ことりの啓示

カルト宗教、洗脳研究

宗教ブログ

土谷正実 サリンを作った天才の「罪と罰」

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モルカ買ったのよ。これで私たちは科学者になるわよ

「天才化学者になりたいわ。どうすれば天才になれるのかしら?」

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「「天才」の定義とは?

興味深いわね。今日は「罪と罰」から「天才」について学ぶわよ」

人間は自然の法則によって、大別して二つの部類に分けられる

一つは低級な(凡人)の部類で、自分の同類を生殖する以外なんの役にもたたない、いわば材料にしか過ぎない部類と

もう一つは、自分の環境の中で新しい言葉を発する天賦の才という能力を持っている人間です

第一の部類、つまり材料となる部類は、大体に於いて、その本性からいって保守的で、行儀正しい人たちで、服従を旨として生き、また服従するのが好きな人です

第二の部類は、常に法の枠組みを踏み越える人たちで、それぞれの能力に応じて、破壊者ないしその傾きを持っています

この人たちの犯罪は‥様々な声明を発して、より良き未来のために現在を破壊することを要求します

その思想のために、例えば、屍を踏み越え、流血をおかす必要がある場合には‥彼らは自分の良心に照らして、流血を踏み越える許可を自分に与えることができるのです(罪と罰)

「「天才」とは「偏差値の高い人」ではないの

答えのある問題を解くだけの人は凡人

「天才」とは 

より良き未来のために、今ある世界法の仕組みを変革し、新しい世界の支配者になる人なの

ソロン、マホメット、ナポレオンなどは今ある世界を破壊して、時には多くの流血を流し、新しい法律、新しい世界を創ったの

日本にも「天才」すぎて 自らをナポレオンのような「天才」となろうとした若者たちがいたの

それがオウムのエリート青年たちよ」

冨永昌宏

大阪府生まれ

小学校、中学校時代は成績は常にトップ。嫉妬のせいかイジメにあう。両親は近くの公立高校を勧めたが本人の希望で灘高校に進学した「灘に入学してからイジメられなくり本当に良かった」友達もできた

1987 冨永は東大理科三類にストレートで入学、医学部へ進学 

やはり灘高だな、という感じがするんです。他の学校から来た生徒たちは世の中をハスに見ているふしがあるが、冨永君たちは虫も殺さないような人物。いい子過ぎます。言われたことを素直に勉強してきたのでしょう(東大の同級生)

虚無感

このままだと先が見えてしまう。死を超えるにはどうしたらいいのか?

学友たちに問いかけていた。そこを灘高からの友達石川に「君の能力を人類のために使うべきだ」と勧誘された

医師免許取得後は研修医になるが「密教の修行者と医師は両立できない」と出家

出家したからには、法律や条例よりも教祖の命令やオウムの競技が優越する

諜報省に配属 井上の部下になった

日本の教育問題、アメリカ軍基地を調査

「学生班」設けて、大学生を組織的に勧誘するとき、冨永はリーダーに就任した

1994  滝本太郎弁護士暗殺未遂

1995  5月5日 新宿駅青酸ガス事件

   5月16日 都庁爆破事件で爆発物の入った小包を郵送した

10月8日 埼玉県警蕨書でまで出向き自首した

「ただ今出頭しました。私がオウムの冨永です」

驚いた 当直職員が、手配のポスターを指して

「この人ですか?」

「うん」と首を縦に振りながら、運転免許証を取り出した

裁判では指を吹っ飛ばされた被害者の手を見て かなり動揺していた。懲役17年の刑に服し今は出所している

石川公一

裕福な家に生まれる

小学生からスパルタ塾に通わせられ勉強漬けの毎日

徳島大学附属中学→灘高→東大医学部

中学時代の同級生に

麻原尊師は素晴らしい。自分は二度とこんな立派な人に出会えるないだろう

石川が大学を休学した平成二年から東大医学部は面接試験を開始した

Q.洗脳される人の特徴とは

anser  話を聞く人

宗教に勧誘されると

ハナからバカにして全然相手にしない人と

相手が間違っていることを証明しようと真面目に話を聞いてしまう人がいる

石川君は後者のタイプだった(石川友人)

 

