「うまい棒お得セット買ったわよ
今日は口から生まれてきた男 上祐史浩の「オウム真理教17年目の告白」より学ぶわよ」
- 父は九州大学卒の銀行員、母は教師の一人息子
- 世田谷の小、中学校に通う。勉強はクラスで一、二番
- 学級委員に選ばれた時もある優等生だった
- 父は仕事人間。父とキャッチポールしたのは一度だけ
- 高学年の時、両親の離婚により母子家庭となる
- 宇宙の本を読む大人しい真面目な大人しい少年
- 中学生になっても誕生パーティーを開き友達を招いていた。父と母がいて、途中から母の息子自慢が始まった。両親からさ自慢の息子
- 上祐家では中学生まで誕生パーティーを開きながらも家族旅行はしたことはなかった
- 早稲田の附属高校に入学
- 本人は天才型ではなく努力型と語る
- 部活は生物部
- 早稲田の理工学部に入学
- 英会話サークルに所属しディベートを学び活躍する
挫折
上祐が大学院に進む頃、父は事業に失敗。さらに上祐は交通事故に遭う
事故のリハビリのため オウム神仙の会のヨーガ教室に通い始めた
もともとスピュチアルに興味がありヨーガ、禅の本をよく読み、神秘主義な少年だった上祐は麻原に魅了された
1986 オウム神仙の会に入門
Q.上祐がオウムに入門した理由
上祐は「特に深い意味はない」と語る
私の場合は誇大妄想的なところがあって、超能力に関心があったんです。世の中を良くしたくてオウム真理教に入ったんですけど‥他人にはない、他人を超える力を手にしたい欲求を無意識に持っていた
特別扱い
麻原は上祐が早稲田の理系と知ると褒めて特別扱いをした。上祐は麻原に好意を抱いた
これは好意の返報性の原理を利用した心理テクニックである
3回目のシャクティーパッドで神秘体験をした上祐はオウムにハマる
上祐は宇宙航空研究開発機構に就職したばかりだった。「第三次世界大戦をから全人類のするため」と両親の反対を押しきって出家した
世界観、価値観が変わると、善悪が正反対になる。戦争では人を殺すことが善とされるように、誇大妄想を抱いていた私は、他人も自分も苦しむ行為が大いなる善(救済)になると考えたのである
出家
修行
仏教の経典に書かれているような様々な体外離脱と神秘体験をした
(麻原は)私の身体に触れながら、麻原は通院歴のある私の身体の悪い部分を言い当てた
鍼灸師マッサージ師の資格を持っていた麻原は人体を知り尽くしている。超能力ではなく鍼灸師として言い当てたと考えるのが妥当
帰依
「グルへの帰依が解脱には重要」と刷り込まれた
私は麻原を確かなグルであり、霊的指導者であり、しかも人の輪廻転生をコントロールすることができると信じるようになった
解脱者の演技
解脱者らしくふるまう修行を課された
違和感
洗脳されても違和感は感じ続ける
自分が期待したような悟りや超能力を体得できたとは思えなかった
洗脳された信者は、グル(指導者)に疑いを持つのは煩悩と罪悪感を感じ思考停止する
Q. 信者が麻原を盲信した理由
1. 選ばれし者
麻原から「菩薩」と呼ばれた極めて高く賞賛された上祐は御大妄想的な自尊心を満たされ、麻原を信じたい気持ちになった
つまり正しいから信じるのではなく、自分を高く評価するものを信じたいという心理である
2. アィデンティティの喪失
経済成長重視の競争社会である現代は、自分の存在価値が感じにくい
他者に勝ってこそ幸福になれるという価値観が強い中で、負け組は自分の価値や、生きる意味を見失って悩む
少数の勝ち組やエリートでさえ、社会の上層部に行くには、長い年月の地道な努力が必要だ
みんなが、自分の価値を見出しにくい社会の歯車の一つ、群衆の一人なのかもしれない
