「あの男の顔が気にいらない」
これは「この人を閣僚にしてはどうか」と推薦されたリンカーンが、それを断った理由である
その推薦人が「しかし大統領、顔のことに文句を言うのは酷でしょう」というとリンカーンは、こう切り返したところ
「40過ぎたら、人間は自分の顔に責任を持たねばならぬ」
「今日は人間は見た目が大事は本当かどうか調べてみるわよ」
第一印象の持続効果
第一印象で感じた印象は継続する(ミソネタ大学 マイケル=サンナフランク博士)
アメリカでは2分の3の夫婦が離婚しますが、一目惚れで結婚した夫婦は75.9%が離婚していない。決定的に合う相手は第一印象で既に分かってしまうのです
ある調査では被験者にある人物を最初の数分で評価するさせ、その後度々顔を合わせます。半年後に同じ人物の評価を行うと「最初の印象と変わらなかったということが判明したのです
最初のだった数分の印象はその後もほぼ変わらないのです
第一印象は大事なのです。ですから他者のから好感を得たければ身だしなみと話し方を常に意識しなければならないのです
対人態度の推定要因
マーラビアンの研究
相手に自分の感情度合い
表情55%+声38%+会話の内容
顔の表情が半分もしめてしまうのだ
人間は顔で決まる
ウォルスターの研究
被験者の大学生の身体的魅力度を客観的に測定した。ダンスパーティでランダムに男女パートナーを割り当てた
魅力度の高い方は魅力度の低い人を「好意は持てずデートに誘いたくない」と評価した
美人ステレオタイプ
シゴール、オストログの研究
男女60名ずつの被験者に女性の被告人の経歴と犯した罪の詳細を伝えます
その際に
- 美人と
- そうでない人の写真を添付する
- 写真を添付しない人
の三つに分けそれぞれに懲役何年が妥当か判断した
美人はやはりそうでない人に比べて刑期がかなり短くなる判断をされました
写真のない人とそうでない人の差はほとんどなく美人だけが優遇されたのだ
美人=性格が良いということだ。
しかし詐欺事件ならば美人の方が刑期が長くなる。子供でも同じイタズラをした場合、可愛い子供ほど叱られないと評価されるのだ
犯罪者は顔でわかる?
生来的犯罪神説
犯罪者になる人は、生まれながらに決まっているという学説。顔立ちや体格を見ればわかるという
「なんとも恐ろしい話だわ」
一般的に、犯罪を犯すのは、お金に困ったとか、誰かに酷い仕打ちを受けたとか、そういう何らかの特別な事情があって、やむにやまれず犯罪を犯すものだと考えられているが、そうではない。たとえ、どんな辛い境遇に置かれても犯罪を犯さない人は犯さない。
犯罪を犯すは、生まれつき決まった素養を持った人
チェーザレ=ロンブローゾの学説トリノ大学
ロンブローゾは、処刑された囚人の遺体を解剖し、丹念に分析を行ってみた
また、刑務所や精神病院の約4000人の受刑者の顔立ちや、骨格を、兵士のそれと比較してみた
こうして何年もの研究を行った末に、「犯罪者には、やはり普通の人間とは違う特徴が認められる」という結論が導かれたのである
サイコパスを見た目で判断する方法
イギリスのリバプール大学の研究チームの実験
サイコパスを含む複数の男性の写真を被験者の女性たちに見せ、「誰が最も男らしいか」と質問する
被験者の女性たちはサイコパスの男性を「男らしい」と選んだ
ドイツ ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ大学の研究
大学に在籍する学生96人
少年院に収容されている14人を対象にして、顔の形状 縦、横の長さなどを調査した
横幅の長い男性の方が、反社会的、サイコパシー傾向が強い。顔が細長い男性より、横幅、ごっつい印象の男性の方が反社会的傾向が強い
カナダのブロック大学の研究
146人の男性
76人の女性を被験者としてゲームをしてもらう
顔の横の比率が大きい、顔がごっつい人ほどズルをして勝とうと、サイコパス傾向が強かった。女性は相関関係はなし
ロンブローゾによれば、犯罪者は先祖返り的な特徴を持っているという。簡単に言えば
サイコパス顔の特徴
1. 人間というよりは類人猿に近い
2. 大きな眼窩。目玉のくぼみの部分が深い
3. 大きな顎。四角形の顔
4. 高い頬骨
5. 髭が濃い
6. 足の指で物を摑むのが上手い