私も勧誘された時、その人と議論してしまった「この議論の続きをやろうよ」と誘われたんです。そこでもし私がついて行ったら、私はオウムに入っていたかもしれないです(河合弁護士 早稲田卒 オウム裁判担当)

幸い石川は「不器用」だったためテロ事件には選出されに済んだ

偏差値高い=言われたことをやりとげる子

理系エリートの弱点

数学の優種さとは、いかに子供心を持ち続けるかということ、公理や定理など決まり事を延々と論理的に組み合わせていくには、世間ズレして、色々余計なこと興味を持つ人は向かないのです。純粋さという点で、数学と宗教は接点かあるのかもしれません(大学への数学の役員)

麻原彰晃は医者をターゲットにしていた

医師がいれば一般には入手しにくい薬も手に入れられるから

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サリンもあるわ」

サリンといえば土谷正実よ!」

土谷正実

裕福な家庭に生まれる

虫も殺さない子

作家 大石圭は土谷と幼なじみである。大石は幼かった土谷が路上のミミズたちを「干からびて死んでしまうから」と一匹ずつ拾い上げ草むらに返しているのを見たことがある

真面目で優等生だが、明るくひょうきんで人気者だった。好きなアーティストはユーミン

恐怖を感じない少年

中学生の時、男子生徒たちは「肝試し」をした。校舎の4階の手摺りの上に立ち、十数メートルある手摺りを端から端まで歩くという肝試しだった

土谷は顔色変えずに見事にやってのけた。失敗したら死ぬ可能性がある。もちろん彼以外誰も挑戦しなかった

挫折

筑波大学入学。交通事故でラグビーができなくなる。更に恋人と別れ 交通事故で首を痛めた

リハビリのためヨーガ教室に通う。それがオウムのヨーガだった。土谷正実筑波大学理系と知ったオウムは(大学名を名簿に記入する)は彼を優遇する

土谷はヨーガの神秘体験によりオウムにハマる。オウムの受講料、テープは高額なため、土谷は睡眠時間を削りアルバイトに勤む

狂気

そんなスランプ土谷が友人に「名作だ」と勧めたアルバム

彼は善悪の観念がつかないような人間、社会的な適応力がない。性格は天真爛漫だが、裏を返せば何も考えていない奴。土谷ならやりかねないと思った(友人)

天才となんとかは紙一重

恋人が去った時は、転げ回ってのたうちまわった後刃物で自らの身体を傷つけたという かなり激しい性格

怪しい宗教に取り込まれて別人のようになってしまった息子に懸念を感じた両親

  • 食事は1日一回
  • 睡眠時間三時間
  • 親子の縁を切らなければならない
  • 修行は塩水を1日2リットル鼻から入れてどしたり、麻紐を鼻から入れて口に出したり

オウムの修行、麻原に対する忠誠心を語る息子の話を聴くと 母は九キロ痩せてしまった。土谷は塾の教え子の高校生をオウムに誘い出家させてしまう。教え子の両親からの抗議の電話を受け両親は土谷を駆け込み施設に強制入所させた

宗教の話となるといきなり早口になって喋り出し、(その様子をみた)お母さんは「これはうちの息子ではない」

オウム元信者が、オウムの欺瞞性を説明して脱会を促たが、土谷は蓮華座を組み瞑想して全く聞く耳を持たなかった

土谷の居場所がオウムにバレてしまう。教団は土谷家の電話、玄関に盗聴器を仕掛けていたのだ

オウムは土谷家の家の周囲に、父の勤め先にも「父親が息子を監禁している」と連日のようにビラをはったりまいたりした

オウムは施設の周りを取り囲み拡声器で呼び続けた。土谷が出家させた高校生を連れてきて「土谷君がでてくれば、この子を家に帰す」と訴えた。土谷は悶え苦しむ

オウムは、人身保護請求を提出し、土谷が裁判所に出向かなければならない状況をつくりだした

裁判所に向かうため施設から出た後、両親の隙をついて逃げ出した土谷。教団の記録では土谷はその日に出家したことになっている

自分が入信させた教え子を助けるために戻ったんだ(土谷母)

