広瀬健一 1964生まれ
共働き夫婦と妹四人家族 父親は現場技術者で出張が多くかった
小学校時代から賢く名門塾に通う。中学では天文部
教師、親から見て「理想の子供」
学級委員として包容力があり、統率力あり、クラス内で絶対的な信頼を得ています。級友の面倒見がこんなにいいは今まで見たことがありません。健一君のような生徒、学級委員に出会えたことは私にとっても幸せなことでした(中二の時の通信簿)
真面目
彼は 弱者を笑い者にする80年代の漫才ブームが大嫌いだった
優秀だが、複数のことを同時進行するのが苦手
早稲田高校入学 奨学金を受けた優秀な孝行息子。高校では剣道を辞めフェンシング部に入部
高校3年生の時、値引処分された家電を目撃した広瀬。商品価値がうしなわれるのを見て虚しさを感じた
厭世観
結局は、宇宙論のいうように「全ては無に帰してしまう」だけではないのか
「生きる意味」絶対的な価値に関心をもつようになった。内部進学で大学に行けたたため暇だった。暇を持て余した広瀬は「人は何のためにいきるのか?」と考え 哲学、宗教史を読み漁る
当時50歳だった彼(トルストイ)は外面的には申し分なく幸福な状態でしたが、価値観の崩壊から「生きる意味」の模索を始めています特に「自分の立っている地盤がめちゃくちゃになったような気持ちがした。立つべき何物もないような気がした」という表現には共感を覚えます。それゆえに絶対的な価値を求めるのは真理になるのではないでしょうか(偽りの救済)
孔子
あさに道聞かば、夕べに死すとも可なり(人がどう生きるべきか悟ることができれば、その日の夕方に死んでも悔いはない)
エホバの証人
広瀬は 暑い最中にどの家にも門前払いされながらもひたむき布教をしているのエホバの証人に興味を持った。エホバの証人と話せば自分の無情感を克服するヒントになると思い エホバの証人の述べ伝える話を聴いた
男性は(エホバの証人)は困ったときに創造者(エホバ)に助けられと言うのですが、なぜそれが創造者の助けと言えるのか根拠が示されない。話についていけないと思いました教会(集会)にも誘われましたが、断りました。大勢の信者に囲まれて取り込まれたら困ると警戒したのです…かといって、男性を論破したり、問い詰めることもしませんでした。他人の信仰を壊すのはよくない、と思ったのです。教えが正しいかどうか確かめる方法がなく、不確かな教典を信仰の柱にしている。宗教はやはり人を袋小路に迷わせるものではないか(偽りの救済)
理系の天才広瀬は科学的根拠のある進化論を否定し、神に祈るだけで救われるというエホバの証人に違和感を覚えた
この団体の聖書の解釈が正しいという保証はないのだから(私には他の解釈も可能に思えました)そのような不確実なことに基づいて命を犠牲にすることが信じられませんでした。ですから、この事件で、私の新宗教に対する不信は決定的なものになっていきました
広瀬は新興宗教に対し警戒心を持っていた。TMという真言宗に所属して神秘体験をしこともあったたがら大学入学した広瀬は勉学とバイトに忙殺された
1988 大学院1年生の時、麻原の「超能力の本」を本屋で見つけた。麻原の説く解脱、悟りが気になり購入した。1週間後の3月28日 深夜
寝入りばなに、バーンという音がして目が覚めましたら。尾骶骨から熱いドロドロしたものが頭に流れていき、胸や腹に広がり、喉のところで止まって、そこから気体のようなものが、上がったて頭蓋骨が軋むような音が聞こえました
クンダリニーの覚醒をした広瀬はオウムに入信した
入信1週間後に、麻原のエネルギーがを込めた石ころに触れたところ、気体のようなものが入って来ました
神秘体験は広瀬の宗教に対する警戒心を取り除いて盲信者にさせた
麻原をグルとして、解脱、悟りを目指すことが私の「生きる意味」であると確信しました
街中のいかがわしい広告を見かけたり非信徒と話すとカルマ(業)が移り体調不良を感じるようになった
松本の言う通りに修行していくと、教義と言われている様々な体験をすることができるので、松本の示す世界は真実であると思いました。松本は神のような存在であり、全ての魂の苦悩を取り去ることのできる存在だと信じていました
