ことりの啓示

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貴乃花の生き様

貴乃花と長男の確執が報じらている

「なぜ家族なのにいがみ合うのかしら」

貴乃花家だけではない

毒親がテーマのドラマ、漫画などが増えているわのは

問題を抱えた家族が増えている」

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「親としては良かれと思ってやっていることが実は偏っていて、それが子供を生涯苦しめる」

それは何故か

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動物には子供を産み育てるのに必要な部分はあらかじめインストールされているかのように備え付けられています

人間は特殊な生き物です。育児に必要な情報は与えておらず、学習しなければ身につきません

毒親はまず自分自身が「毒親」「機能不全家族」の環境で育てられています

動物園で「育児放棄」された動物は、母親になっても自分の子供を育てようとしません

学習

動物も人間も自分の親から親を学ぶのです

毒親とは自身が毒親から毒親になるように育てられたのです

毒親とは「負の連鎖」なのです

子供は主たる養育者である人(主に母親)の価値観が世界を支配する法則と認識して育ちます

子供にとって養育者(母)の言動こそが世界と関わる方法の全てなのです

私たちは皆「うちのお母さんは美人」「お父さんは素晴らしい」と思っていた時期がある

最初の人格形成上重要な時期に」「我が家は素晴らしい家族」などと何年か過ごすことになります

この時代に子供は内的作業モデル(他者との関係の規範となる内的なひな形)を身につけます

これは他者との関係において

他者の話を聴く

共感、思いやり、和をつくる

場の空気を読み 自分が何を話そうか、何を行動するかのルールを学ぶ

などを決めようとする時に、無意識に使われるテンプレートみたいなものが培われます

乳幼児期に経験した母子での愛着関係の中で培われます

このモデルは一度形成されたら、一生そのままで過ごすことになります

養育者が極端に一般常識から逸脱した価値観を持った人物であったとしたら、子供にとってはそれが全てですから、やはり極端な内的作業モデルを持つことになります

自分が当たり前だと思っていた価値観と世間一般常識の価値観が違うかもしれない、と子供が気づくのが

自分のことを客観的に見るための機能を持った前頭前野が発達を始める思春期になります

この時代に自分の価値観と世間の価値観を比較して

母から受け継いだ価値観は世間とズレがあるかもしれないと見積もり親と違う主張をし始めるのです。それを親子分離といいます

「第2次反抗期ね」

意のままにならない子供に対し母親は「昔はあんなにかわいかったのに…」と寂しい気持ちになります

親子分離は正常な発達です。これに耐えられない母親もいます

中には世間の価値観からズレていることを認識しながらも、親の価値観に合わせて生きる人もいます

そこで問題よ

Q母親の愛とは何か

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A.おっぱい

誰かに対して愛着を持つホルモンオキシトシンはスキンシップで分泌されます。オキシトシンこそが母性本能である

握手、スキンシップ

食事を取るとき(同じ釜の飯を食う)

性行為

私たち人間はスキンシップによりオキシトシンが分泌され、好意をを寄せた人間と次世代の子孫を残そうとするのだ

オキシトシン

オキシトシン(ラテン語)陣痛促進 からきています

出産時にはオキシトシンが大量に分泌され、陣痛を促進し赤ちゃんを押し出すのです

オキシトシンの働きで赤ちゃんが産まれた瞬間オキシトシンが大量に分泌された女性は母性に目覚めていて「なんて可愛いの」と感じるのだ

更に授乳時にもオキシトシンは大量に分泌される

だからおっぱいを吸う赤ちゃんの顔が一番可愛いと感じるのだ

父親も赤ちゃんとスキンシップを取ったり面倒を見ることによりオキシトシンが分泌されます

残念ながらオキシトシンが分泌れにくい親がいるのだ

オキシトシンが少なければ少ないほど子供にたいする愛着は少なくなる

親は皆 子供が自分の思い通りに動いて欲しい願望があります

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大体の親はオキシトシンの働きで「子供の幸せを願う」ため子供の気持ちを第一にして考えます

しかしオキシトシンが少ない親は、自分のモノである子供が自分の意のままに動かなければ、それが許せず、攻撃してしまうのです

子供の自力(自分の意のままに動かぬ)のが許せない

育ててやっているこの自分を子供が尊敬しないのが許せない

人間は近すぎるれば近すぎるほどに自分の思い通りになると考えがちになる

中には自分より子供が褒められるのが許せない「私の方が子供より上」と白雪姫の母親のように嫉妬する親もいるのだ

親になるとは子供を育てあげる責任なのだが、その責任が皆無な親が残念ながら存在する

そのような未熟な親にとって

子供とは 子供のために自分が存在するわけではなく

自分のために、自分を輝かせるために子供が存在するのだ

白雪姫コンプレックス

原作では継母ではなく「実の親子」である。娘が自分より美しくなるのが許せず「消そう」と母親が何度も試みるのだ。最後は何度も殺されかけた娘が自分の結婚式に母親を呼び寄せ 火で熱した鉄の靴を履かせ母親の「死の舞踏」を観覧した娘が勝利に酔いしれる

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実際、完全な親なんか、人間のなかには存在しないんだ完全な親であることができるのは、動物の親だけだ。

