ことりの啓示

カルト宗教、洗脳研究

宗教ブログ

なぜ戦争はなくならないの

「人類はなぜ平和を求めているのに戦争をするの」

平和より戦争を選ぶほど、分別のない人間がどこにいましょうか?(ヘロドトス)

「壮大なテーマだわ。今日は戦争について考えてみるわよ」

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領土、資源獲得

覇権争い

戦争とは暴力を使って、無理やり相手に言うことを聞かせ、望むように操るのが戦争です

民族間の価値観の相違を認められず、自分たちの価値観を押し付けてしまう

二人の人間が同時に同じこと一つのものを欲しがれば、手に入れられるのはどちらか一人

その結果、二人は敵同士となり、やがて相手を滅ぼすか、屈伏させようとするだろう(ホッブス)

攻撃性

攻撃性…ある生き物が、自分の力を見せつけようとして、他の生き物を攻撃すること

自分の力を誇示するために攻撃するのか?

生き物が「生き残り」をかけて引き起こされるものなのか?

生き物は別の生き物を食べて生きている

魚は泳ぐように、また大きいものが小さいものを食べるように、自然によって創られている

そのため魚は自由に、水中を泳ぎまわり、大きな魚が小さい魚を食べるのだ(スピノザ)

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動物の攻撃性は「生き残る」ためである。しかし人間と動物では大きな違いがある

社会をつくって暮らすのは

法律、言葉、仕事、文化、都市、国があるのは人間だけなのだ

戦争は自然の中では起こらない

戦争は社会と文化と強く関わっている

人間対人間の戦争はない

戦争は常に国対国だ(ルソー)

戦争

社会によって組織された、集団の暴力

攻撃的

実は「生きること」と直接繋がっている。どんな生き物でも攻撃を受ければ身を守るために相手を攻撃する

攻撃的になるのは、そもそも悪意があるわけでなく、生きていくために不可欠なのだ

戦争の歴史

組織でされた社会と軍隊によって、行われる

青銅器時代から戦争が始まっている

小さな村が集まり国家になる

農耕がはじまり民は収穫物を蓄えるようになった

余った作物を不作に備えて蓄えるようになりました

近くの貧しい人々は、それを羨み、略奪しようとする

他人は良いものを持っていれば、他人の財産を手に入れたくなる

生産量が上がれば、上がるほど社会は略奪者になる

宗教

キリスト教

布教目的の戦争

ローマ=カトリックは野蛮人たちに「キリスト教」を布教する名目で戦争を仕掛けた

戦争に勝つと他国の信仰を捨てさせ、キリスト教徒に無理矢理改宗させたのだ

他教徒との戦争

ヨーロッパ中がキリスト教に染まれば、「キリスト教」「イスラム教」と「聖地」を争い戦争を起こした

新教徒との戦争

近代  活版印刷による聖書の普及により新教徒が生まれカトリックと新教徒で幾つもの宗教戦争が起きた

帝国主義戦争

キリスト教を布教する名目で「偽りの神を」信仰する他国に戦争を仕掛けました

第2時世界大戦以降は「正しい行動をとれていないあなたの国を正してあげますよ」と戦争が起きるようになります

民主主義戦争

「民主主義国家」にしてあげるために戦争を仕掛ける戦争も出てきました

「価値観の押し付けね。他人に干渉したら軋轢が生じるわ

某国は「日本を民主化したように中東を民主化する」と干渉したら、イスラム教という強固な価値観を持ったイスラムはカオスになったわ」

「価値観の押し付けだけではないわ。戦争で生活している人々がいる」

ビジネス

軍需産業

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2010年から2014年の5年間にアメリカ国防総省が直接契約した会社は14万社あります。それぞれに下請けの企業があるため、実際にはこれより遥かに多いいのです。当然そこで働いている人も大勢います