3. ハッピーになる(ドーパミンをだす)
そうした若者の渇きを、麻原の言葉は悪い意味で満たした。麻原に帰依すれば
「偉大な自分になれる」と錯覚させたのだ
4. 誇大妄想
誇大妄想にほかならないのだが
5. 麻薬のような魅力
だからこそ麻原は麻薬のように魅力的だったのだと思う
6. 神となる
麻原が神の化身だと主張するだけでなく、弟子たちも、麻原に帰依すれば「解脱者」「超能力者」になれると説いた
7.唯一無二
これは他の教祖、教壇にはあり得ない特徴だ。若者は救われるだけでなく
自ら神に近づけるというのだ
8. 地球を救う
自己存在価値に飢えていた私を含めた若者たちは、地球を救う重要な存在ができるという話に信者たちは熱狂した
神秘体験
オウムの神秘体験の正体とは、ヨーガの行法で得られるドーパミン(脳内麻薬)の働きである
スピュチアル体験
つまりバーチャルリアリティ体験
今では何処にでもあるが、当時神秘体験ができる団体は少なかった
スピュチアルに対して情報がなく信者たちはヨーガによっておきる神秘体験を信者たちは麻原の神秘力と錯覚した
もともと宗教とは日常から脱して非日常性を体験すりためのものだった
Q.麻原は霊能力あるの?
- 麻原馬他人に触れ、霊的なエネルギーを移入し他人の心やエネルギーの状態を感じ取れる
- 六神通を有し、前世や未来を主張していた
しかし、他人の状態については外れることが多く、弟子たちに疑念を持たれる場合もあった。麻原の予言はほとんど当たらなかった
霊能力があるからといって、人格が優れているとは限らない。個人的見解だが、短所と長所が裏表と言われるように
霊能力が身体障害や人格障害とセットである場合が少なくない
上祐は洗脳時代の自分をオウム人と例えた
信者の間には神の化身である麻原の弟子としてある、一緒に転生を繰り返す魂の集団だという認識が形成されていった。喩えて言えば、日本人なのに、日本社会への帰属意識は乏しく。あたかも「オウム人」であるかのような意識だ。この意識が、麻原の意思と来世を重視し、日本社会と現実の生命を軽視して、一連の犯罪を行っていく土壌となっていったのだと考えている
カルトに洗脳される人は自己アィデンティティが喪失している場合が多い。カルトは自己アィデンティティを喪失した人に
カルトの価値観と居場所を提供するのだ
人間とは自分と違うものに対して とことん排除する。それは歴史が証明している
アメリカ人が日本に原爆を落としたのも
オウム人だからこそ、オウム人ではない日本人にサリンをばら撒いて粛正しようとしたのだ
犯罪を正当化するヴァジラヤーナ(金剛乗)の教え
麻原は1985年にはテロで日本を乗っ取ろうとしていた
殺人鬼など悪行をする人に対して、他に手段がない場合は殺してもいい
麻原はこの教えを曲解し弟子たちに教えた
麻原流ヴァジラヤーナ
麻原はヴァジラヤーナを上祐にも話す。すかさず上祐は「それは危険です」と答えた。麻原はヴァジラヤーナを上祐からはずした。そのためサリン事件の時は上祐はロシアにいて関わらずに済んだ
ヨハネ黙示録の終末予言
世紀末にハルマゲドンが起こり、自分がキリストの再来として登場し、悪との闘いに勝利し、真理の国をつくるとした
予言‥自ずと起こる
預言‥信者が実現に努力するもの
ポア‥死後、高い世界の転生させる瞑想
麻原流ポア‥悪い人を殺害することにより、麻原の霊力で来世をよくする
キリスト宣言から麻原は反米思想を抱きはじめた
オウムの悪どい集金システム、オウム出家信者の家族からの相談を受けた坂本弁護士が被害者の会を結成した
上祐、青山、早川は坂本弁護士の事務所に訪れ激しいやり取りをする
