ことりの啓示

カルト宗教、洗脳研究

宗教ブログ

中国共産党の思想改造

1949 毛沢東蒋介石率いる国民軍に勝利して内戦は終了した

共産主義国家 中華人民共和国建国

共産党は中国知識人たちと外国人宣教師、学者、記者を捕縛した「再教育」のためである

ソヴィエトは自供の後に粛正

中国は自供の後に「思想改造」したのだ

犯罪的な思想を一掃し、新たな倫理観を確立した

思想改造

  1. 隔離した施設に集団で入れられる
  2. (投獄されたら)まず歓迎(ラブシャワー)
  3. 互いを知るように奨励する
  4. 旧社会の腐敗を教え込まれ(ブルジョワ)
  5. 君たちはこのような腐敗堕落した社会階層の出身なのだ
  6. 君たちは自らの過去を浄化し、新たな社会の一員になることを推奨される
  7. 幹部たちは単純なスローガンを繰り返す
  8. 2極化思考「人民」と「反動主義者」に分ける
  9. 自分、仲間を相互批判
  10. 仲間の前で「罪の告白(自供)」罪の告白は忌まわしけば忌まわしいほどよい。作り話でも

思想改造を受けた知識人たちは新たなアイデンティティを獲得する

おわかりだろうか?

カルト宗教もこの手法で信者を思想改造するのだ

朝鮮戦争

第二次世界大戦終了後、朝鮮は38度を境に北はソ連 南はアメリカが支配した

1950  朝鮮は韓国に侵略。アメリカと国連は韓国を援助した。北朝鮮をサポートするために中国、ロシアが参戦して戦争勃発

激しい戦闘で多くのアメリカ兵が亡くなり捕虜となった

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画像 ナショナルジオグラフィック

北朝鮮には充分な留置施設がなく、多くの捕虜が即時処刑された。残りの捕虜は死の行進で北へ送られ中国に引き渡された

1951 停戦交渉が開始されると、捕虜の死亡率は下落した

1953 停戦協定締結

釈放後、一部の捕虜たちはアメリカ帰国を拒否。中国側に寝返った

自分たちが細菌戦に従事したと自供

反戦プロパガンダにさんが

捕虜たちの言動は合衆国政府を悩ませた

ジャーナリストのエドワード=ハンターはこれをbrainwashing(洗脳)と名付けた

洗脳マニュアル

  1. 模擬処刑
  2. 餓死寸前に追いやる
  3. 睡眠遮断
  4. 捕虜から人間としての尊厳を全て奪った後、別の何かをほんの少しだけ与えて感謝させる
  5. 共産主義の冊子を渡され強制的に読まされる
  6. 共産主義の討論を強制させられる
  7. グループに分けられる
  8. 集団で自己批判、相互批判を行う
  9. 8を拒む者は独房に監禁。看守は「改造」「更生」の単語を用いながら説得する。自白するまで説得する

自白 浄化、権力にたいする服従

オランダの精神科医 ヨースト=メアローはこの現象を精神の強姦頭脳殺戮 menticide と名付けた

メアローはナチスに迫害された。家族で唯一生き延びた。このようなことは共産国家だけでもなく全体主義ナチスでもあった

頭脳殺滅は伝染病であり、あらゆるところに存在する

メアロー

捕らえられたアメリカ人パイロット78名のうち、半分が細菌戦に参加を自供した。21人の兵士が合衆国帰還を拒否した

自供したパイロットたちは合衆国に戻るやいなや、これを撤回した

北朝鮮に残ると宣言した21人の若者たちの特徴
  • 若い 捕らえられた時点で21歳をこえていたのは6名。3名は17歳
  • 大人しく、学校などで孤立していたが
  • 軍隊では上手く勲章を貰うなどコミニケーションはとれていた
  • 将来に対する具体的な目標はなかった
  • 貧しく、片親家庭が多かった
  • 初期のうちに捕虜とされた

初期の捕虜の扱いは生存率は酷く生存率がかなりひどい

北朝鮮の捕虜となったアメリカ兵 死亡率38%

アメリカ捕虜となった共産軍捕虜 死亡率2%

この数字から共産党の捕虜となったアメリカ兵がどれほど過酷な状況下にあったと考えられる

共産党の訊問パターン

1. 衛生状態が悪い施設

衛生状態の悪い施設に入れ捕虜の人間としての尊厳を奪う

2. 睡眠遮断

環境が悪くてよく眠れないし、深夜に叩き起こして延々と訊問

3. 暴行

顔面殴打、蹴りなど‥生命の危険がありそうな虐待

言葉で絶えず侮辱を投げつける

4. 飢餓

粗末な食事で飢餓状態

5. 規則

単調なルーティンワーク、全く無意味に見える規則の遵守を求める

6. 寛大

協力的、従順な態度を示せば、食費を少し増やされたりするなど待遇は良くなる

7.密告

密告者に褒美。兵士たちの間に不信感を煽る

8. 管理

手紙は検閲

捕虜たちが反抗的なら罰、服従すれば褒美を。抵抗は無意味。捕虜たちはしだいに無気力となって行く

看守たちこそが、捕虜の運命を生命を完璧に掌握しているのだ

洗脳されなかったトルコ兵 

一方、朝鮮戦争に派遣されたトルコ兵は洗脳されなかったのだ

理由
  • トルコ兵が派遣された頃は捕虜の環境がだいぶ改善された
  • 中国ではトルコ語を話せる人がいなかった

言葉による侮辱、罵倒。訊問ができないのだ。洗脳は体罰と言語による暗示 両方が相まって完成するということだ

歴史的に見ても 捕虜の一部が敵に寝返る、協力するのは珍しいことではない

ナチスドイツのイギリス人捕虜の一部はナチに協力的になった