「東京リベンスチャーズ漫画26巻までを買ったのよ。発行部数5000万部突破
最終章なの。最強のマイキーが闇落ち、ラスボスになってしまったわ」
マイキーの闇落ち黒い衝動
Q.黒い衝動とは?
「それは非行だわ。今日は、非行少年のメカニズムを調べるわよ
非行
20歳未満の少年、少女の犯行は、少年法により「非行」とみなされます
つまり、重大事件を起こしても、それが少年ならば「非行」とされます
「非行」とは広辞苑では「道義に外れた行為」です
法律を破ることが非行
しかし、人には様々な社会規範や価値観があり、それは時代、地域、国によって異なります
非行グループは、権威(親、教師、社会)を否定したいのです
自分たちの「ルール」を適用するために権威の決めた「ルールを破ります
それ故に非行グループは
反社会的、反権威、反体制的なのです、子供ゆえに深く考えていませんが
「権威(大人たちの)ルールを破り、独自のルールをつくるのがカッコいい」と思っています
必ずしも大人は正しい行動はできません
「喧嘩はダメだよ」と綺麗事を言いながら、戦争は常にあります
「平和が大事だよ。皆と仲良く」と言いながら人の悪口を言ったり
「悪い奴ほどよく眠る」というように、悪い奴が成功している例はいくらでもあります
自我同一性
思春期、子供から大人になる時に人は自分という存在を確立し自我同一性を形成します
憧れの大人、両親、先生、スポーツ選手、タレントなどに同一しアィデンティティを形成します
しかし、肯定的な同一性を得られない一部の子供たちは、社会的に好ましくない「反社的」なものを自分のアィデンティティとして選びとります。これを否定的同一性という
主人公は「不良」に憧れ同一しようとした
武道にとって不良とは 反社ではなく例えボコられても弱者を守る「正義の味方」である。自分より強い奴でも(人を守るために)喧嘩をする,武道の憧れる「不良」は マイキーの兄かもしれません
中途半端な状態よりも「不良」とつるむ子供もいます。これを「グレる」といいます
バイク、改造車を乗り回す派手な逸脱集団に続出否定的同一性を謳歌することを「暴走族」といいます
彼らの多くが20才前に足を洗って「卒業」していくのも、一過性、通過儀礼的なものなのです
多元的因子論
グリュック夫妻(アメリカ)
性格特性因子
- 社会的に主張が強く
- 敵対的で猜疑心の強い性格
- 破壊的
- 感情の起伏が激しい
人格特性因子
- 外交的
- 反権威主義
- 冒険精神
社会因子
- 厳格な両親
- 両親の不適切な監督
- 両親の無関心、敵意
非行とは、単一でなく、複雑多様な要因が重なるのだ
帰属理論
ワイナー(アメリカ)
帰属理論 トラブルや不満の原因をどこに求めるかタイプ分けした
ワイナーは、成功と失敗の帰属(原因)をどこに求めるかによって、次の課題への成功と失敗の期待感情(意欲)が決定され、達成行動に影響する
内的帰属
失敗の原因を自分自身などの内部にあるものに理由を求めます
外的帰属
失敗の原因を状況、運、外部に求めます
非行少年、または犯罪者ほど外的帰属に理由を求める傾向があったのです。失敗した時の原因を自分の内部に求めず、家庭、家族、友達、学校、社会などの外部、他者に求めたのです
恵まれた家の子どもに不条理を教えてやりたかった 宅間守
「つまり何かトラブルがあったら、何でも人のせいにするのね」
人間は失敗した時は、内的帰属思考をした方が良いのです。失敗の原因を自分のせい「自分の準備不足」「自分の不注意」と内的に原因を見出すなら、次回は失敗しないように「克服」します。「自分の壁を乗り越えるのです」。内的帰属こそが成長につながります。失敗の原因を外部に求める方が楽ですが、外部のせいにするならば、自分自身の足りない点を克服できません。結果として何度も失敗し、何度も外的要求(他人のせい)にしているうちに、「どうせ自分は何をやってもダメなんだ」「運から見放された」と考えるようになります。失敗を繰り返すことを長期にわたって学習していくことを 学習性無力感に陥行ってしまうのです。学習性無力感に陥った人間は、将来に希望を持つことはできません。最終的には「世間が悪い」という思考に陥り、世間を世の中を世界を憎悪します。世界がグローバル化により、貧富の差が開いてきました。欧米でも、日本でもお金持ちの子がお金持ちになり、貧しい親の子は貧しくなり「階級」が固定されつつあります