土谷は村井から「毒の本」を貰い「ハルマゲドン」のために毒ガスの大量生産は可能かと尋ねられた

マイケル=ファラデー(1791〜1867)英国の科学者

クリミア戦争の時、英国政府から「毒ガス」の大量生産は可能か?と尋ねられた。ファラデーは「可能だが絶対やらない」と答えたそうです

土谷はファラデーのようにはなれなかった。麻原の指示として嬉々として毒ガス兵器を研究し始めた

土谷はサリンVXガス、ボスゲン、イベリットのガス、3種類の麻薬など5種類の爆薬を3年に満たない期間に合成に成功。たいした設備のない教団内の研究所で独学で数々の毒ガスを合成したのだ「天才」である

科学の知識は凄かったが、化学ばかりで、少し偏っていた(友人)産経新聞より

逮捕

両親は面会を望んだが土谷は拒否した

人類に対する憎悪

取り調べでは

動物を殺すと悪業になるから動物実験はしない。今の人間は悪業を積んでいる。本番で試す

裁判

職業は?

土谷「麻原彰晃の弟子です」

虚な目、気だるそうに足を開いて座っり黙秘を貫く態度

どのような状況になろうとも、私の麻原尊師にたいする信が揺らぐことはあり得ません‥麻原尊師への帰依を貫徹し死ぬことこそ、私の天命であると考えております

遺族の証言では瞑想に入り目も開けず、話も聞かずの態度は遺族の神経を逆撫でした

しかし、麻原裁判の態度を見て教祖に幻滅していく

獄中結婚をきっかけに麻原彰晃の依存をやめた

大石圭からみた土谷正実

人の好き嫌いが激しい

頑固者。有名人でいえば貴乃花に似ている。顔ではなく、表情、話し方が似ていた

サリンなんかつくりたくなかった

大石圭は土谷がサリンを合成したのは父なる麻原に認めてられたい承認要求と語る

麻原に会いたい

麻原に会ったら胸ぐらを掴んでやりたい

詐病を辞めろ、おしめを外せ、本当のことを話せと言いたい

大石圭の勧めで母親に手紙を書いたが返事はなかった。落ち込む土谷。大石はもう一度書こうと勧めるが「もういい」拒否されることに怯えていた

自分の処遇について

死をもって償うしか無い

周囲から再審請求を勧められたが頑なに拒んだ。最期は自責の念からか精神を病んだ状態になってしまった

死刑執行

(執行の告知)はいきなりでビックリしていたそうですが、事を理解すると「今日がそうなのか」と大人しく刑場に向かっていったそうです。唯一悔やまれることがあるてすれば、あの日、東京拘置所での執行が麻原と一緒になってしまったこと。荼毘に付されたところまで一緒でした。あれだけ憎んでいた麻原と最期まで同じだったとは‥。執行を受け入れていたと思いますが、それだけは心残りだったのではないでしょうか(妻 週刊新潮2019年7月11日号)

青山吉伸

衣料メーカーの創業者一族の一人息子

1981 11月 全国最年少で司法試験に合格した「天才」弁護士

豪邸に住み、友達が遊びにいくと、庭にはゴルフ場があり、子供用のクラブまであり友人達とゴルフで遊んだ

お部屋でトランプ遊びをすると優しいお母さんかお茶とショートケーキと運んでくる

学校の成績優秀だが、それをひけらかすことはなく優しい子だが影は薄い感じ

うちの子と友達になってやって

と母親から頼まれたクラスメートもいた。金持ちゆえに遊ぶ友達は選んでいたようだ

京都大学法学部にストレートで合格

大学では法律相談のサークルに所属。スモン病の訴訟に影響を受けた。スモン病の患者の家を回り患者の苦しみを聞いてまわった。社会的弱者を助けたいと弁護士を目指す

最年少で弁護士になった青山は「法学部の星」と呼ばれた

やっとスタートラインに立ったに過ぎない

彼はそんな言葉に驕ることなかった。結婚もして子供も授かり仕事も順調だった

苦悩

社会的弱者を助けるため弁護人になったものの、青山は「社会的強者」の側の人間である。彼は自分の想像力を駆使したが、弱者のに寄り添えば、寄り添うほどに矛盾を感じた

人間の心が変わらないかぎり本質的な解決にはならないんだなという虚しさを感じることがありました

挫折

青山は腰痛に悩まされた

腰痛を治すためオウムのヨガに通いはじめた。病院で治らなかった腰痛がヨーガで治ったため麻原に盲信して出家してしまう

私は恵まれた職場、安定した社会地位、名声、人が羨む程の資産、家庭、その他全ての現世的に幸福だと思われるものを捨て、周りの反対を押し切り、オウム真理教に出家しました(真理の弁護士頑張るぞより)

