「西側諸国には敵がいなくなってしまったの。今までソ連と東ヨーロッパを仮想敵国として西側諸国は一致団結していたのに。これからはアメリカ様は何を生きがいにして生きればいいの?」
「いいえ、杞憂することはないわ
2001 同時多発テロ
によりアラブのテロリストという新たな仮想敵国かできたから、アメリカ様も安心よ
2002 ブッシュ大統領は「イラン、イラク、北朝鮮」を新たな悪の枢軸に仕立てあげたの
イスラム勢力「聖戦」
欧米諸国「テロとの戦い」
結局大量破壊兵器が見当たらなかったけど」
「テメェが悪じゃねーかよ」
「『悪』をやっつける正義の大義名分がなければ体裁が悪いの」
Q.なぜ、他者を悪に仕立て上げて正義を振りかざすの?
A 投影
投影 認めたくない自分の欠点を他人に転化して不安から逃れる
人間はみな自分が完全で正義でいたい要求がある
だけど人間はみな完全じゃない。みな欠点があり失敗を犯す
自らの失敗や悪を他人に投げ込んで(せいにして)完全で善で有用な自分になってハッピーになりたい要求がある
有史以来人間は誰かを犠牲にしてハッピーになろうとしてきたのだ
スケープゴート
古代イスラエルの儀式では、2頭のヤギが使われて一頭は神に捧げられ、もう一頭は人々の罪を背負わされ荒野に追い払われた
魔女狩り
16世紀 ルターの宗教改革以降、新教徒に改宗する人が増えた。対立したカトリックと新教徒はまるで競い合うように魔女狩りをはじめる
人間は誰かを「絶対悪」に定めてスケープゴートにして集団で「誰か」を攻撃して自分の中が正義になりたい要求があるのだ
「問題は解決してないよね」
「問題の先送りなの。だけどスケープゴートされた人たち以外は結束できるし、安心してハッピーになるわ」
戦争の大義名分は古代から自分の中の「内なる悪」を敵国に投影して自分の行動を正当化している
ワイドショー、週刊誌の正義
常に誰かを「悪者」にしてネタを作っている。「悪者」がいると視聴率もあがるし、雑誌も売れて会社がハッピーになる。視聴者もストレス解消するのだ
インターネットの正義
タレント、有名人の不倫や、不正があると一般の人が匿名をいいことに「正義」をあげて撤退に叩き潰す
「ネット炎上ね」
Q.何故インターネットで誰かを叩くのか
他罰的要求
「叩いた相手が謝罪や干されたら自分の正義と力を誇示できて万能感に浸れるハッピーになれるのだ
この快感は依存性がある
一次的に達成感や万能感を感じるけど、自分自身の問題は解決していないから次から次へと誰かを攻撃する
「攻撃対象は誰でもいいのね。他人のブログやツイッターを攻撃することもそうね」
選挙で正義
選挙で他罰的要求を満たす
2005 郵政民営化選挙
2009 政権交代選挙
2012 民主党惨敗選挙
2016 小池旋風
20年以上にわたる経済不況
閉塞感
「全て政治家が悪い」と考え議員を落選させる
自分は安全な所に身を置いたまま、標的をおとしめる
「わかりやすい悪を倒すことによって鬱憤を晴らしているのね」
政治家やタレント
自分がなりたくてもなれないものに対する羨望とやっかみが原因
「叩く」ことにより、自分が人気タレントや政治家より上だと越に浸るため
職場のパワハラ
「お前はダメな奴だ」と「正義」を振りかざして吊るし上げる。ただ誰かを攻撃したいだけだが聖人君子の振りをして巧妙に攻撃する
イジメ
いじめとは、同一集団の相互作用過程において優位に立つ一方が意識的に、あるいは集合的に、他者に対して苦痛を与えること(いじめー教室の戦いより)
- 自分より弱い者に対して一方的
- 身体、心理的な攻撃を継続的に加え
- 相手は深刻な苦痛を感じている
いじめっ子がイジメをする理由
1.投影
指摘するイジメられる子の相手の性格、態度、問題点は往々にしていじめっ子の中にもある
いじめっ子の中にも同じ欠点がある
2.防衛手段
自分の体験した不快を他人に加え
3.復讐
代理の者に復讐する
「八つ当たり(ある情動を本来向けられるべき対象に直接示すことが不快な場合、無意識に別の対象に移し替える心の動き)」
強すぎる投影
無差別殺人
「誰でも良かった」
無差別殺人者は自殺願望がある。被害者に投影して自分の「内なる悪」を消し去る
「八つ当たりね。小学生を殺した宅間も自殺願望があったわね」
置き換え
怒りの人の持ち物にあたる
正義マン
ワイドショーで煽り運転の男の報道された時、煽り男の隣でガラケーで撮影する連れの女性が話題になった。女性は帽子を深く被りサングラスをかけて誰だかわからなかった。インターネットの「正義マン」達が「あの女性は誰だ」正体を暴きはじめた。全く別の女性の顔、名前が「ガラケー女」とされインターネットに氾濫した
間違われた女性のツイッターに煽り男が「いいね」をしたという理由だけで「ガラケー女」て間違われたの。間違われた女性は大変な迷惑を被ったのだ。社会的反響のたかさからガラケー女は次の日あたりには名前も顔も公表されてるはず
Q.何故テレビでの発表を待つことができないのか
情報を誰より早く手にいれ、皆に抜きん出情報の発信源になりたい
大津イジメ事件では、ある女性が「この人がいじめっ子の母親です」インターネットに名前、顔を貼られてしまった。苗字だけが同じだけの女性だった
このように、間違った情報をデタラメを「真理」と信じてしまう人もいます
Q.何故デマを信じてしまうの?
