ことりの啓示

カルト宗教、洗脳研究

宗教ブログ

神さまはなぜ皆んなを助けてくれないの?

「コロナがパンデミックよ!

地球温暖化よ!

皆んな死んでしまうわ!

神は何をしているの!

もし、絶対唯一の神がいるのであれば、なぜ地球はこんなにも貧困があり、伝染病があり、戦争、犯罪があるのか。父なる神はなぜ助けてくれないの!」

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「なぜ神は助けてくれないの?皆んなが知りたい質問だわ。仮説を立てて考えてみましょう」

仮説.1  輪廻転生

私達の魂は永遠であり、この世は修行の為に来ている。修行が終われば宇宙のエネルギーに還り、また修行しに生まれ変わる説

「輪廻転成ね。問題があるわ。死産の赤子や難病で産まれて意識があるかないかの子どもの存在は?」

「確かに親からみたら、何処かで誰かの子供として生まれ変わるならば少しは慰めになるけれど

修行にしては短すぎる結末という疑問がわくわ」

仮説.2 子供はみな、親を選んで生まれてくる説

「内戦の飢餓地帯や、子供を虐待死させるような親のもとに産またい人はいない

不慮の事故、犯罪に巻き込まる不条理な理由で亡くなるケースは「魂の修行」「選んできた」説は遺族は納得できない」

「この世は不条理よ」

世の中は不条理

(マタイの書)聖書では幼子イエス神の国の王であるのに対して、ヘロデは地上の国の王として対比される。地上に権力をふるう為政者は自分以外の権威があることを許さない。ヘロデもご多分にももれず幼子イエスはやがて自分の権威を脅かすものとなるとみなし、イエス抹殺のためベツレヘム周辺の二歳以下の男の子全て殺すように命じた

「神が愛であるとすると、なぜこのような残忍な出来事を許されたのかしら」マタイ2章16節

ヘロデが学者たちに騙されて怒ったとあるのは、学者たちがヘロデのところを訪ねたさい、幼子が見つかったら知らせてくれるように頼んでおいたのだが、学者たちは、学者たちはヘロデの本音を見破り、彼のところに寄ることなく帰国したからだこの地上に自分以外の王が存在することを許さない権力者ヘロデは、幼子を大量虐殺した。そういう不条理を聖書は抱えている

「聖書では一人のイエスの誕生が多数の幼児の死の上に成り立っているの」

「不条理だわ」

しかし、そのような視点は聖書が本来意図するところではない。幼児虐殺の出来事はこの世の不条理という現実を象徴している

そしてこの不条理は、やがて全人類救済のため十字架に架けられるイエス=キリストにつながる

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不条理は現代でも数えきれない程起こる。幾多の無辜の人命が理由なく犠牲になっている事実を地球上の至るところに見る

か現実に狂気の殺人者に突如と襲われたり、予期しない災難、突然の不幸、人生途上の死、報われない努力、自分の責任でない挫折、それらは身近な出来事だ

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現実は正直者の頭に神は宿らないかのようであり、早起きは決して3文の得にならない。その意味でこの幼児虐殺は今も起こっている不条理の象徴みたいなもの

この不条理な出来事が、やがて十字架にかけられ死を遂げることが約束されている幼子イエスの、その誕生に合わせて起こっていることに答えがあることを聖書は指し示している

第2次世界大戦の最中、ユダヤ人収容所には子供たちも収容されていた。時折ドイツ兵がやってきては、人参の切れっ端やパンのかけらを投げ込んで、飢えた子供たちが先を争って奪い合うのを楽しげに見ていた

ある時、悲惨な生活に耐えきれず何人かの子供が脱走する。しかしあえなく捕まり、見せしめのために収容された子供は全員一列に並ばされた。そして列の端から番号を言うように命じられ、五番目ごとに射殺された

このような絶望的な状況のなかで

神は全能である

神は愛である

という言葉は子供たちには通用しだろうか

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神が全能であり、愛であるならば、このような不条理を許すはずがない

神は直ちにやって来て子供たちを救いはずだと。しかしそのような神はどこにもいない

もし、神がいますとすると、その神は五番目ごとに射殺される子供と共にいますし、子供と共に銃殺される神であると

「我が神、我が神、なぜ私をお見捨てになったのですか」

不条理の極みである

この問いに、人は答えを持たない

「あなたの苦しみは神の試練です。それによってあなたは強くなるのです」

「今は忍耐をしなければなりません。解決には時間がかかるでしょう」

「神は答えを持っておいでです。神を信頼することがら大切です」

という聖書の御言葉は何の役にも立たない

火焙りにされたサンタクロースから引用

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火あぶりにされたサンタクロース
 

結論

「『神さまはいる』と考えた方が生きやすい

「なぜ?この世は不条理なのに」

「人間は無惨で悲しい現実や、想像を絶する世の中の不条理に接した時『理由』が必要なの」

「なぜ?」

「言い訳」が欲しいから」

「神さまがそう思し召した」

「神さまのもとに召された」そう思いたい。だから

「神さま」が、そういう解釈するを与える役割を果たすことになった

人間の知恵である

人間は

自分が何者なのか(存在理由)

なぜ生まれてきたのか(生きる目的)

不条理な世界にどう生きるのか

死後、自分が何処に行くのか

感謝、畏れの対象がある方が生きやすい

このような人間の深い知恵が「神さま」を創りだした

「日本では  『八百万(やおろず)の神』を信仰している

自然の全てに「神性」が宿る

よく技術の高い

スポーツ選手

芸術家

外科医

などを『神』と命名するのは全てのものに神性が宿るという日本人の柔軟な思考から生まれたものだろう」

「神が人間を創ったのではなく

人間が神を創ったのね」

「だから、『信じる者は救われる』のは事実である」

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神さまって誰?

神さまって誰?いい質問だわ。実を言うと、皆んながそれぞれ神さまが誰かについて考えを持っているように見えて、本当の事を知っている人は誰もいない

多くの人たちは、神さまはお父さんのようなものだと思っている。ただし皆んなにとってのお父さんである

神さまは宇宙、地球、人間、全てを創り、そして私達を皆んな愛している

この神様を信じている人は、私達が自分の両親に従い、愛するように神様にも従って愛するべきと信じている

創造神である自分に従わなくば殺す。だが私を信じるなら愛する神である

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「無償の愛でなく、条件付きの愛ね」

ところがそういう人達の間でも、神様は本当に誰かという点になると、意見が食い違ってしまう

神様が人間を創ったと考える人がいる

人間が神を創ったと考える人がいる

自分の信じている神様が唯一無二の神と信じている人がいる

あらゆる自然に神が宿ると考える人がいる

ご先祖様のお墓参りをすれば救われると信じる人もいる

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自分と違う神を崇拝している人を「異教徒」てみなし「ジハード」と称して殺してしまう人もいる

ビックバンという何らかの力が働いて宇宙が、地球が 全てのものが生み出されたつまり

神は何らかの力と考える人がいる

無神論者がいる

宇宙がどう始まり、私達はなぜ存在するのかを説明するために人間が神様を生み出したのだ。

でも今では、科学の助けを借りて世界をもっとよく理解できるようになったから、もう神を信じる必要はない』と考える人がいる

神様は自分が安心できる「気持ち」と考える人もいる

人それぞれ考えが、価値観が異なる

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神様がいることを証明することはできません

神様がいない事も証明することもできません

悪魔の証明ね」

だから、「神様って誰?」という質問に、簡単な答えはありません

君がどの答えを一番本当だと思えるか、よく考えてみなければならない。その時に私から一つアドバイスしておこう

もし、神様が誰だか確かに知っているという人がいたら

まず疑ってかかる事だ

(ジュリアン=ジバーニ  哲学者)

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人間は信じる気持ちは大事よ。でも

「私は神を本当に知っている」

「私だけが真理を知っている」

という人は気をつけて。本当に神を知っている人間は存在しないのだから

「なるほど。確かにきみの話は一つの仮説としては成り立つね」

「仮説じゃなくて本当だっては」

「だとしても証明しようがないよ。君の頭にしかない夢物語と区別がつかない。でも、神の概念・・・興味はあるね。神の存在自体 解明できてない訳だし」

「世の中は不条理よ。例え

神がいない世界でも

悪魔がいなくなった世界でも

人の世の呪いが消え失せる訳ではない

世界の歪みは形を変えて

今も闇の底から人々を狙っている

悲しみと憎しみばかりを繰り返す

救いようもない世界だけど

それでもここはかつてあの子が守ろうとした場所なんだ

それを覚えている

決して忘れない

だから私は戦い続ける」

「それ。闇落ちした ほむら!」

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メディア=リテラシー

「私たちの生活には大量の情報を伝達するマス=メディアが隅々にまで浸透している

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電子処理された情報がコンピュータによって保存、伝達されるようになってるわね(マルチメディア化)

同時性
大量性
迅速性
政治、社会、文化の大衆化

今やメディアは

第4の権力

 (マス=コミュニケーション)と呼ばれているの」

長所

1.情報提供(民主主義を支える)

2. 擬似環境(文化の伝導)

短所

1.ステレオタイプ思考

世論操作の危険

2.商業主義(コマーシャリズム)

3.扇情主義(センセーショナリズム)

4.文化の画一化・享楽化

メディアの歴史

第一次活字メディア

グーテンベルク活版印刷を発明。活字メディアが(新聞、雑誌)が世論を支配する

活版印刷によって宗教改革がおきて世界が変化したわ」

2大メディア

ユダヤハンガリー

ピュリッツァー(1847〜1911)

は若い頃南北戦争では北軍に従軍。後に新聞経営者となりワールドを買収。スキャンダリズムとセンセーショナリズムで部数を伸ばし全米最大となる。遺産でピュリッツァー賞設立

ハースト(1863〜1951)

は扇情主義により部数を伸ばしだ。ピュリッツァーと激しい販売競争を演じ、部数増のため米英戦争を誇大報道。映画「市民ケーン」のモデルとなった

第2次映画テレビラジオ

実際に起きた事件よりもテレビのメディアによって再構築された映像の方が「本当らしい」と好まれるようになった(擬似イベント)

ベトナム戦争

ベトナムソ連の支援を受けフランスと戦い独立

ベトナム民主共和国

アメリカはラオスカンボジアミャンマーが連鎖的に社会主義国家になることを懸念して参戦

北ベトナムは密林でゲリラ戦で応戦。苦戦するアメリ

アメリカは枯葉剤(ダイオキシンを含む)で密林を枯らす

「環境破壊ね」

世界中で普及したテレビがベトナム戦争を報道した。枯葉剤をまくヘリコプター、逃げ惑う女、子供たちの映像か流された

戦争中でアメリカ非難された。世界的な反戦運動につながった

成果はあがらず支持率が下がりアメリカ撤退

ベトナム社会主義共和国建国

枯葉剤の影響で障害を持った新生児が複数生まれたことが報道され世界的にアメリカに懐疑的な声があがる

カンボジア

アメリカがインドシナから手を引くと、中国の支援を受けたボル=ポト率いる反米勢力のクメール=ルージュに移ります。ボル=ポトは200万人の人々を虐殺します

プラハの春

チェコでは第一書記トプチェクらによる民主化運動(プラハの春)がおきました

ソ連ワルシャワに5か国による共同出兵を行いこれを鎮圧

平和的な市民のデモ行進に対し戦車を差し向けるソ連軍の映像がテレビに流されソ連は世界時から非難された

テレビメディアの普及により、ベトナム戦争プラハの春によりアメリカとソ連の国際的地位は一気に低下した

ソ連アメリカも国際世論を無視するわけにはいかずこれを境に冷戦は終結に向かい鎮火していく

宗教改革、冷戦終結。メディアが歴史を変えたのね。メディアには民を動かすパワーがあるわ」

「民衆を動かす力。メディアは第4の権力になった。でも

第2次メディアには問題点があるわ

情報提供が送り手から受け手へと一方的

送り手が人間である以上完全ではない

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情報を正確に誤解なく伝えることは難しい

1.やらせ

テレビでた「納豆を食べるだけで痩せる」という内容の番組が放送されたが、後にやらせであることが判明した

「入ってきたエネルギーより出て行くエネルギーがあるから痩せるのであり

食べるだけなら、エネルギーが入るばかりだから痩せられる訳がない

普通に考えれば解る。しかし、騙される人が沢山いた」

「考えていない人が多いということ」

「やらせは怖いわね。メディアが世の中を操作してしまう危険性があるわ」

「○○ダイエットに騙されたくらいならまだ可愛いもの。実際にやらせで戦争になった例がある」

2.情報操作

1990 ナイラの涙

クウェートを占領したイラク軍が、小児病棟や産婦人科にやって来て、保育器の中に入ってるいる新生児まで引き摺りだしていた」という少女の証言がアメリカでされました。それによってアメリカの世論が戦争に傾きそして