上祐「信仰の自由がある」
坂本「(宗教は)人を不幸にする自由はない」
話は噛み合わなかった
坂本弁護士一家失踪事件
マスコミはオウム真理教の仕業と報道した。上祐は教団の仕業では?疑問に思うことがあったが、麻原の一番弟子という名誉欲を与えられ絶対的な居場所を見出したため、麻原を信じ抜くことをした。上祐は麻原と共にテレビ出演をはたす
広報戦術
テレビなどでの私の弁明は嘘であるだけでなく、その表現自体もよく言われる「フリップ投げ」のように、過激だった
どんな疑惑に関しても、非を認めずに教団側の論理を主張して「ああ言えば上祐」と揶揄されのも当然だ
グル(麻原)から指導された上祐の処世術
- 批判に対して、180度 正反対の主張をする
- 自分たちが被害者で、自分を批判する者が加害者だとすり替える
選挙落選
選挙の敗北は、開票操作の陰謀だ。合同的な活動では、救済できないことが明らかになった。ヴァジラヤーナ(テロ)が唯一の救済策だ
上祐は出口調査をしていた。100人以上の回答を得たが、麻原に投票した人は一人もいなかった。麻原のいうとうりであれば
- 投票の修理合同から開票までの短いあいだに、総得票数と同じだけの票を、様々な手書きの筆跡で偽造して全部を入れ替える作業を秘密裏に実行する
- マスコミ関係者全てを騙すか、抱き込む必要がある
不可能だ
調査結果からも今回の選挙の敗北は、陰謀とは思えない
という上祐の意見に賛同したのは、一人だけだった。上祐は自分が間違っているのかと自信がなくなった
これは心理学でいうと認知的不協和である
選挙陰謀説を唱えたのは、麻原の長女(当時14歳)だった
選挙の惨敗は教団のヴァジラヤーナ(テロ)に加速させた
ヴァジラヤーナに加担せず、ポアされないためには、方法は一つしかない
麻原を裏切り、極秘のハルマゲドン計画を社会に告発し、麻原を極刑に追い込む‥
自分が殺されるか
麻原を極刑に追い込むしか二者択一しかない
疑い深い
そのため麻原は弟子の裏切りを恐れてていた。弟子たちに裏切られないように根回しをする
ヴァジラヤーナを告発した人は、日本で英雄になるだろうね。来世は地獄だけど
みなヴァジラヤーナに対し抵抗があるが、背後世界(来世)に縛りつけられ従わざるを得なくなる
奔放な性
教団には麻原の子を産んだ女性信者が複数いた
タントラ・左道 密教、ヨーガでは性交を肯定する
(愛人たちは)麻原と関係を持たないと最終解脱ができないと麻原に言われた
天輪聖王 多くの妻を持つ王の教えを説いていた
ダーキニ(女神)修行
麻原馬、若い、美しい女性信者に、男女の仏が抱き合う仏画を見せて、「この男性の仏を私と思い瞑想しなさい」と説き、恍惚状態にして性的関係を迫った
お布施(武装化のため)
ハルマゲドンが来ると予言をする。「救われるには出家するか 在家ならば全財産を払う」と問う。この2者択一は両方とも全財産を差し出さなくてはならない
「ハルマゲドンで銀行は倒産するのだから、銀行から借金してお布施しなさい」
「オウム銀行に預けましょう」など
更には、麻原の脳波になるというヘッドギアを100万円から一千万円で売りつけた
麻原は精神病
麻原の脳波を採取していた当時‥麻原の脳波は解脱者のものでなく、精神異常者の脳波のタイプとよく似ていた
ロシア進出
ロシアの政治家などに献金などでコネクションをつくりロシアで衆議院選挙法人を設立した
1995 10月 上祐 偽証、偽造の罪で逮捕。有罪判決を受けた
1988年に服役しても洗脳は解けず1997年の予言を期待していた
1999年になっても何もおこらない。上祐は考えはじめた
