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酒鬼薔薇の狂気の世界【閲覧注意】

酒鬼薔薇聖斗 14歳で二人の児童を殺害。1人重傷を負わせた凶悪少年犯罪者。彼の狂気は祖母の死からはじまる

祖母の死

小学4の時、同居していた祖母が体調不良を催し亡くなる。酒鬼薔薇にとってはそれがトリガーとなった。酒鬼薔薇は祖母を「碇」に喩えた。碇を失った酒鬼薔薇は狂気の海を漂う

罪悪とはマトリョーシカ人形のようなもの、どんな大きな罪も、その下にはひとまわり小さな罪が隠され、その下にはもうひとまわり小さな罪が隠され、それが幾重にも重なった「入れ子構造」になっている

祖母がなくなると酒鬼薔薇は祖母の部屋に行き、祖母の愛用した電気按摩で自慰行為に耽って射精した。それが背徳であると理解しながらも気持ちがよく度々祖母の部屋に行き祖母の遺影に線香をあげて祖母愛用電気按摩で自慰行為を行なった。「生」と「性」と「死」と「精子」の狂気

…その快楽のドラッグはあまりにも中毒性が強く、もうそれなしでは生きていけなくなるほど僕の心と身体を蝕んだ

酒鬼薔薇はナメクジを解体しはじめる

僕はその、えもいわれね“実体験”に身震いした…命に触れる喜びを感じた。殺したかったのではない。自分を引きつけてやまない「命」に、ただ触れてみたかった

その後ペットの犬「サスケ」がなくなる

「眠っているように穏やかできれいな死に顔」というものを、僕は認めることができない。僕は誰より間近で死の匂いを嗅いできた。死の舌触りを知っている。“死”が「穏やか」で「きれい」なはずない。だからこそ死は愛おしい

酒鬼薔薇の母親はサスケが死んだ後「もったいない」という理由で近所の野良猫にサスケの餌を与えていた。酒鬼薔薇は「サスケの餌はサスケのものだ」と不満を感じた

ある日酒鬼薔薇はサスケの皿でサスケの餌を貪っている野良猫をみて「殺そう」と思いコンクリートブロックで背後から忍び寄り猫に投げつけ瀕死の猫を自室からカッターを取り出して切りつけた

美しい猫が、自分の手で醜く破壊されていく

酒鬼薔薇は勃起していた

猫はそのまま放置しても間違いなく死んだだろう。だがそれは許されない。自分で傷つけた命は、自分が最後まで責任をもって破壊しなくてはならない(グロすぎて省略)

とどめをさした酒鬼薔薇は射精した

祖母やサスケ、愛する者たちを次々に奪っていった死。自分には手も足も出せない領域にあった死を、自分の力でこちら側に引き寄せた。死をこの手で作り出せた…自分を振りまわし、弄んだ死を完璧にコントロールした。この潰れた猫の顔は、死に対する自分の“勝利”だった

生きているということは、痛みを感じること

痛みを感じるということは、命に触れるということ

命に触れること

死を手懐け褸こと

酒鬼薔薇にとっては猫殺しは命のコントロールである。酒鬼薔薇は命のコントロールに性的欲情を感じ射精した。この時酒鬼薔薇脳内では麻薬のようにドーパミンが大量放出された。彼は猫殺しが「中毒」になった。酒鬼薔薇は次々に野良猫を殺し始めた。殺し方はエスカレートし頻度のピッチの上がる

自分と同じ“人間”を壊してみたい

酒鬼薔薇は次第に「人間の命をコントロール(支配)したい」と寝ても覚めても考え続けた

僕は野球選手の名前も、テレビタレントの名前もほとんど知らなかった。当時の僕にとってのスターは、ジェフリー・ダーマー、テッド・バンディ、アンドレイ・チカチーロ、エドモンド・エミル・ケンパー、ジョン・ウェイン・ゲイシー…世界にその名を轟かせる連続殺人犯たちだった…

90年代「羊たちの沈黙」が大ヒットし連続殺人鬼ブームが起きた。Aは友達の家に揃っていた。「週刊マダーケースブック」や、本屋にずらりと並んだロバート・K・レスラー、コリン・ウィルソンの異常犯罪心理関係の本を読み耽った

 

クラスの男子が好きなアイドルのプロフィールを覚えるように、僕はキャラの立った殺人鬼一人の一人の少年期のトラウマ、犯行の手口、死体の処理方法、逮捕されたきっかけ、裁判の経過などを片っ端から頭に詰め込んだ。クラスの女子たちがジャニーズとのデートコースを何パターンも考えている間、僕は人を殺す方法を何パターンも考えた。同級生たちが芸能人やスポーツ選手になるのを夢見るように、僕は“殺人鬼のトリックスター”になることを夢見た。僕も彼らのように人々から恐れられたかった。怪物と呼ばれたかった。「怪物」と呼ばれ、一人でも多くの人に憎まれ、否定され、拒絶されることだけが、僕の望みであり、生きるよすが

