ことりの啓示

カルト宗教、洗脳研究

宗教ブログ

毒親とカルト

 

精神科医スコット=ペック氏が自らの診療経験から、世の中には邪悪な人間がいることを書いた著書

悪は殺人と関係がある。これは肉体的な殺しだけを言っているのではない。悪は精神を殺すものである。人間の生は不可欠な特性がある

  • 意識
  • 可動性
  • 知覚
  • 成長
  • 自立性
  • 意思

我々は肉体を破壊することなく、こうした特性を殺すことができる。髪の毛一本傷つけることなく子供を「破壊」することができる。他人を支配したい

  • 依存させたい
  • 自分で考える能力を奪う
  • 人間の独自性を潰し、人間性を奪う

悪(evil)と生きる(live)は対極にある

悪…生命を奪う

善…生気を促進するもの

愛…癒し

邪悪な人間

1.良心の欠如

2.善人に見られることを強烈に望んでいる

3. 彼らにとって善とは見せかけである

4.自己批判、自責の念といったものに耐えることはできない

5. 自分は完全と考えている

6. 他人のせいにする

7. 自分の欠陥を認めない

8. 自分自身の邪悪性を他人に投影する

9. 彼らは自分を完全とする自己像を守るために他人を犠牲にするのである

10. 自分の悪を否定したいために他人を悪にする

11. 他人に共感がない

12. 他人の感情に尊重はない

13. 未熟

14. 無責任

15. 他人の境界線の侵害

16. 自分の意思、価値観を他人に押し付ける

人間は自分自身の足りない所を認識して初めて精神的に成長できる

邪悪な者は自分自身の足りない所を治すのではなく、他人を攻撃して破壊する。健全な人間は、自己実現のために日々努力して積み重ねて成長していく

常に他人のせいにしている彼らはいつまでも精神的に成長できない

成長できない彼らは他人を貶めなければ安心できず絶えずターゲットを探している

健全な人間は他人と価値観が違う時、相手を尊重し、理解しようと努力する

邪悪な人間は他人が自分の意のままに動くべきと思っている

邪悪な人は、他人が自分の意のままに動かないから世間を憎む悪いことは全て他人ねせいにする

邪悪な人間は自責の念はなく、自分の罪(失敗)を他人に転嫁する

自分が苦しむ代わりに他人を苦しませる

健全な人が愛情を注ぐのと同様のエネルギーを他人の攻撃に使う

健全な人間は自分の行動に対し他人の影響を考える

邪悪な人は他人との付き合いとき自己中心的になる

彼らは他人を犠牲にして捧げる

他人を支配したい

ただ それだけ

人が自殺する時、自殺ように追い詰めた人間が存在する

この本では自分の子供を「精神病」として精神科に連れてきた両親が登場する

精神科の診療に連れてこられた子供は「見なし患者」と呼ばれる

子供を両親、または他の人が「精神病」というラベルを貼ったからです

分裂症とみなされた子供たちを治療しているうちに「子供より親に問題がある」と精神医は気付きます

例)

役者がいろんな表情をしているスライドを見せて、クランケに「どのような表情か」読み取らせる検査をしたところ、分裂症とみなされた子供は正解率は低くなりますが、親はそれ以上に正解率が低かったのです

子供の心の病はその子ではなく、両親、家族、学校などにある。子供の親の方が治療が必要な場合もあります

統合失調症の母親は子供が統合失調症になることを必要とした」

15歳の「鬱病」の少年と両親

クリスマスプレゼントに一年前に自殺した兄が使用した銃を息子にプレゼントした両親

少年「僕はテニスラケットが欲しいといいました」

両親「これぐらいの年頃の子供は皆銃を欲しがります」急にキレはじめた両親

自分の兄が自殺したこと自体に兄弟は動揺する。自分が何か傷つくことを言ってしまったかもしれない。など罪悪感や喪失感を感じる。このような時に

クリスマスプレゼントに兄が自殺した銃と同じ銃を両親からプレゼントされた弟はどう感じるか

「お前も同じことをしろ」と感じたのではないか

一年前に兄が自殺した時、未成年の兄に銃を与えたのは誰なのか

精神科である著者はこの両親にとてつもない邪悪を感じた

子供にとって親は神のような存在だ

子供は自分の親を客観的に評価できない

親から愛されない子供は自分へ誰からも愛されない人間だと思う

つまり

生きている価値さえない人間である

恵美(19歳)の記憶は三、四歳からはじまる。家族と遊園地に行った記憶などなく記憶にあるのは叩かれた記憶ばかりだ

「竹のものさしにしたのは温かみがあったからです。そんな滅多に叩かなかった。長老夫人か、「生ぬるい」と叱責された。今から考えたら子供に可哀想なことをした」(母親)

