カルトの心理学

私は赤い獣にまたがっている一人の女を見た。この獣は全身至るところ神を冒涜する数々の名で覆われており、七つの頭と十本の角があったーヨハネ黙示録17章3節

北九州連続監禁殺人事件(閲覧注意)

人はなぜ心を操られるのか学ぶわよ

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2002  3月 虐待された17歳の少女が警察に保護された。少女は父と長い間 監禁され父は虐待の上に殺されたという。少女を虐待した松永と内縁の妻が逮捕され4人の子供が保護された(子供達は学校に通っていない)

殺されたのは少女の父だけでなく内縁の妻の家族6人も殺害されていた

松永はマンションの一室に家族を監禁し多額の金を巻き上げながら、食事、睡眠、排泄制限をし家畜化させた

家族はやがて松永に命じられるままに殺し合いをした。死体はミキサーなどにかけて解体し海に捨てたという

松永は自分の手を全く汚さずまるでチェス駒を動かすように命令するだけだった。死体なき殺人事件。この事件に日本中震撼した

松永太の虚飾の人生

昭和36年  松永太 北九州小倉で畳屋の長男として誕生

その後 父親が布団販売業を引き継いだ

公立小学校では 全学年を通してほとんどの科目がオール5

学校委員を何度務め、生徒会の役員に就いたこともあった

中学1年の頃には校内弁論大会で優勝

バレー部のキャプテンを務め

優等生であるに関わらず教師間の評判は芳しくない

目立ちたがり屋のワンマン、リーダー

取り巻き連中を作り、悪さを取り巻きたちにさせていた

1.崇拝者みたいな取り巻きがいる

松下幸之助といつでも連絡が取れる」などホラ話をよくしていた

2.子供の時からの異常行動

高校2年生 不純異性行為で高校を転校

高校卒業後は実家の布団店を継ぐ

昭和60年には実家を鉄筋3階建てのビルに建て替え

料亭に200人呼んで盛大な新築祝いをした

翌年「ワールド」という株式会社設立

ワールドの実態は詐欺商法を繰り返しながらの自転車操業であった

暴力や「通電」という身体に電気を流す機械を用い従業員を恐怖で支配した

3.支配、操作する

良心の欠けた人間は人間関係で残っているのは「勝つ」ことだけ。人間関係は「支配するか」「支配される」のどちらかしかない

松永は人間をランク付けしていた。従業員をピラミッドでなく縦1列に序列が決められていた。最下位の従業員が最も虐待された。しかし、序列は松永の気まぐれで変わる。最下位のものが上位になり上位だったものが最下位にされる。従業員たちは最下位にされないために進んで松の歓心を買おうと競い合い。密告し合った

従業員たちは知り合いという知り合いに「布団を買ってくれ」頼み込み高額な布団を買わせていた。超ブラック会社である

松永は10人以上の愛人がいた。片っ端から手当たりしだいにナンパした

4.付き合う人間はしばしば変わる

「自分は歌手で芸能界からスカウトされている」と自慢する。見た目が垢抜けていたため

5.ナルシストで自慢する

愛人たちは松永のホラ話を本気で信じていた

6.性の乱れ

容姿の良く饒舌な 松永は最初は紳士的に振る舞い女性たちを魅了した

7.饒舌で魅力的

関係が深くなった途端暴力で支配する

妻のA子さん

毎日バスで待ち伏せしていた。ある日

「ヤクザの仲間に入っていて今から相手を殺りに行く。だから会えない」(どう考えも嘘なんだが)

突然会えないと言われ淋しくなって交際を始めた

恋人時代から暴力振るわれても結婚

妻の前で愛人に電話をしたり、ラブレター見せたりしていた

やがて愛人の一人緒方純子が「ワールド」の事務員として働きにきた。緒方純子はA子さんの幼なじみでもあった

純子は妻A子さんの目の前で松永に暴力を振るわれていた

8.攻撃的、暴力

「なんであんなに耐えるのかが不思議でした。私は殴られれば近所に聞こえるくらいに泣き喚きましたが、純子さんは、じっと歯をくいしばっているんです。たまに「うっ」って言うくらい」