酒鬼薔薇は通りすがりの小学女子を包丁で刺し、立て続けに別の女子を頭をハンマーで砕き殺害した

酒鬼薔薇は「カメを見に行こう」と長谷淳くんを呼び出し絞殺した。淳の首を締め上げ射精した

首を切り落とし自宅に持って帰り綺麗に洗い自分の通う中学校の校門に飾ることにした

月桂樹の葉の中に「中」の文字のあしらわれた校章が取り付けられている。僕はその紋章はルドンの描く、あの一つ目巨人の目玉のように映った。校章から視線を下へ這わせると、正面玄関のガラス扉が見えた。そう、この巨大な一つ目の化け物の口は、幾度となく僕を弄ぶように飲み込んでは吐き出し、呑み込んではまた吐き出したのだ。この建物は、僕の憎悪の結晶であり、自分を排除し続けた世界の象徴だったのだ

だがそういった激しい怒りや憎しみは、今や僕の支配するこの夜の闇に融け出し、きれいに消化された。今僕を包むこの夜の闇は、思いどうりに世界を描くことのできる僕だけの真っ黒いキャンパスだった

淳くんの首を校門に飾ると酒鬼薔薇は達成感に満ち溢れた

呪詛と祝福は一つに溶け合い、僕の足元の、僕が愛してやまない淳君のその頭部に集約された。自分がもっとも憎んだものと、自分が最も愛したものが、一つになった。僕の設えた舞台の上で、はちきれんばかりに膨れ上がったこの世界への僕の憎悪と愛情が、今まさに交尾したのだ

告白しよう。僕はこの光景を「美しい」と思った…

もういつ死んでもいい。そう思えた。自分はこの映像を作るために、この映像を視るために生まれてきたのだ。すべてが報われた気がした

酒鬼薔薇は逮捕された。酒鬼薔薇は死刑を望んだが未成年であるために矯正施設に送られた

2005年 保護観察処分を終了して酒鬼薔薇は少年院を退院した。里親と生活をして、しばらくすると里親の近くに住み溶接工の仕事をはじめた。保護観察終了後も弁護士たちなどのサポートチーム支援を受ける

ブレス工を辞めカプセルホテル、ネットカフェ、健康ランドなどを泊まり歩いた末寮付きの建築会社で働きはじめた

2008年 リーマンショック後解雇され日雇いなど職を転々とする

2009年 再び溶接工の仕事をはじめる

溶接工の仕事も順調にこなしカタコト日本語の中国人の後輩もでき酒鬼薔薇は慕われた。ある日中国人後輩が「Aさん。Aさん私と一緒に写真を撮りましう」と声をかけた。中国の家族に仲良しの先輩と一緒に映っている写真を送るためだという。酒鬼薔薇は全身がこばわり「写真が苦手だから」と断ったが、後輩は聞こえなかったのか勝手にシャッターを押してしまう。酒鬼薔薇はそのカメラを取り上げて壊してしまう。怯た後輩に対し酒鬼薔薇は財布から千円を取り出し渡した

🥵足りねーよ!

2012年 酒鬼薔薇は会社を退職した。退職後はアルバイトを掛け持ちしながら、ほとんど誰とも会話をせずに他人を関わることを避けて過ごした

酒鬼薔薇は彩花さんと淳くんの命日に遺族に謝罪の手紙を送っていた。贖罪の手紙を書くのに事件について3ヶ月は考えるという

年を追うごとに、手紙を出すことへの重圧が増した。命日が近づくたび、今年まちゃんとした手紙が書けるだろうかと、不安や恐怖に襲われ、限界を感じ、何も手につかなくなり、プレッシャーに押しつぶされそうになる

落ち込むことは他にもある。自分と同年代の者や動機不可解な犯罪を起こすと、専門家が僕の事件を取り上げて、さも僕が悪の種をばら撒いたようなニュアンスの物言いをする。言われても仕方ないことだと思う。僕に反論する資格はない

居場所

居場所を求めて彷徨い続けた…長い彷徨の果てに僕が最期にたどり着いた居場所、自分が自分でいられる安息の地は、自分の中にしかなかった。自分をかっさばき、自分の内側に、自分の居場所を、自分の居場所を、自分の言葉で築きあげるい以外に、もう僕は生きる術がなかった

2015年 遺族に断りもなく自分の半生を書いた「絶歌」を出版

週刊文春の突撃取材に対し「殺される覚悟で来ているんだろうな」と凄み、ポケットに手を突っ込むボーズで追いかけ回す。背は160センチ程ボロいアパート、ボロボロの自転車に乗って質素な生活をしていたそうだ