天才
工学部物理学科首席。超電導(リニアモーターカーなどに応用)の研究をした。教授と共同執筆論文がスイス会議で認められトップサイエンスとなり将来のノーベル賞候補になった
広瀬君は秀才だが、無邪気で人を疑うことを知らないのが欠点だった‥(教授)
もともと広瀬は出家は希望ではなかった。広瀬の読んだ麻原の本は在家でも解脱できるとされていた(解脱には出家は必須とするならば入信のハードルを低くするため)広瀬は麻原に出家するように説得された。広瀬の頭脳が目的だった
両親、親戚、大学教授も皆反対した。広瀬は大手電気会社に内定も決まっていたのを蹴って出家してしまう
出家前には親友(牧師)を呼び出し勧誘した。親友を喫茶店に呼び出し一方的に6時間も話す。親友は広瀬から渡されたオウムの本を目を通したがあまりにも内容、構成が稚拙で「広瀬は騙されている」と思った。広瀬と再会した親友は「この間は君の宗教の話を聞いたから、今日は僕の宗教の話を聞いてくれ」と言うと
オウムとキリスト教は公理が違う
「目的のためには手段を選ばない」
「嘘も方便は仏教用語である」
などオウムの話を一方的に話始めた広瀬に戦慄を覚えた親友。「オウムは危険だ。出家は辞めた方がいい」と親友が懇願すると広瀬は去っていった
出家後
集中修行で丸一日、食事を取らずに不眠不休の礼拝で赤、青、白の光を見て解脱したことを麻原に認められた
(解脱後)以前は身体が硬くて組めなかった蓮華座が組めるようになりました
食事が味気なく、砂でも噛んでいるように感じ、食事に対する執着が消えたと思えました
広瀬はオウムの世界が真実で現実の世界が虚構と感じるようになった
自分は絶対的な真理の道を歩んでいると確信して毎日が喜びだった
オウムではすぐ幹部になり、参院選ではホーリーネーム サンジャヤで さいたまから出馬。選挙で麻原はじめ皆落選すると教団はヴァジラヤーナの救済に舵をきった
極秘説法
広瀬はボツリヌス菌の大量培養の責任者を任された。3ヶ月間研究室に缶詰状態で、寝る暇もなく、風呂は二度だけ(業者から部品を購入するために入浴指示だった)。研究室は杜撰で安全対策もなかった。菌作成は失敗に終わる。成功したらボツリヌス作った人たちが死んでいた。広瀬は数々の兵器開発研究をさせられた
平成7年 3月 地下鉄サリン事件で村井から実行犯に指名された
崇高なミッションを与えられたと思いました
麻原にサリンを撒いたことを報告すると
ポアは成功した。シヴァ大神と全ての真理勝者が喜んでいる(麻原)
亡くなった人たちの魂がポアによって高い世界に送られたことをきいた広瀬はホッとした
逮捕後
母「うちの子がサリンをまくなんて‥信じられない」
父「(現場で)死んでしまえばよかった」
逮捕された広瀬は、拘置所で十分な睡眠、食事が与えられると広瀬の思考は活動し始めた
これは(麻原の教えは)矛盾するのではないか
母親の差し入れた本で神秘体験が脳内物質によるものと知った広瀬は洗脳が解けた。麻原に盲信した広瀬はいつのまにか袋小路に彷徨っていたのである
償い
広瀬は裁判で事実を話すことが償いと考えた。母親は息子の裁判を毎回傍聴した
裁判
広瀬は声が小さく聞き取りにくい弁護士、裁判官から「よく聞こえないのですが」と何度も言われる
「衆院選の全員落選で、これからの教団はヴァジラヤーナの武力による救済を目指し、権力を得て、悪行を積む人をポアすることによって救済するということです」
検察官「最終的には」
「オウム真理教の王国をつくるような」
検察官「王国の王は」
「松本被告です」
被害者遺族の女性が感情を抑えられず「お父さんを返してー」と泣き叫び続けた。女性は周囲に支えながら退廷した。その後、広瀬は罪悪感からかしばらくの間何も話せなくなる
オウムのマインドコントロール
1.「解脱」することが人間が生まれ、生きる意味である
2. 麻原彰晃だけが「解脱」に導くことができる
3. 修行しない人間、普通に仕事する人を畜生道「凡夫」とみなす
4. 麻原に従わない人を「罪人」とみなし見下していました