A.確証バイアス
人間は皆確証バイアスがあって自分に都合よく物事を判断する傾向がある。疑うことを知らないから信じるわけではありません。その話が自分にとって都合が良いから信じるのです。
信じたいから信じるのです
「叩きたいから叩くのね。だからデマをデマと疑わないのね」
原理主義
ヴィーガン 肉、乳製品、動物性を一切とらない人たち
2018 フランスでヴィーガン原理主義者たちが肉屋さんを襲撃した事件が相次いだ
どんなライフスタイルをおくるかはその人の自由。何をするに自分の範疇のみで行うものだ。我慢している自分が「美徳」と思い込んでいるのだ。こういう人に限って『自分と同じようにせよ』と他人に強要してくるから厄介だ
Q.なぜ原理主義者は押し付けがましいか?
1.我慢している自分に酔いしてている。我慢=正義と思い込んでいる。自分が正義だから他者にも正しい自分の信条を押し付ける
2.ストレス発散
「極端な原理主義は人生において全て我慢することになる。長期間の我慢はストレスになる
『私は我慢してるのに。あの人たちは我慢していない。不公平でズルイ』と頭の中で勝手に論理がスライドして、自分と同じ我慢をしない人たちを攻撃してストレスを発散している
「『鯨を保護する』
という大義名分で暴力活動をしているグリーピースやシーシェパードににてるわね」
「他人と意見が全て一致することはない。あるとしたら北朝鮮みたいな国だわ
原理主義者は自分の主義主張を通すなら『暴力』さえ厭わない
あまり酷いとイスラム原理主義者のように自分と違う信仰を持っているだけで『殺人』さえ厭わなくなる。だが自分の信条他人に押し付けるものではない
「彼らの信念は宗教じみてるわ。自分が好きで始めたものなのに他者まで巻き込まないで欲しいわね。まるで子供を連れて布教活動する宗教と似ているわ」
「あれはキリスト教原理主義よ。140年以上も前から、今すぐ来るこの世の終わりの日を生き延びるために。自分のしたいことは我慢して勧誘活動をしなくてはならないの。自分のしたいことは楽園ですれば良いと洗脳されて。彼らも勧誘中は温厚だけど異端審問みたいな「排斥」制度があり。配線されたら皆んなで無視するの子供を精神的、肉体的に虐待して、多くの子供が精神病を発症したの。140年以上も終わりがこないから、結局一生「自分のしたい事」を我慢しなくてはならないから、信者はうつ病だらけ。人間は一生我慢はできないわ。我慢をしすぎると
人格は荒廃し
他者を慮るゆとりがなくなり
他人に八つ当たりするようになる」
「だからエホバ母は子供を虐待するのね」
「たとえ価値観が違っても
お互いの意見尊重できる心のゆとりと
相手の敬意があれば仲良くできるの」
正義を振りかざす人
「自分だけが正しい人」は
絶対正義「真実が一つの人」のため
白か黒か
全てか0か
的な単純な思考回路しかできないの」
「ようするにばかなのね」
「それは言わない約束よ。このような人は常に自分を正義の側に置いて
独善的な正義を振りかざし常に他者に制裁を与えようとするの。これはイスラム原理主義者やナチス、旧ソ連のアパラチクみたいな危険な思
想よ
全ての物事にはグレーゾーンもあり、様々な現象や複合的な要因が絡まって存在するもの
例えばイスラム国は中東やヨーロッパでテロをしている。イギリス、フランスは報復として空爆して市民まで巻き込んでいる。イスラム国から見れば、フランス、イギリスの空爆こそがテロなのだ
このように正義とは相対的なのだ。誰かにとっての正義であるものが万人にとって正義とは限らない
原因が一つしかない思考回路は、物事の本質を見極めることはできない
『○○のせい』と言いう他の何かのせいにする考え方こそが問題なの
人間は自分が「絶対正義」だと確信した人間は自分が「悪」と決めつけた人対して
どこまでも残酷になる
人類の歴史の中で最も人を殺したのは「悪」と「正義」どちらかなのか
有史以来、幾度と繰りかえされる残虐行為の数々
十字軍
異端審問
宣教という名の他国侵略と虐殺
フランス革命による虐殺
ナチスによる虐殺
