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フロイト以前と以降(心理学)

「今日は心理学を学ぶわよ」

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ドイツ ライプツィヒ大学

解剖学教授 エルンスト=ヴェーバー(1795〜1878)の実験

刺激  

手の平に乗せる重りの重さ)に対する感覚の変化を調べる実験を繰り返しました

この研究は、ライプツィヒ大学グスタフ=フェヒナー(1801〜1887)に引き継がれ

刺激と感覚の対応関係を数式で表した法則

ヴェーバ=フェヒナーの法則

実験によって感覚を数値化するフェヒナーの研究は「精神物理学」と呼ばれた。これに影響を受けたのが

ライプツィヒ大学の哲学教授

ヴィルヘルム=ヴント(1832〜19207)は意識、感覚、感情といった心の働きも、実験で数値化できると考え、ライプツィヒ大学に世界で始めて「心理学実験室」を開設した

原子が結びついて物質になるように、意識などの心の働きも、多くの要素がついて構成されているとヴントは考えた。その心理学を

構成主義

という

ゲシュタルト心理学

ゲシュタルト(gestalt)ドイツ語 型

心の働きは「要素」の合計だけでは説明がつなかい。「環境全体」によって生じるとゲシュタルト心理学では考えられています

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マックス=ヴェルトハイマー(1880〜1943)ユダヤ系ドイツ人。1933アメリカに亡命

ナチス・ドイツの台頭にともなう、ゲシュタルト心理学者たちはアメリカに亡命しました。それ以降心理学の中心はアメリカになりました

錯視

眼は2つあるのに、私たちの見える世界は1つしかありません

これは、私たちの心(脳)が、眼という感覚器官から得た視覚情報を処理した結果です

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同じ長さだけど下の方が長く見えてしまう

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カフェ・ウォール錯視

水平なのに傾いて見える

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オレンジの大きさは同じなのに左のほうが小さく見えます

この現象は私たちの心(脳)は無意識に視覚情報を判断した結果なのだ

私たちは眼で認識しているものが「現実と思いがちだが

実際には私たちの心(脳)が都合よく解釈した世界なのだ

パブロフの犬

イワン=パブロフ(1849〜1936)

餌を与えると唾液がでる

餌を与えると同時にメトルロームの音を聴かせる

メトルロームの音を聞いただけでもいい唾液がでるようになる

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アルバート坊やの実験(1920)

ジョン=ワトソン(1978〜1958)

アルバート坊や(11ヶ月)はネズミを見ても怖がらなかった

ネズミを見せるのと同時に、大きな音を鳴らして繰り返し怖がらせた結果アルバートはネズミを怖がるようになりました

このアルバート坊やの実験により人間も条件付きで学習すると証明された

「これ虐待では?」

私に赤ん坊を与えれば、医者にでも、芸術家にでも、犯罪者にでも何でも育てて見せる ワトソン

「洗脳ね」

この実験と発言は当時から『炎上』した」

そんなワトソンの実験は

行動主義(アメリカ)

と呼ばれた。心理学教授を辞めた後は広告業界に転身した

「洗脳広告作ってそう」

転んだ時、何かにぶつかった時「痛み」感じます。私たちの身体中に張り巡らされた神経が、刺激を感じ取り、脳に情報を送るからです

でも、体に何も刺激がなく、神経におかしいところもないのに、痛みを感じる人がいます

このような人は「ヒステリー」と呼ばれ、お医者さんたちを悩ませていました

フロイト催眠療法でクライアントに「忘れた出来事」を本人に話させるという治療をおこないました。そうすると患者を長年苦しめていた痛みは消えました

「自分でもわからないうちに心を痛めていて、それが体の痛みとして出ていたのではないかと」

フロイトはそれを無意識と名付けました

フロイト

ジークムント=フロイト(1856〜1939)ユダヤオーストリア

人間の精神構造

1.意識

2.前意識

3.無意識  

自分にとって悪い記憶、感情が封じ込められ、様々な行動の原因となっている。無意識に潜んだ記憶、感情を自覚できれば、精神疾患に伴う様々な症状を緩和できると考えた。そのために誕生した治療法が精神分析です

「お座りください」

あなたはどの椅子に座るだろう?

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なぜその椅子に座ったのか説明できますか?

私たちは「自分の行動は全て自分で決めている」と思いがちだが

自分の行動の動機を上手く説明できない場合が多々あります

人の行動は無意識に支配されている

   フロイト

それまでは、意識(心)は理性によって制御されいると考えられていましたから衝撃を与えました

フロイトの考えによると、私たちが認識できる「意識」は、心全体の氷山の一角でしかありません

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私たちが自ら認識できる「意識」は心全体の氷山の一角でしかありません。フロイトは海面下にあって認識できない無意識こそが心の大部分を占めていて私たちの行動に大きな影響を与えている

潜在や意識

「人間のミスには潜在意識があらわれる」

例) ある会場で司会者が「これから閉会します」と間違えてしまいました。司会者は大事な用が会議の後にあったという

フロイトは「早く帰りたい」気持ちを抑圧していたが、無意識に出てしまったと指摘した

例) フロイトの目の前で女性が転んでしまった。女性は死んだ子供のことを考えていたら転んでしまったと答えた

「彼女は自分を罰しようとして転んだ」と考えた

これらをフロイト錯誤行為と名付けた

普段抑圧している欲求や本音がふとしたはずみで出てしまったというのだ

人の犯すミスは潜在意識が望んでいることとした

相手の潜在意識について指摘した時

「そんなこと思ってもみなかった」と否定した人に対して

「それは本人も気づかないほど気持ちを抑圧している」とした

精神分析

フロイトは夢から無意識に抑圧されている記憶を探ろうとする試みをしまして一定の効果が認められた

夢分析

夢には無意識があらわれる

その多くは性的欲望とフロイトは唱えた

棒状 男性器

穴状 女性器

エス
自我
超自我

性的欲求

全ての行動はや性的欲望と「超自我」のせめぎ合いに支配されている

これは当時 炎上しフロイトは異端児扱いされました

弟子のユングは性的要求以外の意識もあると述べた

しかしフロイトは自分と違う意見を認めてようとしませんでした

アドラーが離れ、ユングとも決裂し、ドイツ精神医学会から異端児とみなされました

ユング

ガール=グスタフ=ユング(1875〜1961)

集合的無意識

無意識の底で全ての人類がつながっていると考、えた

個人的無意識
普遍的無意識

があると想定した

アドラー

ルフレッド=アドラー(1870〜1937)

「個人心理学(アドラー心理学)」を創始しました

行動の動機が過去のトラウマ体験にあると考えたフロイトに対して、自分の劣等感を乗り越えようとする気持ちこそ、人の行動の動機になると考えました