A子さんは長男を連れ警察に逃げDVの被害申告をしシェルターに逃げ込み松永と離婚した

1992  松永と緒方は信用金庫で支店長を恐喝し逮捕状が出た

更に「ワールド」の被害者が訴えたことも重なり詐欺容疑の逮捕状も出た

9.反社会的、犯罪歴

松永は「ワールド」を倒産させ

10.無責任

純子ともう一人の従業員とともに逃亡した

11.無計画、衝動的で先を予見する能力はない

もう一人の従業員は松永の暴力支配から逃亡

逃亡中、純子は松永の子を身籠もる。「堕ろせ」という松永に対し「認知されなくとも産みたい」と長男を出産。純子は松永の子を産むことにより松永と一連托生になる

松永は愛人の一人B子さんに「一緒に住もう」と持ちかけ同居した途端に暴力を振るわれ1180万貢いだ。その後B子さん自殺

12.寄生、利用する

偽名を使い6箇所のアパートを転居した松永は

アパートを便宜してくれる服部を「取り込みやすい」と狙う

服部に架空の投資話を持ちかけたら、中身を確認せずに30万持ってきた服部。更に松永は自分を東大卒のコンピュータ技術となのり「コンピュータ競馬の予想会社」を立ち上げる投資話をすると服部はあっさり信用してしまう

13.騙す

松永は服部の10歳の娘を養育ビジネスを始める(月20万)

毎晩酒盛りをして睡眠はとらせなかった

10歳の娘 恭子に

「お父さんのした悪いことすべてかけと原稿用紙に書かされた」と命令。書かなければ暴力を振るわれ嘘を書かかざるえなかった

お父さんは「罪」を認めなかった

松永は水を入れた洗面器を娘の前に置き

「自分の罪を認めなければ、この子の顔を水につける」と脅した

14.残酷、狡猾

娘の髪を掴み顔を沈めようとした瞬間、お父さんは「認めます」とやってもいない罪を告白した。娘を人質に服部を監禁し

睡眠をとらせず、ご飯を与えず、トイレ回数制限、お風呂は冬でも水さらに「通電」という道具を使い

通電

松永が作った身体に電気を通す機会。純子によるとこれを受けると身体中に電気が流れ痙攣し頭が真っ白になり「彼の言うことを聞かなければ」としか考えられなくなるくらい苦しい拷問道具である

通電で言いなりになった服部は知り合いという知り合い、サラ金に金を引き出させた(1千万)