熱心な法華経信者の石原莞爾が法華経の予言を解釈し、仏教国の日本がキリスト教国アメリカを倒し世界を制すと解釈した
1999 上祐出所教団に戻る。オウムをアレフに変え新体制をつくった
上祐の教団改革
- 被害者に賠償を払う
- 麻原を絶対視しない
と主張する上祐は麻原母娘たちと対立する。アレフでは上祐派、麻原家派に分かれる。麻原家派から教団内で幽閉された上祐
麻原の家族
教団は宗教画の使用料という名目で、麻原家族に毎月40万円支払いをしていた。世話役の信者たちからもお布施を貰っていた
三女
麻原逮捕後1996年には、当時まだ12歳前後に関わらず「観念崩壊セミナー」と称して無理な修行をさせ、自殺しようとした者、入院したもの、障害を負ったものが出たと聞いた
四女
4女は家出をし自立するために 江川紹子を後見人においたが、4女も江川紹子の約束を反し、秘密裏に信者たちのグループをつくっていた。江川は後見人を辞退した
更に麻原家族は、三女や次男が私学への入学を拒否された件について、実際には教団を裏から支配しているにも関わらず、教団とは一切関与していないとして損害賠償を求める裁判をした‥
教団から分派したケロヨンクラブがある
ネーミングセンスが
ケロヨンクラブでは無理な修行で一人が死亡、一人は一命を取り留めた事件を内部告発した。麻原家族はそれを警察に通報することに消極的だった。麻原の長男と次男は「生まれながらの最終解脱者」とされている
教団にさめてきた上祐
2007 上祐は自分の宗教を作りアレフから脱退し自分の宗教を立ち上げた
- 特定の人物を神、絶対者としない
- 全ての人に神格を認めて学ぶ
- 「新しい知恵の学び場」を目指している
- 師を盲信せず、自分で考えること
- 輪廻転生(背後世界)でなく、今生の智、幸福の実現
- 危険度の高い密教の修行は避ける
- 気功法
- 麻原は人格障害
上祐はアレフの違法行為をブログなどで告発している
上祐による麻原彰晃プロファイリング
1. 誇大妄想(自己愛性人格障害)
自分を救世主として世界の中心に置き、妄想の中の自分の神をつくる。幼児には風船のように膨れた「万能感」がある。その万能感は成長、社会の関わりと共に自分中心に世界がまわらないと気づきやがてしぼんでいく。それが社会人になるということだ。中には大人になっても「万能感」という風説はしぼまない人がいる。麻原彰晃はとりわけ大きな「万能機」という風船を持っていた
救世主らしく熱心に信者の面倒をみたが、それは強い支配欲と一体である
2. 支配欲
あくまでも来世にわたる麻原への永久の服従を条件をとしたものだった
3. 服従
そのため服従しないもの(信者以外)に対しては、無慈悲な排除、殺傷という形で容赦なく攻撃した
麻原にとって信者以外の人は、来世は動物、地獄に転生する下等生物で従属させる存在ですらなかった
4. 空想虚言症
教祖は詐欺師ではなく、誇大妄想タイプが多い
なぜなら、自分が信じていなければ、周囲を信じ込ませることはできないからだ
- 空想力が豊かで、空想を現実より優先する
- 博学だが知識は寄せ集め
- 弁舌がよどみなく、人の心を操り、関心を惹くのが上手い
- 自己の万能感と芝居的幻想的があって、自己中心の空想に陶酔する
- 他人の批判を許さず、問題は責任転換する
麻原は本当に自分が預言者でハルマゲドンを自らおこしたかった。そのためには理系のエリートが必要だったのだ
預言とは計画なんだ(麻原)
5. 演技性虚言症
幹部たちに解脱した演技をせよと命令。麻原自身も最終解脱者の演技をしているうちに本当に解脱者、キリストの再来と思い込んだかもしれない
6. 被害妄想
選挙に負けた政府の陰謀だ
