資本主義
良い点 自由に競争し合うことでみんなの暮らしが豊かになる
悪い点 勝者と敗者が出て貧富の差がひろがる
「競争により進歩し豊かな生活が送れるだけど競争は勝者と敗者を生み出す
だからといって競争しなければ進歩できない。貧しくなる
資本主義による貧富の差を解消して財産の共有と富の分配の公平を実現する。搾取のない理想社会を追求した思想が生まれた
「社会主義ね(財産、利益を労働者の共有とし、差別、階級の差別のない平等社会を実現する考え)
初期(空想的)社会主義
オーウェン(1771〜1858)🇬🇧
は産業革命の時代に紡績工場で成功した実業家
- 労働時間の制限
- 工場法の設定
労働者の生活向上に努め渡米して共産的共同社会「ニューハーモニー村を建設」
フーリエ(1778〜1873)
都市と農村を合体させた協同組合的理想社会『ファランジュ』を建設
サン=シモン(1760〜1825)
社会を支配するのは少数の貴族や地主などの非生産者でなく生産者である。産業社会は人々は解放され平等になり、能力を発揮し、それに応じた報酬を得られるだろう
科学的社会主義
エンゲルス
は彼ら彼らの思想を
科学的社会主義に対して現実味のない空輸として空想的(ユートピア)社会主義として批判した
マルクス(1818〜1883)🇩🇪
は資本主義の矛盾によって生み出す貧富の差を解消しようとした
マルクスはヘーゲルの観念論(絶対精神の弁証法的発展に世界の歴史)ではなく
現実の社会構造の中に歴史を動かす原動力を見いだそうとした
「現実の社会構造の中?権力者や政治形態ではなくて?」
「これは簡単なことではないわ。経済の仕組みは実に複雑なの。マルクスは大英図書館に何十年間も通いつめて、複雑な資本主義経済の仕組み徹底的に研究したその成果が資本論です
社会主義
生産手段や財産を皆で共有し、貧富のない社会を実現するという社会の設計図を示しました
1845 ベルギーに亡命
ブリュッセルでは
「聖家族」
「ドイツ=イデオロギー」出版
1848 「共産党宣言」
危険人物と見なされ
1849 イギリスに逃れた
市民権もなく、貧しい生活
「資本論」出版
マルクスとエンゲルスによって確立された思想はマルクス主義という
鎌と槌の(ハンマー)が交差したマーク。これは農業と労働者の団結を表しており、社会主義のシンボルです
レーニン(1870〜1924)ソ連
「帝国主義論」
毛沢東(1893〜1976)
「新民主主義」
「矛盾論」
共産主義って何
「人間の社会や歴史の基礎をなすのは人間の物質的な生産活動(下部構造)であって、その経済的な土台の上に、政治、制度、文化など(上層構造)が成立している(弁証的唯物論)
そして歴史は生産力(労働力と生産手段)と生産関係(生産手段の所有関係)の矛盾を原動力として発展していく。それを
唯物観(史的唯物論)という
労働力が商品化されてしまう資本主義社会においては資本家による搾取により労働阻外が起きこれが類的存在(社会的存在)としての人間の疎外を引き起こしている
搾取のない社会的な平等社会を築くそれが社会主義よ」
「難しい全然わかんない!」
「社会は進化するの。それは必然よ
王政が共和制になったように
共和制も共産主義に変革を遂げる
まずは 私有財産の否定
私有財産があるから不平等が生まれるの」
「ハゲでもチビでも金持ちはモテものね」
「前沢? 財産を持つ者が贅沢を享受し、そうでない者は奪われる一方」
「金持ちは働かなくてもどんどん金持ちになり、貧乏人はいくら働いてもどんどん貧乏になるってことよね?」
「資本主義は弱肉強食の世界。不平等な資本主義社会は矛盾しているわ。だからプロレタリア(労働者)革命を起こし資本主義社会の仕組みを変えるの
すると下部構造の生産関係と上部構造の政治体制も社会変革され世界は社会主義に移行していくの」
「つまり、働かなくても良くなるってことね」
「階級闘争により『能力に応じて働き、必要に応じて受け取る』みんなが平等その役割を、果たすという理想の共産主義社会が実現するの」
「なんだ、結局 働かされるんだ」
「そうではないわ。党の指導のもとに誰もが誇りを持って労働する。それは、決して働かされるということではないのよ
労働した人間が中心になる世の中なの」
「それでは、労働しない人間はどうなるの?」
「みんなが労働するの」
「それって労働しない人間は消すってことよね」
「それは聞かない約束よ
国が国民の富を集めて国の代表者が公平に配るの。そうケーキを均等な切り分けるて平等配るの」
「確かに良い案ね。だけど問題があるわ。ケーキを切り分ける人が富を独り占めしたら?」
宗教観
宗教はアヘン
マルクス宗教をアヘンとたとえた。キリスト教はじめとする宗教は斥ける。しかし矛盾が生じる
マルクス主義
マルクス主義者は無宗教で無神論だが、マルクス主義という世界観の形式で自体が、宗教的、一神教である
経済観念なき経済学者
カール=マルクス(1818〜1883)プロイセン(ドイツ)ユダヤ人弁護士と子として生まれた
裕福な家庭で過保護に育てられたマルクスは、大学生の頃、かなりの仕送りをしてもらえたが、いつも使い過ぎては困窮していた
「興奮し過ぎないこと
煙草は吸わないこと
夜更かしをせず、早起きをすること」
と母親は苦言を呈す
マルクスは1年生の時「詩人クラブ」に所属した。このクラブのモットーはま「頻繁に飲み、馬鹿騒ぎをする」のがモットーで、大騒ぎして警察に留置されたこともあった
1848 「共産党宣言」出版の後 困窮した。衣服を質に入れ、外出も出来ず、身動きが取れなかった
親友エンゲルスはマルクスにお金を用立てしたが、マルクスはそのお金で贅沢して使い果たす
43歳の時は父親から3000マルク相続、その翌月には「税金が払えない」とエンゲルスからお金を借りる。余りにも計画性がなさすぎ
46歳で3万マルクの遺産を相続するが借金の返済に充てず、大きな家に引っ越してしまう
家に借金取りが来た時には、子供に「お父さんはいません」と言わせていた
エンゲルスから何度も援助を受けながらも、贅沢しては困窮してしまうの繰り返し
あればあるだけ使ってしまったら、生活はギリギリになるに決まってる
「天才経済学者は 難しいマクロの視点の経済はわかっても、子供でもわかる経済のことはわからなかったのね」
エンゲルスは経済的な援助を何度も続けた他、マルクスが妻以外の女性との間に子供を作ると、その子供の面倒をエンゲルスが見た
Q.なぜ、エンゲルスは他人の為にそこまでできるのか
A.エンゲルスは語る
『どうして天才に対して嫉妬できる?天賦の才というのはきわめて特殊なものなんだ』
「エンゲルスだって天才だよね」
「やはり男は男に惚れてはいけないのね」