5. 麻原に従わない「罪人」をポアで救出してあげた
オウム自らハルマゲドン(テロだけど)を起こし、現世で殺してあげることによって来世には良い人間として転生(ポア 悪から救出)してあげたのた。カルトの思想は滅茶苦茶だ。だが信者は本気て信じてしまう。「来世にいいステージにしてあげるためにポアしてあげました」こんな傲慢な思想、どんな言い訳も謝罪も遺族の感情を逆撫でするだけであるのも承知だろう。広瀬は麻原が自分の法廷に出廷する時でさえ発語できなかった
Q. なぜ善良で優秀な若者が麻原に騙されたの
広瀬は感応性精神障害と言われている
感応性精神障害
妄想分裂病や狂信性の精神病質者などと一緒に生活している人が、その患者の妄想分裂や幻覚に感応して、自分も同じ妄想や幻覚を抱くことである。信者は 誇大妄想虚言症の麻原を自分の師範とみなすことにより 同じ妄想、幻覚を抱いたのだ
オウムの神秘体験の正体
広瀬は拘置所で数多くの本を読んだ。広瀬は覚醒と神秘体験は「脳内に分泌される物質」という結論に至った
気功術
気功師が気功をするときの科学データーがある。この時、気功師の身体には、呼吸数、心拍数、血圧の上昇、体表面温度の上昇、脳波のベーター波からアルファ波への変換が認められる。それと同時に、気功師からは遠赤外線がでて、中には1ヘルツ前後のシグナルが入っている。その気功を受ける者は、脳波などに身体的な変化するが生じることによって、精神的な安定を感じる。気功師は自律神経をコントロールすることができるから、受け手の血圧計や心拍を変化させており、それが体表面温度をあげる。ドーパミン(快感、覚醒)が大量に報酬され右脳前頭部でアルファ波の電位が高くなる。ドーパミンが過剰に分泌されると前頭葉だけでが過剰に活動をはじめて、幻覚や妄想があらわれる
オウムの神秘体験」とは人間の脳が放出する神経伝達物質による幻覚症状なのだ
マインドコントロールと洗脳
洗脳
洗脳 旧ソ連、中国の共産党が行った。共産主義政府に従わない人を
1 .拉致、監禁
2.食事、睡眠薬を充分に与えず
3.尋問、罪悪感を植え付ける後、人格否定により自己を崩壊させる
4.思想を植え付ける
マインドコントロール
1 勧誘
2.セミナー、合宿で缶詰にする
3.自発的に食事、睡眠を減らし思考力を失わせる
4.不安、恐怖で思考停止
5.救済案を与える
6.新しい人格を植え付ける
マインドコントロールは本人自身が洗脳されることを望んでいる
マインドコントロール手順
1.勧誘
勧誘者はターゲットを選ぶ
2.セミナーに誘う
コンプレックスを持った人間を選び、自尊心をくすぐる
3.神秘体験させる
(身体の中枢が熱くなるり、光がみえる)をさせる。オウムの神秘体験とは情報遮断(閉鎖された空間に長時間閉じ込められたことによる)による幻覚症状である。上祐によるとオウムの神秘体験は性的快楽よりも遥かに快感だった語る。性的快楽時に放出されるドーパミンよりも、神秘体験の方のドーパミンのほうが多いのだ。おそらく覚醒剤並みのドーパミンだろう。同時に「神秘体験体験することが真の宗教である」と刷り込む。オウムには大学生が多かった。最も性的に強いこの時期に、性的快楽よりも多いドーパミンを放出したことにより宗教依存症になったのだ。まさにアサシン
アサシン
イスラム教が若者を宮殿みたいな場所に誘い出し、麻薬を使用した後、美食と美女たちの接待を受け麻薬中毒にした後、洗脳し暗殺者に仕立てる
オウムの洗脳システムは、イスラム教のアサシン育成の進化形成体に非常に似ている。教団が大きくなれば、手っ取り早くLSDで薬ドーパミンを放出するようになる
オウムの若者たちは暗殺者とされたのだ。ドーパミン漬けにされた彼らはオウムこそが「真の宗教」麻原こそが「神」的なものと洗脳された
ドーパミンの大量放出でターゲットはこれまでの人生観を180度転換してしまう。こうなると、誰か何を言っても、聞き入れなくなる。セミナー参加者をドーパミン中毒にして依存症にさせたのだ
Q.神秘体験が真の宗教というロジックもエビデンスもない。なのに何故信じるの?