1991年 湾岸戦争

しかし、この「新生児を引きずり出し殺した」という証言は嘘でした。しかも証言をした少女は実は、クウェート駐米大使の娘だった。クウェート政府の情報操作によってアメリカ国民の世論が扇動された戦争がおきた(ナイラ証言)

油まみれの水鳥

湾岸戦争の当時「油まみれの水鳥」の写真がメディア登場しました

イラク軍もペルシャ湾に石油を流出させたし

アメリカ軍の空爆でも原油は流出しました

どちらが流出させたかわからないまま

「油まみれの水鳥」という写真を通信社が流出させた

この時点では事実を描写しただけなので何の問題もありませんが、この写真が広まっていく段階でイラク軍がわざと原油を流出したと思い込んだ新聞社が、そう書いてしまった。実際はアメリカの爆撃である

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この誤報によりサダム=フセインは「独裁者」というイメージが定着してしまいます

2002 イラク戦争

ではフセインが大量兵器保有していると報道された。フセインは何度も否定した。独裁者のイメージがあるフセインは世界の安全を脅かしていると世界の人は思い込んでしまいました。フセインは大量虐殺の罪で死刑に処された後、当時のアメリカのパウエル長官は「イラクには大量兵器はなかった」と断言した

  • メディアは権力者からの情報を検証もなしに垂れ流し、それが誤報であったとしても何も責任を取ろうとはしない
  • 例え嘘であったとしても、一旦作られたイメージは覆すことはできない

事実、サダム=フセインはいまだに「悪の独裁者」のままである

「戦争はもともと強い国が立場の弱い国に言い掛かりをつけて始めるもの。大義名分は後からどうにでもつけられる」

3.誤報

1982  9月2日  従軍慰安婦済州島チェジュド」で200人の若い女性を日本軍が狩りだした」と朝日新聞が報道した。「慰安婦」を取材した植村隆は韓国では「良心の人」と英雄視されました

植村氏は日本では非難されました

慰安婦たちの証言は矛盾などがあり、証拠が見つからないからです

済州島の住民たちによると「そんな話は聞いたことはない」「もし、そんな事件があれば済州島の男性たちが黙ってはいない」

従軍慰安婦の話は「証言者」のでっち上げでした

朝日新聞は途中で信憑性がないことがわかっていたにも関わらず、正式な訂正記事の掲載は2014年でした

記者が、警察に指名手配されていた人物とのインタビューで作り上げた「幻の記者会見」があった

ここまで来ると「誤報」でなく「虚報」です

植村は「名誉毀損」として裁判を起こしましたが、最高裁で敗訴しました

https://news.yahoo.co.jp/articles/0a464a4ac5ff45962ffee899060e6428e73e52c0

メディアには発信者がいる

メディアには必ず作り手がいます

絶対的な神様ではなく普通の人間が作ります

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作り手は「目的」を持って作っています

「このニュースを伝えたい」

「この曲、商品、などを流行らせたい」など色々な目的があります

「だいたい利益や利得」

「商業主義ね」

誘導

テレビは会社がスポンサーとなりCMを流します。それによってわたし達は無料でテレビを楽しむことができます。テレビ局にとってスポンサーは大事なお客様です

例えば  あるドラマのスポンサーがA社とすれば。そうするとドラマの中に登場する車はA社のものばかりということもあります

ドラマくらいなら問題はありませんが、A社がニュース番組のスポンサーならば、A社にとって不都合な情報はためらうかもしれません

スポンサーは自分の会社の商品なでを視聴者に購入して欲しい「目的」.でスポンサーになりますから、スポンサー料は何億もかかります。スポンサーはもちろん元を取りたい

メディアには視聴者を誘導したい目的があるのです

また視聴率が取れなくばスポンサーが離れてしまいます。視聴率を上げるためにやらせをせざるを得ない場合もあるのです

タダで与えられる情報を盲信するなら大事なものを失う可能性もあります

新聞とかに私のことが載っているのを読んでも、肝心なことは何も書いていないんです。テレビにも一度出ました。出た後で「反響は大きかったですよ」」「手紙がいっぱい来ました」ってテレビ局の人に言われましたが、だからって何も送って来ません。いい加減なものだなぁと思いました(笑)。テレビにはもう絶対出るまいと思いました。真実を伝えてくれないんだもの。テレビ局は自分に都合良いところだけを放送するんです。例えば坂本弁護士が失踪した時に、神奈川県警ごもっと本腰を入れて捜査をしていれば、地下鉄サリン事件だって起きなかったらはずです。こんなに沢山の犠牲者を出さずに済んだはずです。それなのに、全部カットされてしまいました。どうしてかって訊くと、そんなの全部放送しちゃうと圧力がかかるからって。それは新聞も、雑誌も同じです。(地下鉄サリン事件の遺族 アンダーグラウンドより)

やらせ、誘導ばかりのテレビは盲信するのでなく、最早ネタと考えた方がよい

スリード

松本サリン事件では第一通報者の被害者に対しメディアが押しかけまるで犯人扱いされる報道が連日されました

ある凶悪事件の主犯の写真をテレビが報道したら、全く別の人物だった事もありました

「犯人は大人しく、アニメ、ゲーム好きだった」とテレビで報じらると「大人しくアニメ、ゲーム好きの人が犯罪を犯しやすい」と思われたします

操作

ある法案についての世論調査の回答

1.賛成  50%  2.反対50%を

1.賛成 25% 2.反対 30%   3.まあ賛成45%に変えれば

賛成が70%になります。このようにメディアの主張に沿った答えを引き出すように質問が作られることもあります

人間は誰しもが他人に対して自分と共感して欲しい要求を持っています

「自分色に世界が変わってくれたらなあ」という願望があります

自分の立場を利用して自分に都合よく世間を操作する危険性もある

やらせ

新しい法案についての街路インタビューを行ったが、求めている意見の人がいなかったので、番組スタッフが通行人を装わせてインタビューを受けさせる場合もある

テレビの街頭インタビューは何故か同じ人ばかり出る怪奇

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大抵の場合、番組の側で予めシナリオができている。大勢のインタビューをそのまま流すのではなく、決められたシナリオに都合のいいものだけを放映するのである

番組のインタビューはほんの一部の意見に過ぎないのに、それを見ている視聴者はそれが世間一般の考えであるように錯覚する

番組自体が錯覚するように作られているのである

断片的

メディアの流す情報は断片的である。例えば成人式に一部の若者たちが不謹慎ない態度を取っていたとする

テレビカメラはその不謹慎な若者たちだけを映し出し、その他大勢の真面目な若者たちを映し出さなかったとしたら「最近の若者は」といったいった世論を作り出すことになる

メディアの扇動

2005  小泉劇場

2010  民主党政権誕生

2017   小池劇場

を作りだしたのもメディアの力

麻生総理の漢字読み間違え、言い間違いを毎日糾弾した反面

民主党の党首が不倫、略奪婚。1億円脱税報道に「大したことない」「お金持ち過ぎてわからなかった」「いい人」と報道した

また与党の自民党の失敗を連日報道。民主党党首を日本を救済するメシアのように報道。何の実績のない民主党を与党にすれば日本は薔薇色になると連日報道した

選挙で自民党は大敗

メディアの力だけで政権交代がおきた。メディアは第4の権力となった

日本のマスコミがいくら民主党を持ち上げても、海外メディアは民主党に忖度はしない。民主党の無能さが世界中に、日本中にバレるから扇動ブームは長くは続かない

メディアが作りだした

小泉劇場

民主党政権

小池劇場

はみな空回りしただけでした

メディアは巧みに世論誘導している

私たちは自らの自由意志に基づいて、さして必要のない商品を次々と購入し

テレビのインタビューが有れば、あたかも自分の意見のように、テレビキャスターや新聞の論調を反復する

メディアがヨイショする政党に投票してしまう

それがメディアの情報操作とは露ほども疑わずに

「洗脳ね」

だが人間の作りだしたものは絶対ではない。鵜呑みにすれば痛い目にあう場合もある

メディアの暴走

1997年  元イギリス皇太子妃のダイアナさんと婚約者がパパラッチ(報道カメラマン)にしつこく追跡され交通事故でお亡くなりになりました

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新聞、テレビなどは厳重なチェックを受けて発信されますが

神様が作ったのではなく普通の人が何かしら目的を持って作っていること

人間のすることは完全でなく、必ず思い込みと間違いが生じる

作り手には受け手に対し、自分と同じ思想に誘導したい思惑もたまにある

メディアと広告の関係を考慮しながら

鵜呑みにするわけでもなく、かといって疑い過ぎるのでなく正しくメディアと付き合う

メディアは完全でない。メディアに扇動されないために

メディアリテラシー  メディアを読み解き活用する能力を養う

第三次  IT(infomationtechnology)情報技術

ファックス  

携帯電話

インターネットの発達

情報伝達に双方向性を与えた

インターネット

インター「相互」という意味がある

誰でも情報の発信者になれる

問題点

誤った情報

個人のブログ、掲示板は書いた本人以外に、誰もチェックしてくれません。結果的に新聞、テレビなどと比べて間違える可能性が高くなります

災害、疫病が流行れば人々は皆不安になり判断が鈍る

コロナの蔓延によりマスクが在庫は底を尽きた。マスクはトイレットペーパーやティッシュ、ナプキンと同じ素材でできているから、紙製品が無くなるという(トイレットペーパーとマスクは別の材料)

不安を煽るネットの情報を閲覧し「大変!皆に知らさなければ」と 善意で拡散してしまう場合もある

予言の成就

皆で買いだめすれば、本当に底が尽き不安な予言が成就する

メディアリテラシーを身につけ「何が正しいのか」を自分の頭で考えなくてはならないわ

 

 

 

自由への逃走(権威主義的パーソナリティ)

ドイツ帝国第一次世界大戦に負けた。ベルサイユ条約により民主主義のワイマール共和国として再出発した

ドイツは不満である

しかしドイツ国民はベルサイユ条約を破棄してファシズムホロコーストを受け入れた

ホロコースト

 科学の装いのもとに、人間を「人種」という観念で選別し優越人種が他の劣等人種を支配したり根絶したりできるという思想から生まれた

Q.なぜドイツ人はナチズムに束縛されることを選んだのか

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第一次世界大戦前のドイツ帝国

非常に権威主義的な国民性

権威的な父性の家庭

敗戦の屈辱、ドイツ国民のアイディンティティの崩壊

アィデンティティ崩壊した人間は新たな権威を追求する

それがヒトラー率いるナチスだった

啓蒙の弁証法

ナチスから逃れドイツのフランクフルトから亡命した

ホルクハイマー(1895〜1973)とアドルノ(1903〜69)は近代理性の失墜について考察する「啓蒙の弁証法」を共同執筆した

近代合理主義が讃える理性は人間に自由と解放をもたらすどころか

支配、管理して個性を奪う

多様で豊かであるべき人間の文化を貧しくするもの

道具的理性になった

ファシズムが迎え入れられてしまうのは理性に反する衝動の現れではなく

むしろ、理性が招いている

批判精神を失った理性はファシズムの温床となり

近代化をもたらす啓蒙は結果的に抑圧的支配権力を正当化する

「人間の理性が文明の野蛮を招いているというわけね」

Q.現代人は善悪の判断を自らせず、権威に盲従する。それば何故か

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自己責任を回避しようとしている,

権威主義的パーソナリティ

「だから民衆はファシズムを弾圧するどころか、民衆に支持されているのね」

は管理社会において柔軟性を失っていく精神(精神の1次元化を批判し「一次的人間」

ナチスから生まれた苦渋の思想ね」

エーリッヒ=フロム

ドイツ系ユダヤ人心理学者

人間は「自由」への道を求めながら「自由への逃走」を選んでしまう

「自由」であり続けるためには、それに伴って生じる「孤独」と「責任」の重さを受け止めるだけの「覚悟」が必要だ

当時のワイマール憲法によって自由を上から与えられただけの人たちは

ドイツ人たちは「覚悟」を持つことがなく、自由の人生や成果を受け身的に楽しむだけの者が多かった。ナチズムを熱狂的に歓迎したのは主にドイツの中産階級である

フロムは「自由から逃走」し新しい指導者の権威に服従する人たちを「権威的主義性格」と呼んだ

エスが‥権威ある者としてお教えになったからである

マタイ7章28節

人間は「権威」に弱く外から与えられた「規則」や「掟」に付き従うことで安心を得たい要求がある

振り込め詐欺

振り込め詐欺の犯人たちは『警察』や『役所』などの『権威』名乗る。ターゲットは『権威」を名乗られるといとも簡単に信じて騙されてしまう

私たち人間は一人では生きていけない。たから人間は皆、リーダー(権威)に従い、集団で群れ、協力し合って生きる

人間は生きるため『権威』に従順になるように遺伝子的、本能的に作られている

人間は上に立つ誰か権威のある人に

「あなたは特別だ」

「あなたは正しい」

「あなたはこうした方がいい」

と啓示を受けてそれに従う方が楽ちんなの

Q.なぜ自分の人生を自分で決められないの?