政府、警察はオウムにサリンをまいている
弟子の自白は薬物を使用した強制的なもの
7. ヒトラーと毛沢東に心酔していた麻原
上九一色村の子供たちは、ヒトラーを偉大な人物と尊敬し、ヒトラーはまだ生きていると信じていた。(ヒトラー約600万人虐殺)
麻原は青年時代に長兄の影響で毛沢東をよく読み、毛沢東を尊敬していた(毛沢東 約2000万人虐殺)
毛沢東を最も尊敬している人物で、神に繋がった存在であり、理想の国家体制は「宗教国家だが、経済体制は共産主義だ」と語ったことがある
反米主義、ユダヤ・フリーメーソンなど左翼的思想が混入していた
北朝鮮とロシア
オウムか北朝鮮とロシアの傀儡だといった安直な陰謀論が一部にあるが、それはない
麻原は、自分がキリストであり、自分が1番であった。他国を利用はしても、その配下になったりなどはしない
麻原の目的
社会に対する復讐
麻原の視覚障害は水俣病が原因と言われている。しかし住む地域が少し外れたため水俣病であることを認定されなかった。国は麻原を救済しなかった‥麻原は自分を見捨てた国家に復讐したのだ
「オウムΩだけに抵抗したのね」
Q.麻原がサリンをまいた理由
麻原は70トンのサリンをつくれと命令した。70トンのサリンは日本人全員が死滅する量である
サリンを吸うと視覚障害になる。全ての人を自分と同じ視覚障害に導こうとした
Q.カルトに入信する心理
1980年代からカルト問題に取り組んできた有田芳生氏によると、カルトにハマる人の特徴は
- 文学的想像力の欠如
- 社会性の欠如
- 反抗期の欠如
- 親子問題(父性)の欠如
競争社会
経済拡大は競争社会になります。資本主義の世界は勝ち、負けが明らかです。努力しても、一部の勝ち組しか自己価値を感じられません。生活保護で物質的に最低の保障はされているが、精神面での保障はない
宗教に所属することにより「自分たちは神の民」(内部にも競争があるが)同じ神の民になるカルト宗教こそが救いになるのです
Q.真面目な人ほどカルトにハマると言われるのはなぜ
私の友人に少し前までアレフの代表をやっていて、今は追い出された野田成人という人物がいます。彼は東大出身で、けっこう優秀な人材だったのですけど「(このまま研究を進めても)自分はノーベル賞級にはなれそうもない」‥
学問の道を進むよりも、麻原の下で修行すれば最終解脱者となって、人類のトップと立てると考えたわけです
よく「オウム信者には真面目な人が多い」と言われますが、その真面目さの裏には
真面目=向上心が強い=誇大妄想になりがち
という図式があると思うんです。‥要するに「天才と狂気は紙一重」というわけです
戦後の日本
日本とアメリカ、連合国と枢軸国は双方とも、植民地を失い、帝国主義全体が敗北した。国家神道やナチズムが負け、キリスト教勢力が勝ったのではなく、全てが敗北した
日本のバブル崩壊の後は、アメリカのリーマンショックが起こった
独善的な思想を持つものは、宗教であれ、ナショナリズムや経済思想であれ、みな敗者となったのではないか
ナショナリズム
国家神道だろうか、中華思想だろうが、韓国の小中華思想だろうが、自国を他国の上に置くのであれば、オウムのようなカルト教団と似てくるのではないだろうか‥自国だけが神の国だというのは、オウム信者の誇大自己症候群と似てくるのではないだろうか
親子問題
カルト教団に入信する人は親子問題(特に父性の欠如)を抱えている人が実に多い
麻原自身も親に捨てられた感があり親を恨んでいた
私の母は餓鬼に転生し
父は地獄に転生する
私の霊力で母は畜生、父は餓鬼にした
親の愛情飢餓の寂しい人々の集団がカルトなのかもしれない
