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カリスマ 神の恩寵の賜物、特定の個人にやどる非日常的な資質や能力

宗教が誕生する時に、その中心となるのが教祖をはじめとする宗教指導者です。教団の初期において、信者をどれだけ獲得できるかは、宗教指導者のカリスマ性にかかっています

カリスマはもともと生まれついた特定の人間だけが持つ能力か

ある人にカリスマ性があると、周りの人間が勝手に思い込んでいるだけなのか

W=リップ(ドイツの学者)はカリスマとは、個人の人格と社会とが互いに影響しあって、カリスマというものが出来上がると説明した。そしてその仕組みを「スティグマ化」「自己スティグマ化」「カリスマ化」という三つのプロセスで説明した

1. スティグマ

ある人物が、社会や集団から、異常だとか好ましくないとかというマイナスのレッテルを貼られることです

スティグマ(stigma)という言葉は、奴隷、犯罪者、反逆者の身体に押した烙印を意味するギリシャ人に由来

キリストやムハンマドなど新興宗教の教祖は社会の秩序を乱す危険人物として思われ、迫害されました。これがスティグマ化です

社会からマイナスのレッテルを貼られ、迫害や差別を受けるようになった人間は、自分のアイデンティティが不安定になります

つまり、自分は間違ったことはしていないのに、なぜ社会から迫害されるのか、一体自分は何者なのか、という疑問がわいてくるわけです

2. 自己スティグマ

新興宗教の教祖、信者たちなどが処刑されても自分の主張を貫き通すのはスティグマ化であるといわれている

負の烙印を押された新興宗教では「この世は悪で満ち満ち、自分が正しいことをしているから迫害されている」と考えます

このようになった人間は「何も怖くありません」あとは自分の主張を貫き通すだけです

そうなると、一度はマイナスのレッテルを貼られた人者が、新たな価値の体現者に変化していきます

社会の中で、大方の人間は変化を望んでいます。しかし、あまり突飛なことを言い始めると、社会から迫害されますから、自分がおおっぴらにはいえないことを、ある人物が堂々と代弁してくれたらその人物は社会を変革へと導く指導者になります

3.カリスマ化

変化を求める人たちの代弁者となりカリスマは完成します

最初は「変人」呼ばわりされていた人間が預言者となるプロセスは、まさにその典型と言えます。これがカリスマ化です

ある人物がカリスマ性を帯びるようになり、教祖の道を歩むとしても、それだけでは上手くいきません。企業であれ、スポーツのチームであれ、成功した集団には、中心となるリーダーと共に、それを支える有能なNo.2が存在します

新興宗教では神がかった(カリスマ)教祖と、教団を上手くまとめる参謀役のチームワークが存在します。多くの場合、教祖が女性で、参謀は男性という役割分担となっています