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A.自分の人生を自分で責任持ちたくないから

権威主義的パーソナリティ

基本 人間は自分の頭で考えないで権威に従う生き物

だけど、自分の頭で考えないことは危険よ

リーダーが「いい人」であるならば問題はないけど

もし、リーダーが「悪い人」ならば?

「悪いリーダー」に従うなら、悪い人の奴隷にされ闇落ちする

自分たちのリーダーに反対したり、従わない人たちを「悪」として断定して弾圧するようになるかもしれない

他人からの命令ならば、いざ失敗して責任を問われた時他人のせいにできるから「良心」は咎めを感じることのないように

私たち人間は「自由」を求めながら、同時に「束縛」や「従属」を選んでしまう矛盾に満ちた存在なのだ

囚人のジレンマ

1950年 アルバート=ダッカの考案した実験

軽犯罪で勾留中の囚人AとBは、ある大事件の共犯と疑われている

検事は2人に次の3つの司法取引を持ちかけた

2人とも事件について黙秘を続けたら、2人とも懲役1年

1人が共犯を自白したら自白した人ふ釈放される。その場自白しない方は懲役10年

2人とも自白すれば懲役5年

彼らは別室に隔離されていて、連絡、意思の疎通はできない

この条件下で、2人の囚人は黙秘を通すか、それとも相手を裏切って自白するべきか

この場合囚人Aは次のように考える

1. Bが「黙秘」を通す場合

自分が懲役1年。裏切って「自白」すれば無罪。ならば裏切った方が得

2.Bが「自白」した場合

自分が黙秘すれば懲役10年。Bを裏切って「自白」すれば懲役5年。裏切った方が得

だからAは裏切って「自白」することを選ぶ。Bも同様の思考をして

両者とも懲役5年という結果になるだろう

しかし、それはこのゲームを1回しか行わない場合の結論である

何度も同じゲームを繰り返せば「裏切り」ではなく「協調する」可能性も生まれてくる

アクセル=ロッドの実験

1984年  アクセル=ロッド(アメリカの政治学者)

集まったプラグラムを何度も戦わせた

プラグラムの原理は相手を「信頼」することからスタートする

相手が「信頼」で応じれば、そのまま「信頼」し続けりる

相手が「裏切り」で応じれば、自分も次の相手を「裏切る」というゲームである

結果、優勝したのは

「tit for tat(しっぺ返し)」と呼ばれるプラグラムだった

ずっと「信頼」しても

ずっと「裏切り」しても失敗する

「しっぺ返し」のようにまずは「協力し」後は相手の出方次第によって協力したり敵対することにより集団の力を増やしていくことができる

「駆け引きね」

「まずは友好的に「協力」して後は相手の出方次第で、相手の思考を読み取り「駆け引き」することが人間の遺伝子戦略が重要と考えられる」

ところが「しっぺ返し」が破れてしまう

ある大学が送ってきた複数のプラグラムによって破られた

そのプラグラムは同じグループの「序列」に出会うと

お互いの「序列」を確認しあい強い「序列」に勝利を譲るというプラグラムでした

つまり、同じ「グループ」の中では厳格な「序列」が決まっていて、それに従うことによって効果的にも「序列が上」のプラグラムにより有利な状況に押し上げる仕組みになっていた

ゲームが繰り返されるうちにその「有利」さが蓄積され、序列上のプラグラムは、ゲーム内の世界で「最上位」で占めるようになった

「最上位」を占めるためには一定の数が「徒党」を組んで、全集団に立ち向かう必要がある

それぞれの研究者が1つか2つのプラグラムを参加させていたのに対して、この大学は多数のプラグラムを「集団」を送り込んだ

この仮説実験から

激しい生存競争を勝ち抜いたり、遺伝子の生き残り戦略のためには「序列化された集団」が有利な条件を備えているということがわかる

遺伝子の生き残り戦略の一環として序列化社会を作ることが、人間の行動規範に仕組まれている仮説がある

「一定の人数が集まれば自然に「序列」が出来上がってしまうのね」

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人類の歴史を振り返っても軍隊などの「高度な組織化され、序列化された集団」が闘いの場面で強い力を発揮して政権を奪い取る例は枚挙にいとまがない

独裁国家ファシズムね」

経済の世界でも、トップダウンで指示が一斉に実施される「独裁的」な企業の方が激しい競争を勝ち残ることができたという事例は数多い

「独裁企業ね」

サード・ウェーブ実験

ロン=ジョーンズという高校教師がいた。ある時歴史の授業で、「なぜドイツ人たちはナチスを止められなかったのか」と質問した生徒がいた。自分たちはあんなことを絶対しない。アメリカ人はあんなことにはならない、生徒達は半ばドイツ人を軽蔑する主張をした。ジョーンズ先生は生徒を納得できる返答ができなかった

次の日、ジョーンズ先生は「今日一日だけ、このクラスだけの独自のルールを作ろう。そのルールを守ることなよって、皆んながどんな力を持つか、実験してみよう」

1.細かい規律、ルールを定めた

ナチスは細かい規律、ルールを作り守らせることにより国民をマインドコントロールした

成果

国民の結束、一体感。自分たち特別なグループの一員だ

2.単純作業の繰り返し

個人の合理的思考は弱まり思考停止しはじめる

実験は一日だが、生徒達は次の日もしたいとせがんだ。先生は逡巡したがこの実験をウェーブと名付け、続行した

挙手をするウェーブ独自の挨拶を考案

数日後、生徒達の成績は急上昇。生徒達は自信を持ち、更に厳しいルールを定めた

自信を持った生徒達は他のクラスの生徒に勧誘を始めた

3.勧誘

勧誘を断る生徒に対しウェーブの生徒達は暴力的になった

強制的にウェーブメンバーにならざる得ない生徒が出始め学校中がウェーブのメンバーになった。ウェーブの勢いは止まらず他校にまで広がった。勧誘に伴う暴力事件、喧嘩が多発

ジョーンズ先生は危機感を覚え実験を強制的に中止

ジョーンズ先生は「ウェーブ運動の中心者は誰だ」と生徒たちに問いかけた。生徒達は「ジョーンズ先生です」と答えます。生徒は首を振り、本当のリーダーは彼だと言い、ヒトラーを映し出した

生徒達は自分たちもナチス台頭のドイツ人と同じ行動をしてしまったことを理解

そして

誰しもがナチスに洗脳され台頭を許してしまうことを理解したのだった

アイヒマン実験

アドルフ=アイヒマン  ホロコーストを指揮した人物。戦後逃亡するも1960年に逮捕され裁判にかけられた

裁判中彼は

「自分は上からの命令に従順に従っただけ」と主張し続けた

アイヒマンはどこにでもいる平凡な男だった

Q.平凡な男が無辜の人々を殺戮に参加する何故?

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スタンフォード監獄実験

普通の大学生

看守役  11人

囚人役   10人

看守は指示通り罰を与える。罰は次第にエスカレートし虐待、暴力に変わる

囚人役げ次々に精神錯乱をはじめた。あまりの過酷さに2週間の実験の予定が6日間で中止とされた

この実験から普通の人間でも「役割」を与えられたら「悪魔化」する

アイヒマン調書――ホロコーストを可能にした男 (岩波現代文庫)

アイヒマン調書――ホロコーストを可能にした男 (岩波現代文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2017/08/19
  • メディア: 文庫
 

ミルグラムの実験(服従の心理)

被験者は「教師役」

生徒役は「サクラ」

生徒役が問題を間違えると「教師」は電流を流す。間違える回数を増やすたび電流を上げる。電流を流すと生徒は苦しみ

「辞めて欲しい」訴える

教師役は辞めようとするが、周りのスタッフに「それがあなたの任務です」なと最後まで続行するように説得されたら皆継続した。最大レベルまで電圧をひきあげたのは62.5%もいた。もちろんサクラの演技だが本当の電圧であれば命の危険性さえあったのに関わらずにだ

「私たちは人間は皆社会や権威に対して屈してしまうの

私たちは権威や肩書きのある人物、有名人、様々な要素で私たちは物事の「正しさ」を推し量り、いつの間にかその判断に従っている

服従の本質は、自分を他人の願望を成就する道具とみなすようになり、従って自分の公道に責任があると考えなくなってしまう

             ミルグラム

私たちが「自分の考え」と思っていることも実は「他人の判断」や「世間の評価」に強く影響されている」

「条件下では誰しもがアイヒマンと同じ行動を取ってしまうのね」

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自分もまた他人の「片棒」と担いでいないかよく考えみなければならない

「自分は○○の言葉に従っただけだ。だから自分には責任がない」という態度ではアイヒマンと同じ道を辿ることになる危険性がある

権威に従う生き方は奴隷と同じ

奴隷のようにただただ自分誰かの言いなりになるだけの生き方では

自分の人生に誇りを持って生きていると言えるだろうか

自分の生き方を自分で探し、自分で決める

たとえ上手くいかなくとも

その考え、その行為自体が尊いのである」

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かつて日本は神格した天皇を頂点にとした軍国主義ファシズム国家だった

天皇のために、お国のために生きる』と国家から洗脳された日本

敗戦後欧米から「民主主義」という「自由」を与えられた日本

しかし、一部の人は自分の人生を に責任を持つことから「逃走」して心の拠り所をファシズム的なカルト宗教に依存し来るべき「カルト教団の神、背後世界のために生きる」カルト宗教の奴隷となった

日本でカルト宗教にハマる年代は幼児期に軍国主義を経験した年代の人々が多い」

「子供帰りね。たしかに日本の宗教勧誘している人は年配の方が多い」

「かつてナチスファシズムに支配されたドイツでは地球温暖化の不安を煽る環境カルトブームである。環境破壊を警鐘する「緑の党」が大躍進 政権を取る勢いである」

「日本人、ドイツ人 はファシズムにはまりやすいのかしら」

「欧米、日本など先進国では若者の宗教離れが進んでいる」

「良かったじゃない」

「いいえ

人間は自分の頭で考えるのが面倒くさい生き物よ

若者の

パワースポットブーム

スピュチアル

自己啓発

ナチュラ

自分探しに奔走する若者たちも危険である

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以上のもの、宗教でもなんであれ、それが自分の生活の全部になり、自分の頭で考えず、搾取され、自分自身の人生を見失うなら

そのものの奴隷とされる

「自分探しして自分の人生を見失うのね」

生きるとは暗闇の荒野に進み、切り開くこと。自分の人生に「覚悟」を持ち自分の頭で考え責任を持って生きなければならない

私たちは「自由」から逃げていけない

それが真に生きるということである

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ズズズ・・・

ゆがんだ正義感で他人を支配しようとする人 (講談社+α新書)

ゆがんだ正義感で他人を支配しようとする人 (講談社+α新書)

  • 作者:梅谷 薫
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: 新書
 

 



 

 

神は祈りを聞いて助けてくださいますか

「今日は『祈り』について学ぶわよ」

本当に祈りは効果あるの

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フランシス=ゴールトンの研究

ゴールトン氏はダーウィンの従兄弟でもある。ゴールトンは、ある時「祈りは本当に効果があるのか?」ということに疑問を持った。この疑問を検証するため、ゴールトンはある仮説をたてた

「もし、本当にお祈りに効果があるのなら、その恩恵を一番受けるのは聖職者だろうと考えた

なぜなら

彼らは普通の人よりも、熱心に、沢山お祈りしているのだから

だとすれば

聖職者は普通の人より長生きするであろう」

ゴールトンはこの仮説を調べるために、人名辞典を使ってデータを分析したところなんと驚くべき結果が出た

平均的寿命だった

お祈りしているからといって、それで長生きできる保証はない

人間の幸せは寿命の長さだけではないからなんとも言えないけど

祈りが全く無駄という訳ではありません

エホバの証人には「祈り」をするとエホバが願いを聞きとげらるという都市伝説的なものがあるわ」

「都市伝説です」

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あるエホバの証人の経験

B姉妹「お祈りをするとエホバが聴いて助けてくださるの」

「例えばどんな時?」

B姉妹「学校の試験の時とか。エホバにお祈りすると成績が良くなるの」

「そう・・・」

そんなB姉妹は高校受験落失敗して夜間の学校に通っていた。祈っても願い叶っていないにエホバが祈りを聴いてくれたと信じている

「このように信者は祈りが叶えられなくとも『エホバはいない』という結論には至らないの」

認知的不協和ね(人間は自分が一度正しいと信じ込んだものを最後まで正しいと信じ抜く心理)」

東京には沢山学校がある。公立中学校の授業だけ聴いていれば、どっかしら受かるでしょ。その子って・・。そもそも偏差値のない夜間学校の試験で困る事ってあるの?」

ものみの塔オンラインでは祈りった後は祈り求めたことに関して出来る限り努力「行動」しなければいけない

祈った後に行動をとる

「大事なのは行動する事。祈っても祈らなくても実は結果は同じ。一番悪いのは『祈る』だけで何も行動しない事

信者の中には『祈る』だけで全て叶えられると意味を取り違えている人もいた」

「一部じゃなくほとんど全部だから!それ以前に『エホバ』はあるアメリカのオッさんの頭の妄想で創造された神だし」

祈りの効能

「『祈り』で人間の脳はトランス(催眠状態)になり良くなった感覚(錯覚)をおこすの」

プラシーボ効果ね」

その後のB姉妹の話

両親が離婚しました。祈りをしても家族崩壊しました

今まで世の人であるお父さんが働いていたから家族の生活は成り立っていました この母娘お父さんがいなくなってもエホバが助けてくれると本当に思っていたようです

B姉妹ご自宅は公営住宅です

母姉妹は週5日働いていましたが世帯主を開拓者である週3日アルバイトの娘にして家賃をタダにしました

「賢いわ!じゃない  あざといわ!

