り柄がなかった」としても
人生は100年時代
今からでも遅くない
いくらでもやりなおせる
若いうちに成功できなかった時しても、人生に落胆することはない
絶えず勤勉に努力を続け、成功を信じ、断固としてやり続けよう
失われたときを取り戻すための、それが唯一の方法だ
過去より重要なのは「これからの長い時間をどう生きるかということよ
「何よりも大切なことは毎日の小さな「積み重ね」が私たちの人生を豊かにするの
私たちは生きてる限り何度でもチャレンジできる」