マートン(アメリカ)は、文化的目標を達成するために奨励される手段は5タイプに分類しました
- 同調
- 革新
- 儀礼主義
- 退行
- 反抗
貧富の差が固定される。合法的な手段では成功できない
ならば、非合法手段で成功すれば良いのだと社会で成功するために2.の「革新」という手段を用いて、自分の目標を達成しようとします
「革新」今までのルールを壊して、自分に都合のよい「新しいルール」をつくるのです
現在の規範を無視した。手段 つまり「犯罪」です
今ある社会を破壊して、自分の生きやすい世界を構築する
革新的行動主義者にとって 犯罪とは今ある世界を破壊することである
絆
人は家族や学校、友人などの社会的集団と良好、密接に関わっていれば反社会的行為を取らない。愛着(アタッチメント)が、犯罪、非行のストッパーになるのだ
子供の非行は家庭の問題がある
機能不全家族
- 離婚→再婚を繰り返す
- 親の失業
- 貧困
- たびたび引越し
- 放任
- 専制
- 虐待
- 過干渉
- 父親不在
Q.マイキーはサイコパスなの?
初めて人を殺した時 何も感じなかった
そして思ったよ
世の中の難しいことって大抵人を殺せば簡単に解決するって
邪魔なものは消しちゃえばいいんだって
(東リベ14巻)
A.サイコパスではない
理由
- 人を殺しているもの、苦しみながら実行している(サイコパスは殺人を犯しても苦しまない)
- 仲間、家族との「絆」を何よりも大事にしている。(サイコパスにとって他人は道具。他人と絆を結ぶ感覚はない)
- 2回に渡る未来では、両方とも自殺願望があった(サイコパスは自殺させる方)
- 弱者を一方的にいたぶり喧嘩賭博をしているキヨマサに嫌悪を感じるなど正義感はある
- パーちんとペーやんの痛みに寄り添う。人を気遣い、他者を慮る優しさも持っている
- 一虎を許したことから かなり寛大な性格である
- 残虐性がありながらも純粋性も兼ねそろえている
天使の顔でかなりヤバい
やっぱりかわいい
Q.稀咲はサイコパスなの?
稀咲はもっと‥なんて言うかヤベェんだよ。自分の手を汚さずに人を殺す計画立てるような奴だぞ。手ェ出したら何されるか‥とにかくオレはもう稀咲と関わりたくねーんだ(小山内 6巻)
A. 稀咲もサイコパスではない
稀咲はストーカー
初恋の日向をストーカーのようにつけ回す。日向が「日本一の不良」になりたい武道を好きになったのを遠目から見て(武道が不良だから好きになったわけではない)武道をストーカーする。武道の夢は「日本一の不良」。「日本一の不良になれば日向は自分に振り向く」と思い込み不良の道へ。喧嘩などフィジカルでは日本一になれないため「強い奴」に寄生する
主役になれないのはわかっている
オレは道化だ (23巻)
人の心を掴むことには長けて腕っぶしのある小山内、半間などを渡り歩く
忘れんなよ半間テメェも道具だ
使いもんにならなければ交換するだけ
(23巻)
「日本一の不良」の器であるマイキーに取り入りマイキーを支配しようとする
月は一人では輝けない (6巻)
他者を支配する方法
ある人を支配する時は、その支配したいターゲットをほかの関係を断ち切り孤立させる。完全な依存状態に追い込むことだ
全国模試一位の「天才」である稀咲は それを子供でありながら心得ている
サーカスのように舞台を作り上続け他者を次々と操作する。マイキーの兄弟たち、幼馴染をしに追いやりマイキーから好きなものを奪い「孤立」「絶望」させ支配しようとするが 12年後から来た主人公にことごとく邪魔される
強い支配欲と他者を操作することに長けていてサイコパスに思える
サイコパスが人を殺す理由
サイコパスが人を殺す理由は「殺す」ことによりターゲットを完全に支配できる
日向が自分の「モノ」にならなければ殺すことにより完全に支配しようとした
橘はオレの女だテメェなんかに渡さねぇ!渡すくたいなら殺してやる!