公営住宅は国民の税金で賄われている

家賃を無償にするのは

障害や病気とかお年を召しどうしても働けない人の為にあるものよ

カルトの勧誘活動のために仕事をしない人の為のものではない」

「病気でもないのに働かずカルト活動をして税金を食い物にする。世間からみたらとんでもない事だけど、エホバの証人はなんとも思わないの

さらにこの娘は家賃タダにしてもお金が足りない

週3回しか働いていないし 

エホバの証人の会社は時給はあまり高くない

収入はせいぜい月7万円ほどだろう

開拓者をする若者はだいたい未信者の父親の収入がある

そのため週3回のバイト代は全て自分のお小遣いになるから飲み会や交友会ができる

母子家庭開拓者は飲み会、交友会どころではないのだが彼女は参加してしまう

更にブランド好きでブランドの服をローンで購入してしまう

だからお金が足りない

アコム、プロミス、武富士でキャッシングまでしてしまう」

サラ金ね」

賢くない感じの子だから自分がサラ金に手を出しているとさえ理解していない様子

サラ金だから利息を払わなければならない

だからお金が足りない

今度は会衆の人達からお金を借りてなかなか返さなかった

「踏み倒しね

その子が夜間しか通えない理由がよくわかるわ」

「会衆では『あの親子にお金を貸さないように。返さないから』と言われていた」

「公的機関を食い物にし

サラ金に手を出し

仲間のクリスチャンにお金借りなかなか返さない

それ程 経済的に困窮してるくらいなら開拓奉仕を辞めて親子で週5日働けよ!」

そういう状況下でも開拓者を辞めません 

開拓者のステータスが欲しい為(女性信者には最高のステータス)

「この世」が今にも終わると洗脳されてますから年金も払っていませんし、貯金もしますん

この親子本気で「お祈り」と開拓奉仕(宗教勧誘)によってエホバが自分たちに備えてくださったと本気で思っているようです

「他人を喰い物にしてるだけじゃん!

受験失敗で気付けばいいのに

娘の学力から察すると受験勉強という努力、行動しないで親子でお祈りだけしたんじゃないの?

受験と試験は日々の学習の積み重ね。祈りは必要はない」

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イチローが打席の時 神に祈るだろうか?

敬虔なカトリック教徒である加藤一二三が将棋の一手を打つとき 神に祈るだろうか?

祈りは関係ない。願いは日々の積み重ねの行動によって叶えられる

自分の願いを叶えるのは神ではない。自分自身

羽生結弦は試合前に十字をきってる

「羽生はストイックな努力家よ

彼には優秀なスタッフがチームを組んで戦略を練りに練ってトレーニングを積んでいる

試合直前の十字は彼にとってのルーティーンワーク。『祈り』だけの人ではない」

自ら努力する者のみ天(神)は味方をする

「神頼みだけはダメということね」

B親子に備えてくれたのはエホバでなく「世の人」であるお父さんの労働でした

お父さんは、疑うことを知らぬ純粋な妻と娘がインチキ宗教に騙されてると心配して集会行くのを辞めさようとしたのだろう

その時  母と娘は支援者のお父さんを「サタン」呼ばわりしていました

エホバの証人の旦那さんは受難です

公営住宅は国民の税金で賄われていることを偏差値が低い親子の頭には理解できないらしい

B親子はエホバの証人が「世の人」と蔑む人々がフルタイムで働いたお金で家賃タダにして貰い生活をしています

備えてくれるのはエホバではなく「世の人」です

開拓奉仕をする為、税金免除、年金も払わず、「世の人」に散々備えてもらっている

今頃母親は生活保護受けていそう

「エホバの愛ある備えによって生活できるわ」

「サタンの世は邪悪ねー。早く楽園来ないかしら」といいながら

公的機関を利用して生活しているのは一部の方ですが証人はほとんど主婦です 

世の人である夫の労働のお陰で生活しています

彼らは世の人の働いたお金で生活してるのにそれをエホバの備えに変換されます

1990年代ごろは開拓者達は1914の世代が終わりを見るの預言を信じた為、年金免除してる人結構いた

「今にもこの世が終わる」「エホバがなんとかしてくれる」と信じて・・・

「働けよ!」

祈りは自分のためではなく、他人の幸せを祈ることよ

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賢さとは

「今日は「賢さ」を学ぶわよ

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人間は「賢さ」を求める

「賢い」

それが現代の科学の世界では人間に求められる究極の要求

教育も、研究も、就職も全て「賢い」ことが優先する

ついには「偏差値」という賢さを数値化するモノまで登場する程人間は「賢さ」を求めるの」

「戦闘力を数値化している人もいたわね」

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「それ フリーザーだから!」

「『頭が良い人』ってどんな人かしら」

「大体の人は意外にも

『勉強ができる人』

『学校の成績が良い人』と意見する人はいない

『頭の良い人』を問うと

『要領の良い人』

『状況判断が的確な人』

『アドリブの効く人』が多い」

「つまり、『知識のあるなし』ではなく現状を冷静に分析して適切な判断を下せる人が、頭良いということね。確かに、そういう人は頭の回転も速いし、勉強も効率よくできるから、きっと学生時代の成績も良さそう」

「それが「賢さ」ならばスポーツ選手、人気タレントが頭が良いことになるわね

自分が今置かれている状況を素早く分析して、その場に相応しい判断、行動ができる

だけど仮に

学生時代、彼らがスポーツをしないで猛勉強したら全員東大にいけるのだろうか?」

「色んな基準があるわね。勉強のできる人を『頭が良い』と表現するけど

絵の上手い人やピアノが上手い人を『腕が良い』とか

サッカー上手な人を『脚が良い』とは表現しない

『状況判断力の高さ』がが頭の良さならば、学校で知識を身につけるより、ボランティア活動などで社会と関わり、コミュニケーションをつけたほうが、分析力や判断力を身につけれる。学校で勉強する意味はないのではないか?」

「確かに円の面積、関数、微積なんて大抵のことは社会にでて使用しないけど義務教育の基礎知識は必要よ

ソクラテスは『無知の知』自分がいかに無知であることを自覚すること。己が無知だからこそ学ぼうとする。それこそが知恵の始まりと述べている」

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「確かに聞いてもいないのに『学歴」や『自分は学生時代学年一番だった』とか自慢したり、知識をひけらかす人って逆に鼻につくわよね。大体そういう奴に限って職場の和を乱すし、仕事もできず全く使い物にならない」

「それはアドラー心理学でいうと優越コンプレックス

誰も認めてくれないから自分で自慢するしかないの。自信がないの。本当に賢い人は自分から知をひけらかさないものよ」

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「知識は学生時代だけではなく生涯にわたり学び続けるもの。自分の賢さに胡座をかけば退化するわ」

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「この賢さが目に見えるものに向けられると

より便利に、より快適に、そしてもっと速く、もっと高くと人間の要求に応じた「モノ」を作り出すことに使われる」

「それが文明や科学の進歩ね」

「賢いことは、けっして人間が幸福になることとは結びつかないわ

賢さは、かえって様々な不幸を人類に招くこともあるの

人間が生産したモノによって、どれ程の人間が傷ついたか

電気、航空機、列車、車に至るまで、確かに便利さや快適さは手にすることがらできた。しかし、事故も多発している。環境も破壊されている

賢さが戦争に用いられると、たちまち人を傷つける兵器の生産に向けられる

人間自身も賢くあることが教育の目的に置かれると

私たちは「受験」という競争で切磋琢磨し成長ができる

だが、問題も生じる

賢くなることができない人間は、生きる場を失う

高度成長期の終わった日本は、一度失敗 、レールから脱線すると軌道修正が困難になるの

「受験」や「就職」に失敗した結果として行き場を失う人が増え社会問題となっているわ.。『賢さ』は決してしあわせになれる絶対的な基準ではない

人間は賢くなることよりも幸福になりたいと願っているの」

「人間にとって大事なものは『賢さ』より『幸福』ということね」

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正義という名の凶器

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1983  レーガン大統領はソ連を「悪の帝国」と批判

ソ連解体をはじめ東ヨーロッパの共産国は全て民主化

「西側諸国には敵がいなくなってしまったの。今までソ連と東ヨーロッパを仮想敵国として西側諸国は一致団結していたのに。これからはアメリカ様は何を生きがいにして生きればいいの?」

「いいえ、杞憂することはないわ

2001  同時多発テロ

によりアラブのテロリストという新たな仮想敵国かできたから、アメリカ様も安心よ

2002  ブッシュ大統領は「イラン、イラク北朝鮮」を新たな悪の枢軸に仕立てあげたの

イスラム勢力「聖戦」

欧米諸国「テロとの戦い

イラクでは大量破壊兵器を所有したと主張して戦争を起こした

結局大量破壊兵器が見当たらなかったけど」

「テメェが悪じゃねーかよ」

「『悪』をやっつける正義の大義名分がなければ体裁が悪いの」

Q.なぜ、他者を悪に仕立て上げて正義を振りかざすの?

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A  投影

投影  認めたくない自分の欠点を他人に転化して不安から逃れる

人間はみな自分が完全で正義でいたい要求がある

だけど人間はみな完全じゃない。みな欠点があり失敗を犯す

自らの失敗や悪を他人に投げ込んで(せいにして)完全で善で有用な自分になってハッピーになりたい要求がある

有史以来人間は誰かを犠牲にしてハッピーになろうとしてきたのだ

スケープゴート

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古代イスラエルの儀式では、2頭のヤギが使われて一頭は神に捧げられ、もう一頭は人々の罪を背負わされ荒野に追い払われた

魔女狩り

16世紀  ルターの宗教改革以降、新教徒に改宗する人が増えた。対立したカトリックと新教徒はまるで競い合うように魔女狩りをはじめる

人間は誰かを「絶対悪」に定めてスケープゴートにして集団で「誰か」を攻撃して自分の中が正義になりたい要求があるのだ

「問題は解決してないよね」

「問題の先送りなの。だけどスケープゴートされた人たち以外は結束できるし、安心してハッピーになるわ」

戦争の大義名分は古代から自分の中の「内なる悪」を敵国に投影して自分の行動を正当化している

ワイドショー、週刊誌の正義

常に誰かを「悪者」にしてネタを作っている。「悪者」がいると視聴率もあがるし、雑誌も売れて会社がハッピーになる。視聴者もストレス解消するのだ

インターネットの正義

タレント、有名人の不倫や、不正があると一般の人が匿名をいいことに「正義」をあげて撤退に叩き潰す

「ネット炎上ね」

Q.何故インターネットで誰かを叩くのか

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他罰的要求

「叩いた相手が謝罪や干されたら自分の正義と力を誇示できて万能感に浸れるハッピーになれるのだ

この快感は依存性がある

一次的に達成感や万能感を感じるけど、自分自身の問題は解決していないから次から次へと誰かを攻撃する

「攻撃対象は誰でもいいのね。他人のブログやツイッターを攻撃することもそうね」

選挙で正義

選挙で他罰的要求を満たす

2005  郵政民営化選挙

2009  政権交代選挙

2012  民主党惨敗選挙

2016  小池旋風

20年以上にわたる経済不況

増税

閉塞感

「全て政治家が悪い」と考え議員を落選させる

自分は安全な所に身を置いたまま、標的をおとしめる

「わかりやすい悪を倒すことによって鬱憤を晴らしているのね」

政治家やタレント

自分がなりたくてもなれないものに対する羨望とやっかみが原因

「叩く」ことにより、自分が人気タレントや政治家より上だと越に浸るため

職場のパワハラ

「お前はダメな奴だ」と「正義」を振りかざして吊るし上げる。ただ誰かを攻撃したいだけだが聖人君子の振りをして巧妙に攻撃する

イジメ

いじめとは、同一集団の相互作用過程において優位に立つ一方が意識的に、あるいは集合的に、他者に対して苦痛を与えること(いじめー教室の戦いより)

  • 自分より弱い者に対して一方的
  • 身体、心理的な攻撃を継続的に加え
  • 相手は深刻な苦痛を感じている

いじめっ子がイジメをする理由

1.投影

指摘するイジメられる子の相手の性格、態度、問題点は往々にしていじめっ子の中にもある

いじめっ子の中にも同じ欠点がある

2.防衛手段

自分の体験した不快を他人に加え

3.復讐

代理の者に復讐する

「八つ当たり(ある情動を本来向けられるべき対象に直接示すことが不快な場合、無意識に別の対象に移し替える心の動き)」

強すぎる投影

無差別殺人

「誰でも良かった」

無差別殺人者は自殺願望がある。被害者に投影して自分の「内なる悪」を消し去る

「八つ当たりね。小学生を殺した宅間も自殺願望があったわね」

置き換え

怒りの人の持ち物にあたる

正義マン

ワイドショーで煽り運転の男の報道された時、煽り男の隣でガラケーで撮影する連れの女性が話題になった。女性は帽子を深く被りサングラスをかけて誰だかわからなかった。インターネットの「正義マン」達が「あの女性は誰だ」正体を暴きはじめた。全く別の女性の顔、名前が「ガラケー女」とされインターネットに氾濫した

間違われた女性のツイッターに煽り男が「いいね」をしたという理由だけで「ガラケー女」て間違われたの。間違われた女性は大変な迷惑を被ったのだ。社会的反響のたかさからガラケー女は次の日あたりには名前も顔も公表されてるはず

Q.何故テレビでの発表を待つことができないのか

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情報を誰より早く手にいれ、皆に抜きん出情報の発信源になりたい

大津イジメ事件では、ある女性が「この人がいじめっ子の母親です」インターネットに名前、顔を貼られてしまった。苗字だけが同じだけの女性だった

このように、間違った情報をデタラメを「真理」と信じてしまう人もいます

Q.何故デマを信じてしまうの?