15.共感性がなく他人の権利を侵害する

平成8年  廃人化した服部は衰弱死

服部の死体解体を純子と恭子にさせ海に流した。解体中の純子は第2子を身籠もっていた

服部の親友の妻 C子に近づく

自分は京都大学を卒業した物理学者

実家 広島水軍の当主

兄は東大医学部というホラ話をC子はあっさり信じ旦那と離婚した

3歳の娘を連れ松永と同居した途端に暴力支配。C子さんは「操り人形」と化したと当時を振り返る

松永3歳の娘にまで暴力

C子に3歳の娘を虐待としろと命令

虐待が甘いと通電

5カ月後  隙をみて2階から飛び降り逃走

純子も逃走する。親戚に次男を預けて湯布院で親切な人に仕事を紹介してもらう

純子の実家から

「松永が自殺したから帰るように」と言われ純子は実家に戻る

しかし、実家には松永が待ち構えていた。松永は純子の家族を取り込んだのだ。その後松永にすざまじい暴力を振るわれたが純子にはその記憶が抜け落ちていた

家族に裏切られた純子は「逃げる場所」を完全に失う学習性無力感に陥った

松永は純子の実家緒方家を次の金主にした

農家の緒方家に屋敷、農地全て売却させ全財産を献上させた

「松永さんにぶら下がって生きていくしかありません」

緒方家の人々 純子、父、母、妹夫婦、子供2人は松永に連日通電を受けた

通電の前には必ず理由がいい渡された。通電の理由

妹の理恵子さんは「あっはい」と返事するのが癖だった。松永は「はい」と言わないのが許せず通電した

彩さんはお菓子を少し食べた理由で通電された。10歳の少女が拷問されても大人たちは見てるだけだった

家族には序列があり最下位の者が最も通電を受けた

誰かが些細な理由で最下位に落とされれば、他のものは安堵し、松永に絶対服従する

松永に支配された緒方家は序列の低い者から殺された

最初は「通電」で死亡した父

次に発狂した母7を妹夫婦が殺害

松永の子を身籠もった妹を妹の夫と娘が殺害。妹の夫も死んだ

妹夫婦の子供2人が残された

守るべき大人はみんな松永の指示のもと殺しあった。彩は

「何も言わないから弟とお父さんのおじいちゃんの所に帰してください」

と懇願する彩さんを食事、睡眠をほとんど与えず

「殺してください」

と言い出すまで「通電」

十歳の彩さんに五歳の弟を殺させその後彩さんを殺害

死体は解体され海に流された

服部の娘 恭子は「殺される」と思い祖父の家に逃亡

恭子を連れ戻しに来た松永と純子を警察が逮捕

最初 純子は黙秘したが、半年後松永と離れたことにより洗脳が解け「洗いざらい真実を話して裁きを受けたい」と告白して死体なき殺人が立証された

泣きながら誠実に罪を告白する純子に対し

松永は「自分は何もしていない。緒方家の人々が勝手にやった」と「全ては純子と恭子の嘘だ」と饒舌に語る

16.無責任で人のせいにする

変幻自在に表情や態度を豹変させる。柔和な表情を浮かべて礼儀正しく答弁したかと思えば、急にふてぶてしい態度になって「お説教してるんですか!」と純子さんの弁護士を非難したり、急にしおらしく「裁判長、ぜひご理解下さい」と哀感したりする。まるでカメレオンのようである

17.言ってることがコロコロ変わる

「怒った時の松永は蛇のような目つきになる」元妻

18.爬虫類みたいなゾッとする目つき

一審では2人とも死刑判決

死刑判決が出された直後薄笑いを浮かべ「控訴する」と全く反省はなかった

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イケメン松永(写真 FNNプライムより)

19.良心の欠如

「運動の時間に5人ずつ連なって運動場に行くんだけどね。ちょうど階段の真ん前に松永の個室があったんだよ。そこを通ると、松永はいつもニッコリしながら正座して、大声で一人一人に『おはようございます』と挨拶するんだ。帰りも同じように『お疲れ様でした』と挨拶する。俺は前科三犯だから色々見てきたけどね、あんなの初めてだなぁ。普通はしょんぼりして、人がくれば顔を隠すものだ。『松永は愛想がいいんですね』と職員に言ったら『あの馬鹿野郎、反省の色がない』

20.自分の過ちを決して認めない

冷やかしで『松永さん!頑張れよ!』と声かけたらね、嬉しそうな顔して『はい、ありがとうございます』なんて頭下げるから、思わず吹き出してしまった」

刑務所では礼儀正しい

松永は逮捕直前は恭子の叔母と結婚前提として付き合っていた

「今、どこから電話してると思う?潜水艦の中からだよ」海底から電話ができるわけないのだが、最初の印象が良いのでその嘘を信じた

21.虚言癖。しかし饒舌なため皆騙されてしまう

松永の元妻

「『俺は世界の救世主だ』とよく言っていました

22.神に近づこうとする。スピチュアルに興味がある

彼と関わった人は皆不幸になりました」

22.関わった人は皆不幸になる

松永の親戚に詐欺の知識の豊富な人物がいたという。松永は親戚から詐欺の手口を学んだのかもしれない

純子は語る

「松永は猜疑心の塊で誰も信用しなかった」

23.猜疑心が強い

良心のない人間は「人間はみな(自分と同じように)悪事をすると考える」

緒方家の人々

緒方純子は真面目で誠実で評判の良い女性だった

緒方家の人々も生真面目で評判の良い普通の農家だった。妹の婿は元警察官だった

Q.1 なんで普通の人たちが世間を震撼する犯罪を犯すの

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決して珍しい件ではない

ナチス収容所のユダヤ

恐怖から無気力に変化。学習性無力感に陥る

「逃げれない」と理解したユダヤ人たちは最後ナチスに依存した

ユダヤ人同士は助け合いよりも争いを繰り返し弱い者イジメを繰り返した

更にはナチスの手先となり仲間のユダヤ人たちを監視し、暴行や殺害を加える「カポー」という人たちまで生まれた(強制収容所における集団行動より) 

極限状況では人間は皆 自分の身内でさえ密告したり、見捨てるのだ

普通の人でもサイコパスに取り込まれれば「洗脳」され殺し合いをしてしまうということだ

Q.2 松永の目的は

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サイコパスの最終目標は

他人を支配し神になりたい

ただそれだけ

松永のターゲット

純粋

人を疑わない

実家が金持ち(金を巻き上げるため)

