母子カプセル
赤ちゃんが産まれた時は無力な存在です。母親は無力な赤ちゃんの世話に没頭し、赤子は母に全面的に頼ります
乳児が、幼児になり、学童となり思春期にさしかかると、健全な子供は母親から距離を置き自立へと向かいます
第二次反抗期です
健全な母親は子供の自立を喜べます
寂しがりやで不幸な母親は、依存的でありかふ子供をお人形としてかわいがり手放しません
こうした時に母子カプセルが発生します
母子カプセル化を促進する要素
- 父性の不在
- 高くて厚い家族の壁で「家族境界」です
核家族化により家族境界が厚くなりがちです
家族境界
この家族境界があまりに厚いと、外界からの風が入りこまなくなって、家族内の空気は淀み、様々な問題がはびこります
家族境界の厚い家には、様々な家族神話がはびこります
「我が〇〇家は家柄が良い」
「うちは3代続いた医者の家系で…」
「あの人はどこの馬の骨…」
「この近所の連中とはうちは違うんだ」
その家でしか通用しない信念が家族神話です
閉鎖された空間はカルト化するのです
カプセル化した母子関係の中で、母親は子供の自立を妨げ、子供の心に侵入する存在になります
思春期から子供は自分が何者であるか、自分がどう生きるか考え、模索しはじめます
不健全な親はそれを許しません。常に監視し、侵入し、子供の人生を意のままに操作します
子供の人生を親がいつまでも操縦するのです
人生の自己操縦を奪われた子供は生きている感覚がありません
自己操縦を奪われた子供は息苦しさから様々な問題行動を起こします