それぞれの企業は、国防総省から注文を受けて毎年これだけのものを造っています

もし兵器の需要がなくなると、働いている多くの人が失業し、景気も悪化していきます

戦争があれば、武器の需要が増えて景気も良くなります

戦争はビックビジネスなのです

アメリカのライバルロシアだって負けてはいません

ウサマビンラディンが愛用した『カラシニコフ銃』で有名なロシアのイジェフスク機械製作工場では『AKー47』が大ヒット。AKー47は世界で最も多く使われた武器としてギネス記録を持っています。主にイスラム国で大人気

AKー47がベストセラー商品になった理由

カラシニコフ銃 AK47の歴史

カラシニコフ銃 AK47の歴史

 
1.壊れにくいこと

「砂が入っても作動する。砂漠でも安心に機能するの」

2.操作が簡単

「小学生のお子様でも、女性でも誰でも簡単に組み立てができるの

なぜ子どもたちが?…自動小銃を“組み立て”|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト

イジェフスク機械製作工場は女性ばかりの会社で、熟練した女工さんの一つ一つ手作業で組み立てられたの」

3.リーズナブル

「お値段なんと4万八千円」

「なぜこんなに安いのかしら」

「安さの企業秘密は、東西冷戦時代に大量に備蓄していたAKー47が、冷戦終結後、使われなくなったから在庫処分で闇のルートで紛争地域に出回ってしまったためなの

イジェフスク機械製作工場は2014年、銃の売り上げだけで約55億円(14万丁)稼いだの

民間軍事会社

社員を戦地での要人警護、大使館の警備、戦闘員として派遣など

従業員は元 軍人が多い

市場規模は数千億〜12兆円

戦争があれば12兆円のお金が動くのだ

民間軍事会社の日給は約15万円

「なぜ軍隊があるのに民間軍事会社に頼むの」

1.世論対策

正規兵が戦地で死んだり、大怪我した場合、戦死者、戦傷病者として扱われます。兵士が大勢死ぬと「政府は、大統領は何やっているんだ」と批判されます

民間軍事要員は兵士ではありませんから、正式な戦死者、戦傷病者としてカウントされません

2.コストの削減

アメリカ軍兵士が、戦地で死んだり、負傷すれば治療費が国から出ます

民間軍事会社の要員ならば、民間ですから一切の補償金を出す必要はないのです

「戦争の民営化ね」

軍事複合体

軍需産業は生産したものを軍に納入しますが

発注があった見返りに、軍の関係者の幹部の再就職のあっせんなど

軍需産業は政治家に献金、票集めに協力したりすると、政治家を介して軍事産業に対して予算がつきます

一旦出来上がると、これを崩すのは難しいのです

マスメディア

1980  CNN(ケーブルニュースネットワーク)24時間ニュースばかり報道するニュース専門チャンネルが開局

当初は「そんなもの誰が見るんだ」という反応が多く、経営的に苦戦しました

1991年に湾岸戦争が起きると24時間ニュースを教えてくれるCNNの視聴率は急激に伸び、CNNは一大メディアになりました

ニュース専門チャンネルFOXが登場

2003  イラク戦争

FOXは戦車の上からリポーターが生中継を行う。アメリカ軍兵士の視点でイラク戦争をライブ実況した

軍とメディアが一体化したリアルな報道更に

CNN「アメリカ軍」

FOX「我が軍」と呼ぶ「愛国的」な報道で視聴率がCNNより上になった

理由

戦争になれば誰しもが「自分の国は正しい」と願うからだ

BBCフォークランド紛争で「イギリス軍」と客観的に報道した。「なぜ我が軍と報道しないのか?」と非難する声もありました

メディア

戦争を煽るメディアの責任

「なぜメディアが戦争を煽ったの?」

太平洋戦争

大阪朝日新聞

かつては中国の満州を手に入れようとしていた日本軍部を批判していた

しかし

朝日新聞反日だ」「朝日新聞を買うのやめよう」