1.恐怖や不安を子供に植え付ける

「叩かれない日はなかった。ベルト、布団叩き、電気コード、スリッパ手当たり次第母にとっては叩けるものならなんでも良かったのでは。中学生になるまであざがない時はなかった」(恵美)

2.暴力などで過剰に子供をコントロールする

恵美は保育園や幼稚園を経験したことがない。小学入学以前は弟としか遊んだことしかない。「世の子」と遊ぶと怒られた。毎日奉仕に引っ張りまわされる

3.子供の気持ちおかまいなしに生活を細かく管理する

「午前中だけで3時間でしょ。就学前の子にとっては厳しいですよ。雪の日長靴に雪が入る。冷たいから泣くじゃないですか。そうすると母に怒られる。母にとって私のことなんか関係なかった。ただエホバの証人に熱中していることだけ」(恵美)

4.自分のことで精一杯、子供に思いやりなし 

もうすぐ終わりがくる。その人が滅ぼされるとわかって警告しないことは正義に反する。そう思って伝道に励みました。伝道中「ああ伝道に生きている」と実感しました(母親)

5.自己陶酔し子供に素晴らしい親と思わせる

小学生になれば付き合いがある。伝道時間がある時間に友達と遊ぶ約束をする。母親は認めず子供を奉仕に引っ張りまわす。奉仕中不機嫌な顔すると叩いたり、つねったりする

6.共感なし、感情を持つことさえ許されない

君が代、校歌斉唱、クラス委員選挙、クリスマス会、七夕祭り参加禁止。参加禁止ならいいのだけどクラス皆んなの前で「私はエホバの証人だから○○は参加しません」と証させる。(全ての2世が証させられた訳ではない親による。子供はバプテスマ受けた訳ではないから証言させる必要はない)

7.厳しい要求

前の夜は証は「言いたくない」母親に泣きながら訴えたが母親聞き入れない

8.子供は意見は言えないし子供の意見は聞かない

クリスマス会、七夕など学校行事参加できない恵美はぼっちになりイジメがはじまる。恵美は一度キレて鞄を振り回して抵抗するそれを他のエホバの証人の子供に目撃され母親に密告された。(この組織密告だらけ北朝鮮)母親はイジメにあった娘に

「エホバ神は争いごとを好みません。我慢しなさい」と娘をいじめから守らずただ我慢を強要

9.矛盾。自分は手当たり次第に子供を道具で叩く暴力人間なのだが子供は暴力禁止。

小学高学年は委員会がある。伝道のために中座する。クラスメートに「ずるい」と言われる。恵美は小学生4年で不登校になる「娘が不登校になってるのに母は伝道行こうと誘うんですよ」

子供が不登校なのに全く心配せず奉仕に連れまわそうとする親

10.子供の人権や人格は無視

イジメは中学になっても続いた。ストレスから肥満、アレルギー湿疹、吹き出物に悩まされる娘「私は私!私の人格を認めてよ」

11.境界線の侵害

12.自分の要求のために子供を利用する

母親「楽園がきたら赤毛のアンのような世界でお菓子を焼いたり、自然の中で遊んだりトムソーヤのように家は木の上に作ろうと思っていた」(母親)

13.非現実な期待を抱く

いい歳こいたオバさんが「赤毛のアン」「トムソーヤ」って・・幼稚な理想

恵美の受難は中学一年生になるまで母親がエホバ証人を辞めるまで続いた。エホバの証人の母親はしばらくして、教団がサタンの手先だとしていたキリスト教に入信して今度は教会に恵美を強引に誘うようになった