公式SNSでは筋肉隆々の自分の裸とサソリとかナメクジなど合成した写真をいくつも掲載した

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いいえ わ た し はサソリ座の男

僕はカタツムリになり損ねた。自分を守る殻を持たないナメクジだった。だから自分を守る殻を、自分の中に作るしかなかった。危険を察知すると、自分の内側に作り上げた分厚い殻の中に逃げ込むのだ

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どんなに遠回りしても、どんなに歪で曲がりくねっても、いつかこの生命を終える日に後ろを振り返った時、自分の遺した足跡が、一本の道になるように

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😵‍💫ほんとに反省してる?

なぜ人を殺してはいけないのか?

どうしていけないのかは、わかりません。でも絶対に、絶対にしないでください、もしやったら、あなたが想像しているよりもずっと、あなた自身がくるしむことになるから

未成年殺人者の贖罪の難しさ

法治国家では未成年に刑罰はない。どんなに残酷に人を殺しても彼らは政府が自治体が税金を使い専門家チームがつくられ手厚い更生を施される。養子縁組をされ、新しい人生をおくる。彼らには人権があり、だから彼らは幸せに生きる権利がある

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生涯をかけ遺族に対して贖罪をするようにと言われても贖罪に仕方に正解はない

遺族との約束、毎年命日に遺族に謝罪の手紙を送ることをを破棄して絶歌の出版を反対してもなお強行するならば、遺族を深く傷つけることになるので、それは贖罪にはならない

「絶歌」は贖罪ではなく自己陶酔で自分だけの救済である

どんな理由であろうと、ひとたび他人の生命を奪えば、その記憶は自分の心と身体の一番奥深くに烙印のように刻み込まれ、決して消えることのない。表面的にいくら普通の生活を送っていても、一生ひきづり続ける。何よりも辛いのは、他人の優しさ、温かさに触れても、それを他の人たちと同じように、あるがままに「喜び」や「幸せ」として感受できないことだ。他人の真心が、時にするどい刃となって全身を切り苛む。そうなって初めて気がつく。自分がかつて己の存在を賭して唾棄したこの世界は、残酷なくらいに美しかったのだと。一度捨て去った「人間の心」を再び取り戻すことが、これほど長く苦しいとは思わなかった。まっとうに生きようとすればするほど、人間らしくあろうと努力するほど、計り知れない激痛を伴う。かといって、そういったことを何も感じず、人間であることをきれいさっぱり放棄することには、この世界は余りにも優しく、温かく、美しいものであふれている

これにより酒鬼薔薇は印税生活をおくる余生を過ごす。もう自分が酒鬼薔薇とバレないように怯ながら職を転々としながら暮らす必要がないのだ

何度願ったかわからない。時間を巻き戻せたらと、まだ罪を犯す前の子供の記憶が、たまらなく愛おしい。あの頃に戻ってもう一度やり直したい。今度こそまともな人生を歩みたい。でもどんなに願っても、もう遅い。二度とそこへ戻ることはできない。だからせめて、もう二度人を傷つけたりせず、人の痛みをまっすぐ受け止め、被害者や、これまでに傷つけた人の分まで、今日自分の目の周囲にいる人を大事にしながら、自分のしたことに死ぬまで目一杯、がらむしゃに「苦悩」し、それを自分の言葉で伝えることで、「なぜ人を殺してはいけないのですか」というその問いに、僕は一生答え続けていこうと思う

 

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一部の人間にとって彼は「殺人鬼のトリックスター」である。酒鬼薔薇は自分のなりたいものになれたのである

絶歌は絶望の歌

彼なりの贖罪らしいのだが、悔恨風手記を書くことにより酒鬼薔薇は再犯しないように自分に洗脳をかけているのだろう。こうでもしなければ自分の中のモンスターを制御できないのだろう。初めて猫を殺した描写、淳くんの首を芸術品のように学校の校門に置いた自己陶酔的村上春樹風表現みてると「こいつ反省してねーな」と思うほど不気味である

遺族は絶句

「絶歌」は図書館で借りました。新刊でもないのに予約してから4ヶ月以上かかりました。やはり皆「絶歌」を購入することで酒鬼薔薇に印税を払いたくないようです

酒鬼薔薇はまた本を出版するだろう。日本の法律おかしすぎ、殺人犯が殺人で印税生活なんてあってはならない。殺人犯の出版を法的に禁じるか もしくは出版した印税を強制的に取り上げ遺族にわたすべきである。印税が入らないならやらないだろう

胸糞悪い本です。普通の人はトラウマになる内容。殺人を犯した少年がどうなるのか、またはシリアルキラーの心理を理解したい人にはおすすめです