人間の思考の中には、図書館のような知識がいっぱい入っておりその一冊をビリーフ(信念)といいます
ビリーフ(信念)
人間が物事を判断する時は、図書館の本をフル動員するわけではなく
ある種のビリーフだけを取り出して判断する人間の脳は思考を節約する働きがある 現場、事象に対して素早く判断、高度ための防衛規制だ
この一冊だけを「信念」にするシステムが一度形成されると他のビリーフが、なかなか呼び起こされなくなり思考停止状態になります。マインドコントロールでは思考停止状態になった頭に新しい人格を植え付けます
新しい人格
オウムではホーリーネームをつけ新しい人格を身につけました
パトリシア=バースト誘拐事件
新聞王バースト家の娘パトリシアは、自宅にいるところを拉致され誘拐された。彼女は暴行と暗闇監禁、人格否定を繰り返され、人格崩壊したパトリシアにテロリストは「テーニア」という新しい名前を与え、自分たちの仲間にした。「テーニア」となったパトリシアはテロリストたちと共に銀行強盗など数々のテロを実行した
オウムによるアサシン(暗殺者)の作り方
1. 「覚醒」という神秘体験(ドーパミンの大量放出)で幻覚症を起こさせる
この時、ターゲットの脳は覚醒剤並みの大量のドーパミンが放出されたと考えられる
ドーパミン放出を継続的に取り続けると人間は脳の回路が変換する
2.麻原は前世では「自分はお前の父」だと前世の因縁で縛りつける
脳の回路が変換(トランスフォーム)されたターゲットは生まれ変わった高揚感を与えられる。支配者は新しく変換された脳に新たな価値観を植え付ける。それがカルトの人格だ
3.麻原は新しい人格「ホーリーネーム」を与える
支配者から新しい名前を与えられたターゲットは「新しい人格(カルトの人格)を身につける」
4.新しい人格を与えらたターゲットは自分の親より麻原を慕うようになる
脳の回路を変換させられたターゲットは家族、友人たちから見たらまるで「別人」のような言動をします
新しい人格は家族、友人の声は聞きません。新しい人格は支配者の命令なら殺人さえ厭わない。このようにしてカルトはオリジナルの人格の上にカルトの人格を植え付ける
「太郎」の上に「カルト太郎」があり、「太郎」は消えないが沈められる
Q. なぜオウムはテロを起こしたのか
終末予言カルトの教祖は皆パーソナリティ障害
- 演技性人格障害
- 空想虚言症
これに加えて麻原は強い攻撃性と反社会性があった。子供時代はイジメを繰り返し、オウム立ち上げ前には、詐欺紛いの犯罪を幾つも犯している
例えば麻原は説法で‥宗教経験で「知った」自身の前生を物語ることがありましたが、そのテーマの多くが「戦争」だったからです。「戦って世界の王になった」というパターンが典型的でした‥麻原の宗教的経験は攻撃性と結びつく傾向があったと考えられます
洗脳された麻原信者は麻原彰晃の攻撃性、反社会性、邪悪さ、自己中心性までもミラーリングした
麻原のエネルギーが頭部から流入するのを日常的に感じていました
麻原からのエネルギーとは「洗脳」である。麻原のコピー人間となった彼らは麻原から命令されたらどんな反社会行動さえも厭わない
画像 プレジデントオンライン