なんでだ!こんなにも愛しているのに!
原因はお前ただ!リスペクトしてたのに!裏切りやがって (21巻)
稀咲は日向と武道とマイキーに非常に執着している。武道に対する想いは「憧憬」と「殺意」が交錯する。武道を殺す時は涙を流しながら
残念だ‥オレのヒーロー (9巻)
サイコパスにとって他者は道具であり交換できる。だから他者に執拗に執着しない
人の上に立つのに腕力なんていらねぇんだよ。何を達成するにも必要なのは緻密に作り上げられた完璧な計画だ (21巻)
「オレがタイムリーパーだと思っているのか?」
「違うのか?」
「オレは‥
何を言おうとしたのか気になりますね
羽宮一虎
人を殺すのは悪者 でも
敵を殺すのは英雄だ (7巻)
中学時代は一番ぶっ壊れていたが更生してマトモになった
東リベにはサイコパスはいない
家庭環境
マイキー(4人兄弟の三番目)の場合は、家庭が複雑
- 親が再婚している
- お爺ちゃんに育てられた
- 両親不在
- 腹違いの妹と兄がいる(母親フィリピン人)
複雑な家庭だが、両親は不在だが祖父が監督している。兄がお父さん代わりになっていて兄弟仲は非常に良い。伝説の暴走族のカリスマリーダーの長兄を憧れ同一し暴走族を立ち上げた
マイキーが東京卍会を立ち上げた理由は兄を同一化したのであり反社会的な感情はない。しかし兄、次兄、妹、幼馴染、大事なものをどんどん殺されていく‥
小学生の時、1ヶ月かけて作った渾身のプラモを壊した(誤解)幼馴染を口を裂けるほど殴り続けた後「笑えよ」と恫喝し、口の裂けた幼馴染を無理矢理笑わせた
マイキーの怒りのトリガーは大好きなものを壊された時
大事なモン壊すしか能がねぇなら
オレがここで壊してやる (7巻)
マイキーは愛着障害
Q.黒い衝動とは?
その黒い衝動を抑えていたのは多分
兄貴であり
エマであり
場地だった (23巻)
仮説
ブラックアウト 一時的な記憶喪失、カッとなって人を殺めてしまう状態
マイキー闇落ちの原因
愛する者を壊された(失った)怒りと絶望感からくる自己破壊行動
なんとか1人で頑張ったんだ
でも抑えられなかった
オレがオレでなくなる事を (14巻)
14巻での未来では東卍のメンバーを殺戮した後、武道にとどめをさされようとした(拡大自殺)
23巻の未来は武道を撃った後(急所は外す)飛び降り自殺を図る
オレの人生苦しみだけだった(14巻)
現時点では、まだ「黒い衝動」の正体は明らかにされていません
マイキーがラスボスのようですが実は「黒幕」がいて操作されている可能性もあります
マイキーは人に弱ぇトコ見せれる人間じゃねぇし全部1人で抱え込む。今のマイキーの生き方は自分の選んだ道じゃねぇ
一虎(22巻)
タイムリーパーはもう一人いるかもしれない伏線もあります(稀咲とあっくんが何故かタイムリープを知っていた
マイキーを黒い衝動から救い出すのは絆
東リベ死亡フラグ
単行本の表紙の人は死ぬ人が多い