共産国家の粛正
広島、長崎の原爆投下
人間の歴史の闇
そんな行動の多くは全て「正義」のもとに行われてきた
自分の正義と確信した人間こそが最も残虐になれるのである
なぜなら、どんなに残虐なことをしようとも彼らにとっては「正しい」ことなのだから
実際に正義、常識なんてものはそれぞれの時代、地域、国、個人に変わるものである
客観性のない正義はたんなる思考停止でしかない
正義と邪悪は紙一重
私たち人間は皆 自分の中に「悪」があると思いたくありません
誰しもが「いい人」と評価されたいのです
私たちは皆 不完全です
皆 弱さから間違いを犯します
私たちは皆 自分が知らずのうちに他者を傷つけたり、迷惑をかけてしまう
だから、他者の不完全や失敗を責める権利はだれにもない
他者の不完全を赦さなくてはならない
正義を振りかざす人は「自分は完全であり、自分に欠点はない」と信じて疑いません
だから問題があると「私は悪くない」と他人のせいにします
まるで自身を神や神の使い手のような振る舞いをします
このような人は他者に
「正しい私と同じ思想、行動しろ!さもなくばお前は 悪だ 」と間違った思想を周囲に押し付けます
自分の独り善がりの「正義」を信じないという理由だけで
他者を「悪」と決めつけ攻撃をします
「正義」という「大義名分」があれば他人を攻撃することが正当化できるのです
「悪」に仕立て上げられ攻撃される側はたまったものではありません
正義を振りかざす人は他者がありません
自分の信条、価値観のみが「正しい」と信じているから
他者の話は聴いてくれません
攻撃されて傷ついた他者を見ても
自業自得
正義は勝つ
としか考えません
周囲からイジメをしていると見られたら、誰がどう見ても加害者なのに
「私こそが被害者だ」
「なぜ被害者の私をいじめるの?」
「名誉毀損で法的処置をとる」
と大袈裟に被害者アピールをします
他者に対する同情や罪悪感はありません、常に自分のことだけしか考えません
寧ろ「悪」を成敗した自己に酔いしれます
正義を振りかざす人の正義は歪んでいます
Q.何故正義を振りかざすの?
A.マウンティング
正義を振りかざす人は 正義ヅラして他者を貶めたい。他人を貶めて、傷つけて、不幸にして、自分の下に置き越に浸ることが正義だと信じて疑わない
人間の幸せは地道な行動による自己の向上と達成感です
他者を攻撃しても
自分の評価は上がらないし
自己の向上や成長はありません
むしろ人は離れていきます
この様に他者に気を遣わせる人は
人間的に向上や成長はできないから常に不満を抱えています
ですから彼らは他者を攻撃し他者を貶めることにより越に浸ります
それが終わったら
また次のターゲットを次から次へと探し攻撃をはじめそれを繰り返します
それは不幸の無限ループになり周囲を巻き込むの
話合っても他者の話には耳を貸さず、絶えず他者を攻撃します
- 口だけ綺麗事を言うが行動は伴わない
- 全くできもしないことを「できる」と万能ぶる
- 仕事するフリをする
- ライバル(他者)の欠点をあげつらい。自分を正義のヒーローに見立てる
- 個人を吊るし上げ ギャラリーを巻き込ん集団で攻撃する
- 常に他者に攻撃しているくせに、自分が攻撃されたら被害者ぶる
正義を振りかざす人は饒舌で綺麗事の大義名分を語り一見「善い人」を演じます
「他者を攻撃することが正義と思い込んでいるのね」
本当に「善い人」は
個人の過ちや失敗を吊るし上げるような他者を攻撃する人ではない
他者に自分の「独り善がり」の価値観を押し付けることでない
本当に良い人は
新幹線で通り魔に襲われた見ず知らずの女性を身を呈して守ろうとするような立派な人
電車で痴漢された見ず知らずの女子高生のために痴漢を追いかけて階段から突き落とされ大怪我した立派な人もいたわ
自分が損しても
他者を慮る人
他者を癒す人
他者の過ちや自分のされた理不尽を許せる人
このような人を立派な人という
のび太くんは ぼーとした子だけど人間として一番大事なものを持っている
「優しさね」
正義という名の凶器より引用