なぜなら、彼らの目的は生命を全うすることだからだ。でも、人間はそうじゃない。

生命としての人生をどんな風に生きるのか、それを考えてしまうからだ

人生の真実とはなんなのか、死ぬまで考えているのだから、その限り全ての人間は不完全だ

どうして君の親ばかりが完全であるはずがあるだろう

(池田晶子「14歳からの哲学」

殺人事件の犯人の半数は親族

源頼朝は弟 義経を殺害

源頼朝の子供たちは妻の親戚 北条一族に

斎藤道三は実の息子に

伊達政宗は実の弟を

肉親同士の争いは歴史上枚挙にいとまがありません

人間関係は

近ければ、近いほど

絆が深ければ深いほど機能不全に陥り、凶器になる

人は元々家族ではなく、自立した一個人であることが前提で、それぞれ色々な複雑な思いを抱えて生きている。そして、その個人ですら完成されているわけではない

家庭内の問題も、色々な関係の中でのひずみがあり、理想的な関係

完全な親、家族というのは極めて稀にしかない存在なのだ

自分だけが不幸ではない

完全な親、家族などいない

他人に完璧を要求してしまうと失望しかありません

「ダメだとわかっていても、ついついやってしまうのが人間です

人間は失敗を繰り返します

何度も同じ失敗を繰り返す人は珍しくありません

自分も失敗するし、友達も、先生も、同僚も、上司も、肉親も

あなたの周りの人みんな、これからもあなたが失敗するように、みんな失敗は続と覚悟してください

一番大事なのは

『正しいこと』ではなく、みんなで笑い合っている時間、笑顔で時を過ごす時間です

楽しい時間もあるのだから自分に対する理不尽は心の中にしまいましょう」

「自分に対する理不尽は被害者か我慢しなくてはならないの?」

貴乃花の生き様

貴乃花の弟子貴ノ岩日馬富士から暴行を受けました。貴乃花は怒りはテレビからも伝わってきます

日馬富士は引退に追い込まれます。しかし貴乃花日馬富士が引退しても怒りの矛を収めませんでした

同席していた白鵬に怒りを向けます。白鵬はからあげという肘打ちに近い技を繰り出し「品格」がないと批判されていました

相撲は元々神事である最強である横綱は卑怯なな技は使ってはならないのですが、白鵬は外人だから理解できません。貴乃花横綱の品格の欠けた白鵬に不満をもともと持っていました。白鵬と敵対します

貴乃花北の湖理事長から厚く信頼されており、後継者とされていましたが、八角親方が後任になったことも不満だったようです

協会に無届けでテレビインタビューを受けて協会を疑問を呈しました

貴乃花は相撲界に居場所をなくしてしまいました

もっと上手いやり方はあったはず

正義を貫こうとした貴乃花は復讐の鬼になった。貴乃花の復讐の地獄の業火はやがて自分自身を焼き尽くしてしまう

真面目な貴乃花は「正しいこと」を貫き通しました

「正しいこと」は一見素晴らしいことに思えます

時と場合によっては諸刃の剣になります

母親、兄、相撲界に対しても自分の「正しさ」を貫こうとしました 

不完全な人間で構築された世界は常に清廉潔白でいられません

そのため

相撲界から居場所を失い

母、兄とは絶縁

妻からは離婚

息子からも悪口を言われてしまい

周りには誰もいなくなりました

常に「正しいこと」を押し付けられたら周りに人は居なくなってしまいます

私たちはみな失敗します私たちはお互いの失敗を許しながら

楽しい時間を過ごし

お互い成長していく

それが家族です、友達同士でもおなじことです

何よりみなが幸せになることが大事です」

貴乃花は頑固ものですが毒親ではないと私は思います

花田優一さんは小学校から高校まで私立の名門校に通わせていただいています

高校卒業後は靴職人になるためにイタリア留学させていただいています

靴職人として名を馳せるテレビ出演ができたのは親のおかげです

平均より遥かにお金、コネを与えてもらった優一さん

父の名を散々利用して、人一倍お金をかけてもらえた優一さんを毒親育ちとは思えません

貴乃花じゃなくともこんなコスパの悪い子 大体の親は勘当したくもなります

絶縁宣言は何をしても長続きしない優一さんを見放したわけでなく喝をいれたのではないでしょうか

父は名力士、名親方

母は元女優からおかみに転身後はおかみになった美人の母を持ち

当時の人気はアイドル級、ananの表紙を飾るほどの人気っぷり

数々のアイドル、女優との浮名を流した

表向きは華やかな貴乃花だが華麗なる相撲名門一族はスキャンダル、訴訟が絶えなかった

家庭内は(週刊誌によると)かなり複雑で(週刊誌を鵜呑みにしているわけではないが)彼は普通の家族というものが今でもわからないのだろう

突出して優れた家庭は毒親みたいになる場合もある。何事も極端は危険である

貴乃花は真面目でストイックを貫き横綱として大成した漢である

真面目でストイックな人間は周囲に自分と同じ生きざまを要求してしまいがちです

世の中のほとんどの人は努力しても貴乃花のようにはなれないから息苦しくなり距離を置き始めるだろう

あなたはの親が毒親であっても20過ぎれば自分の責任

親の価値観を選択するのか

自分の価値観で生きるのか

は自分次第です

毒親は被害者です。だからといって毒親に育てられた子供は自分にされた理不尽を許す必要はありません

親はかえれません

自分のこれから人生はかえられます

毒親は連鎖します

あなたの親が「毒親」ならば、彼らは自分の親から毒親を学習したものだから

彼らは「そのような人間になるように育てたられたのだ」と考えよう

毒親育ちならば、親から受け継いだ負の連鎖を断ち切ることにより

毒親に打ち勝つことができる

自分が同じ「毒」人間にならないこと「しあわせ」になることが「毒親」に対する最大の復讐です

中野信子毒親」より

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