神経学者エイドリアン・レインはイギリスの大学で研究した時、反社会的な学生の安静時心拍数が低いことに興味を抱いた
エイドリアンはこれが本当かどうか知るために(被験者の子供5868人)を調べた
心拍数の性差
男子の心拍数は女子より一分間に6.1回少ない
犯罪者は女性よりも男性のほうが多いことは心拍数の遅さと関連があるということだ
しかし、心拍数の遅い子供の全てが犯罪者になるわけではない
そこでレインは
15歳の時に反社会的で29歳までに犯罪者になったグループと
15歳で反社会的だったが大人になったら反社会的でもなく犯罪も犯さなかったグループを比較した
その結果、犯罪者にならなかったグループは、犯罪者になったグループと比べて安静時心拍数がかなり高いことが判明した
安静時に心拍数の高い不良少年は大人になれば更正するのだ
ウサギでも心拍数の低い個体は、攻撃的である。力関係の序列が上がるにつれ心拍数が少ない。同じことはボノボ、マカク(チンパンジー属)ツバイ(リス科)マウスなどでも心拍数の早い個体は大人しく従順で心拍数の遅い個体ほど攻撃的で支配的で序列が上がるほど心拍数はおそくなる
心拍数と反社会性
不安を感じやすい人間は緊張しやすく心拍数が速くなる
心拍数の低い人は心拍数の高い人より共感力が低い
共感力を欠けた人は他人の気持ち、立場、感情に身を置くことができず、いじめたり殴られたりすると相手がどんな気持ちになるか想像できません
心拍数のはやさは反社会性と相関するのだ
心拍数が遅いからといって犯罪者になるわけではありません
心拍数の遅い人間は常に自信に満ち溢れ堂々としている。ビジネスを立ち上げたり、警察官とか消防隊、自衛隊みたいな危険と隣り合わせの仕事につくなら自分の祭のを開花させるだろう
銃弾で耳を撃たれても力強く拳を挙げるこの人も心拍数ゆっくりなんだろうな
画像 毎日新聞