住民トラブル、数々の訴訟、マスコミから叩かれていたオウムこそが、青山にとって救うべき「社会弱者」になったのだ

あなた方は知的レベルが低いからわからないだろう(警察の取り調べで)

人を疑わない

夫は性格が素直で、すぐ人の言葉を信じる‥(妻)

オウムの文系

端本悟

1967年生まれ

中学校ではバスケット部と卓球部。高校では卓球部

高3の時 新聞配達のバイトをした

僕はとても恵まれていて、何となくこのまま勉強してて、これでいいんだろうか、と思った。自立心を養わなきゃっていうか、オヤジかやっているような仕事を、自分も学業と両立させられたら自立かな、と

反抗期のない好青年

自分探し

普通のサラリーマンになりたくない

青年海外協力隊みたいな 社会的に役立つ仕事につきたい

一浪して早稲田大学法学部に入学

1988 高校時代の友人がオウムに入信した。「インチキ宗教に決まっている」とオウムの欺瞞性に気づいた端本は、友人を説得するために麻原の本を読んだり、オウムの話を聞いた

とても実践的で具体的なことが書いてある。こんな世界があるのか

麻原の本は8割はパクリ。2割が麻原オリジナル。端本は8割のパクリの方をみて「良い教え」と判断したのだろう

人を騙す時は

本当のことをいい信頼を得る

信頼を得た後 一つの「嘘」を信じ込ませる

詐欺の基本である

人間は一度信頼した相手を最後まで信じ抜く

相手が突拍子のないことを話しせば違和感認知的不協和が働く。違和感があっても認知的不協和を解消するために信じ抜くのだ

麻原の著書を見て信頼した端本は友人と共にセミナーに参加した

あなたは前世から修行していたんですね

前世からの因縁

この言葉に感銘を受けてオウムにのめり込んでいく。端本は出家を決意

両親はオウムにいかがわしさを感じ息子を説得しますが、オウムの話になると噛み合いません

少しでもおかしいと思ったら帰ってくるよ

大学中退して出家した。オウムは超学歴世界。文系中退の端本はオウムでは優遇されない。そんな端本に転機が訪れた

1989年 オウムの武道大会で優勝して麻原のボディーガードに抜擢された

新実から坂本弁護士をポア指令がくだる。「殺人」である

躊躇する端本に対し、仕事帰りの坂本を空手の技で一発で殴り失神させるだけでいいと言われしぶしぶ参加ポアに加担する

最初は簡単な違法行為からはじめさせる

端本は周囲の雰囲気に流され 気絶させるどころか首を締め付け「殺人」をしてしまった。端本は動揺するがポア後麻原にねぎらいの言葉を受けると感銘を受けた

坂本一家失踪事件がオウムが関わっていると報道で知った両親は息子を心配した

施設の外で警備していた端本を見つけた両親は「あなたは知らないだろうけど坂本さんという弁護士さんがいなくなってね。オウムはそいいうこともやる所なのよ。早く出てきなさい」息子が坂本一家を殺したと露とも思わず。端本は「今度、家にあるスーツをとりにいくから」と答えた

端本はその後一人で泣いた。もう帰れる所はなかった。塞ぎ込む端本に対し麻原から

前世でお前は私の息子さんだった

と言われれば 全ての疑念も違和感も吹き飛んだ。端本は更にオウムに堕ちていく

1994 松本サリン事件ではボディーガードで参加。目が痛くなるくらいのガスだと思い込んでいた(それまでの教団内の兵器は失敗作ばかりだったため)

ピュア

麻原の奥さんが次々に出産するのは処女懐胎なのか?