心理学に見解では、望ましい発達のプロセスとは、子どもの頃に、自分の親ないし親がわりの人に、自分の見本、理想を見て、その後、大人になるにつれて、徐々に、親も自分も、欠陥を抱えた多くの人間の一部であるという現実を受け入れ行く
しかし親との関係に欠乏があると、大人になっても、子どもの時のままに、理想の親を求める心が残り、同時に、理想の親に導かれる理想の自分(誇大妄想的な偉大な自分)を求める欲求が残る
私たちは「自分の父親がわりの尊師は、キリストであり、自分もキリストの弟子だから凄い」という意識を持ったのだと思います
母について
真面目でいい人だが、辛そうな様子を覗かせるため、身勝手で(誇大妄想的なまでに)上昇志向の強かった自分には、理想像とはなりにくかった
父について
私の場合も、麻原を理想の父親がわりにしていた部分が強かったと思う。実の父の存在が薄かったこともある
一周廻って自分を最も愛してくれた人は麻原ではなく両親と気づいた。今は両親に感謝し、尊敬しているという。自分の教団ではまず親を敬い、感謝することを説いている
母親は家族を捨てた父親の悪口を一切言わなかった
父親は、会社の倒産後、少ない給料の大半を養育費を払い続けた‥そのため父親に捨てられたという恨みを抱えずにすんだ
Q.愛する人がカルトにハマってしまったら?
他人の盲信を脱却を手伝う場合は、全面否定せずに相対化する
共感しながらも、質問をどしどしして、相手にこたえさせ矛盾に気づかせる
上祐史浩 切れ者、頭の良い人です。洗脳された自己と教祖を客観的に観察し、分析してカルト信者の心理を的確に論じています
それは違うと感じることが一つある
上祐史浩は両親を生涯許さなかった麻原を批判しているが
敬うに値しない親は間違いなく存在する
上祐に関して言うなら、素晴らしい両親をお持ちである
九州大学卒の父、元教師の母譲りの賢さを受け継ぎ
裕福ではないが、身を粉にして、早稲田高校から理系大学院を卒業させてくれた無償の愛を与えた両親の元に生まれた
オウム入信前は美人のお嬢様の恋人がいて
オウム広告塔としてマスコミに登場するや否や、追っかけギャルのアイドルになったモテモテ男にはわからないだろう
麻原の実家は教師によると「あんな貧しい家は見たことない」という極貧状態であり
全寮制盲学校にいれたことは、将来目が見えなくなってもいいよう資格を取るためと 捉えることは可能だが、一度も会いに来なければ、衣料の差し入れ一つすらしない、そのくせ就学援助金は遣い込むのは不信感しかない
妻と結婚するまでには、沢山の女性にアタックしては逃げられ続けた
生まれついて目の障害を持ち、歳を経るごとにどんどん目が見えなくなる恐怖を感じながら生き続ける恐怖と虚しさ
この状況下で生まれ、無償の愛を与えられなかった人に対し親の感謝の念は持てというのは難しいだろう
上祐史浩をテレビで初めて見たのは1989年坂本弁護士失踪事件の直後、深夜放送で麻原と出演「坂本弁護士失踪はオウムの仕業ではない」コメンテーターに対し、論点ずらし、屁理屈なんだけど頭の回転の速さ、饒舌さにコメンテーター脱帽。反論できないのだ
隣りの教祖はまるで置き物状態だった。たまに中身のない言葉を呟くだけだった。麻原はいかにも怪しい宗教の教祖そのもので「この人が教祖になった方がいいのでは?」
上祐が新興宗教をたちあげたことは全く驚かない。少なくとも麻原みたいなペテン師の下におさまる人間ではない
上祐史浩は麻原の真理を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考え、自分の真理を追求する人生を歩んでいる