「それまでサタンだったはずのクリスマスを突然祝うんですからねえ。嫌がるとまた激しく怒りだすんですよ」

14.一貫性なし

母の教会通いは今でも続いている。恵美もしばしば付き合う

「今はお守り役です。付き合ってあげないと家の雰囲気が暗くなっちゃう」恵美は明るく話す

恵美母の子供を自分のワガママで振り回す性格はエホバに洗脳された訳でなく元々の性格らしい。恵美母は自己愛と依存症のようです

アキラは親から愛された記憶がない。物を買ってもらう時は集会中静かにしてい時など条件付き無条件で何かをしてもらったことはない

アキラは中学生から不活発になった。途端に親が口をきかないなり冷淡になる。衣料や生活用品を買い与えずお小遣いなしという精神的苦痛を受ける。高校卒業後はエホバの証人にならないなら出ていけと追い出された

 

アリサは中3の秋から集会と伝道に参加しなくなった。途端に優しい母が必要なことにか話さなくなり冷淡になった

「お母さんは私のことサタンと思ったのではないでしょうか」(カルトの子より)

15.子供が思い通りにならなければ心理的に見捨てる

幼児期は体罰で支配する

中学生以降は体罰で支配できなくなるので愛情を与えない」ことにより支配する

エホバの世界は「完全な善」と「絶対悪の戦いの世界です「完全な善」である自分たちが「絶対悪」を滅ぼし勝利し永遠の命を享受します

エホバを信じないだけで邪悪

エホバを信じない70億以上の人間が滅ぼされても正義の自分は助かる。あまりにも幼稚な教えです

マトモな大人は信じませんが幼稚な自己愛の強い人は感化され洗脳されます。エホバ親は「エホバ」の側にいる自分たち以外は全て「サタン」とみなします

だから子供が離れると我が子を「悪」とみなし「正義」の自分は「悪」を懲らしめて改心させてあげなくてはならないという歪んだ正義を持っています。

体罰、精神的にどんな非情な手段を使っても我が子を自分と同じ信仰を持つように支配しようとします。その時子供を傷つけて泣かせたり精神疾患に追いやっても同情は皆無で「エホバの勝利」と酔いしれます。彼らには他人を思いやりや共感や他人の人権を尊重する感情は全くありません

「完全な正義」と「絶対悪」の2つしか存在しない世界観は危険な思想です

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極端な2極思考しかないエホバ信者は自分か「正義」と思っています

全ての人間は自分と同じ価値観を持って然りなのです。他人の気持ち都合も考えず一方的に自分の価値観を他人に押し付けるそれが「正義」であり「愛」である

従わないと気が狂ったように激昂したりそれがダメなら「あなたは私の言う事きいてくれないのね」いじけて相手に罪悪感抱かせたりします

他人なら境界線をひけるのですが家族にこんな人がいたら言うこと聞かざる得ないんですよ。家族、親戚を振り回し迷惑かけているのに本人は自分のワガママで周りに迷惑かけていることに気がついていない

エホバの証人は恵美母のように「永遠に若いまま赤毛のアンやトムソーヤの世界に住める」というあり得ない世界で生きることを子供に押しつけます

そんなオバさんの子供として生まれた子供は大変です。自己愛親は子供の人格、感情、人権一切考えません。自己愛親にとって子供とは自分の意のままに動く人形としか思っていません

アリサさんは大人になって表面的な会話ができても相手の気持ちを考えることが苦手で悩んでいます

共感や思いやりを示されたことがない子供は大人になると他人に共感したり気持ちに寄り添うことが難しい

また自我を押し殺して成長した為自分で何がを決定したり考えることが苦手になり依存体質になる人が多い

カルトで育った子供は学歴、スキル、一般常識もないがそれ以上に思考や感情、人生観、倫理観など認知が大きく歪んでいます

また条件付きの愛情しか与えられていないため自信がなく大きなハンディを抱えて社会に出ていかなければなりません

「魚が砂漠で生活していかなくてはいけない感じ」とある2世は語る

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自己愛親にとって自分の意のままに行動しない子供は存在しなくていい。エホバ母にとって

エホバの証人にならない子供は存在しなくていい

エホバの証人にならないなら愛してあげない。エホバ親はこういう愛し方しかできません

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恵美さんアリサさん、真美さんにしても娘が大人になり精神的に幼稚な母親のわがままファンタジーに付き合うようです

親子の立場が逆転しています

親が子に「無償の愛」を与えるのでなくカルトの子は親に「無償の愛」を与え幼稚な自己愛の親を癒してあげなくてはいけないようです

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