文系で哲学書や文学、原始仏教を愛読していた端本は 常に麻原、教団に対して疑問を抱く

選挙運動が始まって 象の帽子被って踊り出したり、歌い出した時には「なんじゃこりゃ」と思いました

しかし 優遇されると疑念は吹っ飛んでしまう

自分の感性を信じるべきだった

「真理」は他者から与えられるものでなく、自分の感性で見出すものと端本は学んだ。オウムは端本にとって「痛い社会勉強」になった

死刑判決後

端本はマインドコントロールにおける 従属的立場であった。弁護士たちは再審請求するように促したが「マインド・コントロールで犯罪行為を行なった、そんな言い訳、弁解みたいなことをしたくない」と裁判の結果を受け入れた。人格者で武士のような潔いよい男だった

Q. 何故 高学歴の彼らは宗教に救いを見出したの?

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自分が幸運であることに気づいていないからだよ

そういうタイプは現状に満足できずにずっと何かを追い求め続ける

自分の力で生きていけると思い込み 見知らぬ別世界に本当の自分を見つけようとする

やがて心の空白を埋めてくれるオアシスを求め彷徨い歩く。そして自分探しの旅を一生続けるハメに陥るんだ(ドラゴン桜2)

下降思考要求

貧困の中で育った者はその飢えをバネにして成り上がろうとする

人間には皆上昇思考がある

自己の欠陥を 

肉体的に欠陥を持っていたり、負い目のあるものは、その欠陥を補うために権力思考になる

不完全なものから完全なものに

劣者を優者へ

混乱から調和へ

遂には 人物から神へと

自己完成で埋め合わせる

彼らは生まれた時から恵まれていた。だから上昇思考を持つ必要はなかった

彼らの両親は戦後の貧しいを生き抜いた。親は子供に貧しい惨めさを味合わせないように 懸命に働いた

貧しさを知らない彼らは、「お金持ちになりたい」とか「立身出世」とか上昇思考で普通に働く人間の行動は煩悩であり、虚飾で塗り固めているように見えた

青年になった恵まれた彼らは「人生の生きる意味」を模索し始めた

それが「この世界をより良く変革したい」という麻原に追随することだた

麻原は自らが神として支配者になりたかっただけだった

彼らには麻原の悪意を読みとれなかった

親の反対を押しきっても麻原に従った

それは彼らにとっては第二次反抗期であり、親からの自立だった

「弱者救済」のために弁護士になった青山は人類救済と思って行った行為が犯罪行為だった。彼は「前科者」になり、弁護士資格を失った

かつて彼らは勤勉な努力家だった

地道に努力すれば 右肩上がりで上昇できる

しかし、ある程度上昇した後は、緩やかな動きしかできなくなる。8割の法則だ

8割の法則

何かを身につけるには 地道に頑張れば上位8割に達する

しかし、8割達成のあと、それからの上昇は困難になる

周りは優秀な人しかいなくなる。その中の競争のために中々上にいきにくい

登れは、登るほど登りの傾斜は険しくなるばかり

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人間成長のグラフはずっと右肩上がりではない

トントン拍子に上り詰めた「天才」の彼らにとってそれは耐えられない閉塞感だ

青山、石川、富永の領域の者が これより更に向上するということは

バベルの塔みたいに

神の領域に入り込むしかないのだ

そんな折、彼らが救いを見出した真理こそが

「自称神」の麻原彰晃だった

彼らは麻原に従えば神の領域に達すると信じた

人間は神になれない

神になろうとすれば 

バベルの塔のように天からしっぺ返しを喰らうだろう

彼らは自分の頭で考えるのを放棄して麻原に依存する

自分の頭で考えることを放棄して他人に自分の人生を委ねることは向上ではない

人生の放棄であり下方思考で

そして そのものの奴隷となる

「大衆は彼らのこうした権利を認めないようとしないで、彼らを磔にしたり、縛り首にしたりします‥(凡人は)自分たちの保守的な使命を果たすのです」(罪と罰)

「天才」とは 

答えが決まっている難問を解く人じゃない

この世界の法則を変えるもの

その権利を持つのは選ばれたほんの一部のエリートのみ

この世界をより良くするためには

手段は選ばない

流血も辞さない

「私たち凡鳥はわからないわね」

「土谷と端本は大衆から理解されず縛り首にされたのね」

「人生は旅

オウムの若者は真理を求めて続ける「旅人」なのだ

土谷、端本の旅は「縛り首」によってついえた

富田、石川は今も「真理」を求めて旅を続ける」

僕の興味は、真理を追求することだ

真理というのは、人間が正しい道を歩むために この世界がどうなっているのか教えてくれる。地図のようなものだ。その地図をつくるのが、科学の役目だ

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