この滑稽にみえる麻原着ぐるみ軍団、信者のグルのコピー化の完成版なのだ。これこそが麻原彰晃の目指した世界なのだ
これが真面目で優しく、賢い彼らがテロ行為をおこした「悪魔的メカニズム」である
本当のこと言うと、躊躇も葛藤もなく、乗客の人たちが麻原によってポアされて嬉しかったんです
広瀬(偽りの救済より)
終末予言カルト教団では「平等」を謳うが、それは建前で カーストのような縦一列の上下関係がある。下のステージのものは上のステージに絶対服従である。これを上位の権威という
カルトは上位の権威があり上位に絶対服従なのだ
上位の者に対して反論、異論は許されない
この上位概念が出てくると、3悪趣(オウムでは地獄的なもの)に落ちないために それが違法、殺人行為であっても、ただロボットのように行ってしまう
広瀬の弁護士たちは廣瀬の精神鑑定を要求したが「責任能力はある」とされた。オウム全員精神鑑定はなかった。あれば教祖をはじめとして全員「責任能力なし」になるため
そもそも、ノーベル賞級秀才の人格者が選挙でゾウの被り物してショーコーダンスしている時点で精神病院強制入院レベル
判決
実行犯の広瀬(早稲田卒)、豊田(東大卒)は黒のスーツで、杉本(運転手)は くたびれたトレーナー、スニーカーで3人で公判を受けた。豊田、広瀬は終始ぶれることなく、取り乱すことなく、粛々と理路整然に説明した。それでいて必要なことは口にしない。杉本は脱線したり、暴走しかけた時もあったが2人に引っ張られたかのように理知的に話始めた
教団にいたものすべてが教祖な歯車となり、教祖のため、真理のためとして、自らの欲望を満たすためにそこに集合していた。教祖は私たちの「欲望」象徴だった。最終解脱の状態というのは、今の麻原の状態に他ならない。麻原説法を真面目に実践した結果は私である‥もういい加減 救済ごっこ、幼稚なくだらない宗教ごっこを辞めて目を覚ましてほしい。私と同じ過ちを繰り返さないように 杉本繁郎
一審判決
広瀬、豊田、杉本は並んで判決を受けた
「豊田 並びに広瀬を死刑に、被告人杉本を無期懲役に処す」
その瞬間、明らかに動揺したのは杉本の方だった。顔を真っ赤に膨れ、罪悪感を感じたように豊田、広瀬のほうをみた
日本に終身刑はない。無期懲役と死刑は天と地の差だ。もし 杉本がサリン配布役で、豊田、広瀬が運転手を指示されれば逆の判決になる
豊田、広瀬は冷静に構えていた。裁判官は豊田、広瀬の人格を褒めたたえた後
通常であれば、たやすく松本、オウム教団の欺瞞性、反社会性を看過することができた両被告人は その生真面目さ、純粋さが災いして‥オウム教団に留まり続け‥遂にはサリン事件を迎えたもので‥自ら招いた帰結である
廣瀬と豊田は公判中ずっと黒のスーツを着用していた。一切の言い訳をせず、まるで自分自身に死刑を求刑していたかのように
男なら黙って責任とれ(広瀬父)
彼らは黙って責任をとることにした
罪は到底償えるものではないと思います。どのような言葉を持って謝罪しても、どのような裁きを受けても償えない
獄中の広瀬
死刑囚は作業がないため暇である。広瀬は被害者補償のため高校入試数学問題集を草稿した。獄中生活のため、時代のニーズに合わなかったので出版されなかったが、電子書籍として出版された
参考文献