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子供をイジメから守ろう

2015年11月15日  茨城県取手市率中学3年制 中島菜保子さん(15歳)自宅で首を吊った状態でいるのを両親が発見。翌日死亡

両親は後日菜保子さんの「いじめ」を訴えた日記を発見した

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「いじめを受けたことが引き金になって自殺する子供たちが後を絶たないわ」

「死ぬ前に、誰かに相談すればよかったのに」

「そう思う人は多いわ。子供がいじめを訴えない理由があるの。それが子供自身の心に『ストッパー』がかけるの」

Q.1なぜいじめにあった子供は周囲に隠すの

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子供は10歳頃から思春期を迎えます

1.自我の確立

が発達し、心の中に『自分だけの世界』を作るようになります。プライバシーを持ち、周囲に触れさせない秘密ができあがります

例)

幼児はトイレに入る時、開けっ放しでも平気ではいりますが、自我が確立すると、ドアを閉めるようになる

心の中でもこのようなことが起こっている

また同時期に

2.絶対的道徳感

自分の感情を中心的)から相対的道徳感(相手の気持ちを思いやれる)

に変化する

すると、相手の立場を考えるようになるり「心配をかけるんじゃないか」と思いはじめます

どちらも健全な発達ですがこの2つが働くことがストッパーになり

周囲の人たちに打撃を与えるような辛い体験を話せなくなるのです。

真面目な優しい子供ほど、こうした気持ちが強くなる

柴門ふみの読み切り漫画より

主人公小学生男子A君はクラスの負けん気の強いB子が気になる存在だった

ある日男子何人かでつるみ落とし穴を作成そこにB子を誘い込み落とし穴に落とすイタズラを考えた。(A君はB子が好きだったのです)好きだからイジワルしたかった

見事にB子は落とし穴に落ちます。B子は大粒の涙をこぼし去っていきます

A君たちは「何よ!」とB子が怒って追いかけてくるのを期待していたのだが泣かれて真っ青になります。男子たちは「先生に言いつけられる」と心配しましたが先生から落とし穴について怒られることはありませんでした。

高校生になったA君はB子に再会した時「なぜ俺が落とし穴作ってお前を落した時どうして先生に言いつけなかったんだ」と聞くとA子は

「私は先生が大好きだったの。先生に男子に落とし穴に落とされたということは私がいじめにあう嫌われ者ということでしょ。だから先生に言えなかったの」

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子供は虐めにあっても大人に助けを訴えにくいのです。親や先生から

いじめにあう=嫌われ者

と思われることが辛いのです

ですから大人がいじめにあっていることを気付いてあげなければなりません

はっきり虐めにあったと言いませんが必ずサインは送っています

昔、女性週刊誌の大平光代さんの人生相談コーナーより

「自分の子供が学校で以前からずっとイジメられていた。何故自分に子供が相談してくれなかったのか」という母親の悩みに対して

だから、あなたも生きぬいて (講談社文庫)

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大平光代弁護士の回答

「お子さんはイジメにあうのが恥ずかしいと感じています。ですから言えないのです

ひょっとしたらテレビニュース、ドラマのイジメでお母様イジメにあうのが悪いとか、やり返さないから悪い 

など仄めかしたことがあったのかもしれません」

イジメをすることが人間として恥ずかしいことであり

イジメられるのは少しも恥ずかしいことではない

と子供に教え

母親は常に味方でありどんな時でも子供を守る存在にならなくてはいけません

イジメ傍観者の心理

ほとんどの子供は傍観者よ。傍観者の方が多いのだから彼らが力を合わせてなんとかすればイジメはなくなるんじゃないかしら

それは、難しい問題よ

Q.2なぜイジメを傍観してしまうのか

してしまうのか

1.傍観効果

1964年 ニューヨークの住宅地で女性が殺された。被害者は殺されるまで30分時間があり、30人以上の目撃者がいた。しかし、救助の手を差し伸べた人は一人もおらず、誰も警察に通報しなかった。責任の拡散により、自分が介入しなくても誰かがするだろうと責任を回避してしまったのだ

2.援助行動

誰か真っ青な顔で道傍にうずくまる

そんな人がいれば大体の人は「大丈夫ですか?」と声をかけるなど援助行動をおこす

ところが

酔っ払いが道傍に寝ているのだったら援助行動するかしら

援助行動を起こすとき

1.原因の所在

2.安定性

3.統制可能性

自己コントロールできるのか、できないのか

イジメられた人がイジメられた原因、回避を自分でコントロールできることなのにしないことに対し

自分でなんとかしたら?

と思い援助しないであえて傍観するのだ

3.同調行動

人間は集団の中で生活する時「長いものに巻かれる」

イジメを辞めさせようとしたり、先生に報告した心優しい子供が「チクった」と言いがかりをつけられてイジメのターゲットになってしまうことは珍しくない。集団の中の一人違う行動を取るのは大人でも難しい。子供ならば尚更だ

Q.3 何故、学校、先生はイジメを隠蔽するのか

1.事なかれ主義

クラスでイジメがあると担任の評価が下がる

イジメ自殺があると学校の評価が下がる

だから

イジメでなくイジリにしたいの

自殺ならば「イジメ」でなく「家庭のせいに」したいのが学校の本音

2.モンスターペアレント

「先生の給料は私たちが払った税金。だから先生は私たちに奉仕して当然だ」と過剰なサービスを要求する親が増えている。学校の業務が増えているのだ

イジメっ子は大体においてストレス、怒りを抱えていて、それをストレスの根源に発散できず、大人しい子に八つ当たり(投影)しているの

イジメっ子の親が「毒親モンスターペアレントである場合が多い。加害生徒を指導すれば、モンスターペアレントの親が怒鳴り込んでくる

小中学校の教師の6割以上が心の病を抱えているというデーターもある

傍観者も学校、先生もあてにならないわ

 

自分の子供が可愛いければ、イジメに苦しんで欲しくなければ、親が子供を守るしかないの

Q.4 いじめに苦しまない子供にするにはどうしたらいいの

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1.フラストレーションの耐性

小学校入学前の幼少期に小さなフラストレーションを多く体験・解決しておくことです。寝る前に「お腹空いた」といって「お菓子を食べたい」と要求します。「寝る直前にお菓子は身体に良くない」と拒否されます。そのような時に、泣き叫んだりさせないで、「ヨーグルトやフルーツなら大丈夫」「次からは晩御飯をしっかり食べる」など子供なりの解決を試み問題を乗り越える。こうした経験の積み重ねがフラストレーションの耐久性の力が身につきます

2.ソーシャル・スキル

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いじめられた時にどう対処するかという人間関係の処世術を身につけます。親がお手本になり、シュミレーションすることにより身につけます

味方が一人でもいたら、それが勇気になるの

子供を守るのよ

子供を守れるのは親だけよ

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ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)

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  • 作者:中野 信子
  • 発売日: 2017/09/28
  • メディア: 新書