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A.確証バイアス

人間は皆確証バイアスがあって自分に都合よく物事を判断する傾向がある。疑うことを知らないから信じるわけではありません。その話が自分にとって都合が良いから信じるのです。

信じたいから信じるのです

「叩きたいから叩くのね。だからデマをデマと疑わないのね」

原理主義

ヴィーガン  肉、乳製品、動物性を一切とらない人たち

2018  フランスでヴィーガン原理主義者たちが肉屋さんを襲撃した事件が相次いだ

どんなライフスタイルをおくるかはその人の自由。何をするに自分の範疇のみで行うものだ。我慢している自分が「美徳」と思い込んでいるのだ。こういう人に限って『自分と同じようにせよ』と他人に強要してくるから厄介だ

Q.なぜ原理主義者は押し付けがましいか?

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1.我慢している自分に酔いしてている。我慢=正義と思い込んでいる。自分が正義だから他者にも正しい自分の信条を押し付ける

2.ストレス発散

「極端な原理主義は人生において全て我慢することになる。長期間の我慢はストレスになる

『私は我慢してるのに。あの人たちは我慢していない。不公平でズルイ』と頭の中で勝手に論理がスライドして、自分と同じ我慢をしない人たちを攻撃してストレスを発散している

「『鯨を保護する』

という大義名分で暴力活動をしているグリーピースやシーシェパードににてるわね」

「他人と意見が全て一致することはない。あるとしたら北朝鮮みたいな国だわ

原理主義者は自分の主義主張を通すなら『暴力』さえ厭わない

あまり酷いとイスラム原理主義者のように自分と違う信仰を持っているだけで『殺人』さえ厭わなくなる。だが自分の信条他人に押し付けるものではない

「彼らの信念は宗教じみてるわ。自分が好きで始めたものなのに他者まで巻き込まないで欲しいわね。まるで子供を連れて布教活動する宗教と似ているわ」

「あれはキリスト教原理主義よ。140年以上も前から、今すぐ来るこの世の終わりの日を生き延びるために。自分のしたいことは我慢して勧誘活動をしなくてはならないの。自分のしたいことは楽園ですれば良いと洗脳されて。彼らも勧誘中は温厚だけど異端審問みたいな「排斥」制度があり。配線されたら皆んなで無視するの子供を精神的、肉体的に虐待して、多くの子供が精神病を発症したの。140年以上も終わりがこないから、結局一生「自分のしたい事」を我慢しなくてはならないから、信者はうつ病だらけ。人間は一生我慢はできないわ。我慢をしすぎると

人格は荒廃し

他者を慮るゆとりがなくなり

他人に八つ当たりするようになる」

「だからエホバ母は子供を虐待するのね」

「たとえ価値観が違っても

お互いの意見尊重できる心のゆとりと

相手の敬意があれば仲良くできるの」

正義を振りかざす人

「自分だけが正しい人」は

絶対正義「真実が一つの人」のため

白か黒か

全てか0か

的な単純な思考回路しかできないの」

「ようするにばかなのね」

「それは言わない約束よ。このような人は常に自分を正義の側に置いて

独善的な正義を振りかざし常に他者に制裁を与えようとするの。これはイスラム原理主義者やナチス旧ソ連のアパラチクみたいな危険な思

想よ

全ての物事にはグレーゾーンもあり、様々な現象や複合的な要因が絡まって存在するもの

例えばイスラム国は中東やヨーロッパでテロをしている。イギリス、フランスは報復として空爆して市民まで巻き込んでいる。イスラム国から見れば、フランス、イギリスの空爆こそがテロなのだ

このように正義とは相対的なのだ。誰かにとっての正義であるものが万人にとって正義とは限らない

原因が一つしかない思考回路は、物事の本質を見極めることはできない

『○○のせい』と言いう他の何かのせいにする考え方こそが問題なの

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人間は自分が「絶対正義」だと確信した人間は自分が「悪」と決めつけた人対して

どこまでも残酷になる

人類の歴史の中で最も人を殺したのは「悪」と「正義」どちらかなのか

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有史以来、幾度と繰りかえされる残虐行為の数々

十字軍

異端審問

魔女狩り

宣教という名の他国侵略と虐殺

フランス革命による虐殺

ナチスによる虐殺

共産国家の粛正

広島、長崎の原爆投下

人間の歴史の闇

そんな行動の多くは全て「正義」のもとに行われてきた

自分の正義と確信した人間こそが最も残虐になれるのである

なぜなら、どんなに残虐なことをしようとも彼らにとっては「正しい」ことなのだから

実際に正義、常識なんてものはそれぞれの時代、地域、国、個人に変わるものである

客観性のない正義はたんなる思考停止でしかない

正義と邪悪は紙一重

私たち人間は皆  自分の中に「悪」があると思いたくありません

誰しもが「いい人」と評価されたいのです

私たちは皆  不完全です

皆 弱さから間違いを犯します

私たちは皆 自分が知らずのうちに他者を傷つけたり、迷惑をかけてしまう

だから、他者の不完全や失敗を責める権利はだれにもない

他者の不完全を赦さなくてはならない

正義を振りかざす人は「自分は完全であり、自分に欠点はない」と信じて疑いません

だから問題があると「私は悪くない」と他人のせいにします

まるで自身を神や神の使い手のような振る舞いをします

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このような人は他者に

「正しい私と同じ思想、行動しろ!さもなくばお前は  悪だ  」と間違った思想を周囲に押し付けます

自分の独り善がりの「正義」を信じないという理由だけで

他者を「悪」と決めつけ攻撃をします

「正義」という「大義名分」があれば他人を攻撃することが正当化できるのです

「悪」に仕立て上げられ攻撃される側はたまったものではありません

正義を振りかざす人は他者がありません

自分の信条、価値観のみが「正しい」と信じているから

他者の話は聴いてくれません

攻撃されて傷ついた他者を見ても

自業自得

正義は勝つ

としか考えません

周囲からイジメをしていると見られたら、誰がどう見ても加害者なのに

「私こそが被害者だ」

「なぜ被害者の私をいじめるの?」

名誉毀損で法的処置をとる」

と大袈裟に被害者アピールをします

他者に対する同情や罪悪感はありません、常に自分のことだけしか考えません

寧ろ「悪」を成敗した自己に酔いしれます

正義を振りかざす人の正義は歪んでいます

Q.何故正義を振りかざすの?

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A.マウンティング

正義を振りかざす人は  正義ヅラして他者を貶めたい。他人を貶めて、傷つけて、不幸にして、自分の下に置き越に浸ることが正義だと信じて疑わない

人間の幸せは地道な行動による自己の向上と達成感です

他者を攻撃しても

自分の評価は上がらないし

自己の向上や成長はありません

むしろ人は離れていきます

この様に他者に気を遣わせる人は

人間的に向上や成長はできないから常に不満を抱えています

ですから彼らは他者を攻撃し他者を貶めることにより越に浸ります

それが終わったら

また次のターゲットを次から次へと探し攻撃をはじめそれを繰り返します

それは不幸の無限ループになり周囲を巻き込むの

話合っても他者の話には耳を貸さず、絶えず他者を攻撃します

  • 口だけ綺麗事を言うが行動は伴わない
  • 全くできもしないことを「できる」と万能ぶる
  • 仕事するフリをする
  • ライバル(他者)の欠点をあげつらい。自分を正義のヒーローに見立てる
  • 個人を吊るし上げ ギャラリーを巻き込ん集団で攻撃する
  • 常に他者に攻撃しているくせに、自分が攻撃されたら被害者ぶる

正義を振りかざす人は饒舌で綺麗事の大義名分を語り一見「善い人」を演じます

「他者を攻撃することが正義と思い込んでいるのね」

本当に「善い人」は

個人の過ちや失敗を吊るし上げるような他者を攻撃する人ではない

他者に自分の「独り善がり」の価値観を押し付けることでない

本当に良い人は

新幹線で通り魔に襲われた見ず知らずの女性を身を呈して守ろうとするような立派な人

電車で痴漢された見ず知らずの女子高生のために痴漢を追いかけて階段から突き落とされ大怪我した立派な人もいたわ

自分が損しても

他者を慮る人

他者を癒す人

他者の過ちや自分のされた理不尽を許せる人

このような人を立派な人という

のび太くんは ぼーとした子だけど人間として一番大事なものを持っている

 

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「優しさね」

正義という名の凶器 (ベスト新書)

正義という名の凶器 (ベスト新書)

 

正義という名の凶器より引用

 

 

 

文化と文明

「文化を学ぶわよ」

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文化

「人間が歴史的に作り上げ共有の財産としてきた生活様式をまとめて文化というの」

1. 物質文化

  衣食住をはじめとする道具、機械、技術など

2. 制度文化

法や政治家、経済など

3. 精神文化

道徳、学問、芸術、宗教など

4. 下位文化(サブカルチャー)

職業、身分、地域などの部分文化

5.基層文化

伝統文化現代文化までの根底にあって変化しにくい

6.表層文化

変化しやすい 文化が高度になり、民族文化の特殊性を越えて、一定時代地域の普遍性を持った状態を文明という

文化をもつことこそ、生物的な要求だけで生きる

食べて寝ての繰り返しの毎日を過ごしていのは獣と変わらない

ホモ=ファーベル(工作人)

道具を作り、それを用いて物資を生産するという二重の生産を行う(ベルクソン)

ホモ=サピエンス(英知人)

理性を持ち人生について思考ができる(リンネ)

ホモ=ルーデンス(遊ぶ人)

「遊び」によって文化を生み出す(ホイジンガ)

風土文化

モンスーン型(南、東アジア)

特徴  暑熱と湿気、大雨、早ばつなど自然の暴威 

自然に対する意識  

自然の恩恵に対する受容的、忍耐的 態度

砂漠型(西アジア、アフリカ、中央アジア)

特徴  生存のために自然と戦う

自然、他の集団に対して団結、戦闘、対抗的

牧場的(ヨーロッパ)

夏の乾季と冬の雨季従順な自然

法則を見出せる自然 

合理性、理性の重視

エスノセントリズム

世界がグローバル化する現代はエスノセントリズム(自民族中心主義)の克服が課題となってるの

他の民族の多様性を認めない自民族中心主義はいけないということよ

文化は絶対的でなく相対的(文化相対主義)であることを認めてマイノリティ(少数民族)にも配慮しないといけないわ

マッカーサーの話

1945年8月30日。厚木基地にパイプを加えたひとりのアメリカ人が降り立った。彼の名は  ダグラス=マッカーサGHQ(連合国最高司令官総司令部)の最高司令官である

戦争に負けた日本の武装解除民主化政策(支配)をするためにやってきた軍人です

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「死んだ兵士=勇敢な兵士じゃないの?」

「実質的にはアメリカによる占領政策よだから国民は不安になった」

「これから日本はどうなってしまうのか?」

アメリカの一部になるのか?」

「もしかしたら、戦争に勝った国が日本の土地を分け合い、日本はバラバラにされてしまうのではないか?」

五大改革

1945 12月

1.婦人の参政権
2.労働組合の結成
3.財閥解体
4.農地改革
5.秘密警察廃止

1946  11月3日 日本国憲法公布

国民主権

平和主義

基本的人権

1947独占禁止法

教育改革(教育勅語廃止、六

・三・三・四制)

