かつてヨーロッパでは神から選ばれた王が国を支配していた
17世紀になると
啓蒙思想 (あらゆる人間には理性が備わっている)
ロマン主義 個々の人間はほかに還元できない固有性を持っているなどが唱えられ
フランス革命が起きます
フランス革命
フランス革命は ロベス=ピエールという一人の「カリスマ」によって唱導された
カリスマ
人間は、生の指針を示し、自分を導いてくれる、特権的な人物の存在を強く希求する本能がある
王、貴族の圧政に苦しんだフランス民衆ははロペスピエールにリーダーとしたが ロペスピエールは独裁者となり自分に異を唱えた者は全て粛清した
ロペスピエールは理神教という信仰宗教を作ろうとしていた
ロペスピエールを処刑した国民はナポレオンという新しいカリスマに依存し、彼を皇帝にした
共産主義
現存する国家をブルジョア国家、帝国主義国家と位置付け、それを破壊しようとする
彼らは自らを「前衛」みなし、その破壊を率先して行う
彼らの破壊の後には成立させようとする新しい国家機構は、全体主義の独裁である
言葉では「プロレタリアートの独裁」を訴えながらヒエラルキーがあった
共産党幹部(アバラチク)たちはプロレタリアートを搾取し、豊かな生活、別荘をいくつも持ち、高級外車を乗り回した
街には秘密警察がいて、友人、家族さえも悪口を言うなら収容所に入れられる
ポルポトの大粛清
一神教
ユダヤ教からはじまるセム族の一神教からキリスト教、イスラム教が登場した
前衛エリートのみが革命を政府を指導すりというマルクス主義は、セム系一神教の進化系、つまりキリスト教の申し子なのだ
共産圏では宗教は禁止、しかしマルクス主義こそが宗教である
キリスト教原理主義
- 選民思想
- 選ばれた者たちだけがハルマゲドンを通過し、人間社会を救済できる
- 自分たちは他教徒から迫害されている
マルクス主義
カルト宗教
この世は穢れている
今は終わりの日でうちの宗教に入信した救われます
多様性
近年は多様性が謳われます
万人が根なし草的な状態で平等の立場に置かれる現代社会は、実は特権的指導者やカリスマを生み出しやすい構造を備えています
そんな時カリスマ性を持つ指導者は神秘的オーラをまとって群衆の前にも登場する
皆は彼に従います
彼の命令は絶対的なものであり、それに異論を唱えることは許されません
そうしたカリスマ的な指導者に対して、万人が盲目的に服従する政治体制を全体主義という
第一次産業(農業)
第2次産業(工業)
第3次産業(サービス業、サラリーマン)
人口の爆発的な増加とそれに伴う社会の複雑化
群衆は、社会的や世界はどのように構成されているのか、自分は何者なのかということを、明確に理解することができない状況に置かれます
自分の働く職場は多数の部署に細かく分割されており、自分が取り組んでいる仕事の全体像さえ見渡すことはできません
個人は会社という機械の歯車となります
- 金融恐慌、不況
- インフレ、デフレ
- リストラ
- 災害
- 伝染病
- 政治家の差別発言
- 警察が殺人
- 環境破壊
LGBTやらBLM
意識的に白人以外を選りすぐったみたいなアカデミー賞とミスコン
極めて複雑な世界になります
根なし草は更に増えるだろう
大衆は目に見える世界の現実を信ぜず、自分たちのコントロールの可能な経験を便りとせず、それ故に彼らにはある種の想像力が発達していて、いかにも宇宙的な意味と首尾一貫性を持つように見えるものならなんにでも動かされる
事実というものは大衆を説得する力を失ってしまったから、偽りの事実ですら彼らには何の印象を与えない
大衆を動かし得るのは、彼らを包み込んでくれると約束する。勝手にこしらえ上げた統一的体系の首尾一貫だけである(全体主義の起源)
群衆は、実際に目に見えないものを信じないが、みずからを包み込んでくれる不可視の統一的体系を提示されると、いとも簡単にその実在を信じ込んでしまう
政治家
政治家は、群衆のそうした傾向を巧みに利用する
従来の政治家は、特定の地域や階級の権益を代表することを、その主な職分としていた
しかし、階級や地域差出自が大きな意味を持たなくなった近代の群衆社会においては、政治家は多くの人間から支持を集めることができない
人々の利害はあまりに細分化、多極化しており、全ての人間に共通する利害を見出すことが難しいからである
故に政治家、運動家は、特定の利害でなく、ある「世界観」明確に目には見えないものの、個々人がそこに自らの生の基盤があることを実感し、自我を没入させることができるような「世界観」を提示しようとする
全体主義とは一言で言えば、孤立化した個々の群衆を特定の世界観の中に全てを融解させてしまおうとする運動なのである
全体主義運動は権力をにぎる以前から、首尾一貫の虚構の世界を作り出す‥ここで初めて根なし草の大衆は人間の想像力の助けによって世界に適応することが可能となり‥全体主義プロパガンダは大衆を空想によって現実の世界から遮断する力をすでに持っている。不幸の打撃に見舞われるごとに嘘を信じ易くなる大衆にとって、現実の世界で理解できる唯一のものは‥世間が公然と反芻できないでいる噂などである
自身が生活する現実世界の全体像を見渡すことができない群衆は、現実世界の「割れ目」に存在するものを手がかりにして、幻想的な2元的論的な世界を構築する
全体主義特徴
- 隠された真理を明らかする
- 絶対的なカリスマ指導者が支配
- 前と悪を決めるのは指導者のみ
- 2元論的
- 隔絶された共同体
- 個人より組織
- 絶対服従、反論は許されない
- 従わないものは存在は許されない
- 他者に禁欲的な美徳を要求するのはファシズム萌芽
人間は一人では生きていけません。人間は集団になりたい要求があるのです
全体主義の世界では個人が全体のために犠牲になります
個人あっての
自分があっての集団でなければ それはカルトなのです