幼い子供がいる主婦(人質にするため)

サイコパス洗脳の手口

1.熱心な勧誘

何度も誘う。純子さん仕方なく会って会話をする

2.なんども誘って会話にこぎつける

熱心な誘いを何度も断り続けると罪悪感を感じるの。一回だけでも話をしてあげようと思い込ませるため

3.ターゲットのニーズに答える

婿養子を取り実家を継ぐことが両親から期待された純子は「結婚前に大恋愛をしたい」という夢を密かに持っていた

服部は手早くお金を稼ぎたかった

深い関係になる→妻と離婚して婿養子にしてくれとお願いする→結婚に反対する両親を懐柔する

4.ターゲットにとって完璧な理想の人間を演じ信頼関係を作る

完全に懐柔したら本性をだす

「婿養子になってやった」

5.些細なことで怒る謝罪させる

普通の人間は自分に落ち度がなくとま相手が起こると謝罪してしまう。狙いは謝罪することで

6.罪悪感を抱かせる

婿養子になってやったなどターゲット罪悪感を抱かせる

7.恐怖で支配する(お前が○○だからと暴力、暴言の嵐)

密閉された空間で「お前が悪いから。だから俺はこんなことするんだ」とひらすら暴力、暴言を加えられる

8.飴と鞭を使い分ける

逃げようとしたら、突如親切になる。

暴力→親切→暴力→親切の繰り返す。人間には「承認要求」がある。親切にしもらうために支配者の意のままの行動わとる「好意の返報性」の悪用である

このようなことが長期にわたると人間は自尊心が壊され「自分は殴られて当然」と思い込み過酷な暴力に耐えて理不尽な要求に従うことがアイデンティティになってしまう

9.自己嫌悪感をいだかせる

無力化した純子に家族、親類、友達に次々と電話をかけさせる。松永は隣で紙に言葉を書き連ね喧嘩をしろと指示。これにより純子の周りには人がいなくなる

純子は自殺未遂

松永は純子を一人暮らしをさせ幼稚園を辞めさせ自分の会社の従業員にした

10.孤立化させる

目的は支配者(松永)に完全依存させるため

「洗脳完了ね。カルト宗教の洗脳手段と同じ手口ね」

恭子は「2人とも死刑になって欲しい」と語る。洗脳中の純子は高圧的で積極的に関与しているようにしか見えなかったのだ

Q.3  サイコパスに洗脳されないためにはどうしたらいいの

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A.絶対に話を聞かないこと

彼らの手段は

熱心に何度も勧誘すること

サイコパスはどんな人間の琴線を奏でることができる人身掌握の達人。会って話をすれば誰でも洗脳されてしまう

洗脳されたくなくば話を聞いちゃダメ

Q.4  数多くの愛人から純子さんが共犯に選ばれた理由

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愛人の中で一番従順で忠実だった

暴力を振るわれる時、泣き叫ばない、悲鳴を押し殺して耐える忍耐強い純子は松永にとって最も従順な相棒となった

緒方の両親も他人に依存、従順な傾向があったのだろう

「「従順」「忠誠」ほど危険な性質はないわ

「従順」「忠誠」であるならサイコパスのターゲットになった場合、

どんなに優しい人でも、反社会的行為、残虐行為さえ厭わくなる」

エホバの証人も子供を叩く時

泣いたり、悲鳴をあげたらそれは「反抗的」だから鞭を加算せよと教えられている

洗脳されやすい「従順で忠実な奴隷」を作るためにものみの塔の作戦だったのね」

従順と忠誠を美徳とする宗教にくれぐれも気をつけてください

信じたら

奴隷、家畜みたいにされたり

消されてしまうかもしれまないわ」

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2011年  最高裁

松永  死刑求刑

純子  無期懲役が確定した

松永からの長年にわたる暴力で「洗脳」され操作されたことが認められた

「逮捕」により20年の地獄の洗脳から解放された純子さんは周囲の人間のコミニケーションを通して人間性を取り戻した。右足の親指はかけ小指と薬指がくっついていている。通電拷問の凄まじさを物語っている。純子さんの失ったものは大きい

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