1950  朝鮮戦争(北 共産vs南  民主)

マッカーサー「日本は無防備ナショナル=ボリス=リザーブを作れ」

吉田総理「憲法9条に反する」

マッカーサー「それどころじゃない。9条など知ったことか」

7月8日  警察予備隊創設

「矛盾しているのでは?」

GHQは全ての日本人にわかりやすいように日本の全てのマスコミを検閲、支配して

「善」と「悪」の2極化思考の価値観を与えたの

戦争以前の物事は全て「悪」

戦後のGHQによる民主化「善」という新しい価値観を与えたてくれたの

「カルトがよく使う洗脳と同じ手法ね」

アメリカ兵は子供たちに「チョコレート」「ガム」を恵んでくれたの。子供たちは自分の親戚、家族を焼き殺したアメリカ兵に

「ギブ ミー チョコレート」

とお菓子をねだるようになったの

だからマッカーサーの元には、日本人から50万通もの手紙が届き、日本を救ってくれた事への感謝を伝える手紙も沢山きたわ。マッカーサーはこの手紙を大事に持っていたそうです。こうしてマッカーサーは敗戦から日本をよみがえらせてくれた恩人とされ「マッカーサー記念館」を作る計画が持ち上がるほど人気がありました

「洗脳完了ね」

その人気は長くは続きませんでした

1951年  日本での任期を終えたマッカーサー

アメリカに帰ってからのこと。アメリカの国会で

「ドイツ人は『大人』です、我々アメリカ人が、科学、芸術、文化、宗教において、45歳に達しているとするならば、ドイツも同じくらいでしょう

しかし、日本は、歴史こそ古いものの、教えなければいけないことが多い国です。我々が45歳なら、日本人は12歳の子供のようなものだと言えるでしょう」

この発言は日本でも大きく伝えられました。この上から目線発言に日本人激怒

「何様のつもり!」

マッカーサーは、日本が好きという訳ではなく、子供みたいだと、馬鹿にしていただけだったのか」

マッカーサーの人気は一気に冷めてしまったの

マッカーサーはドイツは西洋文化を熟知しながら、ヒトラーみたいな残忍な独裁者を選挙で選び支持した。つまり故意に世界の秩序を乱した

引きこもり(鎖国)をしていた日本は、まだ世界事情に疎く、未熟さ故に戦争を起こした。だから寛大に見るべきだ。子供のようなものだから伸びしろがある。日本が真珠湾攻撃したのも、資源のない日本にとってみれば自衛戦争だったとも述べている

ばかにしたわけではなく、日本を庇っていたという見方もある

この時代、日本は「西洋文化」を取り入れてから百年も経っていない。西洋文化の国から来た人からみたら「子供のようだ」と感じても、仕方ないことだったのかもしれないわね」

「ただし、これは「日本の中の西洋文化」だけを見たときの話よ

日本には、2000年以上の「日本の文化」がある

逆に日本からみたら、国が出来てから二百年ほどしか経ってないアメリカの文化は、逆に「子供」のようなものに見えるの

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「やっぱり上から目線じゃねーか」

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「オマエが侵略者じゃねーか」

「レヴィ=ストローズ(1908〜2009)は未開社会の儀礼、親族関係「野生の思考」にも西洋社会と同じ論理的思考が存在すると見出したの

未開と文明に発展段階の差はなく

どんな国にも、その国だけが持つ文化がある

文化に優劣はない

多様な文化の固有性を理解せず自文化の優越を疑わない者こそ未開人の名に値する。マッカーサー発言は西洋文明の傲慢よ」

「そのことに気づけなかったマッカーサーは、日本人からの信用を失い、ヒーローではなくなってしまったのね」

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アメリカに帰ったから関係ないわよね」

1950  朝鮮戦争  国連軍は南につき一時優勢になるも

国連総司令官に任命さされたマッカーサーはたびたび戦況を読み誤った

中国の参戦により苦戦を強いられた国連軍

マッカーサーは中国爆撃、原爆使用など強硬策を提案

1951  4月11日 トルーマン大統領はマッカーサーを解任

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「私たちはこのマッカーサーの失敗から学ばなくてはならないわ

世界はグローバル化しているの

日本も外国人が増えたわ。外国人との付き合いで

相手の国の文化を理解し、尊敬する気持ちを持つことよ

マッカーサーのように相手の国の文化を上から目線でみることは

その国を上から目線で見るのと同じことです

国を上から目線で見るということは、その人をばかにしているのと一緒です

自分の国を愛する心を「愛国心」というの。人間は誰しもが「愛国心」があるのだから

私たちは、日頃から色々な国に文化に対して尊敬する気持ちを忘れないようにしなくてはならないわ」

「どちらが凄いか」

「何が正しいか」

ではなく、全ての文化には、その文化だけが持つ美しさ、素晴らしさがあるわ。それを知ることは、自分の人生をより楽しく、豊かにしていくことなの」

「文化交流がさかんになる中でカルチャーショック(文化摩擦)を受けたとしても文化に優劣などないことを理解していれば自文化をより高次元にたかめる(文化変容)ことができるの」

エスノセントリズムの問題は国際貢献ともつながってくるのよ

日本はトップクラスのODA(政府開発援助)だけと

ODAがかえって途上国の発展を妨げたり

環境を破壊する開発に利用されたりする可能性もあるの

先進国の一方的な強制にならないようにしないとね」

人道支援としては

青年海外協力隊の派遣や

NGO(民間の非政府組織)

国際的ボランティアの重要性が高まっている

 

 

 

 

 

 

ロシア革命とソヴィエト

1917    ロシア革命 (2月革命)

ニコライ2世退位    ロマノフ朝滅亡

臨時政府  ケレンスキーは戦争継続 

市民は不満になる

スイスに亡命していたレーニンはドイツのツィンメルマンにロシアの帰国の鉄道の手配を打診

「自分の帰国させてくれれば、見返りに戦争を停戦する」

ツィンメルマンはレーニンの作戦を進めた

Q.この宣言を何と呼ぶか

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4月テーゼ

戦争によって困窮した民はレーニン側につい

レーニン率いる急進的社会主義政党ボリシェヴィキ(多数派)が武装蜂起して臨時政府を倒した(10月革命)ケレンスキー亡命

戦時共産主義  食料を強制的出させて、食料を民に配給した

1918  ブレスト=リトフスク条約によりロシア第一次世界大戦離脱(トロッキーが交渉)

皇帝一家処刑(スターリンの命令)

1918  7月 共産主義に脅威を感じたイギリス、フランス、アメリカがソ連侵入

8月  日本(7万3千人)シベリア出兵

トロッキーは外国の干渉戦争に赤軍で対抗した

1919   コミンテルン(共産主義インターナショナル)第一回世界大会開催(参加国5か国)

1920  第2回コルテミン大学(参加国37ヶ国)

レーニン共産主義は1年以内にヨーロッパで勝利し、全ヨーロッパがソヴィエト共和国になると信じていた」

1921  新経済政策(NEP)中小企業の営業を許可し、余った農産物の販売を認めた

レーニンが倒れスターリンが指導者となる

ボリシェヴィキ共産党と改称した

ソヴィエト(自治政府)が国家を動かし、土地と生産物を国民に平等に分配する「平等」を国の柱とする社会主義政策を進めていきます

1922   社会主義国ソ連成立

1924     レーニン死去

スターリン(一国社会主義論)vsトロッキー(世界革命論)

1928     五カ年計画

ソフホーズ(国営農場)

コルホーズ(集団農場)の政策を強行

農民たちは党に没収されるならと家畜を処分した

1929     トロッキーを国外に追放。トロッキーはメキシコに亡命し、スターリンを批判した

大恐慌穀物の値段は下落

ソヴィエトは農村から作物を奪う。抵抗した農民は殺されたり逮捕された。400万から500万人の餓死者が出た

1934  共産党幹部暗殺をきっかけに粛正が始まる

1940  トロッキー暗殺。犯人はソ連に帰国後レーニン勲章授与

バルト3国支配 エストニアラトビアリトアニア

1943  コーサカスの民族150万人を強制民族移動させた

体制に反対するものは弾圧した 

連合軍はパリ奪還をした。ナチスは死に体状態となる

1944  スターリンはラジオでドイツ占領下のポーランドに蜂起するように呼びかけた

ポーランド陣はワルシャワ武装蜂起する

スターリンポーランドの反乱を援護軍派遣を見送り

蜂起軍が壊滅してから兵を送り込んだ

1945  スターリン  ワルシャワ占領

アパラチク

政府、党の機関専従員を指し、政治的な忠誠をしめす。必ず命令に従う組織の忠実な一員

ソヴィエトのアパラチクは、スターリンに忠誠を尽くすだけでは不十分だった。

他者より多くの忠誠心を示さない者は裏切りを疑われ、しばしば投獄されたり殺されたりした

会議の締めくくりに同志スターリンに対する賞賛が呼びかけられた。当然、全員が立ち上がり、小さなホールに嵐のような拍手がこだました。三分、四分、五分と、拍手が続く。次第に、心底スターリンを尊敬しついる者でさえ、耐えかねるほど、バカバカしくなってきた。しかし、思い切って最初に辞める者など何処にいようか?六分、七分、八分、拍手が続く。もうこうなったら、心臓発作を起こして倒れるまで辞めれない。十一分が経過してようやく、製紙工場の工場長が事務的な表情を装って腰を下ろした。すると、奇跡が起きた。その男にならって、全員が不意に拍手を辞めて着席したのである。助かった!

秘密警察はそれを利用してして独立心の強い人間を発見する。そうやって彼らを排除するのだ

その夜、工場長は逮捕された。あっけなく強制労働収容所10年の刑が言い渡された(収容所群島 木島浩)

「オチ?スターリンはその場に立ち会ってさえいなかった。本人がいなくても十一分も拍手が続くほどスターリンの個人崇拝が強かったということ」

「おそろしあー」

スターリンの大粛清

このような方法で少なくとも六〇万人が殺された

ある日全く身に覚えもないのに、覆面スパイにより密告され逮捕される。逮捕された人間は自分が何が原因で捕まったのかはわからない。だがみな自白して処刑されている

Q.彼らはしてもいない罪に対して「罪を犯しました」と自白して処刑されたなぜか?

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A.思想改造

1.自然光のない部屋に一人だけで監禁

2ルーチーンワークのみ

3.粗末な食事

4.極力眠らせない

5.罪を告白させる。自己弁護したら暴力や暴言

だいたいこれを4〜6週間も継続すればほとんどの人間はやってもない罪を「罪を犯しました」と自白します

自白したら死刑

「罪を犯しました」というまでこのまま閉じ込められる

人間はストレスを長期に与えられたら「死にたい」と思う

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彼らにとっては

死こそが救済

死のみが 苦しみからの解放になるの」

思想改造の基本

1.絶対唯一の政治ドグマ

2.神秘的操作

3.自己暴露

4.自己批判

5.聖なる科学

6.決まり文句

「人民」「プロレタリア的見地」

7.完全な善

「解放」「平等」

8.完全な悪

「資本家」「ブルジョア」「帝国主義

9.理念

個人より理念

10生存の免除

11.全体主義

『存在を許された者』

『それ以外の者』

「洗脳の原点ね」

1945  ヤルタ会談

1945  不可侵条約を破り日本を攻撃。北方領土を奪う

戦争捕虜となったソヴィエト兵数百万人をナチスに協力した裏切り者とみなし、拘留、または処刑

スターリンは戦争に勝利した。しかしソ連は第2次世界大戦で2000万人の犠牲者をだした

スターリン時代のソヴィエト連邦の死因

3位    心臓マヒ

2位    ウォッカ

1位    スターリン

1948  チェコスロバキア共産主義になる

ソ連保有宣言

Q.冷戦は何故始まったの

ソ連ヤルタ会談の合意(民主的な自由選挙を行う)を破棄

自由選挙をしたらみなソ連から離れていくため

そしたらソ連の防波堤がなくなってしまう。ソ連ヤルタ会談を破り東ヨーロッパの国々を奪回し、ソ連全体的主義を押し付けた

対してトルーマン大統領は社会主義封じ込め政策をした

1947  マーシャル=プラン(国連を通さず無償援助)

ソ連は対抗して

コミンフォルン(共産党情報局)東ヨーロッパの結束を固める

ドイツを社会主義にしようとしたソ連

アメリカは西ドイツを豊かにするため新しい通貨発行。西ドイツの通貨の価値が高騰

第1ラウンド

1948  ベルリン封鎖

西ベルリンの鉄道、道路、電気をストップさせた

兵糧攻め

西ベルリンを困窮させ市民に不満をもたせ、社会主義革命を起こさせるのが狙い

🇺🇸 🇬🇧 空輸で200万人の物資を輸送する(ベルリン空輸)