7. 手のひらにシワがない
8. 門歯が発達
9. 平べったい鼻
10. 正面から見ても鼻の穴が見え(猿、ゴリラ系の顔)
11. 非対称の顔(左右のバランスが崩れている)
尼崎事件の主犯はわかりやすい非左右対称
「ゴリラ顔の男性はサイコパス傾向が強いということかしら」
「顔だけの特徴で人を判断、偏見を持ったりすることではない
ロンブローゾは約35〜40%くらいが犯罪者になると言っている
私の経験上 ゴリラ顔、サル顔の同級生は明るく、優しく好青年で
ゴリラ→ドテチン
サル顔→孫悟空と愛称をもらい人気者だった
ゴリラ顔、全員が全員、犯罪者になるわけではない
仮説
男性ホルモン(テストステロン)の分泌が多いと
競争心や攻撃性が高まることが証明されている
サイコパスは高い攻撃性があることから、テストステロンの分泌と関係があるかもしれないと言われている
例えば
第2次成長期の11歳から15歳までの男子はテストステロンの分泌が激しくなり攻撃性が高まる
また脳の前頭葉など感情を司るところが未発達で衝動的で他者に共感する能力が育っていない
80年代のことだが国立高校でイジメについて議論をした時「世界は弱肉強食だ。イジメられる奴は死ねばいい」と言い他の生徒たちもそれに賛同した
子供たちは世界を弱肉強食と表現したのだ
この時期の子供は人間よりも動物に近い
教室という狭い空間に集団で押し込められれば、自分のパーソナルスペース(縄張り)を汚された感がしてイライラする
野生動物が他の動物の縄張りに侵入されたら怒り狂うように
気の弱そうな子に恐喝、暴力を振るいイライラを解消しようとする(投影)
それがイジメいう現象なのだ
悲しいけど
閉鎖された教室という空間は子供にとって
イジメる
イジメられる
という2次元世界しかないのだ
とりわけ攻撃性の強い子供は相手を死に追いやるほどに攻撃してしまう
狼は縄張り争いで相手を殺さない
兎は喧嘩する時に相手が死ぬまで攻撃する
兎が死に追いやった相手に同情がないように
「やらなければやられる」
自分がイジメられた子が死んでも全く同情はない
猿はマウントを取り
強ければ媚びへつらい
弱ければ自分の「下」に置き支配する
動物に近い人間ほど「イジメられるのが原因(弱い)を作っている」「イジメられる(弱い)の方が悪い」と考えるのね
サイコパスは人間よりも動物に近いということみたいね」
ニコラス=ルールの研究
ノーベル平和賞を受賞した38人と犯罪者38人の顔写真を80名の写真
大学生に見せて「どちらが信用できるか?」と訪ねてみた。結果は
犯罪者の方が「信用できない」という評価を受けた
「なんとなく胡散臭い顔だな」と思った時には、付き合いに充分注意するのが吉だ
やはりリンカーンのいうとうり
人間は自分の顔に責任を持たなければならないのだ
そんなリンカーンは妻のメアリーに苦しめられた
メアリーは嫉妬深い女性だった。夫が別の女性と会話したり、パーティでエスコートするのも激怒して許さなかったと思えば寝込んだりと精神不安定な女性だった
ホウキを持った妻に追いかけ回されていた
妻に飲みかけのコーヒーを顔にぶちまけられた
恋人時代
若い貧乏弁護士リンカーンはお嬢様メアリーと交際する。我儘で気性の激しい恋人に対し辟易したがメアリーが怖くて「別れよう」と言えなかった
自分の結婚式に出かける時、知人に「どこ行くの?」と聞かれたリンカーンは「地獄だよ」と答えたという
奴隷解放の父はDV妻からは解放されなかった
そんなDV妻メアリードット
(写真ウィキペディアより)
40過ぎたら自分の顔に責任を持て
リンカーンを伝説の大統領にしたのはメアリードットの内助の功もあるだろう
先住民には冷たかったリンカーン
奴隷解放をしたリンカーンは黒人には優しかったが、先住民のインディオには冷たかった
インディオの土地を奪い強制移住させた。インディオたちが暴動を起こすと、軍隊を差し向けて鎮圧し、処刑しました
約8500人のインディオを、東京から大阪ほど離れた収容所まで食料もあまり与えず歩かせ移住させました。老人、子供は置き去りにされ、着いた土地の水は黒く濁って、屋根のある家もなく、約2000人が病気で亡くなりました
世の中に絶対は無い
人間はみな不完全だ。だから
全ての人に平等、優しくは無理なのだ