不買運動が起きて、大阪朝日新聞は発行部数が激減してしまいました

2ヶ月後、大阪朝日新聞の編集長は方針を変えて、戦争賛成路線に変更してしまいます

すると大阪朝日新聞は発行部数を伸ばすことができたのです

メディアはビジネスですから、売れなければ成り立ちません

ナイラの涙

1990  8月  イラククウェート侵攻。占拠

1990  10月10日  アメリカ議会の公聴会

クウェートから逃げたナイラ(15歳)さんがイラク軍がどんなに残虐か証言した

病院で働いていたナイラさん

イラク兵が病院に入り込み、保育器の赤ちゃんを取り出して、保育器を奪いました。保育器を奪われた赤ちゃんは間もなくなくなりました

病院を使えるのは負傷イラク兵だけ

電気ショック、耳切り落とされた人々、処刑、看護婦は暴行された

と涙ながらに証言をした

マスコミはナイラさんの証言を取り上げ、パパブッシュ大統領は40日間に10回以上この証言を引用して演説しました

1991 アメリカは軍事介入と動き湾岸戦争が始まりました

ハーパーズ・マガジンの社長ジョン=マッカーサー氏は「ナイラさんがクェート大使の娘」という噂を聞きつける

マッカーサーは大使に電話をかけ

「ナイラは人前に出て語るべきではないか、彼女の証言がアメリカ国民を説得したのだから、人前に出て、自分が大使の娘だと明かす時期ではないかと」

とカマをかけました。すると「なぜ、それを知っているの?…」答えたのだ

広告代理店

ヒル・アンド・ノウルトン…世界3大広告企業グループの一つ

「自由クウェートのための市民」(市民団体に見せかけたクウェート政府)団体はアメリカの軍事介入を促して欲しいとノウルトンに依頼

ノウルトンはアメリカ国内で世論調査を始めました

アメリカ国民がクウェートに対するイラクの残虐行為に不安を感じているという結果が出ました

広告代理店は「不安をさらに煽る」ことにしました

「不安を煽るのは『洗脳』の基本よ」

更に感情に訴えました

マッカーサー氏によるとクウェート主導ではなく、ホワイトハウスが提案したものだという

ナイラの証言がプロパガンダだったことが明らかになりヒル・アンド・ノウルトンは「私はナイラを信じます」と苦しい弁解をすることになります

クウェート大使の娘ナイラさんは当時クウェートに住んでいません

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https://m.youtube.com/watch?v=32f2WyhN8aw

言われてみれば不自然なのだ

しかし、誰もその時の「ナイラさんの涙」に疑問に思わなかったのだ

「少女の涙」は最高の武器だ。これを見ると大人たちはみな感情的になり、思考停止して

その情報で誰が得するか冷静に考えるゆとりをなくしてしまいます

誰しもが

「あなた本名は?」

「お父さんの職業は?」

「その混乱の中 イラク兵からどうやって逃げて来られたの?」

「流暢な英語ですね」

という的確なツッコミができなくなるのだ

宣伝は目的達成のための手段である。騙されやすい大衆に向けて行われるべきである。感情に訴えなければならない。彼らは忘れやすいので、一番簡単な考えを何千回と繰り返し行わなければならない。大衆は疑惑や不安に動揺する(我が闘争)

ジョン=マッカーサー氏は1993年、優れた論説に贈られる「メンケン賞」を受賞した

広告代理店は報酬は1200万ドル(14億円)貰いました

このプロパガンダは確かに『嘘』ではある。しかし、強い軍隊がないが、お金はある小さい国が組織された軍隊に身を守る最終手段だった

「なぜ戦争はなくならないのか?」

人間はみな自己中心的で利己的だから

自分の思想、信仰を他人や他国に対し押し付ける勢力があり、それによって戦争が起きてしまうの

その度に反省して私たち人間みな 平和を求める

また 戦争で利益を得る、生活している団体もあることも事実である