ソ連封鎖解除 

1949   ドイツ連邦共和国(西ドイツ)設立

ドイツ民主共和国(東ドイツ)

🇺🇸  NATO(北大西洋条約機構)

ソ連  COMECON(経済相互援助会議)

第2ラウンド

1950 朝鮮戦争

日本に併合された朝鮮は第2次世界大戦後

 北(ソ連)

南(アメリカ)に支配された

1948

南  大韓民国  李承晩(いすんまん)

北  朝鮮民主主義人民共和国  金日成(きむいるそん)

北朝鮮韓国へ侵攻

アメリ国連軍を派遣して参戦

38度線で休戦

1953  スターリン死去

🇺🇸

日米安全保障条約

ANZUS(アンザス)オーストリアニュージーランド

SEATO(シアトー)東南アジア

ソ連

1955  ワルシャワ条約機構

ジュネーヴ4巨頭会議(ソ連 🇬🇧  🇫🇷  🇺🇸)

1956  フルシチョフスターリンを批判

ハンガリーソ連の軍事同盟脱退

ソ連軍事介入

デモしたハンガリー人虐殺。ナジ=イムレ首相は処刑

1961  ベルリンの壁建設

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EEC結成

スプートニク打ち上げ成功

キューバ革命

フィデル=カストロ首相

チェ=ゲバラ

1962   キューバ危機

ソ連キューバにミサイル基地を作った

ケネディ大統領

アメリカがキューバに侵攻しないことと条件にキューバからミサイル撤去するとと合意

フルシチョフは弱腰とみなされ解任

テレビ

1965 ベトナム戦争🇺🇸参戦

北ベトナム魚雷艇アメリカの駆逐艦が攻撃されたのを口実にさんせいした

「でっちあげね」

1979  ソ連アフガニスタン侵攻

1986  チェルノブイリ原子力発電所の事故

1985  ゴルバチョフ書記長

ペレストロイカ(改革)

グラスノチ(情報公開)

1989    冷戦終結宣言

             ベルリンの壁崩壊

1990   ドイツ統一

ソ連共和党の幹部たちがクーデターを起こしゴルバチョフ軟禁

エリツィンがクーデターを抑え込み

1991  ロシア共和国設立

ゴルバチョフ大統領辞任

エリツィン大統領就任

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指導者たちが国を管理して、みんな平等に富を分配し、みんなで幸せになるための共産主義

共産主義は結局 指導者たちの利益、特権、支配欲を満たすだけの物と化した

レーニンは、大いなる不当な伝統破壊者だった。共産主義の勝利のためには、いかなる犠牲も厭わず、犯罪行為に及び、神や皇帝、国家、規律、法をおとしめた(ロシアの教科書)

共産主義は指導者たちの良心にかかっている

指導者たちがケーキを平等に切り分けなければ、自分たちばかりに富を独占するなら破綻する

マルクスが著した社会主義のプランには難点があった

現実の政治状況の中で解釈され変換していったマルクス主義には乖離があった

「乖離じゃなくてマルクスの人生が無計画で経済破綻してるよね」

「何が一番人々を苦しめたかを深く考えその問題をとことん一から考えなおして解決しようとしたマルクスは本物の哲学者だわ」

 

 

 

 

 

 

マルクス(共産主義を学ぼう)

資本主義

良い点  自由に競争し合うことでみんなの暮らしが豊かになる

悪い点  勝者と敗者が出て貧富の差がひろがる

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「競争により進歩し豊かな生活が送れるだけど競争は勝者と敗者を生み出す

だからといって競争しなければ進歩できない。貧しくなる

資本主義による貧富の差を解消して財産の共有と富の分配の公平を実現する。搾取のない理想社会を追求した思想が生まれた

社会主義ね(財産、利益を労働者の共有とし、差別、階級の差別のない平等社会を実現する考え)

初期(空想的)社会主義

オーウェン(1771〜1858)🇬🇧

産業革命の時代に紡績工場で成功した実業家

  • 労働時間の制限
  • 工場法の設定

労働者の生活向上に努め渡米して共産的共同社会「ニューハーモニー村を建設」

フーリエ(1778〜1873)

都市と農村を合体させた協同組合的理想社会『ファランジュ』を建設

サン=シモン(1760〜1825)

社会を支配するのは少数の貴族や地主などの非生産者でなく生産者である。産業社会は人々は解放され平等になり、能力を発揮し、それに応じた報酬を得られるだろう

科学的社会主義

エンゲルス

は彼ら彼らの思想を

科学的社会主義に対して現実味のない空輸として空想的(ユートピア)社会主義として批判した

マルクス(1818〜1883)🇩🇪

は資本主義の矛盾によって生み出す貧富の差を解消しようとした

マルクスヘーゲルの観念論(絶対精神の弁証法的発展に世界の歴史)ではなく

現実の社会構造の中に歴史を動かす原動力を見いだそうとした

「現実の社会構造の中?権力者や政治形態ではなくて?」

「これは簡単なことではないわ。経済の仕組みは実に複雑なの。マルクス大英図書館に何十年間も通いつめて、複雑な資本主義経済の仕組み徹底的に研究したその成果が資本論です

社会主義

生産手段や財産を皆で共有し、貧富のない社会を実現するという社会の設計図を示しました

パリで社会主義を学ぶ エンゲルスと出会う

共産主義を唱えるマルクスはフランス政府からマークされました

1845  ベルギーに亡命

ブリュッセルでは

「聖家族」

「ドイツ=イデオロギー」出版

1848  「共産党宣言

  危険人物と見なされ

1849   イギリスに逃れた

市民権もなく、貧しい生活

資本論」出版

マルクスエンゲルスによって確立された思想はマルクス主義という

ロシア革命中華人民共和国に影響を与えた

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鎌と槌の(ハンマー)が交差したマーク。これは農業と労働者の団結を表しており、社会主義のシンボルです

レーニン(1870〜1924)ソ連

帝国主義論」

毛沢東(1893〜1976)

「新民主主義」

「矛盾論」

共産主義って何

「人間の社会や歴史の基礎をなすのは人間の物質的な生産活動(下部構造)であって、その経済的な土台の上に、政治、制度、文化など(上層構造)が成立している(弁証的唯物論)

そして歴史は生産力(労働力と生産手段)と生産関係(生産手段の所有関係)の矛盾を原動力として発展していく。それを

唯物観(史的唯物論)という

労働力が商品化されてしまう資本主義社会においては資本家による搾取により労働阻外が起きこれが類的存在(社会的存在)としての人間の疎外を引き起こしている

搾取のない社会的な平等社会を築くそれが社会主義よ」

「難しい全然わかんない!」

「社会は進化するの。それは必然よ

封建社会絶対王政になったように

王政が共和制になったように

共和制も共産主義に変革を遂げる

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まずは 私有財産の否定

私有財産があるから不平等が生まれるの」

「ハゲでもチビでも金持ちはモテものね」

「前沢? 財産を持つ者が贅沢を享受し、そうでない者は奪われる一方」

「金持ちは働かなくてもどんどん金持ちになり、貧乏人はいくら働いてもどんどん貧乏になるってことよね?」

「資本主義は弱肉強食の世界。不平等な資本主義社会は矛盾しているわ。だからプロレタリア(労働者)革命を起こし資本主義社会の仕組みを変えるの

すると下部構造の生産関係と上部構造の政治体制も社会変革され世界は社会主義に移行していくの」

「つまり、働かなくても良くなるってことね」

階級闘争により『能力に応じて働き、必要に応じて受け取る』みんなが平等その役割を、果たすという理想の共産主義社会が実現するの」

「なんだ、結局 働かされるんだ」

「そうではないわ。党の指導のもとに誰もが誇りを持って労働する。それは、決して働かされるということではないのよ

労働した人間が中心になる世の中なの」

「それでは、労働しない人間はどうなるの?」

「みんなが労働するの」

「それって労働しない人間は消すってことよね」

「それは聞かない約束よ

国が国民の富を集めて国の代表者が公平に配るの。そうケーキを均等な切り分けるて平等配るの」

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「確かに良い案ね。だけど問題があるわ。ケーキを切り分ける人が富を独り占めしたら?」

宗教観

宗教はアヘン

マルクス宗教をアヘンとたとえた。キリスト教はじめとする宗教は斥ける。しかし矛盾が生じる

マルクス主義

マルクス主義者は無宗教無神論だが、マルクス主義という世界観の形式で自体が、宗教的、一神教である

経済観念なき経済学者

カール=マルクス(1818〜1883)プロイセン(ドイツ)ユダヤ人弁護士と子として生まれた

裕福な家庭で過保護に育てられたマルクスは、大学生の頃、かなりの仕送りをしてもらえたが、いつも使い過ぎては困窮していた

「興奮し過ぎないこと

煙草は吸わないこと

夜更かしをせず、早起きをすること」

と母親は苦言を呈す

マルクスは1年生の時「詩人クラブ」に所属した。このクラブのモットーはま「頻繁に飲み、馬鹿騒ぎをする」のがモットーで、大騒ぎして警察に留置されたこともあった

1848  「共産党宣言」出版の後 困窮した。衣服を質に入れ、外出も出来ず、身動きが取れなかった

親友エンゲルスマルクスにお金を用立てしたが、マルクスはそのお金で贅沢して使い果たす

43歳の時は父親から3000マルク相続、その翌月には「税金が払えない」とエンゲルスからお金を借りる。余りにも計画性がなさすぎ

46歳で3万マルクの遺産を相続するが借金の返済に充てず、大きな家に引っ越してしまう

家に借金取りが来た時には、子供に「お父さんはいません」と言わせていた

エンゲルスから何度も援助を受けながらも、贅沢しては困窮してしまうの繰り返し

あればあるだけ使ってしまったら、生活はギリギリになるに決まってる

「天才経済学者は  難しいマクロの視点の経済はわかっても、子供でもわかる経済のことはわからなかったのね」

エンゲルスは経済的な援助を何度も続けた他、マルクスが妻以外の女性との間に子供を作ると、その子供の面倒をエンゲルスが見た

Q.なぜ、エンゲルスは他人の為にそこまでできるのか

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A.エンゲルスは語る

『どうして天才に対して嫉妬できる?天賦の才というのはきわめて特殊なものなんだ』

エンゲルスだって天才だよね」

「やはり男は男に惚れてはいけないのね」

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世界で一番貧しい大統領 ホセ=ムヒカの名言

ホセ・ムヒカ

1935年生まれ

ウルグアイ在住

ウルグアイ軍事政権中にゲリラ活動をして4回、合わせて約13年間の投獄。劣悪な獄中生活で精神を病んだ時期もありました。牢獄で化学系の本を読むことが許され、生物学、農学、医学、獣医学、人類学の本を読み漁り人間とは何なのか、問い続けました。出獄後政治家を志し2010年から2014年まで大統領を務めた

世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉

世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉

  • 作者:佐藤 美由紀
  • 発売日: 2015/07/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

そう、私は世界の人から

「世界で一番貧しい大統領」といわれている

見ての通り、3部屋しかないうちに住んでいるし、仕事にも

友だちからもらったフォルクスワーゲンで行く

どこへ行くにも、同じチェックの上着だし。まあ、おかげで私のトレードマークになっているよ 

大統領とは

大統領になりたてのころは、公用車に乗るようにいわれた

だが、わたしのためにドアを開けさせるのが嫌でね

それに後部座席には絶対座らなかった

だって、攻撃された時

運転手だけ犠牲にするわけにはいかんだろう

わたしも一緒に戦わねばならんからね

多くの方は、大統領は豪華な生活をしないといけないと思っているんじゃないかね

私はそうは思わないんだ。大統領も国民の1人にしか過ぎないんだ

この農園は出獄した時に買ったんだ。改修しながらまわりの土地を買い足してきたんだ

すると、地価がどこまで上がるのかわかる。それによって地価がどれだけ課税するのが正しいか、わかるんだ

大統領が一握りの金持ちと同じ生活をしていたら、国で何が起こっているかわからなくなる

ほとんどの国民の生活レベルが上がれば、私の生活レベルも上がるだろう。それがいいんだ

人気が欲しくてこんなことわ言っているんじゃない。何度も考え抜いた末の結論なんだ

過去

ずっと戦争だったよ。第2次世界大戦だ。戦争中、この国では仕事があったんだ。ウルグアイは世界で最も豊かな国になったんだ

人が死んでいる時にウルグアイではビジネスをしていたんだ

悲しいことだ

1940年代のウルグアイは、こんな風に豊かだった

南米のスイスと呼ばれるほど福祉は良かったし、安定した民主主義の国だった

戦争の後、立ち直ったヨーロッパが我々から安く買い、我々に高く売りつけたからね

ウルグアイは経済的に不安定になって政権は次第に強権的になった

投獄

わたしは4度投獄されているんだ。ゲリラ活動していたんだよ。武力で政権を倒すことも辞さないと考えていたら

1985年の終わり、私は出獄した。軍事政権が終わったんだ

自由の身になった私は、痛みや苦しみを嘆く気持ちは消えていた

孤独

獄中での孤立無援の状態を経験したからこそ、いかに僅かなもので幸せになれるかを学んだんだ

私たちをひどく扱った人間を憎む気になれなかった

人生は未来だ

過去じゃない

もちろん、過去は厳然と存在する

いや、過去を忘れるのでない。そんな簡単に忘れられるものか

これまで起こったことを、どうやって忘れろっていうんだ

だが、重要なのは

未来のために過去を乗り越えることなんだよ

解放された後、わたしは沢山の人と話しをした

牢獄の孤独の中で膨大な読者をし、外に出た時は様々な人と関わって、わたしはある結論にたどり着いたんだ

人は孤独では生きられないということに

詩的な意味で言っているんじゃないんだ

人間は本質的に、群れをなす社会的な生き物なんだよ

人類の歴史の9割は、集団の中でも起こっているんだ

大統領になったとき、この、人間が生まれながら持っている特性を肝に銘じたんだ

だから私は沢山対話して、できるだけ多くの人と関わってもらおうと思った

恨み、つらみとか、報復とか、政治的な思想つまりイデオロギーから完全に自由な政府にしたかったんだ

時間

残念ながら私たちは

働いて使い捨てる文明を持ってしまった

そんな文明では

長持ちする物は作れない

新しいものを沢山売らなくてはいけないからね

こうして環境を破壊していくんだ

しまいにはいくらあっても足りなくなる

そして、際限なく働かなくてはならない

人は何のために生まれてきたんだと思う?

働くため?

発展するため?

人生は短く、あっという間だ

余計な物を消費するために働いて、そのために時間が逃げていったとしたら

それは幸せなんだろうか?

仕事

働くことは必要だ

働かない者は、働く人に負担をかけることになるし、仕事は希望でもある

お金

でも、色んなものを買い込んで、支払うために人生を費やすなんて、どうかしている

物やお金を貯める代わりに

生きるために時間を使うことだ

一番大切なのは命なんだ

お金で命を買うことはできないんだよ

命は奇跡なんだ

モノを所有すること

現代ほど人間が多くを所有したことはない

これまでに知識を得たこともない

100年前に比べて、平均寿命は40年以上伸びた

人口は倍になり、食料の量も倍になった

私たちは生産される食べ物の3分の1を捨てて8億人が飢えている

世界では1分間に数百万円ドルが消費され、数百万ドルが軍事予算に費やされている

なのに貧困を救うお金がないということは、私に言わせれば恥じらいを持たないということだ

こんなにも世界は資源であふれているのに、かつてないほど富は集中し、貧富の差は激しくなっている

お金がないと政治家が言うとしたら、お金のある人から徴収せず、頼むことも、彼らのポケットに手を突っ込むことのできない臆病者の政治家だからだ

だから私は政治の世界で闘ってきたんだ。簡単に言えば、弱者のために少々厚めにベーコンを切るということだ

私が考えるような世界は、実現可能なのだろうか?

いや、難しいと思うよ

私たちはつい、人生の時間の使い方を間違えてしまう。自由をどこかに忘れて、自由が傷ついたことにすら気づかない

私の考えはアイマラ民族と似ているね。アイマラ民族とは、ボリビアやペルーにいる人がたちだ

貧しさ

彼らはこう言っている

「貧乏とは、無限に多くを必要とし、もっと欲しがることである」とね

本当に貧しい人とは社会とつながらずに生きている人だ

ビジネスが人生で最も大事なものだと思うなら、私は何も言うことはない

私が最も大事だと思うのは、命と幸せなんだ

だって奇跡なんだよ、生きているということは。何よりも価値があり、短く、二度と戻ってこない

だから、この世にいる間にできるだけ幸せに暮らすことを心がけるべきなんだ

大統領だった5年間、私の一番の課題は貧富の差を減らすことだった。人々は多少暮らしやすくなったと思うけれど、まだまだだ

教育

最も大事なのは教育だ

それは、この国の20年後を考えることなんだ

大統領でいたときの最大の後悔は、教育にもっとお金を使えなかったことだ

社会の不公平を減らし、正義を下支えするものが教育だったのに

教育と民主主義は切り離せない。これらは、多くの人々の生活を良くするものだからね

しかし私は歳だ。いつまでも、何でもできると思ったらいけない。次の人に未来を託さないといけないんだ

私が後悔していることは

何をしなかったではなく

何をしなかったかだ

若い人に同じ後悔をさせたくない

人生はずっと続く学びの場です

時には間違った道に迷い込む

時にはお互いの足を踏んでしまうこともある

政治

50年前、私たちは富を平等に分配することで世界を改善できると信じていた。イデオロギーで世の中を考えていた

でも今、人間の文化を変えないと何も変わらないことに気づいたんだ

大事なのは一般常識なんだ

確かなことは、現実を生きている人の生活が良くなるように闘わなければならないってことだ

そのためには全ての政党と合意して政治を進めないといけない

反対意見

反対意見は、パンと同じくらい必要なんだ

民主主義

民主主義が素晴らしいのは、永遠に未完成で、完璧にもならないからだ

そして、平和的な共生を可能にするからだ

民主主義は、異なる考えの人を尊重するからね

これが社会を生きやすくする揺るぎない価値なんだ

理想

私は理想のために闘っているんだよ

ただし、国民の人生を理想の犠牲にしてはならない

私みたいな小さい国の大統領が注目されるようになったのは、

欧米式の政治や社会のシステムが世界的な危機に直面したからだ

と説明する人がいるが、違うと思うね

星がほとんどない空で輝いているだけなんだ

ちょっと頭を使うことよりも、支持率や名声や着るものばから気にしているリーダーたちによって、空が陰っているだけなんだ

だからふつうに光る星が、輝いて見えるだけさ

外国の政治家たちは、中身があることわほとんど言わんのだよ

だから私にお鉢がまわってくるんじゃないかね

私は意見をはっきり言う

彼らが賛成だろうが反対だろうがおかまいなくね

歴史

政治家は歴史を勉強しないといけないんだ

人類の重要な文化の誕生や発展は、片隅の小さなコミュニティで生まれているんだよ

ギリシャでも、ルネサンスでも、アジアの文明でもね

それはつまり、きみたちのコミュニティでも生まれることだ

大きな変革は、小さな村から生まれるんだ

だからこそ、一人でひとりがちょうせんすることが必要なんだ。挑戦しないことには、何も成し遂げられない

勇気を持って、歴史の奥深くに閉ざされた古来の社会を見てください

石器時代の人になれと言っているのではなく、人間社会を守るための寛大な精神を学んで欲しいのです

哲学

今の政治には哲学がない

1940年代の政治家が書いた論文を読むと、今と比べていかに進歩的だったことか。昔は考えさせる政治家がいた。哲学を持った政治家がいた

奇跡

歴史における偶然についても話そう

偶然なんか存在しないというのは真っ赤な嘘だ

世の中には想像を超えた出来事

つまり偶然が存在する

因果関係関係ーこうだったからこうなったということだ

そして偶然

この二つは確実に存在する

歴史を学べば、それがよくわかる

ヨーロッパ中世の学問に、スコラ哲学がある

これは、古代ギリシャの「スコレー」が起源で、これが「ひま」という意味なんだ

古代ギリシャでは、スコレーは議論する時間のことだった

ギリシャ時代の人々は大きな広場に集まって、話し合い議論した

こうした社会に、スコレーつまり「ひま」が重要だったんだ

スコレーがあるから哲学が生まれた

哲学は大学で学ぶだけじゃない

人生を通して抱き続ける問いなんだ

私たちはみな哲学者なんだよ

哲学は、製品として売ることができないから市場では相手にされないが

哲学を持たなければ、世の中に溢れている物事から本物を見つけることができないだろう

「ひま」は無駄じゃない

人が話し合う時間なんだ

時間がかかるものではあるけど、それが「生きてる時間」なんだよ

対話

きみとこうしてじかに向き合って

同じ時間を共にすることが素晴らしいんだ

私は、人間は限りなく良い社会を築けると信じているんだ

そのためには、古代に目を向けることだ

歴史は化石ではなく、未来のための果実なんだ

寛容

古代の社会から寛容さを学ぶことだ

寛容さは、命を守るために大事ことだよ

幸せ

シンプルに理解しよう

幸せでいるためには、他人の命を必要としていることを

個人は社会に属しているんだ

社会の中の一人だからこそ、個人として生きられるんだよ

社会の歩みがあって。私たちは向上していけるんだ

人間

人間は集団生活する動物だ

他人を必要とする、奇妙なサルなんだ

一人では生きていけない

だから、共有する理想を掲げないといけないんだ

多様性

そのために、互いに親しくなる努力をし、多様性を尊重する文化を再建しなければならない

多様性が世界を豊かにし、命を尊重することにつながるんだ

景色を見てごらん

花も木も色々あるから美しい

バラエティのないのっぺらぼうな世界など、ぞっとする

多様性は、私たちのそれぞれの独自の文化から生まれている

奥深くに隠れている我々自身を表現することで多様性が見えてくる

鏡で自分を見つけることだ

そして現実と関わることだよ

関わりあうことは、互いの理想を抱き合うことなんだよ

正義

憎しみは建設的でないんだ

報復が、正義という名のもとに行われることが世界にはいやというほどある

そんな世界は、私はこれぽっちも信用していない

許すこと

過去を乗り越えること

そして異なる意見にオープンであることが大事なんだ

イデオロギー

最悪なのは

イデオロギーのせいで、現実を現実として受け止められなってしまった時だ

私も若いときは、イデオロギーを旗にしていた

しかし、現実はイデオロギーじゃない

人々が生きているということなんだ

その重要性に気がついたんだよ

戦争

昔は、崇高な目的を達成するための正義の戦争と、悪い戦争があると思っていた

しかし武力による犠牲と苦しみを肌身で知って、どんな戦争であれ

社会で最も弱い人の犠牲で終わることを知ったんだ

最低な話し合いは

最高の戦争に勝るんだ

人生

人生というものは、刻一刻とあなたから逃げていきます

でも、足りないからといってスーパーで追加の人生を買うことはできません

だから

人生を生きるために闘ってください

人生に中身をあげてください

あなたは自分の人生の方向性をある程度決められます

自分の人生の道を切り拓いていけるのです

マーケットに自分の命を売り、必要でないもの買いあさり、ローンを払いながら人生を過ごしたら、あっという間に私のような老人になってしまいますよ 

もしも私が獄中生活を経験しなかったら、私の人生は違っていただろう

あのつらい時代がなければ、今の私はなかったと思う

人は、良い時よりも痛みのある時からより学ぶことができるんだ

私はそれを身にしみて知っている

そのことを若い人に伝えたいんだ

挫折

挫折から起き上がることを

人は生きていると、何度も挫折を経験する

誰だって問題を抱えているんだ

そこから何度も這い上がることが大事なんだよ

戦う前からあきらめている連中を見ているとイライラするんだ

勝ったことをひけらかす必要はないが、勝つと信じて前に進み、人生に意味を与えるべきなんだ

人生みたいな複雑な現象に、どうやったら勝ったと言えるんだろうね?

たとえ20回挫折しても、やり直す価値があるんだよ

私がそうだったんだから

人生を意味あるものにするかどうかは君次第だ

たとえ困難でも、もう少しと挑むことだ

敗者とは

肩を落とし自らを放棄してしまった人たちのことだ

人生を投げてしまうのは

店で命を売るようなものなんだよ

どうでもよい買い物をして人生を使っているうちに、一文無しになったきみは

この世で一体何をしたかったのだろう?

しかしよく生きるために闘い、後の者たちにそれを伝えようとしたならば

その息吹は丘や海を渡り、かすかな記憶となって残るだろう

与えること

人生は受け取るままではなく、何より、持っているものを与えるものだから

自由

自由を奪われてはならないよ

死んだら楽園にいくという宗教があるけれど、楽園はこの世にあるべきなんだ

楽園の鍵は自分の心に、自分の意思にある

本当らしいことに惑わされてはいけない

死後

戦争で死んだからといって

その先には楽園もありませんし

美しい人が待ってくれてるわけでもない

そこで終わった、それだけなのです

あるのは別のものです

それは、どんな状況にいても

この短い人生をフルに生き

人生を愛し

そのために闘い

人に伝えようとした美しさです

人生は貰うだけではだめなのです 

まずは自分の何かをあげることなのですどんなボロクソな状態でも、必ず自分よりも悲惨な状態の人に何かを与えられます

若さを失わないで

人生をたっぷり味わいなさい

もっと生きることをめがけて

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世界でいちばん貧しい大統領からきみへ

世界でいちばん貧しい大統領からきみへ